ラベル 徳島 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 徳島 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年1月17日日曜日

山の鼓動を感じた路「剣山・三嶺」【徳島県 高知県】

四国といえば空海が拓いた四国巡礼八十八箇所を巡るお遍路さんが有名で、また、古来より山岳信仰が強く修験の山が数多く在ります。
その中でも西日本第1位と2位の高峰である石鎚山と剣山は特に信仰を集め修験が盛んだったそうです。
しかし、現在ではいずれも日本百名山になってロープウェイやリフトで簡単にアクセスが可能で多くの観光客を集めその面影は薄れつつあります。
自分も昨年石鎚山に登っており、修験の鎖場を経験しましたがやはり観光登山という感じがメインであった気がします。

そういった経験から剣山に登る機会があればしっかり四国の山を感じられる路を歩きたいと考え、今回の三嶺から剣山までの路を歩く計画を立てていました。
写真等でそのコースを見ると緑鮮やかな新緑の季節が気持ちよさそうだったので、昨年(2020年)の5月頃に予定していましたが、新型コロナ1波の緊急事態宣言で断念し秋に再計画。そして、コロナもやや落ち着いていた11月初旬に無事決行できた次第です。

さて、どんな山旅になったのか綴っていきたいと思います。

「剣山」(1955m)
*次郎笈山頂直下から望む

「三嶺」(1894m)
*カヤハゲ(東熊山)付近より望む

コース
10/31:名頃登山口→三嶺(三嶺避難小屋泊)
11/1:→剣山→見ノ越

当初の予定では11/1にゴールである名頃に車をデポしバス利用で見ノ越まで移動して登山開始して剣山山頂ヒュッテで一泊。11/2に三嶺まで縦走する予定でしたが、11/2が悪天予報だったので、土壇場で計画変更。
四国入り&移動日として当てていた10/31に三嶺まで行き、11/1に剣山まで縦走する事にしました。

<1日目>

10/31は朝一の飛行機で徳島空港に降り立ち、少々急ぎ足に行動して13時前に名頃に到着。

この日は雲一つ無い絶好の登山日和だったので駐車場が満車の懸念がありましたが、かろうじて1台の空きがあったのでセフセフ。
路駐も多かったので早帰りした人の場所だったかと思います。
遠征登山はまず登山口に着くまでが一番緊張しますよね。

では初日は三嶺山頂まで!よろしくお願いします!(ペコリ


登山口もそうだった様に、登り始めの樹林帯は紅葉のピーク。
秋の澄んだ空気を身体いっぱい吸い込みながら小気味良く標高を上げていきます。

ちょうど日帰り登山客の下山の時間帯だったようで多くの人とすれ違いました。
さすが四国山地の人気のピークですね。

2時間ほど登ると森林限界突破し、四国を象徴するような笹原が広がります。
そして、後には剣山が大展望!来て良かった!

そして、15時前には三嶺のほぼ山頂に位置する本日のお宿「三嶺避難小屋」に到着。
既に地元らしいパーティー8人くらいが宴会中…
うん、まあ休日晴天だし…、こういうのも想定内ですが、これ以上賑やかにならなければいいな…

とは言え、2階立てで収容人数30人程度の比較的大きな避難小屋なので、スペースはまだまだ十分。宴会パーティーから離れた壁際を確保し山頂に向かいます。

そして三嶺山頂!
ありがとう御座いました!!剣山よりこっちが先になるとは思わなかったよ!(笑)

三嶺山頂といったらこの風景。
広い平坦な笹原と沼で成す山頂の奥には剣山。晩秋で笹もだいぶ色褪せてしまっていますが、いつか見たいと思っていた景色なので見れて良かった!


展望は最高で太平洋から瀬戸内海・石鎚山まで四国山地の大パノラマ。

剣山とは逆方向の天狗塚方面の稜線もカッコイイ!次来る機会があればこっち方面にも歩いてみたいですね。
遠征先でこの天気は本当に感謝。これで明日ガスっても後悔はありません!(後ろ向き)

この後は避難小屋で大阪の方から来た二人組の方々とちょっと意気統合し軽めの晩酌。
関西・西日本方面の山事情にはあまり詳しく無かったので、色々お話が聞けて嬉しかったです。

そして、日没タイムになったので再び山頂へ。

輪郭のはっきりしたオレンジ色の太陽によって作り出されるグラデーションの空に浮かぶ四国山地の峰々は、まるで日本神話に出てくるような風景でした。

明日はいよいよ剣山までの縦走!
晩酌もほどほどに早めの就寝、お休みなさーーい!

