2016年6月28日火曜日

くりこまさんぽ 【栗駒山】

前回の焼石岳登山の後に須川高原温泉旅館に宿泊して、明朝にちょこっとだけ栗駒山に散歩に行って来たので紹介します!

栗駒山は2015年の紅葉シーズンに登って、あまりの紅葉の美しさに感動した思い出深い山です。
その時も模様もレポしているので興味のある方はコチラ


今回は、この後に温泉巡りをしたいのと、次の日が仕事でその日の内に茨城まで帰らなければいけないので、山頂までは行かずに名残ヶ原までの散歩に留めました。




早朝、須川高原温泉の裏手から入山。
旅館の裏手からは源泉が湧き出ていてなかなかの迫力。

みかけた登山者は数人だけ。
紅葉時期の派手さが強過ぎてこの時期はオフシーズンなのかな?

でも、温泉旅館がある場所自体標高が高く、この場所でも既に標高1000m越え。

うーん、空気が澄んでいて気持ちいい!!

下界の湿った空気とは質が違います。
毎朝この場所を散歩できたら、どんなに贅沢なんでしょう!!



名残ヶ原に到着。
新緑の栗駒山が臨めます。

歩き始めて15分程度でこの景色。こんな場所に住みたいなぁ~。


そして、後ろを振り返るとワタスゲの群落の後ろに昨日登ってきた焼石岳が拝めました。
今日の焼石岳も感動で溢れているでしょう。

そんなこんなで、早朝、栗駒散歩は終了。

この後は須川温泉で朝風呂を堪能して、温泉巡り&茨城への帰路につきました。

うむ!やっぱり東北はいいね!!
今シーズンもどんどん攻め込みます!

おわり。

2016年6月25日土曜日

花の楽園 【岩手県 焼石岳】

先日(6/11)に岩手県の焼石岳に登ってきました。
ストレートなタイトルですが本当にその通りでした!

「焼石岳(1548m)」 *泉水沼から臨む焼石岳
2016/6/11
コース:中沼登山口→銀明水→東焼石岳→焼石岳  ピストン
時間:5:40~15:00

登山を嗜む人以外はあまり聞き慣れない山かもしれません。
自分も早池峰の「山と高原地図」を買うまでは存在さえしりませんでしたが、それに付いているガイドブックを見てみると、日本の中でもトップクラスの花の名山と紹介されていたことから、興味がわき、いつか登ってみたい山にリストアップしていました。

そして、今年、ちょうど花最盛期に休日&晴天と絶好のタイミングだった事で急遽赴く事に。

ではレポいきます!

早朝4時半に中沼登山口駐車場に着。
って、40台くらいの駐車場の8割は埋まっているじゃないですか!!
花最盛期で晴天の土曜の大三元なので、ある程度は覚悟していましたが、ここまでとは…。

そして、ここでフォロワーの方に遭遇。
前日に会えたらいいですね~、程度のやり取りでしたがあっさり出会う事ができました。
なかなかこういう機会は無いので嬉しかったです。

では、登山スタート!

最初の見所スポットの中沼です。
沼に写った残雪の焼石岳が綺麗ですね。

花の名山といえどもいきなり絶景がある訳ではありません。
ここまでは地味な樹林帯ですが、中沼を過ぎると沢沿いや湿地帯に花々が増えてきます。

ミズバショウ
雪解け水の沢に咲いていて涼しげです。


オオバミホオズキ
黄色い花はたくさんあって区別にが自信ないので間違っていたら御免なさい。
沼付近の湿地帯に沢山咲いていました。


休憩スポットの銀明水にを超えると大きな雪渓がありますが、傾斜もゆるくアイゼン無しでOKですね。視界も広がり東北らしい気持ち良い風が吹き抜けていきます。

ほどなく姥石平に到着しました。
そこには・・・、




・・・
・・・
おおお!凄過ぎる!!!
見渡す限りの花畑が広がっています!
今まで沢山の山に登ってきましたが、これだけ大規模の群落は初めて!!

