2020年6月28日日曜日

日本温泉巡り その94 嶽温泉「小島旅館」【青森県弘前市】

今年も変わりなく梅雨に突入し毎日のように天気予報を睨めっこするアウトドア派のみなさま如何お過ごしでしょうか。
一日一回の確認ならまだしも週末直前となると2、3時間に一回は予報サイトを変えてチェックしてしまうのはどうにかしたいところですが…

天気に左右されない強い心が欲しいです…(笑)

さて、新型コロナによって温泉巡りも自粛(そもそも営業してない)してましたが、ここ最近やっと日常に戻りつつあり、温泉巡りも再開しています。
しかし、終息した訳ではないので、体調管理を怠らず訪問先に迷惑を掛ける事は絶対しないように楽しんでいきたいですね!

では、久々の温泉巡り!その95は嶽温泉「小島旅館」さんを紹介!

嶽温泉が在るのは青森県の津軽富士の名を冠する「岩木山」の南側山麓。
古い伝統的な旅館がいくつか軒を連ねる比較的小さな温泉街で、今回の「小島旅館」さんはその一つです。

昔は湯治場としての利用が主だったようですが、現在では冬はスキー・夏は登山に避暑とレジャーのお客さんを中心に一年を通して賑わっているそうです。
山と共にある極上のお湯、自分にとっては理想の温泉地。

では早速、青森県屈指の人気のお湯頂きます!!


浴場はやさしく陽が差し込む年季の入った木製の湯船と柔らかに硫黄香る極上の空間。
自分の理想に近い内湯でちょっと感動。

こんこんと注がれるお湯は湯の華舞うやや薄めに白濁した単純硫黄泉。
肌当たりは非常に柔らかで、濃厚系に比べるとやや薄めですっきりしているので、こちらの方が万人受けは良さそうな気がします。

目を閉じて注がれる湯の音をBGMに堪能する湯は極上そのもの。

さすが昔から愛されている温泉だけあります。
入れて良かったと思える名湯でした!


この日は岩木山も綺麗に見えてました。
今回は温泉の為だけでしたが、いつか雪の岩木山も登ってみたい!

岩木山山麓の温泉と言えば以前濃厚茶褐色の鉄系温泉の「百沢温泉」さんを紹介しましたが、この嶽温泉は白濁硫黄泉。
お互いの温泉はそれほど離れていませんが、こう全く違う泉質が楽しめるのは贅沢ですよね。
岩木山山麓羨まし過ぎるぞーーー!

来訪日:2020/3/15
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2020.6月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
4位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
5位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
登別温泉「夢元さぎり湯」(北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
新湯温泉 共同浴場(栃木県)
奥鬼怒温泉「手白澤温泉」(栃木県)
万座温泉「豊国館」(群馬県)
熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
白馬鑓温泉(長野県)
塚原温泉「火口乃泉」(大分県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2020年6月14日日曜日

誰もが歩く雪の稜線「上州武尊山(冬季)」【群馬県】

一般的な雪山トレッキングを始める初心者の頃、誰もが訪れる山があります。
関東近辺に在住の人であれば、北横岳・赤城山・大菩薩嶺・安達太良山などなど…

今回レポートする「上州武尊山」は個人的にはその中の一座だと思っています。

自分の初めての雪山は2013年の「北横岳」。
あれからもう7年以上経ってるので、初心者向けの「上州武尊山」はもうとっくに行ってると思っている人も多いと思いますが冬季登頂はまだ。

過去2回程トライしていますが、いずれも悪天に阻まれ途中で断念。
グリーンシーズンでは1回登頂してますが、その時もガスガスで展望無しと自分にとってはなぜか相性の悪い山。
そんな理由から「さすがに次に行くときは絶対に外したく無いぞ!!」って脅迫観念に近い考えをもってしまったせいか、ここ数年は気分が遠のいていました。

しかし、今年の3月連休にこれとないチャンスになりそうだったので意を決して突撃。
さて、4度目の正直なるか!?

