2024年もお盆が過ぎ秋に向かいつつある今日この頃皆様如何お過ごしでしょうか?
いやーそれにしても今夏も暑い!
もう冷房無しじゃ生きられない気候は地球が人間を減らしにかかっているとしか思えませんね。自分が生きていられるのも後40年前後、その頃にはどうなっているのか悪い意味で楽しみです!笑
さて、気が向いたのかあまり間を置かずブログ更新となります。
今回は2022年10月に登ってきた斜里岳の山旅レポとなります。
「斜里岳」(1547m)
*小清水町の平野から望む
2022/10/9
コース:清岳荘登山口⇔山頂(旧道↑新道↓)
斜里岳はもともとアイヌ語の「オンネヌプリ」で「大いなる山」という意味で呼ばれていました。その名の通りオホーツク側の清里町や小清水町からはどっしりと裾野が広がる単独峰として望めその存在感は圧倒的です。
山の名前というのはその土地の名を冠するものが多いですが、北海道の山の名前はその山の存在価値(理由)を意味しているものが多い気がします。なので、個人的には斜里岳よりオンネヌプリを正式名称にして欲しいですね。
斜里岳は2017年に登った羅臼岳と合わせて登る予定でしたが、その時は元台風の熱帯低気圧による悪天で泣く泣く断念した事があり、今回は5年来のリベンジとなります。
前泊した宿の駐車場から斜里岳を望むと、天気はばっちりですが前日の降雨が山頂付近は雪だったようで薄っすら白くなっています。さすがの道東10月頭はもう冬ですね(苦笑)
とは言え天気予報からはある程度想定通りで雪山装備もばっちりなので予定通りレッツゴー!
コースは清里町の清岳荘前からの定番コース。
斜里岳に登る人の9割はこの登山口を使う人気の登山口ですが、もうオフシーズンなのか駐車場に車は5台程度。
しかも自分も含め全部レンタカー。まあ百名山あるあるですね(笑)
しばらく平坦な林道歩きですが、この看板から本格的な登山スタート。
基本は沢沿いの路で渡渉も多いですが水量も少なく、石の上に乗りながら濡れる事なく歩けました。ただバランスとる為のストックはあった方が良いですね。
とりあえず順調に旧道と新道も分岐である二股まで来ました。
沢登りが難しいようなら新道ですが、この調子なら問題無さそうだったので旧道コースへ!
…まあ、これが苦労の始まりだったんですけどね(汗)
旧道コースに入りしばらく歩くと傾斜もきつくなり、ちょっとした滝登りになってきます。
夏だったら「水冷たくて気持ち良いーー、水しぶき気持ち良いーー!」なんてわいわい言いながら登れると思うんですが…
もう登れそうな路が全部凍ってるんですよ…
水が流れてない所はもうカチンコチンでツルンツルン。滑り止め無しだったら絶対登れない状態です。
もちろんチェーンスパイクは持ってきていたので装備しましたが、それでも足を置く場所をちゃんと考えないと厳しいレベルで、結局は水が流れている場所の方が凍結してないので安全だという事がわかり、流れの端の方を登っていきました。
緊張感のある滝登りは続きます。
もちろん水温はかなり低いので身体に水を被る事になったら一大事。
早朝スタートをちょっと後悔していました。
新道と再び合流すると沢も細く傾斜も緩くなりほっと一安心。
薄っすら雪も積もっており、今シーズン初めての雪の感触を楽しみながら登っていると…
陽が射すと同時に透き通る青空と白く染まった山頂稜線が広がりました。
うわーー!
今までの苦労と疲れが吹き飛ぶ瞬間はやっぱり最高です!
山頂直下の稜線に到着。
降雪は10cm程度ですが、すっかり雪山の趣。
前日まで紅葉も始まってない関東にいた自分にしてみれば信じられない景色ですね。
やっぱり北海道は特別だ!
この景色をゆっくり堪能したいところですが、既に南側からは雲が湧いており時間が無さそうなので急ぎ山頂へ向かいます。
山頂までの稜線歩きは低いハイマツ帯で好展望の路。
前方には山頂とオホーツク海、後方は根室海峡が望めます。
やや切れ落ちた部分もあり、雪も安定してないので足がもってかれる場所もあり注意して進みます。
そして山頂!
オホーツク海方面は大展望!ありがとうございます!
南側も雲多めながら稜線部と根室方面の山々が望めました。
30分くらい山頂でのんびりしてるとどんどん雲が掛かり気温も下がってきたので帰路につきます。
下山は迷わず新道へ。
いや、あの凍結旧道を下山で使ったら普通に死ねるよ(笑)
新道は好展望の尾根路。
沢登りも斜里岳の魅力ですが、ちょっと危ないと感じたなら新道ピストンでも十分楽しめそうですね。
気温も上がってきたせいか雪も落ち始め朝に見たあの白銀の世界も緑多めに。
早朝出発で凍結旧道には難儀しましたが、あの雪の景色に出会えたなら結果オーライかな。
行きはまだ薄暗かったのであまり見えなかった紅葉を楽しみながらの下山です。
紅葉はもう少し残ってるかな~って思ってましたが、ほとんど終わってる感じですね。
本当に北海道のグリーンシーズンは短いです。
清岳荘前登山口に下山完了。
早朝に比べて車も増えて人の入りもまあまあだったみたいですね。
5年前に断念した斜里岳ですが、こんな良い日にリベンジできて本当に良かったです。
斜里岳の楽しさの一つになってる旧道の沢登りですが、あれが楽しめるのは夏だけですね。季節の境目に行く人はその時に応じた準備を怠らないように!笑
以上です。