白いハクサンイチゲを主体に紫のミヤマシオガマ、黄色のリュウキンカと大共演!
なんだ、ここは天国か!

さすがに人為的に作られたような高密度の花畑ではありませんが、ここの花々は自ら生きている力強さを感じます。

レアな白いミヤマシオガマ。
存在をフォロワーさんに聞いて、探して見つけました。

どれほどレアなのか花に疎い自分には?でしたが、他の登山者からも話をしていたので貴重な花なのは間違い無いのでしょうね。

これら花畑は姥石平から東焼石岳までの道に広がっていました。
本ピークの焼石岳周辺は岩場が多く、それほど多くないようですね。

さて、花も満喫したので山頂を目指します。

山頂踏破!

栗駒山方面

鳥海山方面
鳥海、カッコええなぁ。

花もさる事ながら山頂からも風景も一級品です!
どうして、この山が百名山に入ってないのか疑問です。

そして、山頂で昼食を取って下山開始。

今回は写真を沢山撮っていたので予定より2時間ばかり遅い下山になりました。
普段は広大な風景を、空を楽しみながら駆け抜けるような山行がメインなので、こんなに花を楽しみながらのんびり歩いたのは初めてでした。
また、山の楽しみ方の一つを見つけたような気がします。

このブログをアップした現在、最盛期は過ぎていると思いますが、また来年この花々に出会える事を楽しみにしたいですね!

以上です。

次回は続きって訳ではないですが、この焼石岳登山の後に栗駒高原に須川温泉に泊まって、次の日にちょっとだけ栗駒山に登ってきたのでそれを紹介します。

2016年6月21日火曜日

日本温泉巡り その17 【奈良県 入之波(しおのは)温泉 「山鳩湯」】

前回、前々回と奈良県の登山&観光ネタできたので、勢いついでに温泉ネタもいってみましょう! 日本温泉巡り その17です。 今回は奈良県の「入之波温泉 山鳩湯」を紹介します!

奈良県、紀伊山地の奥深く大迫ダムの畔にある温泉です。
八経ヶ岳登山の帰りにお邪魔しました。
関西地方と言えばあまり火山等無く温泉が湧き出るような場所では無いと思っていたので、温泉探しも積極的にしていませんでしたが、今回遠征登山にいく事ができたので近くに温泉ないかな~と調べてみたところ、関西地方最強と噂の山鳩湯さんを見つけて行ってみた次第です。

宿は湖畔の崖に寄り掛るように建てられており、良い感じに秘湯感がありますね。 温泉は湧き出てそのまま湖の流れていますが、温泉の流れている場所は茶褐色に染まっていて、温泉の濃度の高さが伺えます。
これは、期待が膨らみます! では、関西最強と言われる温泉、頂きます!


泉質は泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、浴槽には析出物がびっしりついていおり、肌にビリビリくる系と思いきや以外にさらっとした肌触りです。
でも、じっくり入っていると、じわ~と沁みる感じがしてきます。

しかも湯温が37℃前後と長湯するにはベストな温度。

更に!露天から見える風景は新緑に染まった湖と、もう1、2時間くらい余裕で入ってられそうな最高の環境でした。

この泉質にこの温度、奇跡だと思います!! 関西には大した温泉は無いと思っていた自分をぶん殴ってやりたいと思える程の良温泉でした!! ランキング入りも考えましたが上位5位を崩すには、何かが足りない気がして残念無念のランク外にします。ただ、6、7位に入ってるのは間違いないですね。 以上!

<個人的温泉ランキング> 2016.6現在
― 1位 籐七温泉「彩雲荘」 (岩手県)
― 2位 吹上温泉「みどり荘」 (鹿児島県)
― 3位 ニセコ昆布温泉 「鯉川温泉旅館」(北海道)
― 4位 塩原元湯温泉 「大出館」(栃木県)
― 5位 川湯温泉 公衆浴場 (北海道)*ブログ始める前に行ったので記事無し。

さて、夏シーズンに入り温泉をベストに楽しむのは難しくなってきましたが、冬は雪に閉ざされ夏にしか行けないような場所もあるので、まだまだ巡りますよ~。

2016年6月18日土曜日

新緑の吉野山 【金峯山寺 吉水神社】

今回は前回の八経ヶ岳登山の次の日に大峰山脈の入口である吉野山に観光で行ってきました!

