2016年6月8日水曜日

憧れの路 【谷川岳主脈縦走 万太郎山 仙ノ倉山 平漂山】 (後編)

(前編)よりの続きになります。

<2日目>

トマの耳よりおはよう御座います!
いきなりの絶景ありがとう御座います!!

群馬県側は見事な雲海。尾瀬や福島の峰々が当に孤島のように浮かんでいます。
これほどしっかりした雲海は初めて見たような気がします。

そして、後を振り向くと今日歩く谷川主脈が群馬県側の雲を塞き止め、鞍部からは滝雲となって流れ落ちている壮大な風景が広がっていました。
これは凄いな・・・。

今日、この稜線を歩くと思うとゾクゾクします。さあ!行きますか!

まず肩ノ小屋から標高を下げオジカ沢ノ頭を目指します。
写真は鞍部から撮ったものですが、早朝の時に流れていた雲はもう無く、静かな雲海が広がっています。
逆に下界が見えない事で本当にファンタジーの世界に迷い込んでしまったように思えます。
まさに天空回廊!

個人的にはオジカ沢ノ頭から俎嵓(まないたぐら *中央のピーク)まで綺麗な円弧を描いている稜線がとてもかっこよく思えました。俎嵓までは登山道が無いので行く事ができないようですが、小屋のおっちゃんが「藪漕ぎがひどいよ~」って言っていたので、行こうと思えば行けるのかな?

オジカ沢ノ頭までは鎖の岩場、切れ落ちた岩場のトラバース等結構危ない場所が多かったです。朝方に雲の通り道になっていたことで岩は濡れていて滑りやすく神経を使いました。

オジカ沢ノ頭を越えて万太郎山を目指す稜線です。
爽快だ!

その途中の大障子避難小屋です。
当初はこの避難小屋で一泊する計画も立てていましたが、完全に緊急避難用。快適さとは程遠く、内部は蒸し風呂状態でした。夜は多少ましになるでしょうが、ここで一晩過ごすのは遠慮したいところです。

しゃー!今日の行程のだいたい中間地点、万太郎山に到着!!
いやはや、ここまででも普通の日帰り登山一回以上のボリューム。
気温が高いせいかスタート時にもってきた水2リットルの半分は飲んでしまいました。

うーむ、前半飛ばし過ぎたようだなぁ。節水節水。

万太郎山を越え仙ノ倉山に至る稜線です。奥に見えるのが仙ノ倉山。
この山行のなかでこの稜線が一番綺麗に見えました。
イヤッホーイ!!!


仙ノ倉山っ!
肩ノ小屋から約5時間半、この縦走で最後のキツイ登りを経て谷川連峰最高峰の仙ノ倉山に到着!

後ろを振り返ると今まで歩いてきた主脈が一望できます。
いや~、これを歩いてきたと思うと感慨深いですね。

でも、かなり疲労は溜まっていて、何もせずに立っていると足がプルプルしてきます。
さすがにここで昼食休憩、ラーメンがうまーい!

仙ノ倉山から平漂山に至る稜線です。

今までとは違って草原状のなだらかな稜線が広がります。もう少し立ては綺麗な花畑が広がるそうですが、この時は少し早かったようですね。でもウスユキソウとか早い花々は楽しめました。
また、平漂山方面から登ってくる登山者も多くなりハイキング気分で歩けます。

最後のピーク、平漂山に到着!
これにで本日の登りは完全に終了~、あとは下るのみ!

ここから臨む仙ノ倉山方面は、最初の頃に歩いた険しい谷川主脈とは思えない程、優しい感じがします。同じ山域でもこれだけ異なった姿を見せてくれるなんて、山って不思議です。

平漂山から登山口に向かって下山開始。
緑に染まった稜線の中に引かれた木道を下って行きます。

後を振り返ると草原の緑と空の青のコントラストが綺麗です。
本当に最初から最後まで楽しませてくれました。

山と天気の神様に感謝しながら平漂山登山口まで下山。

いや~、ここ数年で一番充実した山行でした!
最初から最後まで自分の頭の上には空しか無い絶景の天空回廊。おまけに雲海のおかげで目に見えるのは峰々の稜線だけってのがより気分を盛り上げてくれました。

また、なかなかハードなコースだけあって人も少なく自然との一体感も半端なかったです。

また花や紅葉の季節に是非歩いてみたいですね!

・・・
・・・
ただ、疲労感も相当なものでした。
もっと、体力つけないとなぁ~。

おわり!

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