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2020年12月29日火曜日

2020年 総括 【思い出に残った山旅ランキング2020】

 いよいよ2020年も残りわずか。
今年は誰も彼もが新型コロナウィルスに振り回された1年だっと思います。

自分は茨城県の1人暮らしで通勤は片道15分の自転車通勤。仕事内容もどちらかと言えば研究開発的ポジションなので不特定多数の人と接する機会は少なく、日常生活としては特別な変化を強いられる事はありませんでした。
むしろ、仕事の延長線に近い余計な飲み会やレクイベント、また、出張が減ったおかげで時間に余裕ができたぐらいに感じてます。
ただ、プライベート(趣味)ではご存知の通り、山や温泉のように外出する事を基本としていたので、緊急事態宣言による行動制限は相当ストレスになりました。
しかし、自分はまだ恵まれている方で、高齢の家族と暮らしている方や都市部在住の方はもっと多くのストレスを抱えていた事だと思います。

また、山界隈では多くの山小屋が休業し、夏シーズンの計画を見直し or 断念しましたが、一方では感染予防をしっかりする事で営業してくれた山小屋もあり、そういった場所で感染拡大が起こる事も無く、密にならない趣味という事で夏以降は比較的登りに行ける環境が戻ってきたのは本当に良かったと思います。

では、今年も年末恒例の山旅総括として、登った山リストと「今年印象に残った山旅 ベスト3」をまとめてみたいと思います!

<2020年山旅リスト>
2020/1/3 大山(丹沢)
2020/1/13 筑波山
2020/1/25 磐梯山
2020/2/1 茅ヶ岳・金ヶ岳
2020/2/8 筑波山
2020/2/23 七面山
2020/3/21 武尊山
2020/5/24 筑波山
2020/5/31 難台山
2020/6/6 安達太良山
2020/6/27 平標山・仙ノ倉山
2020/7/18 会津駒ケ岳
2020/7/23 秋田焼山
2020/7/24 八幡平
2020/8/1 常念岳
2020/8/15 雨飾山
2020/8/22 宝篋山
2020/8/29-30 空木岳・南駒ケ岳
2020/9/11 横手山
2020/9/21-22 白山
2020/10/18 荒沢岳
2020/10/31-11/1 三嶺・剣山
2020/11/15 宝篋山
2020/11/21 牛奥ノ雁々腹摺山・大菩薩嶺
2020/11/28 戦場ヶ原
2020/12/5 三瓶山
2020/12/26 石割山・御正体山
(山行日数:31日)

山行日数は31日となり、昨年の46日から大幅減となりました…
やっぱりコロナの影響で多くの山小屋が予約制になった事で動き難くなった点や、重点目標としていた南アルプスの交通機関や山小屋が休業してしまったのが理由かと思います。
あとは、やっぱり例年よりテンションが上がらなかったのもありますね。

とは言え、行けばやっぱり「山は最高ーー!」ってなるので、自分は山が好きなんだと思います!

では、続いて印象深かった山旅ベスト3を紹介!
*リンクは紹介ブログへのリンクです

第3位 「秋田焼山」(秋田県)
2020/7/23

https://hmshiroblog.blogspot.com/2020/08/blog-post_25.html

麓に玉川温泉や後生掛温泉といった名湯を従える温泉好きとしてはずっと気になっていたお山。
山頂付近でこうこうと湧き出る濃厚硫黄泉の湯沼!
そして、それが沢となって流れてる湯ノ沢!
登山道の至る場所から湧き出る良質の温泉!
なんだこの山、天国かよ!!(笑)

八幡平の西側の目立ないピークですが、その異質な存在感に大興奮でした。

第2位!「剣山・三嶺 縦走」(徳島県)
2020/10/31~11/1


(まだブログにしてないのでリンクはありません…)

剣山登るならこのコース!と決めて一年前から暖めていた山旅でした。
どこまでも続く晩秋のササの稜線。
三嶺で見た夕焼けに浮かぶ四国の峰々のシルエット。
四国という神様が近い土地のせいか、中部山岳や東北とはまた違った荘厳さを感じた山旅でした。

第1位!!「空木岳・南駒ケ岳 縦走」(長野県)
2020/8/27~28



https://hmshiroblog.blogspot.com/2020/11/blog-post.html

今年、最初で最後のアルプスの泊りの縦走。
初日の千畳敷からの主稜線歩きは生憎の天気でしたが、二日目の朝は流れる雲と朝陽が描き出すダイナミック絶景のオンパレード!
自粛明け初めての泊りの山旅だった事もあり、感動もひとしおでした。
やっぱり山って最高!!

