2018年4月19日木曜日

日本温泉巡り その56 成田温泉「大和の湯」【千葉県】

「ぶっちゃけ関東平野ってあまり良い温泉無いよねぇ~。」って考えを持っている方は少なくないと思います。
まあ、確かに天然温泉と名がついていても湧き水を加温循環消毒していたり、水道水を使った銭湯のようなものが多数を占めており、適温で自然湧出している温泉というものはほとんど無いのが実状です。
しかし、そういった中にも特徴ある泉質を持つ温泉が少なからず有り、今回はその一つ千葉県成田市にある成田温泉「大和の湯」を紹介します。

在るのは千葉県成田市の印旛沼の近くで周りに広がるのは田園地帯。
まあ、なんとも田舎…、あっ失礼!のどかな場所ですね。
「大和の湯」はその田園地帯の外れにポツンと佇んでいます。
場所に似合わず、外観は和風モダンでとてもオシャレな感じ。

休憩場所や食事処もカフェのようでなかなか居心地が良さそうです。
今日はあいにくの雨降り模様ですが、晴れていれは陽の光も多く差し込み気持ち良さそうな空間になりそうですね。

では、噂のお湯を頂きましょう!

泉質は塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。
見た目は透明度が30cmも無いほど濃厚な黒赤色でしっかりした塩味もあり、なかなか強烈なお湯です。地下深くからボーリングしてるとの事なので、モール泉に近い感じがします。

また泉質の名の通り源泉温度は低いので加温しているのが残念ですが、逆に自然湧出の高温泉では無い泉質のような気がします。

そういう意味では、これも立派な温泉ですね!
個人的には温泉が湧き出る場所で無くとも企業努力で特徴を出そうとしている温泉は好きなのでこれからも応援して行きたいと思います。

以上です!

来訪日:2018/3/21
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<超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2018.4月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
 4位 野地温泉ホテル(福島県)
 5位 後生掛温泉 (秋田県)
 
その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2018年4月15日日曜日

日本温泉巡り その55 肘折温泉「肘折いでゆ館」【山形県】

まだまだ今冬の温泉巡りのストックがあるのでどんどんいきますね~。

その55は山形県の秘境の温泉「肘折温泉」を紹介します。

ここでは日帰り温泉施設の「肘折いでゆ館」と、共同浴場の「上の湯」に入ってきましたが、個人的には「肘折いでゆ館」の方が気に入ったので、こちらをメインに紹介しますね。

肘折温泉があるのは月山の麓、山形県大蔵村にあり、肘折カルデラという活火山の真上に作られた温泉街です。
自分が訪れた時はあまり天気が良くなかったのでカルデラの全体像はよくわかりませんでしたが、崖のような火口縁を一気に下って姿を現した温泉街は秘境感抜群でした。

そんなカルデラの真上にある肘折温泉のお湯は如何なものか。
頂きます!!

あっはぁぁ~~~。

泉質は薄い褐色濁りで微塩味、微鉄味を有する塩化物・炭酸水素塩泉。
若干温泉成分は薄めに感じますが、見た目の割りにくせの無いすっきりしたお湯でいつまでも入っていられるような感じ。これは良泉!!

露天が無いのがちょっと残念ですが、窓が非常に大きく開放感は抜群!
自分の時は雪舞う白銀の世界でしたが、四季折々の山々が望めそうですね。

また、寝湯はぬる湯になっており、もう適温過ぎてエンドレス状態。
お客もほどんどいなかったので友人と一緒に1時間もゴロゴロしてしまいました。



「いでゆ館」の後に温泉街に繰り出して共同浴場の「上の湯」へ。
「いでゆ館」に「上の湯」とセットで少しお得に入れるチケットがあったので、両方入る方は活用して下さい。

温泉街は雪国風情が最高でした。
下駄をカランコロンさせながら2,3日引き篭もりたいです…。



「上の湯」は「いでゆ館」と同じ塩化物・炭酸水素塩泉ですが、こちらはほぼ無色無臭。
ただ、温泉から出た後にさっぱり感は今までに味わった事が無いものでした。
これはいったいどういう成分が効いているのかな?
いやはや温泉は奥が深いです。

この肘折温泉にはまだカルデラ温泉館や石抱温泉といった特徴ある温泉がありますが、今回は到着した時間が遅かった事もあり、この2湯だけになりました。
この狭い範囲に色々な泉質があり、なかなか奥の深い温泉地なので、また機会があれば訪れてみたいです。

以上!極上オススメ入り!!