<2日目>

おはよう御座います!
2日目は三嶺から主稜線を歩き剣山を経て見ノ越に下山します。
見ノ越から名頃に戻る14:55のバスに確実に間に合わせる為に日の出とほぼ同時に出発!
こういう時間制限があるのはストレスを感じるのでできれば避けたかったのですが、まあしゃあない。

三嶺山頂で御来光!っていきたかったですが、天気予報通り剣山とその主稜線には雲が掛かり御来光はお預け…
まあ、主稜線が雲を塞き止めているおかげか三嶺は無事だったのがせめての救い。

しかし、これから進む先が雲の中なのでちょっとテンション下がりますが、少し風が強いくらいでコンディションは悪くないので予定通り出発!

三嶺山頂から少し降りてきました。
写真中央に見える巨石は三嶺の巨人と言われています。
朝陽に染まる三嶺が美しい…

三嶺からカヤハゲ(東熊山)までは背の低いダケカンバの稜線。
葉も落ち切ったダケカンバと色褪せた草原が朝日に照らされセピア色の世界が広がります。
こういう荒廃的な雰囲気…、個人的には大好物(笑)
この時期は寂しいですが、この当たりはツルギミツバツツジの群落があり春先は非常に賑やかになるそうです。

白髪山分岐までやってきました。
手前のピークはカヤハゲ、奥が三嶺です。

進む先を見ると白髪避難小屋が。
朝はこの辺りは雲の中だったはずですが、だいぶ抜けてくれたようで有難い。

白髪避難小屋です。
こちらはだいぶコンパクトで10人程度が快適限界かと。
三嶺~剣山縦走路のほどほど中間にあってほどほど綺麗なので三嶺避難小屋に次いで人気の避難小屋だそうです。
しかし、テント場としては認められてない場所にも係わらずいくつかテントもありました。
草地に直接張ることになるので自然への負荷は大きく、見てて気分の良いもんじゃありませんね…


白髪避難小屋から先も時折樹林帯になるものの、基本、展望良好な稜線が続きます。


特に中東山分岐付近の広がる笹原は圧巻。
両手を広げて歩きたくなる路とは当にこの事!気持ちいいー!

それにしても進めば進む先で雲がとれていき、まるで山に歓迎されている感じ。
朝の心配はどこへやら。楽しくてしょうがありません!!

そして、およそ中間の高ノ瀬に着く頃には、ずっと雲が掛かっていた剣山まで姿を現し思わずガッツポーズ!
後は約束されたウィイングロード!いざ行かん!


…えーと、どうしてこうなった?

次郎笈手前の小ピーク、丸石の手前からあれよあれよと雲が掛かり、しまいには弱い雨にも振られる始末…
この丸石から次郎笈まで延びる笹原の稜線も楽しみにしていた景色だったのですが、残念無念。

もう、ゴールの剣山まで少しなのに…、どうにかなりませんかねぇ?

そして、そのまま次郎笈山頂到着。
今までほとんど人と合わなかったのに次郎笈山頂は人でいっぱいで今までとの差にちょっと困惑(笑)

剣山が本峰が望めるとしたらここがラストチャンスなのでバスまでの時間を測りつつ晴れ待ちをする事に。

…そして15分くらい待つと雲の切れ間から太陽の光りが!

きたこれーーー!
雲が流れたその先に剣山本峰がーーー!神様ありがとうーー!
次郎笈山頂で休憩していた多くの人たちも大歓声。いつも思いますがこの一体感は嬉しいですよね。

そして、とうとうゴールの剣山山頂に到着!
ありがとう御座います!

…って、さっきの状況のまま晴天の大展望を期待してましたが山頂に着く頃には再び雲の中…
少し残念な気持ちもありますが、ここまで天気が持ってくれただけでも本当に感謝。

剣山山頂部は木道とアンテナ群が立ち並び人口的な感じ。
何も無ければ笹原広がる雄大な風景は広がっていたと思うとちょっと複雑な気持ちになります。

あまりの人多さに山頂散策もほどほどに見ノ越に向かって下山開始。
縦走路と違ってかなり整備の行き届いた路で、軽装の人も多く、すっかり観光登山の趣に。

そして、ここで同じく関東より遠征に来ていたフォロワーさんから連絡があり見ノ越で待っててくれるとの事。
長年相互フォローして頂いていた方でお会いできるのが嬉しかったので、急いで下山する事に。

あまり待たせる訳にいかないと考え最後は観光リフトで一気に下山!
…手抜きじゃないよ!(笑)

そして、見ノ越に下山完了し、剣神社でフォロワーさんとも無事合流。
更に名頃まで車で送っていただき感謝感謝!