と、まあ以上になりますが、今年も大きな怪我や病気無く楽しく登らせてもらえて山や自然の神様に感謝します。
そして同時に自分に山に登るという自由な環境を与えてくれている家族や仕事仲間、友人たちに感謝します!
本当にありがとう御座いました!!

来年2021年はどんな世界になっているのか。
色々心配な事も多く、きっと今年以上に大変な時期があるかも知れません。
でも、その先には今よりもっと楽しい世界が広がっていると信じて日々進んで行きたいですね!

2020年のブログはこれが最後になります。
改めて、読んで頂けた方々に感謝します。
来年もよろしくお願い致します!

2020年11月16日月曜日

朝に輝く木曽の峰 「空木岳・南駒ケ岳(中央アルプス)」【長野県】

みなさんも御存知でしょうが日本には3つの代表的アルプスがあります。
氷河の作り上げた荒々しい岩稜の織り成す北アルプス(飛騨山脈)、深い森と豊富な植生と一つ一つの山の存在感が大きい南アルプス(赤石山脈)、そしてその両方の特徴を備える中央アルプス(木曽山脈)です。

その中で今回紹介する中央アルプスは北や南と比べ規模は小さいですが、最高峰の木曽駒ケ岳はロープウェイによってアクセスが容易であり、迫力の氷河地形の千畳敷カールや、大展望の稜線とアルプスの魅力を登山初心者でも楽しめる人気の山となっています。
初アルプスは木曽駒ケ岳で、ここでアルプスの魅力にハマったという人も多いと思います。
かくいう自分も初のアルプステン泊は木曽駒ケ岳でした。

ところが木曽駒ケ岳以外に目を向けると、意外にもあまり話題に上がらないのも、この中央アルプスの不思議なところ。
主稜線上にもう一つの日本百名山である空木岳がありますが、ここも池山尾根を使っての日帰り体力勝負が主な登頂方法になっており、主稜線の話をあまり聞きません。

はてはて?どうしてか?
天邪鬼な自分としては逆に興味が湧き、空木岳に登るならこの主稜線を歩いて行くと決めてチャンスを伺っていましたが、コース上で泊まれる場所は駒峰ヒュッテか木曽殿山荘となり連休となればいずれも混雑必須だったので人混み苦手な自分としては敬遠してました。
しかし、2020年コロナ禍の影響で受入人数を制限していた木曽殿山荘の予約が取れた事でギューギュー詰めの心配が無くなったので、今夏決行!

では中央アルプス主稜線縦走レポいってみましょう!

「空木岳」(2864m)
*山頂直下から望む

「南駒ケ岳」(2841m)
*赤椰岳から望む

コース
8/28 官の台バスセンター→(バス・ロープウェイ)→千畳敷→極楽平→檜尾岳→熊沢岳→木曽殿山荘(泊)
8/29 →空木岳⇔南駒ケ岳→(池山尾根)→駒ケ岳スキー場駐車場
累積標高(上り): 1532m
累積標高(下り): 3230m

<1日目>

当日は下山口の駒ヶ根高原スキー場の駐車場に車をデポして徒歩で官の台バスセンターに。
券売所オープン直前には300m近い行列。
あ、あれ?今日は平日(金曜日)じゃなかったっけ…?
久々に来ましたが木曽駒人気は健在。

今回道程は、初日に池山尾根を登り空木岳に登頂して2日目に主稜線を歩いて千畳敷に戻るコースか、その逆かと直前まで悩んでいましたが、初日はガス多めで確実に晴れ間が望めそうなのは2日目午前中だけのようなので、晴天時に空木岳登頂を優先して千畳敷スタートとしました。

どうにか始発のバスに乗り、ロープウェイで千畳敷へ!
下界からあっと言う間に標高2500mの別世界へ。
今となっては見慣れた世界ですが、山を始めた頃は本当にワクワクしたものです。

千畳敷カールで準備をしていると稜線はあれよあれよと雲の中。
もうちょっと粘って欲しかったですが、まあ天気予報通りなのでしょうがない。
時折晴れてくれる事を祈りつつクライムオン!


千畳敷駅を眼下にカールを登ります。
途中には綿毛となったチングルマの群落もあり、きっと初夏は素晴らしいお花畑が広がると思います。

あっと言う間に稜線上の極楽平に到着。
それにしても人がいない。こちら側に登ってくる人は自分以外に一人だけ。
バスセンターの大行列はいったどこへやら(笑)

そして、これから進む稜線はガスの中…
視界を遮るものは無く、晴れていれば素晴らしい景色が広がっていると考えるとやっぱり残念。
でも、風も弱く人の気配も無く、聞こえるのは鳥の声だけと、個人的には悪くない山の雰囲気なので気を取り直していざ出発!


