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2017年2月23日木曜日

日本温泉巡り その28【平内海中温泉 鹿児島県屋久島町】

その28!
前回の尾之間温泉に引き続き屋久島の温泉を紹介します!

紹介します!って言っても有名過ぎる温泉なのでこんな弱小ブログで紹介してもしょうがないですが、まあ自分への思い出日記みたいなので気にせず綴ります。

この屋久島の「平内海中温泉」は屋久島・温泉で検索すると常にトップに来るくらい有名。
普段はその名の通り海中に沈んでいますが、干潮の前後2時間だけ姿を現して入浴可能に。
なので、意図して入りに行かないとなかなか入れない温泉だと思います。

自分は屋久島登山後日の11/26はほぼ丸1日島内観光に割り当てており、しかも干潮時間は午前10時頃で比較的行き易い時間帯。
温泉好きとしてはこのタイミングを逃す訳にはいかないので、問答無用でレッツゴー!

やってきました!平内海中温泉!!
やっぱり実物を見るのは感慨深いです。

入口には色々注意書きが記された看板があるくらいで、脱衣所も無く入浴中の水着はもちろん禁止。
なので、衣服はその辺りに投げ捨てて裸になる必要があります。

まあ、温泉巡りをしてるとそういう場所はめずらしく無いので自分は気にしませんが、ダメな人はこの時点でダメでしょうね。

では、頂きます!

*入浴者の許可を頂き撮影しました。無許可での撮影は絶対ヤメましょう!

泉質はほんのり硫黄香る無色の単純硫黄泉で若干インパクトに欠ける感じですが、一日の半分は海中にあるだけ海や磯の成分が溶け込んでいるのか、お湯も湯船もヌルンヌルン。
また、硫黄の香りの中に濃厚な磯の香りも混じり今まで感じた事のない、良くも悪くも独特な温泉に仕上がっています。


そして、やっぱりこのロケーションは最高です!
目の前には遮るもの無く広がる屋久島の青い海と空!後には迫力ある山々と大自然との一体感は素晴らしい!

温泉好きなら一回は入るべきおすすめ温泉でした!
屋久島訪れた際には是非に。

あと、自分が行った時には外人さんが多く、日本人の男性2人、フランス人のカップル、中国人女性2人、韓国人男性1人、アメリカ人男性1人とワールドワイドな雰囲気。
折角なのでわかる単語を羅列する程度の自分の語学力で「屋久島のどこに行ってきたの?どこに行くの?」的な異文化コミュニケーション。
なかなか、他では味わえない貴重な時間になりました。

以上!

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<個人的温泉ランキング> 2017.2月現在

― 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
― 2位 吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)
― 3位 塩原元湯温泉 「大出館」(栃木県)
― 4位 わいた温泉 「豊礼の湯」(熊本県)
― 5位 ニセコ昆布温泉 「鯉川温泉旅館」(北海道)

<ランキング外 殿堂入りオススメ温泉>
喜連川温泉 「早乙女温泉」(栃木県)
白骨温泉 「泡の湯旅館」(長野県)
入之波(しおのは)温泉 「山鳩湯」(奈良県)
新湯温泉 「霧島新燃荘」(鹿児島県)
野沢温泉 「大湯 他」(長野県)
那須湯元 「鹿の湯」(栃木県)
蔵王温泉 大露天風呂(山形県)
塚原温泉 「火口乃泉」(大分県)
湯布院温泉 「庄屋の館」(大分県)
筌の口温泉「新清館」(大分県)

2017年2月9日木曜日

日本温泉巡り その27【尾之間温泉 鹿児島県屋久島町】

その27!
今回は屋久島の尾之間(おのあいだ)温泉を紹介します。

ブログでもちょっと前に綴った屋久島登山の中で出てきましたが、もうちょっと詳しく紹介します。

尾之間は屋久島の南側に位置しており、冬の季節風の影響を受けず年間通して屋久島の中でも温暖な地域です。

高山が中心にある屋久島では北側と南側では結構気候に差があるのが面白いですよね。

また、凛々しいモッチョム岳が望まれ山好きとしてはワクワクする風景が広がります。

そして、この尾之間温泉はちょうど山麓の尾之間歩道兼、蛇之口滝への登山口に隣接していて地元民と登山客に親しまれています。

でも、宮之浦や安房といった主要地区からはちょっと離れているので目的が無い場合は縁が無い場所かもしれません。

自分は屋久島主脈縦走から尾之間歩道を経て下山した直後に訪れました。
2泊3日の登山後の温泉!
頂きます!