車の中では自分の山旅ツイートを色々参考してくれてる事も聞け、こんな風に自分のツイートが他人に影響を及ぼしているなんて思ってなかったのでとても嬉しかったです。


最後は嬉しいサプライズ出会いで締めくくる事ができた三嶺~剣山縦走路。
まるで山々が鼓動しているかの如く、目まぐるしく変わる天候に一喜一憂でしたが、要所要所ではしっかり絶景を拝めることができ、とても充実した山旅になりました。
完璧とは言えませんが、遠征先でこの天気に恵まれた事は感謝しかありません。

これで四国の百名山である石鎚山と剣山は登らさせて頂きましたが、その頂きから望む四国山地の山深さはとても魅力的に見え、登りたい欲は高まる一方です。
冒頭でも書いたように修験が盛んな四国。関東人の自分としては山そのものにとても神秘性を感じる山域でもあるので、また機会を作って登りに来たいと思います。

長文になりましたが、以上です。 

2020年12月29日火曜日

2020年 総括 【思い出に残った山旅ランキング2020】

 いよいよ2020年も残りわずか。
今年は誰も彼もが新型コロナウィルスに振り回された1年だっと思います。

自分は茨城県の1人暮らしで通勤は片道15分の自転車通勤。仕事内容もどちらかと言えば研究開発的ポジションなので不特定多数の人と接する機会は少なく、日常生活としては特別な変化を強いられる事はありませんでした。
むしろ、仕事の延長線に近い余計な飲み会やレクイベント、また、出張が減ったおかげで時間に余裕ができたぐらいに感じてます。
ただ、プライベート(趣味)ではご存知の通り、山や温泉のように外出する事を基本としていたので、緊急事態宣言による行動制限は相当ストレスになりました。
しかし、自分はまだ恵まれている方で、高齢の家族と暮らしている方や都市部在住の方はもっと多くのストレスを抱えていた事だと思います。

また、山界隈では多くの山小屋が休業し、夏シーズンの計画を見直し or 断念しましたが、一方では感染予防をしっかりする事で営業してくれた山小屋もあり、そういった場所で感染拡大が起こる事も無く、密にならない趣味という事で夏以降は比較的登りに行ける環境が戻ってきたのは本当に良かったと思います。

では、今年も年末恒例の山旅総括として、登った山リストと「今年印象に残った山旅 ベスト3」をまとめてみたいと思います!

<2020年山旅リスト>
2020/1/3 大山(丹沢)
2020/1/13 筑波山
2020/1/25 磐梯山
2020/2/1 茅ヶ岳・金ヶ岳
2020/2/8 筑波山
2020/2/23 七面山
2020/3/21 武尊山
2020/5/24 筑波山
2020/5/31 難台山
2020/6/6 安達太良山
2020/6/27 平標山・仙ノ倉山
2020/7/18 会津駒ケ岳
2020/7/23 秋田焼山
2020/7/24 八幡平
2020/8/1 常念岳
2020/8/15 雨飾山
2020/8/22 宝篋山
2020/8/29-30 空木岳・南駒ケ岳
2020/9/11 横手山
2020/9/21-22 白山
2020/10/18 荒沢岳
2020/10/31-11/1 三嶺・剣山
2020/11/15 宝篋山
2020/11/21 牛奥ノ雁々腹摺山・大菩薩嶺
2020/11/28 戦場ヶ原
2020/12/5 三瓶山
2020/12/26 石割山・御正体山
(山行日数:31日)

山行日数は31日となり、昨年の46日から大幅減となりました…
やっぱりコロナの影響で多くの山小屋が予約制になった事で動き難くなった点や、重点目標としていた南アルプスの交通機関や山小屋が休業してしまったのが理由かと思います。
あとは、やっぱり例年よりテンションが上がらなかったのもありますね。

とは言え、行けばやっぱり「山は最高ーー!」ってなるので、自分は山が好きなんだと思います!