来訪日:2018/2/25
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<超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2018.4月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
 4位 野地温泉ホテル(福島県)
 5位 後生掛温泉 (秋田県)
 
その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2018年4月14日土曜日

仙台市民の憩いの山 「泉ヶ岳」【宮城県】

それぞれの地域には山好きに限らず一般の方や学校の遠足でよく登られる憩いの山があります。有名所として東京では「高尾山」、茨城では「筑波山」、兵庫の「六甲山」などなど。

今回は山はそういった山の一つ、仙台市民の憩いの山「泉ヶ岳」です。

と言っても自分はこの山の存在さえ知らず、前日に宮城県登米市で開催された「東北風土マラソン」のハーフに出場した次の日に茨城に帰るついでに手軽に登れる山が無いかな~って調べて初めて知りました。

正直、登山としてはあっさり終わってしまったのでブログに書くかどうか迷いましたが、東北在住の方以外には縁があまり無さそうな山なので紹介の意味を込めてブログに綴ることにしました。

「泉ヶ岳」(1175m)
*泉ヶ岳スキー所手前スノーシェード付近の空き地より望む

コース:泉ヶ岳スキー場駐車場→水神→山頂(ピストン)

泉ヶ岳が在るのは船形連峰の最も仙台側で船形山への入口。
でも、ここからでは船形山へは長丁場なので、あまり登山口としては使われず泉ヶ岳単独への登山がほとんどの様です。
また、仙台平野の水源ともなっていることから「泉」の名を冠しているそうです。
まさに仙台にとって無くてはならない山なのでしょうね。

今回は初見で、かつ残雪期って事でコースは最も安全でポピュラーな「水神コース」のピストンとしました。

登山口は泉ヶ岳スキー場の大駐車場から。
まあ、がっつり雪が積もる場所でも無いので、スキー場はもう今シーズンの営業は終了しており、ゲレンデに少し雪が残っている程度です。
また、憩いの山らしく立派な野外研修センターやキャンプ場があり、年間を通じてレジャーが楽しめる感じです。

しばらくは川に沿ってなだらかに標高を上げていきます。
雪解け水が豊富に流れる川のせせらぎが心地良いですね。

しかし、少し山に入ると雪はそこそこ残っており、今日は朝から気温も高めだったので踏み抜きまくり。結構、疲れました。

水神コースのシンボル、水神様に到着。
事前のヤマレコチェックでは1週間前には「神」の字はまだ雪に埋もれていましたが、ここ数日の高温で一気に雪解けが進んでいるようですね。

水神様を越えると一気に急登で標高を上げていきます。
下に比べると雪もしっかりしており良いペースで気持ちよく進めました。

樹林帯を抜けると好展望地の「賽の河原」に出ます。

西側の船形山、白髭山の船形連峰は近いのではっきり見えましたが…。

南側の蔵王山や神室岳、大東岳方面は春霞がひどく薄っすらとだけ。
雲一つ無い青空だったので大展望を期待していましたが、ちょっと残念。

しかし、この春霞は季節を感じる風物詩とは言え年々ひどくなっている気がします。
PM2.5などの大陸の大気汚染が影響しているのでしょうね。

賽の河原を過ぎるとすぐに山頂に到着!
ありがとう御座います!
山頂は木々に囲まれているので展望はありません。

この後は山頂でコーヒータイムを入れて、来た道をそのまま下山し、茨城への帰路につきました。

平日だったのでほとんど人がいないと思っていましたが、結構登ってるいる人は多かったです。さすが憩いの山ですね!

旅先ではどうしても百名山のような有名な山に登りがちですが、たまにはこういうその地域に根付いた憩いの山に登るのも良いかも知れませんね。

以上です!