実はこの日(5/22)は近畿のもう一つの百名山の大台ケ原に行く予定を立てていましたが、前日に大台ケ原マラソン大会で午前中は交通規制がかかる事が発覚し、午後からの登山では帰りの飛行機に間に合わない為、今回はパスして、吉野山に行く事となりました。

でも、修験道としての大峰山脈を語るには外せない場所なので散策してみる事に。

朝一番に吉野神宮よりちょっと先の観光駐車場へ。

・・・
・・・
車少ねぇ~。

吉野山と言えばそれなりの観光地かと思っていましたが、思ったより閑散としています。
桜の季節以外はこんなものなのでしょうか?

この駐車場からメインストリートまでは結構歩くようですが、歩くのは嫌いでは無いのでのんびり散策といきましょう。

しばし歩いてロープウェイ駅を過ぎると吉野山の顔で世界遺産の構成要素である金峯山寺の総門「黒門」を潜ります。いわゆるここから先が聖域、昔はどんな偉い人でも馬を降り、槍を下げ通ったそうです。

それを過ぎると銅の鳥居があります。
これは別名「発心門」とも言われ大峰山寺を目指す修験者が手を触れ気合を入れ直す場所だそうです。
今度、ここまら大峰山寺に向かう時に忘れずにやってみます!

そんな感じにメインストリートまでやってきましたが、本当に観光客はまばらですね。
お店も3分の1程度は閉まっている感じ。
桜の賑わいが過ぎて脱力しているのかな?ちょっと寂しい感じです。


吉野山の顔、金峯山寺にやってきました!
金峯山寺は飛鳥時代に修験道の開祖、役行者によって開かれた修験道の総本山!現在の堂宇は、木造古建築としては同じ奈良県の東大寺大仏殿に次ぐ大きさだそうです。
神仏に疎い自分でも、この迫力には圧倒されました。
これは一見の価値がありますね!


次に吉水神社に訪れました。こちらも世界遺産の構成要素になっています。
後醍醐天皇を主祭神としており、源義経が潜居したとも伝えられているそうです。

狛犬や木々の間から見える光の雰囲気が日本の夏!って感じが好印象。
でも、改築中だったのが残念でした。

また、麻雀漫画の「咲」の舞台(背景?)にもなっているようで、痛絵馬が沢山奉納されていました。
日本どこにいっても聖地が増えましたね~。

更に山奥に入り金峯神社等も言ってみようと思っていまいしたが、ここ以降は時間が必要そうで飛行機までに余裕がなくなりそうだったので散策はここまで。
次回、ここから大峰山脈を縦走する機会まで取って置きましょう。

散策の終わりに金峯山寺近くのカフェで吉野葛の葛餅を頂きました。
現在では少なくなった国内ブランドの葛だそうです。
甘み控えめでプルっとしたのどごしが上品な一品でした。

この後は、伊丹空港まで道の駅に寄り道しつつドライブ。
無事、今回の山旅を終える事ができました。

さて、今回、会社の出張ついでの初関西方面初上陸となった訳ですが、結局山中心の旅になってしまいました。もっと時間があれば奈良の史跡巡りや、大阪の新世界や道頓堀も見ておきたかったですね。
まあでも、それは歳とってからでも行けるので、しばらくは体力のある今のうちしかできない事をどんどんやって行きたいと思います!

おわり!