うは~沁みる~~~。

泉質はほのかに硫黄香る無色の単純硫黄泉で湯あたりは少々固め。
そして、日本では珍しい足元湧出で源泉温度49℃の新鮮な温泉が足元からどんどん湧いてきます。
よって、湯船の温度も結構高めで短時間で効かせるタイプ。

登山後の磨耗した身体には堪りませんね!!

良泉でございました!
でも、夏に入るのは熱過ぎるかも知れませんね…。

春秋冬のハイキングや登山の後に是非に!

以上です。

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<個人的温泉ランキング> 2017.2月現在

― 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
― 2位 吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)
― 3位 塩原元湯温泉 「大出館」(栃木県)
― 4位 わいた温泉 「豊礼の湯」(熊本県)
― 5位 ニセコ昆布温泉 「鯉川温泉旅館」(北海道)

<ランキング外 殿堂入りオススメ温泉>
喜連川温泉 「早乙女温泉」(栃木県)
白骨温泉 「泡の湯旅館」(長野県)
入之波(しおのは)温泉 「山鳩湯」(奈良県)
新湯温泉 「霧島新燃荘」(鹿児島県)
野沢温泉 「大湯 他」(長野県)
那須湯元 「鹿の湯」(栃木県)
蔵王温泉 大露天風呂(山形県)
塚原温泉 「火口乃泉」(大分県)
湯布院温泉 「庄屋の館」(大分県)
筌の口温泉「新清館」(大分県)

2017年1月13日金曜日

屋久島大縦走! その3 【尾之間歩道 蛇之口滝 尾之間温泉 鹿児島県屋久島町】

その3、最終回です。(その1その2はコチラ)

最終日は今回の山旅の核心、淀川小屋から尾之間歩道をへて一気に海近くの尾之間温泉まで下山します!

事前の情報収集からこの尾之間歩道は指標はあるものの登山道としてはほぼ未整備、更に鯛之川と言われる比較的大きな沢の渡渉が必要なので、悪天時やそれによって増水した場合はほぼ通行できないとのこと。
でも、今日は晴天!且つ、前日まではガスっていたものの雨は少なかったので問題無いと判断して計画通り下山開始!

明るくなってきた朝7時に淀川小屋を出発し、程なく淀川登山口に到着。
今日は晴天って事もあり、駐車場はほぼ満車でした。

そして、道を挟んだ対面にひっそりと尾之間歩道への入口があります。

入口の時点で淀川登山口と比べて荒れ具合が半端なく、入山者が少ない事が一目瞭然。
更に、看板には上記の書いたように、沢の渡渉がありますよ~、路は荒れてますよ~等、色々注意書きが書いてありますが、そんなことは百も承知。
では突撃~!

歩道に入りしばらくは緩やかなアップダウンを繰り返す尾根道(乃木(ノンキ)尾根)を進みます。
確かに所々指標があり、進む方向ははっきりしていますが踏み跡はほとんど無く「とりあえず方向は示すけど、どこを歩くかは自分で考えてね~」がスタンスのようです。

この尾根は基本樹林帯なのであまり展望はないですが、所々隣の尾根の石塚山や太忠岳が見えます。
いや~、太忠岳の天柱石が立派ですね!ヤクスギランドから登れるらしいのでいつか登ってみたいです。

乃木岳を過ぎると太平洋方面に展望が広がる場所があります。
見えるピークは鈴岳かな?
ここから南へ進路を変え、鯛之川に向かって標高を下げ始めるので、展望はここが最後。

う~ん、やっぱりこの天気の中で主稜線を歩きたかったですね。
寂しい気持ちが残りますが、それも登山。下山を始めましょう!

ちょうど背丈程ある木々が多く、踏み跡も薄いのでちょっとした藪漕ぎみたいな場所もありますが、指標は明確なので安心して進めます。
指標は新しいので毎年付け直しているのでしょうね。ありがたい事です。

鯛之川手前まで降りてきました。
この辺りはもうひたすらに苔の世界。
その1で紹介した白谷雲水峡の「苔むした森」なんて目じゃありません。
苔むし過ぎた森が一面に広がっています。

また、所々に小さな沢や池があり水音が疲れを癒してくれます。
これが屋久島の本当の姿かも知れませんね。

写真には収められませんでしたが、道中、ヤクシカやヤクサルはもちろん、コウベモグラやヒメネズミも見る事が出来ました。


さて、鯛之川の渡渉ポイントまでやってきました。
水量は下調べの時に写真でみた状態と同じなので普段の姿だと思いますが、


…あれ?渡渉ルートがわかりません。

少し周辺をフラフラしてみましたが、ジャンプせずに足が届く範囲で確実に渡れるような場所が見当たりません。

靴を脱いで渡る事を考えましたが、水深が深く(深い場所で膝下くらい)流れも早い、更に川底は苔がいっぱいと足元をもっていかれる姿が容易に想像できるので断念。

とりあえずジャンプすれば届きそうな場所はあったので、いざコケた時に岩を掴めるように両手をしっかり空けてジャンプ!!