稜線を進み少し標高を下げると雲の下に出たのか稜線や下界の街並みが見えるようになりまた。
晴れてれば楽しく歩けそうな道なのに人気がイマイチなのが信じられません。

檜尾岳を正面に捉えます。
登り返しもそこそこあり立派なピークですが、稜線歩きスタートの極楽平よりは標高は低いんですね(笑)


檜尾岳到着!
再び雲の中ですが、駒ヶ根市側に目を向けると檜尾避難小屋が見えました。
この避難小屋は木曽駒と空木のちょうど中間地点にあり、両方をまとめて縦走するなら良い立地なのでシーズン中はなかなか混み合うそうです。
これだけ景色も良い場所にあるので人気があるのも納得。

さて、この檜尾岳が千畳敷~木曽殿山荘までのおよそ中間地点で、ここまでは展望の広がる歩き易い尾根路でした。
「こんな気持ち良い路なのにどうして北や南に比べて人気が出ないのか?」そんな疑問が湧いてきますが、実はここから先がこの縦走路の真骨頂(悪い意味で)でした…


檜尾岳を過ぎると歩き難いハイマツ帯や、大きな岩を乗り越えたりするような地図からは見えないアップダウンの連続でなかなか思うように進めません。
おまけに天候も悪化し、雨にも降られる始末。

こうなったらアルプスのアイドル雷鳥さんでも出てきてくれれば嬉しいのですが、そんな出会いも無くテンションはダダ下がり。

うん、北や南に比べ人気がイマイチなのがよくわかりました(笑)

そして、そのまま雨に降られ続けるも無事木曽殿山荘に到着。
初日終了、お疲れ様でした。

小屋近くの水場「木曽義仲の力水」は今シーズンは8月中旬には枯れてしまったようなので晩夏に計画する場合はご注意下さい。小屋でペットボトルのミネラルウォーターは購入可能です。

日没直前にようやく少し雲も抜け、夜は満天の星空。
暑くも無く寒くも無くちょう度良い気温だったので、しばし寝転がって星空を堪能できました。
コロナ禍以降、久しぶりに山で過ごす夜だったので嬉しかったですね!

<2日目>

おはよう御座います!
密にならない快適な山小屋のおかげで睡眠もバッチリ!

山小屋としては人数が少なくなる=売り上げが減るという事なので、大変だとは思いますが利用側としては正直悪くない感じ。
個人的にはコロナ禍が過ぎてもこの快適さはありがたいので、客単価を上げてもこの状態を維持して欲しいなんて思ってしまいました。

この時期は山荘から御来光は山に隠れて拝めないとの事なので、できるだけ展望が良い場所まで行こうと思い未明に出発。

しかし、山荘前は天気予報に反して薄いガスが掛かる微妙な状態。
標高を上げればガスが抜けてくれる事を信じて歩みを進めます。


そして、地平線がオレンジに染まり始めると同時にガスも薄くなり、正面に空木岳が姿を表します。
昨日は見れなかった空木岳…、木曽駒と違い鋭い岩峰で成り、薄い雲を纏う姿は圧倒的存在感…!

おおおおおーー!空木岳カッコイイ!!
こんなカッコイイ山だなんて聞いてません!

そして、標高2782地点で御来光。


滝雲が流れる中央アルプスの主凌線や、朝焼けに染まる空木岳は言葉にならない美しさ。
この瞬間の感動はやっぱり何度味わっても最高ーー!


久々の山での朝を堪能した後は空木岳へ最後の登り。
岩峰の間を縫いながらのハードな道のりですが、これだけの絶景に囲まれながらだと疲れも感じません。

そして、空木岳山頂!
ありがとう御座いました!!


山頂からは木曽駒方面の中央アルプスの峰々や南アルプス(の奥にちょこっと富士山も!)の大展望!
本日一番のりだったようで最高の青空の下、最高の山頂を独占できました。

この後は普通は池山尾根で下山なのでしょうが、まだまだ早朝でこんな良い天気なのに下るなんて勿体無い!って事で南駒ケ岳まで行ってみる事に。

空木岳からの見て最奥のピークが南駒ケ岳。
堂々としたお姿はさすが二百名山の貫禄。
では、いざ参る!