「上州武尊山」(2158m)
*中ノ岳より望む


2020/3/21
コース:川場スキー場ゲレンデトップ→剣ヶ峰→武尊山山頂→中ノ岳(ピストン)
累積標高(上り): 514m
累積標高(下り): 474m


まずは川場スキー場からリフトを乗り継いでゲレンデトップを目指します。
リフト始動待ちはスキー客と登山客が半々ってところでしょうか。

川場スキー場からリフトを使う場合はリフト券を買う時に登山届の提出が必須。そして更に去年よりココヘリの携帯も義務付けられ無い人はレンタル(有料)する事になります。
まあ、お手軽に雪山の稜線歩きを楽しめる山だけあって初心者の人も多いので、簡単と言えども雪山に登るといった意識付けをする意味でもこういった制約は賛成です。

ゲレンデトップに到着しアイゼンを履いて出発!
写真のようにこの日は約束された好天だけあって大賑わい!次から次へお客さんがやってきます。
この集団に巻き込まれたらたまったもんじゃ無いので、少しスピードを上げてクライムオン!

ゲレンデトップから少し登って剣ヶ峰までの尾根道に取り付きます。
たかだか5分くらい登っただけでこの絶景!このお手軽感はヤバいですね(笑)

剣ヶ峰直下は傾斜もきつく個人的には本コース数少ない危険箇所の一つ。
モデルになってもらった先行者をみれば想像できると思います。
雪質によってはピッケルがあった方が安心かも。

そこを超えてしまえば広々とした雪原。奥のピークが剣ヶ峰。
うーーーん、気持ちいい!

しかし!雪が少ない!!
3月下旬ならまだラッセルしててもおかしく無い武尊山ですが、今年は1ヵ月くらい季節がずれてる感じですね。
これにはちょっとガッカリしました。

とは言えお隣の谷川連峰は雪たっぷり。
距離は近いですがやはり気候の境である脊梁山脈か、そうじゃないかの違いをはっきりと見せつけられますね。

先の先行者を途中で抜いて、剣ヶ峰本日一番のり!
このどっしりと鎮座した武尊山の姿が最高です。

剣ヶ峰を後にして先に進みます。
剣ヶ峰からの下りもなかなかの危険地帯ですが、この時は雪の着きも少なかったので危なさは感じませんでした。


剣ヶ峰を降りきってしまえば残りはウィニングロード!
疲れなんて感じない最高の白銀の稜線歩きが楽しめます。

そして、程なく武尊山山頂!
ありがとう御座います!

やっと出会えた好天の武尊山…、感無量です!


山頂は大パノラマ!
谷川岳はもちろん、尾瀬や越後の山々が展望できます。

そして、武尊山といえばやっぱりこの天を刺すような剣ヶ峰!
いや~カッコイイ!
個人的には武尊山の主役はこの剣ヶ峰だと思ってます(笑)

さて、色々書いてきましたがゲレンデトップから山頂まではわずか1時間半ちょい(笑)
このまま帰ったら消化不良気味になるのは目に見えているので、このまま隣の中ノ岳まで行ってみることにしました。

正面に見えるピークが中ノ岳。
危ない場所もなさそうで30分くらいでしょうか?ではレッツゴー!

近づいて見ると思ったより立派な急峻なピーク。
上からはどんな景色が見えるのか楽しみ!

標識はもともと無いのか雪に埋もれているのかわかりませんが、山頂到着!
日光白根山(左ピーク)や皇海山(右ピーク)の展望が広がります。
もう、日光ほとんど雪無いやん…

そして後ろを振り向くと、武尊山と剣ヶ峰が一望!
おおお~、これはカッコイイ!
今回の山旅一番の景色が広がっていました。

この景色を見る為にここまで来る価値は十分ありますね!
来て良かった!

この後は来た道をそのまま戻り下山。
天気も良くすぐに帰るのは勿体ないと思い、ゆっくりのんびりしたつもりでしたが、4時間の山旅となりました…

さて、4度目にして武尊山の本気に出会えて本当に良かった!
この手軽さで味わえる絶景に囲まれた白銀の稜線歩き。
人を冬山に誘うには十分過ぎますね!

達成感という意味では少々物足りなかった本山旅でしたが、冬山に関しては毎回のように命の危険を感じるのも疲れてしまうので、たまにはこういう力を抜いて楽しめる場所もやっぱり必要ですね~

以上です!