スタッ!成功!

とりあえず無事渡渉できましたが、これで良かったのでしょうか?
まあ、増水した場合は間違い無く渡渉出来ないのがよくわかりました。

自分もその場合は淀川登山口まで戻り、紀元杉まで徒歩で行き、そこからバスで下山するエスケープルートを考えていました。

鯛之川を渡ると1回登り返して、その後また下りになります。
登山道はというと、相変わらず「方向は示すが道は自分で探せ」のスタンスを貫いています。
更に倒木が多くなりちょっとしたアスレチックの様相に。


進む道は直進ですがどこを通ればいいのやら?

よじ登ったり、倒木の上をバランス取りながらあるいたり、大きく迂回したりと大型ザックを担いでいると一苦労。

こんな道が約3時間。想像以上に時間が掛かかりましたが、メジャールートでは味わえない感覚に楽しくなってきますね!

そんな尾之間歩道もゴール目前、蛇之口滝への分岐に出ました。

疲労が溜まっていて温泉という御褒美にすぐにたどり着きたい気分ですが、折角ここまできたので蛇之口滝に寄り道してみることにしました。

尾之間温泉から蛇之口滝まではハイキングコースと謳っていますが、登りは緩いものの結構荒れており、ちょっとした沢の渡渉もあり、登山道って言った方が正解のような気がします。
とはいっても20分くらいで蛇之口滝に到着。


おお~、お見事!
屋久島にある滝の中でも大川の滝、千尋の滝と並ぶ最大級の滝の1つです。
水量はそれほどではありませんが、屋久島を司る花崗岩の1枚岩が大迫力です!

しかも、たどり着くには尾之間温泉からもそれなりの時間と体力が必要なので実物を見た人は以外と少ないのではないでしょうか?

ポカポカと暖かく下山の疲れもあったので、しばし滝の音に耳を傾け、岩の上でゴロゴロ休憩。


さあ、ゴールに向かいますか!

ゴールに近づくにつれ亜熱帯の照葉樹林に覆われ、雰囲気は当に南国。
昨日は氷交じりの寒風の中にいたとは思えません。
屋久島の植生垂直分布が直接体感できるのも尾之間歩道の魅力かも知れません。

ゴール!!!
尾之間温泉に到着!

結局、尾之間歩道で出会ったのはアメリカ人の4人パーティーだけでした。
おいおい日本人、もうちょっとやる気出そうぜ。

温泉へは民宿にチェックインした後にゆっくり入りに行こうと思っていましたが、もう我慢ならん!って事で突撃!

泉質はほのかに硫黄香る無色透明の硫黄泉、但し熱い!源泉は49度でそれをそのまま掛け流しにしているのでかなりの高温。
でも、登山に疲れた身体にビリビリ効いて堪りませんな~。
満足満足。


尾之間温泉から、本日予約を入れてある民宿までは国道を歩いて約2キロ。
右手には太平洋、左手にはモッチョム岳を望み、やり遂げた充実感いっぱいで歩みを進めます。

途中、PPAPを大合唱しながら歩いてきた小学生たちに元気よく挨拶され、更に、たまたま車で通り掛かった民宿の御主人にピックアップしてもらうサプライズもあり、離島の人たちの暖かさに触れ、最高の気分で今回の山旅を終える事ができました。

ちなみに泊まった民宿はモッチョム岳の麓にある「民宿nicoichi」さん。
屋久島の素材を生かした奥さんの手料理が美味しいのはもちろん、携帯が不通だった事で困っていたところにPCを貸してくれたりと色々親切にして頂きありがとう御座いました!
また屋久島を訪れた時には是非泊まりたいです。

いや~、屋久島ってやっぱり最高だね!!!

おわり。


では、総括!