では、続いて印象深かった山旅ベスト3を紹介!
*リンクは紹介ブログへのリンクです

第3位 「秋田焼山」(秋田県)
2020/7/23

https://hmshiroblog.blogspot.com/2020/08/blog-post_25.html

麓に玉川温泉や後生掛温泉といった名湯を従える温泉好きとしてはずっと気になっていたお山。
山頂付近でこうこうと湧き出る濃厚硫黄泉の湯沼!
そして、それが沢となって流れてる湯ノ沢!
登山道の至る場所から湧き出る良質の温泉!
なんだこの山、天国かよ!!(笑)

八幡平の西側の目立ないピークですが、その異質な存在感に大興奮でした。

第2位!「剣山・三嶺 縦走」(徳島県)
2020/10/31~11/1


(まだブログにしてないのでリンクはありません…)

剣山登るならこのコース!と決めて一年前から暖めていた山旅でした。
どこまでも続く晩秋のササの稜線。
三嶺で見た夕焼けに浮かぶ四国の峰々のシルエット。
四国という神様が近い土地のせいか、中部山岳や東北とはまた違った荘厳さを感じた山旅でした。

第1位!!「空木岳・南駒ケ岳 縦走」(長野県)
2020/8/27~28



https://hmshiroblog.blogspot.com/2020/11/blog-post.html

今年、最初で最後のアルプスの泊りの縦走。
初日の千畳敷からの主稜線歩きは生憎の天気でしたが、二日目の朝は流れる雲と朝陽が描き出すダイナミック絶景のオンパレード!
自粛明け初めての泊りの山旅だった事もあり、感動もひとしおでした。
やっぱり山って最高!!

と、まあ以上になりますが、今年も大きな怪我や病気無く楽しく登らせてもらえて山や自然の神様に感謝します。
そして同時に自分に山に登るという自由な環境を与えてくれている家族や仕事仲間、友人たちに感謝します!
本当にありがとう御座いました!!

来年2021年はどんな世界になっているのか。
色々心配な事も多く、きっと今年以上に大変な時期があるかも知れません。
でも、その先には今よりもっと楽しい世界が広がっていると信じて日々進んで行きたいですね!

2020年のブログはこれが最後になります。
改めて、読んで頂けた方々に感謝します。
来年もよろしくお願い致します!

2020年12月27日日曜日

日本温泉巡り その101 松尾川温泉【徳島県三好市】

今回も前回に続いて四国(徳島県)湯巡りで訪れた温泉の紹介です。

正直、今まで四国と聞くと、お遍路!竜馬!タタキ!四万十川!みかん!というキーワードしか思いつかず(失礼)温泉空白地だと思い込んで事もあり、そもそも温泉について調べる事がありませんでした。

しかし、今秋の剣山登山をきっかけに色々調べてみると、絶対数は少ないものの気になる温泉がちらほら。
その一つとして前回「祖谷温泉」を紹介させて頂きましたが、もう一つ気になる温泉があり、それがその101として紹介する「松尾川温泉」さんです。

この「松尾川温泉」さんも祖谷渓に程近い場所にあり、前回紹介した「ホテル祖谷温泉」に向かう道を途中で外れ、祖谷渓に注ぐ支流沿いの道をしばし進むと到着します。

温泉施設の隣に湯治を目的とした簡易宿泊施設も併設されていますが、温泉施設自体は非常にこじんまりしたものです。

しかし、平日月曜日にも係わらず車もそこそこあり、そのほとんどは地元ナンバー。
地元の人が多く訪れるって事はきっと良い温泉!
期待を胸に頂まーーす!!


湯船は6人も入ればいっぱいになりそうな内湯のみですが、沢沿いに大きな窓があり開放感があります。そして、お湯はほんのり硫黄香り薄い白緑色で非常にトロみを感じるアルカリ性単純硫黄泉の極上湯。

湧出量は少ないので湯船は小さいですが、この源泉の良さを100%堪能できると思えば逆に好印象。
これは噂以上の名湯です!!気に入りました!

温泉好きならば祖谷温泉とセットに是非訪れてみて下さい!