南駒まではなだらかな凌線に見えたものの、中間ピークの赤椰岳の前後はなかなかの急勾配で、累積標高は±300m弱程度はありそう。
とは言え、最高の天気と展望のおかげでとても気持ちよく歩けました。

そして、南駒ケ岳山頂!
ありがとう御座いました!

山頂からは越百山や安平路山、恵那山と言った中央アルプス南部の展望が広がります。
南駒ケ岳以南は標高の低い山なので空が広く気持ちいい景色が広がっています。
ああ~、先に行ってみたい!!

オマケとして考えていた南駒ケ岳ですが想像以上に展望が最高で、本当に来て良かったと思えました。

静かで気持ちいい風が吹く山頂をしばし堪能。
では、空木岳に戻りましょう。


さて、空木岳に戻ってきましたー!
早朝とは異なり日帰り客も増え賑やかなに山頂になってました。

そして、まだ10時前ですが、山頂を含め凌線はガスが掛かりつつあります。
ここ近年の夏山は展望が期待できるのは朝方だけになってきたような気がします…
これも温暖化の影響なんでしょうかね。

では池山尾根を下って駒ヶ根高原へ下山しましょう。

下山中、後を振り返るとガスに隠れつつ空木岳。
主稜線上からは切り立った岩峰で成るカッコイイ空木岳でしたが、こちらから見るとなだらかで優しい印象がありますね。
見る方向によってだいぶ印象が変わるもんです。
今日はありがとう御座ました。

池山尾根途中の駒石。
石でありながら、なにか生物的ななにか不思議なものを感じました。

駒石を過ぎるとほどなく樹林帯の中へ。
標高が下がるにつれ、湿り気たっぷりの夏の空気に戻るのを寂しく思いながら帰路を進みます。

途中の大地獄、小地獄はなかなかの難路。
池山尾根ピストン日帰りの場合、下山時は疲れが溜まっているので特に注意が必要かと思いました。

そして、黙々を歩いて車をデポした駒ヶ根高原スキー場へ下山完了。
お疲れ様でしたー!

いやー楽しかった!
唯一主稜線歩きはほとんどガスの中で残念でしたが、2日目のガスの中朝陽に浮かび上がる空木岳、滝雲流れる中央アルプス主稜線、威風堂々の南駒ケ岳は本当に感動できました。
コロナ禍以降久々の山で一泊ということもあり、その感動もひとしおでしたね。
1泊2日の中で山の魅力がググっと詰まった充実の山旅でした!

長文になりましたが最後まで読んでくれた方、ありがとう御座いました!
以上です。

2019年3月3日日曜日

扉を開ければ本格雪山「木曽駒ケ岳(厳冬季)」【長野県】

どこまでも続く雪山の稜線を見てみたい…。
雪山を始めた人は誰でもそんな気持を持つと思います。最近ではスキー場のリフトやロープウェイを使えば気軽に本格雪山の風景を見られる場所が増えてきており、この木曽駒ケ岳もその一つになっています。

木曽駒ケ岳は自分にとっては夏に初めてテント泊をした思い出の山であり、雪山を始めた時に冬季でも比較的お手軽に登れる事を知り、いつかいつかと考えていました。
ただ、茨城県からだとちょっと気合が必要な距離だったので後回しになっていましたが、近場の手軽な雪山はだいたい行ってしまった事もあり、今回気合一発登ってみる事にしました。

…まあ、この時は車の事故で代車をタダ借りしていたので、遠い場所に行かないと勿体ないって使命感もありましたけどね!(貧乏性)

では、レポ行ってみましょう!

「木曽駒ケ岳(冬季)」2956m
*中岳から望む木曽駒ケ岳(左奥の山は御嶽山)
2019/1/13

菅の台バスセンターに到着したのは始発便約30分前。
しかし、この日はこの季節にしては珍しい好天予報&3連休中日って事もあり、始発便前から大行列。
とてもじゃないけど3000m級の雪山に行く人数とは思えません(笑)

とりあえず臨時便も出てくれたおかげで始発の20分遅れの3台目のバスに乗る事ができました。

バスとロープウェイを乗り継いでホテル千畳敷へ到着。
相変わらず標高2600mとは思えない豪華さ。
そのうち一回くらいは泊まってみたいもんですね。

そして、ホテル千畳敷から一歩外に出ると…

千畳敷カールがどーーーん!
もう、堪りません!!

本来なら普通の人では到達できない場所にあるこの絶景。
それが安全な室内から扉を開ければ広がっているなんて、まるで、どこでもドアがあるような錯覚になりますよね。

でも、一般の観光客はここまで。
我々山ヤは先に行きましょう!