4年前の感動をもう一度!を期待して挑んだ屋久島南北縦走登山でしたが、いまいち天候には恵まれず大株歩道や主稜線での絶景はお預けとなってしまいました。
でも、むしろそれが緑深い屋久島を生み出している真の姿なのでしょうけど正直残念な気持ちが強いです。
しかし、今回の山旅の核心の尾之間歩道での下山路は晴天に恵まれ、むせ返る程の苔に覆われた森、その森で繰り返させる命の循環と、メジャールートでは体感できない屋久島の自然の力強さをこれでもかと体感出来たのは本当に貴重な経験でした。
屋久島のマイナールートは多数あり、どこも丸1日以上は掛かる長いものですが、是非1回は歩いてほしいと思います。


初めての屋久島は自然の壮大さや美しさを教えてくれました。そして今回は自然の深さや力強さを教えてくれたと思います。
やっぱり屋久島は自分にとって特別な場所です!

何はともあれ怪我無く全日程予定通り終える事ができて良かったです。
山の神様に感謝!

以上です。
最後まで読んでくれてありがとう御座いました!

登山以外の出来事は、温泉巡りや旅食シリーズでいずれ紹介しようと思いますのでこうご期待!

2017年1月11日水曜日

屋久島大縦走! その2 【宮之浦岳 花之江河 鹿児島県屋久島町】

その1からのつづきです。

屋久島大縦走2日目!
今日は高塚小屋から屋久島最高峰の宮之浦岳を含む主脈を縦走して淀川小屋までの計画です。
はりきっていきましょう!!

とは言ったものの、昨日より強風&濃いガスで気分はかなりブルー。
稜線の状態が心配になりますがとりあえず出発!

雨は降っていませんが、木々についた霧の水滴が風に煽られて雨のように降り注ぎます。
こういった環境が屋久島の深い森と豊富な水を生み出しているのでしょうね。

新高塚小屋まで来ました。
建物は年季が入っていますが高塚小屋に比べて広く収容人数も多めみたい。小屋周りにバルコニーみたいなのもあり、テントもそれなりに設営できそうです。
トイレも複数あるので宿泊するならこちらが快適かも。

更に歩みを進めるとヒメシャラの森があります。
生物のような樹皮を持つヒメシャラと濃い霧の雰囲気が当に魔女の森って感じで、なんかわくわくしてきました。

森が低くなり稜線が近づいてくると同時に風もヤバめに。
午後から好天の予報が早まれば良いなぁ~って淡い期待をしていましたが…、駄目っぽいですね。

どんな感じだったかとお伝えしたいので初めて動画を掲載!



…こんな感じでした。風速15m/s、体感気温はちょうど0度くらいに感じました。

これから先、切れ立った岩稜地帯だったら引き返した方が良いレベルだと思いますが、屋久島の稜線は危険箇所も少ないのはわかっていたので、そのまま進みます。

森林限界を超えました!
そこには屋久島奥岳たちの大パノラマが…、広がらねぇ!!

むう~、さすがに遠征先でこの状態ではがっかりです。

稜線上の絶景スポット「平石」です。
ここからは宮之浦岳、永田岳といった主峰の大展望らしいですが、相変わらずまっしろけ!

まあ、でも4年前は晴天に恵まれたので、今回は今回で別の屋久島の姿を体感できているって割り切って楽しみましょう!

最高峰、宮之浦岳登頂!
ありがとう御座いました!

でも、寒い!
笹についた霧は氷つき、風に吹かれちょっとした吹雪みたいになってました。

で、ちょっとここでトラブル。
山頂に着いてTwitterに「宮之浦岳なう!イエス!まっしろ!!」と書き込もうと久々に携帯の電源を入れて写真を撮った瞬間、強制シャットダウン。
再度電源を入れても再アクティベーションを要求され使用不能に。
道中に携帯が必須なシーンは無いので使えなくても大丈夫ですが、宿の電話番号や旅の計画メモは携帯内だけだったので、何かあった時を考えるとちょいと心配。

やっぱり電子機器だけに頼らず紙媒体も必要だと再認識させられました。

宮之浦岳を後にして淀川小屋を目指します。
この辺りはあちらこちらで澄んだ湧き水が流れており本当に綺麗な場所です。


そして、稜線を離れ高層湿原の花之江河に着く頃にやっと晴れ間が見えはじめました。
久々の陽の光に嬉しさ半分、ちょっと遅かったなぁ~と悔しさ半分の複雑な気分に。


そして、今日のお宿の淀川小屋に到着。
小屋に着く頃にはすっかり雲も抜け一面の青空に。太陽に照らされ輝いている淀川が綺麗でした。

小屋前でコーヒータイムをしていると、登山ツアーのお客さんが多い多い。
4年前はそんな感じ無かったと思いますが、淀川登山口から宮之浦岳日帰りピストンも一般的になってきたのでしょうか?