以上です。

来訪日:2020/11/2

-------------------------
 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2020.12月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
4位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
5位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
登別温泉「夢元さぎり湯」(北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
新湯温泉 共同浴場(栃木県)
奥鬼怒温泉「手白澤温泉」(栃木県)
万座温泉「豊国館」(群馬県)
熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
白馬鑓温泉(長野県)
祖谷温泉「ホテル祖谷温泉」(徳島県)
塚原温泉「火口乃泉」(大分県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2020年12月16日水曜日

日本温泉巡り その100 祖谷温泉「ホテル祖谷温泉」【徳島県三好市】

さて、日本温泉巡りもとうとう記念すべき100回目となりました。

始めた当初は「名湯100選」みたいにまとめて温泉巡りも完結!を考えていたのですが、現在紹介しているのを100選として良いのかと言われると、それはNO。
やはり、巡れば巡る程評価基準も価値感も変化し、正直巡り始めの頃に紹介した湯の中には100選に入れるかどうか迷うものもあり、見直したい気持ちがあります。
また、まだまだ入ってみたい温泉も多々あり(特に西日本方面)、現状で100選を決めても結局見直しが入ると思います。

よって、100回を迎えましたが、何事も無かったかのようにスルーさせて頂きます!
(特に何か仕込むのがめんどくさくなったんじゃありません!笑)

では言い訳はそんなところで…
その100は四国が誇る名湯、祖谷温泉「ホテル祖谷温泉」を紹介!

四国で秘湯・名湯とのワードで検索すると必ず上位に来る祖谷(いや)温泉。
一般的には道後温泉が有名ですが、自分的には泉質やロケーションに刺さるものがあり、四国で訪れたい温泉としてマストに考えてました。

そして今年、剣山登山を絡めてやっと訪れる事ができた次第です。

訪れた季節は紅葉シーズンの11月始め。
祖谷温泉は大歩危・小歩危といった景勝地で有名な吉野川の支流である祖谷渓の奥地。
国道を外れ「こんな場所にホテルなんてあるの?」と思ってしまうような、すれ違いが困難な細い道を20分程走った先に「ホテル祖谷温泉」はあります。

平日月曜の正午くらいでしたが、ホテル前は路肩を含め車でいっぱい。
さすが四国きっての人気の温泉宿ですね。

早速、フロントで立ち寄り入浴の受付すると、なんとお値段¥1,700円!
日帰り入浴料としてはかなりお高いですがそれにはちゃんと理由があります。

ホテルが建っているのは渓谷の中腹ですが、源泉が湧くのは標高約170mも下の渓谷の底。
さすがに温泉に入る為にその標高差を歩いて登り降りするのは酷という事で、なんとこのホテルではケーブルカーで降りるようになっており、この料金はケーブルカー代も含まれての料金になります。

この温泉に来るのは初めてだと、フロントの人がケーブルカーの操作方法を簡単にレクチャーしてくれます。
…って、自分で操作するのかよ!?と思いましたが、必要なのはドアの開閉と動作開始のボタンを押すのみ。

運よく他のお客も居なかったので、思わず童心に戻りワクワクしながらスイッチオン!

約5分の乗車ですが、祖谷渓の迫力を感じるには十分。
この日は生憎の雨模様でしたが、霧を纏い紅葉に彩られた渓谷美は圧巻。

ケーブルカーが着く場所から更に少し階段で下った先に露天風呂があります。
ちょうど前に入ってた人が出てくるタイミングで、なんと独泉!

では四国が誇る秘湯、頂きまーーーす!!

湯船はちょうど渓谷に面するように作られており、清流と対岸の紅葉した木々纏う岩壁の連なりが一望でき素晴らしいロケーション。

お湯は優しく硫黄香り白い湯の華が舞い、更にとろみを感じるアルカリ性単純硫黄泉。湧出量も豊富で10人程入れる湯船のお湯は常に新鮮そのもの。
湯温はややぬる湯ですが、個人的には長湯するのに最適な温度。

清流のせせらぎをBGMにこの俗世とは切り離されたかの様な空間で味わう極上湯。
もう、何も文句のつけようはありません…、最高です。

実際、この湯をポンプかなにかでホテルまで引上げて使うとなると、加温も必要となりここまでの新鮮な状態で源泉の良さを味わう事はできなかったと思います。
ケーブルカー等の設備を作ってでも最高のお湯を最高の状態で堪能できるようにしたホテルには頭が上がりません。
ホントありがとう御座います!

四国が誇る名湯、噂に違わぬ極上湯でした!

来訪日:2020/11/2
-------------------------
 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2020.12月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
4位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
5位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
登別温泉「夢元さぎり湯」(北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
新湯温泉 共同浴場(栃木県)
奥鬼怒温泉「手白澤温泉」(栃木県)
万座温泉「豊国館」(群馬県)
熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
白馬鑓温泉(長野県)
・祖谷温泉「ホテル祖谷温泉」(徳島県)
塚原温泉「火口乃泉」(大分県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!