2018年4月10日火曜日

日本温泉巡り その54 古町温泉「赤岩荘」【福島県】

その54!
前回の二岐温泉「大丸あすなろ荘」の後、そのまま帰るのはもったいないので、もう一湯くらい行きたいなぁ~と探して見つけた温泉です。
自分もこの時まで全く知らない温泉だったので正直あまり期待していなかったのですが、予想を上回る素晴らしい温泉だったので紹介します!

「赤岩荘」があるのは福島県南会津郡南会津町の伊南川に面した平地。
周りに高い山も無く、ぱっと見温泉が湧き出るような場所では無さそうですが…。

しかし、到着すると駐車場はほぼいっぱいで地元の方々を中心に大賑わい。
これは期待して良さそうです。

では、地元に愛されている温泉、如何なものか!
頂きます!

ふっはぁぁぁ、強烈ぅ~!!

泉質は強烈なまでの鉄臭、鉄・塩味の赤褐色の塩化物強塩泉!
身体中が錆び付く錯覚になる程の濃厚さが最高です。

この系統の温泉は多々入ってきましたが、この濃厚さはトップクラスだと思います。

源泉温度は結構高めですが、源泉に近い所は熱湯、遠くなるとヌル湯になるように上手く構成されているので、自分の好みの温度で湯ったりできるのも好印象。

こんな平地にこんな濃厚温泉が湧き出ているとは!
恐れ入りました。

極上オススメ入り!
まだまだネットでもそれほど露出してない良泉はありますね。

来訪日:2018/2/11
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<超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2018.4月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
 4位 野地温泉ホテル(福島県)
 5位 後生掛温泉 (秋田県)
 
その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2018年4月7日土曜日

日本温泉巡り その53 二岐温泉「大丸あすなろ荘」【福島県】

そろそろ夏の風も感じ始めて温泉巡りのベストシーズンも終わりを迎えつつあります。
しかし、冬季休業だった名湯たちが再開するシーズンでもあり、これからのグリーンシーズンどこを巡ろうか楽しみです!

とは言っても、今冬シーズンに巡って紹介したい温泉のストックがたくさんあるのでペースあげていきますね。

さて、今回その53は二岐温泉「大丸あすなろ荘」さんを紹介します。

もともと、良質なアルカリ性高温泉が湧く温泉として目をつけていましたが、立ち寄り受付時間も短く登山後には行き辛い場所にあったので後回しにしていましたが、2月初旬の雲竜渓谷トレッキングの後、那須で一泊してに行ってみる事に。

二岐温泉があるのは福島県岩瀬郡天栄村、ちょうど那須連峰の北側山麓に位置します。
それほど大きな温泉地では無いので、この「大丸あすなろ荘」さんと宿泊施設が数件ある程度です。

マイカーでないとアクセスし辛い場所ですが、白河駅からバスもあるようなので活用してみるのも良いかもしれません。

建物は木のぬくもりを感じるとても清潔感ある施設でした。周りにあるのは山々だけなのでのんびりできそう。

では、噂の温泉を頂きます!

まずは一番売りの足元自噴泉へ。

はぁぁぁぁ~、なんとも爽やかな~。

泉質は全く雑味を感じない精練されたアルカリ高温の硫酸塩泉。
濃い目の温泉好きの自分としてはインパクトに欠けますが、逆にここまで来ると爽やかさが心地良いくらいに感じます。
温泉か湯船からはわかりませんがほんのり森の香りを感じられて、まるで草原の風に包まれているようです。

また、この湯船はもともと川底から温泉が湧いていた場所をそのまま湯船にしてしまったそうで、湯船の底から温泉がプクプクと自噴しています。
この鮮度も良さも爽やかさの一端なのでしょうね。


お次は渓流沿いの露天風呂へ。


こちらの売りはなんと言っても渓流と一体になったように作られた露天風呂!
粉雪が舞う中で渓流のせせらぎを聞きながらこんな良泉に入っていると、もう世間の事なんてどうでも良くなってきます。

自分が行った冬の雪景色も良いですが、春の新緑、秋の紅葉とその季節の彩りを感じられる最高の露天風呂ですね!

温泉の爽やかさや、旅館の清潔さと、来る人を選ばない良い温泉でした!

以上です。

来訪日:2018/2/11
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<超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2018.4月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
 4位 野地温泉ホテル(福島県)
 5位 後生掛温泉 (秋田県)
 
その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!