時間もあったので休憩中のお客さんやガイドさんと色々雑談できて楽しいひと時を過ごせました。

とりあえず2日目も無事完走。
天気はこの通りイマイチでしたが、これが屋久島の日常かも知れませんね。

本日の淀川小屋は男性3人、女性2人のパーティーと自分も含めソロ2人の7人でした。宮之浦岳方面から来た人は自分だけで、それ以外の人は紀元杉への最終バスに乗って来た人たちでした。

普通は初日の朝~昼頃に屋久島に入り、夕方前の紀元杉行きのバスで入山。その後、徒歩で淀川小屋に入り一泊。次の日縦走!ってパターンが多いようで、自分のように逆コースはあまりいないようですね。

あと、この日の夜は満天の星空!
標高は低めですが、島なので光害も無く本当に綺麗でした。

さて、明日は今回の山旅の核心、尾之間歩道で下山!
CTで見ても一番長く、且つ、あまり人の手が入っていないとのことなので不安半分、楽しみ半分。

明日はどんな冒険になるのでしょうか。
では、おやすみなさい!

その3(3日目)へつづく。

2017年1月9日月曜日

屋久島大縦走! その1 【縄文杉 白谷雲水峡 鹿児島県屋久島町】

さて、すっかり遅くなってしまいましたが去年の11月末の屋久島南北縦走を紹介します!

自分の中で屋久島は日本に数在る山の中でも思い入れが強い山です。
初めて登ったのが4年前の2012年、当時は百名山って言葉も知らないくらい登山に関しては無知で、屋久島も世界遺産って理由で訪れました。
最初は定番の荒川口から縄文杉を見るコースを考えてましたが、色々調べているうちに屋久島の峰々に心引かれ、淀川口から宮之浦岳登頂を目指してみることに。
当日は天候にも恵まれ無事登頂を果たすことができたと同時に、屋久島の自然の美しさと壮大さにすっかり魅了されてしまいました。

その結果、山(登山)というものに興味が沸き、今の山馬鹿が出来上がったと言っても過言ではありません。

つまり、自分にとって屋久島は登山人生の原点であり、特別な場所です。

そして今年、2016年、登山趣味も約4年目を向かえ若干マンネリ気味になってきた事もあり、再び原点に戻ってみたいという気持ちが生まれ、再び屋久島を訪れてみたくなったのが今回の山旅の始まりです。
更に、今回は屋久島をフルに満喫するべく、有給を2日とって2泊3日の南北縦断にチャレンジしてみました!
では、今回の屋久島登山は自分に何を与えてくれたのか、綴っていきたいと思います。

屋久島(最高峰は宮之浦岳:1936m)
*縦走中の一コマ。まあ天気がイマイチだったので表紙に相応しい写真がありません・・・。

2016/11/23~25
コース
11/23 白谷雲水峡→太鼓岩→楠川別れ→縄文杉→高塚小屋(泊)
11/24 高塚小屋→宮之浦岳→淀川小屋(泊)
11/25 淀川小屋→淀川登山口→(尾之間歩道)→蛇之口滝→尾之間温泉

朝一番の羽田発鹿児島行きの飛行機から屋久島行きに乗り継いで9時半には屋久島空港に到着。
これだけ早いと遠い場所に来た!って感覚が薄いですね。
節約してのんびり船便も考えましたが、社会人にとって時間は重要。

到着後は空港売店でガスカートリッジを購入して色々再パッキング、縦走に備えます。
そして、空港9:55の「宮之浦港」行きのバスに乗り、宮之浦港手前の小原町で「白谷雲水峡」行きのバスに乗り換え11時に登山口の白谷雲水峡に到着。

と、まあ予定通り登山口に来れましたが、この計画だと飛行機やバスの乗り継ぎ間はいずれも30分も無く、どれか1つでも遅れた場合は大幅に計画変更を迫られるので、もしもの時の為に代替案は考えておいた方が良いと思います。
この時も鹿児島発の飛行機が10分遅れだったので内心はかなりドキドキしてました。

白谷雲水峡登山口。
天気は小雨。
う~ん、まあしょうがない!屋久島は1ヶ月で35日雨が降ると比喩されるくらいなんで、これが自然の姿!って自分を納得させて出発!