2016年6月15日水曜日

古の修験道 【奈良県 大峰山脈 八経ヶ岳】

先日、たまたま金曜日に仕事の都合で奈良県に出張する機会があり、折角なので近畿地方の百名山「八経ヶ岳(大峰山)」に登ってきたので紹介したいと思います。


たまたま、ですよ。

「八経ヶ岳(1915m)」 *弥山から臨む八経ヶ岳
2016/5/21
コース:行者還トンネル西口駐車場→八経ヶ岳→明星ヶ岳 ピストン
時間:6:20~12:10

紀伊半島にある大峰山脈の登山道は「大峯奥駈道」と呼ばれ、もとは奈良吉野と熊野を結ぶ修験道の修行場として開かれたもので、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素になっています。
そして、八経ヶ岳はその大峰山脈の最高峰であり、近畿地方の最高峰にもなっている山です。

と、上のようにブログを書くにあたり色々調べてみると、八経ヶ岳のピークハントだけではこの大峰山に登る意味が無いような気がしてきました。

修験道としての大峰山をちゃんと堪能するなら、可能なら吉野から、最低でも天川村から大峰山寺のある山上ヶ岳をへて、弥山、八経ヶ岳に至る事が重要で、今更ながらピークハントしかしなかった今回の山行を後悔しています。

まあ、それはそれで次の機会に取っておくとして、今回の山行を紹介していきます!

先も書いたように出張ついでの山行なので荷物は最小限。なので行者還トンネル西口からの最短コースにしました。

噂には天川村方面から来ると相当な酷道を通るそうですが、自分は169号方面からなので問題ありませんでした。まあ、それでもすれ違い苦手な人は要注意の道路ですけど。

登山開始!
基本は樹林帯です。見頃は過ぎていますが、所々に咲いているツツジが楽しませてくれました。


奥駈出会に到着。
ここから山頂に至る稜線が「大峯奥駈道」になります。
昔から修行者が歩いてきた道、気をひきしめて行きましょう!

とは言っても危ない道はなく、新緑のブナ林の中ゆるやかなアップダウンが続きます。実際に吉野から縦走してくるぐらいではないとこの修験道としての厳しさは体感できないでしょうね。

最初の大きなピーク「弥山(みせん)」の直下になると傾斜もキツくなりますが、景色も広がります。


「弥山」に到着!
頂上には弥山神社があり、そこから八経ヶ岳が臨めます。

また、毎年5月に大祭が執り行われる時には多くの登山者(修験者)が訪れるそうです。

また、山頂直下には場所的に明らかにオーバースペックな山小屋、弥山小屋があります。この小屋は皇太子も泊まった事があるようで、その時に改装されたそうです。
定員は200人だそうですが、フル活用されることはあるのでしょうか?

では、最高峰の八経ヶ岳に向かいましょう!


ここからの稜線には立ち枯れた木々が多く、荒廃とした風景が印象的でした。

でも、一気に景色も広がるので気持ち良く歩けます。
涼しい春風の中、最高でした!

昔からこんな感じかと思っていましたが、近年の集中豪雨や台風の影響も強くあるそうです。
将来、この山がどうなってしまうのか心配ですね。

途中には天然記念物のオオヤマレンゲツツジを守る為の動物よけの柵があります。
レンゲツツジの見頃は7月なので今はまだ寂しげです。



ほどなく八経ヶ岳山頂!
近畿地方最高峰!やったぜ!!
大台ケ原や釈迦ヶ岳、紀伊山地の山深さを感じることのできる絶景を堪能できました。

でも、行者還トンネルからだと自分にとってはゆるふわ登山なので、もう一つ先のピークの明星ヶ岳まで行ってみることにしました。

明星ヶ岳に到着!
展望はさっきの八経ヶ岳とそれほど変わりませんが、それに至る稜線は印象的なので足を運んでみる事をオススメします。

その後はここで昼食を取って下山開始。
自分が登っている時は人は少なめでしたが、帰りは登ってくる沢山の人とすれ違いました。
さすが百名山!

では、総括。

最初にも書きましたが、自分のように百名山のピークハントを優先してしまうと、この山に登る意味の半分も無いような気がします。
今度機会があれば、この大峰山の修験道としての存在意義、昔の修験者を追体験しつつ、ちゃんと吉野山から、もしくは最低でも山上ヶ岳の大峰神社を詣でての縦走をしてみたいですね!

以上です!

次回は、この山行の次の日にこの大峰山脈の入口である吉野山を観光してきたので、その模様をお届けしようと思います。