とは言っても、朝一に来てる人たちは間違い無く山ヤ。
案の定、カールを突っ切る一本の大行列。
まあ、自分もその一員なんですけどね…。

少し登って後ろを振り返ると、雪たっぷりのカールと、南アルプスの稜線が見事に望めます。
しらび台までは雪がほとんど無くて心配でしたが、思ったより雪たっぷりで一安心。

カールのトップの乗越浄土までもう少し!
しかし、大渋滞でなかなか前に進みません。
お手軽な分、雪山に不慣れな人も多く、傾斜で苦労している姿を結構見かけました。

でも、それ以上に気になったのは、渋滞に我慢できずトレースとは別の斜面を登り始める人。
あれは雪崩を誘発させる原因に成りかねないので、ヤメた方が良いと思います。

とりあえず、乗越浄土に到着。

いや~、しかし暑い!
写真でも薄着の人が多いのがわかると思いますが、自分もアウタージャケットは脱ぎフリースのみになりました。
快適で良いですけど、1月にこの気温は色々と心配です。

休憩もそこそこにまずは木曽駒ケ岳山頂を目指します。
まずは中岳への登り。

乗越浄土から木曽駒ケ岳山頂までは広い尾根で危険箇所は無く、安心して進めます。
黒さを感じるくらいの抜ける様な青空と、心地良いくらいのおだやかな風が吹く、雪山登山では贅沢そのもの。

最高です!!

中岳の山頂に着くと、木曽駒ケ岳の山頂が見えます。
左奥は御嶽山。
あの痛ましい災害は忘れない様にしたいですね。

木曽駒ケ岳直下からは、宝剣岳、三ノ沢岳、空木岳と中央アルプスの名峰たちが一望。
ひゃああああ~、最高じゃないですか!これが見たかったんですよ!!!
大興奮です。

そして、無事木曽駒ケ岳山頂へ。
ありがとう御座います!

5年前に初めてテントを担いで登った時以来。
2度目はまさか厳冬期とは、当時は思ってもみなかったので感慨深いです。


山頂からは、乗鞍岳から北アルプスの稜線や八ヶ岳がばっちり!
実は5年前の夏はガスられてて展望な無かったので、ちょっと感動。

そのまま山頂で軽めの昼食を取り帰路につき、乗越浄土まで戻りました。

さて、ここで脳内には選択肢は2つ。
1、さっさと降りて明治亭でソースカツ丼。
2、伊那前岳まで行ってみる。

計画では時間的には両方とも問題無くできる予定だったのですが、出発が遅れたのと、カールの渋滞のせいで遅れ気味になっており、さっさと降りないと明治亭の昼の部に間に合わない感じになっています。



ちょっと悩みましたが、速攻で伊那前岳往復して降りればギリギリセーフの可能性もありそうだったので、頑張ってみる事に!
諦めない心大切!


伊那前岳までの稜線は人も一気に少なくなり、静かな雪山登山を楽しめます。
木曽駒ケ岳までと比べて路は少し細くなりますが、気をつけて行けば問題無い感じ。
でも、ピッケルはあった方が良いと思いました。

そして、その稜線から望めるのは…、

先ほど登ってきた木曽駒ケ岳。

そして、千畳敷カールと宝剣岳。
…宝剣岳、ちょっとカッコ良過ぎやしませんかね。

更にもう一枚、宝剣岳。
カッコいい…(べた惚れ)

伊那前岳に到着。
凛々しい宝剣岳のせいで写真が盛り予定よりだいぶ遅れてしまい、この時点でソースカツ丼は断念。

これだけの絶景を見せてくれたので後悔はありません!!
ソースカツ丼なんていつでも食える!

時間の制約が無くなったので、のんびり景色を楽しみながらホテル千畳敷まで戻ってきました。
お疲れ様でした!

個人的には、伊那前岳から見る宝剣のカッコ良さは久々の感動もんだったので、みなさんも時間がある時には是非足を伸ばして欲しいと思います!

以上です。

今回2回目の木曽駒ケ岳でしたが、厳冬期に手軽にこれだけの絶景を見せてくれるとは、さすがは人気の冬山になるだけの事はあります。
ただ、人が多いだけ何かあった時のリスクはちょっと怖いと感じました。
登山においては自己責任論が度々問題となりますが、ここのように観光登山が主体となっている場所においては、天候や雪質によっては入山禁止にするといったようにちゃんと規制を掛けた方がいいかも知れないですね。

(補足)
ソースカツ丼は「こまくさの湯」で頂きました。(諦め切れなかった)