白谷雲水峡は奥の「苔むす森」までは一般の観光客向けの周遊コースにもなっているので歩き易い路が続きます。
時間があれば名の付いた杉を見ながらの原生林歩道を行きたいところですが、4年前に既に散策済みなので今回は時間優先で楠川歩道を直進。

屋久島の人気スポット「苔むす森」に到着!
屋久島の代表的景観であり、もののけ姫のイメージスポットとなっています。

森の石や木々、ありとあらゆるものに苔が付いて、深い深い緑の世界が広がっています。

ただ、4年前は7月下旬の盛夏だったので本当に緑が濃く感動した覚えがありますが、今回は晩秋ってこともあり苔の緑もちょっと褪せている感じがしました。
やっぱり冬は苔も元気が無くなってしまうのでしょうかね。

ここを訪れるのは夏がオススメ!暑いですが…。

さて、ここより先は未知の世界。どんな出会いが待っているか楽しみ!

辻峠まで登ってきました。
ここは宮之浦岳等の主稜線が見渡せる「太鼓岩」の直下で、良い休憩地点になっています。
「太鼓岩」は一般の人でもちょっと体力があれば来れる場所なので、ここも人がたくさんいました。

「太鼓岩」は自分も初めてなので登ってみます!

おお~!
雲(ガス)多めながらも宮之浦岳、翁岳から太忠岳までの屋久島主稜線が一望できます。
これから歩く峰々だと思うと感慨深いですね。

太鼓岩を降り、辻峠を越え楠川別れまでやってきました。
ここからはしばらく屋久島の銀座通り、トロッコ道を歩きます。
よくメディアに出てくる路なのでちょっとテンションあがりますね!


レールの間のフカフカ落ち葉が晩秋を感じさせてくれます。
ここから大株歩道までは緩い登りのトロッコ道が続きます。沢も近くにあって、水の音を聞きながらの気持ち良いハイキングって感じです。


…でも、長い長い。行った人の話の通りこれは途中で飽きますね。

大株歩道入り口です。
ちょうど縄文杉までのツアーの人たちが降りてくる時間帯みたいで人がいっぱい。
トイレも列が出来ていました。

いや~、でも本物(←ここ重要)の山ガールが多いですね。
普段登っている山とは明らかに客層が違います。若い女性が屋久島のどこに心惹かれるのか聞いてみたいですね。

大株歩道に入り最初のスポット、ウィルソン株にやってきました。
歩道入り口ですれ違ったパーティが最後だったようで、それ以降だれとも会わず、ここに居るもの自分だけ。
自分の場合はこういう時寂しさよりも、自然と一体になって溶けてしまうような感覚になります。
それがなんか好きなんですよね。

折角なので定番のハートアングルを探してみました。
結構、あっさり見つかり拍子抜け。こういう時はやっぱり青空がほしいですね。

さらに標高を上げ1100mを超えたくらいから濃い霧に包まれ始めました。

…あいかわらず人も居なく風も無かったので本当に静かです。
周りも太古の原生林だけあって、遥か昔にタイムスリップしてしまったように感じました。

そして、霧の中突然姿をみせたのがこの大王杉。
写真では伝えきれませんが、その巨大さと圧倒的存在感に思わず声が出てしまいました。
個人的には縄文杉よりも心打たれましたね。

ここまで来れば縄文杉まで後少し。
では、ご対面といきましょう!



そっと霧の中佇むその姿に息を飲みました。
3000年もの間、そこで何を感じ何を見てきたのでしょうか。
ここでも自分一人だったので、時代を生きてきた大先輩としばし時を共にしました。


縄文杉からちょっと進むと今日の宿泊地「高塚小屋」に着きます。

時間は16時くらいで予定通りでしたが、まだまだ明るくちょっと違和感。
そうか、関東だともう暗くなる時間ですが、九州は日の入りはまだ先なんですね。
ちょっと急ぎ足で来て損した気分です。

「高塚小屋」は2013年に改修された3階だての比較的綺麗な山小屋。
3階立てとていっても幅は狭いので快適に過ごせるのは20人程度までかと思います。

自分が着いた時点で、既に縦走をしてきた2人だけでしたが、その後ツアー客5人とソロ1人が来て合計9人で快適な小屋ライフを送れました。

さて、あしたはいよいよ主脈の縦走です。
3階ではかろうじて携帯の電波が届いたので天気予報チェックすると、明日は午前を中心に霧&強風で午後から回復傾向の事。

一抹の不安が残りますが、とりあえず明日の状況を見て判断って事で本日は就寝!

おやすみなさい~。

その2(2日目)へつづく!