2020年10月10日土曜日

盛夏の盛花 「雨飾山」【長野県小谷村 新潟県糸魚川市】

さて、今回の山ブログは盆休みに登った「雨飾山」を紹介します。

自分にとって「雨飾山」は日本百名山の一座ではあるものの「まあ、秋の紅葉や初夏の花が良さげなので、その時期にタイミングが合えば行きたいな~。あ、あと雨飾荘の露天風呂!」くらいの感覚でそれほど積極的に登る理由が無く、今までスルーしてきたお山です。

それがどうして、この夏真っ盛りの時期に登る事になってしまったかというと…

「白山に登れなかったので転進してきましたー!(泣)」
正直に一言で言うとこれが全て(笑)

ツイッターを見てくれてる人はもう知ってると思いますが、お盆休みは白山にテント泊で行く予定でした。
連休で時間もあったので入山日の前日に茨城から石川県まで車で移動していたところ石川県に入ったぐらいに白山公園線が雨の影響で白峰温泉から全線通行止めと情報が入り、なにそれ?ちょっと待て状態。

片道500キロ越えの長距離運転だったせいかその日の内に転進する気力も無く、とりあえず近くの道の駅で朝まで待機するも解除されず。
そんな長期に及ぶ通行止めじゃないのはわかっていたので当日の昼過ぎに入山、もしくは次の日に日帰りとも考えましたが次の日は天気が悪く、この日に山頂を踏めないと虚無山旅になる可能性大だったので、今回の白山登山は断念。

とは言っても、せっかく石川県まで来たのに何もせず帰るなんてありえないので、心機一転!白山登山後に計画していた能登半島観光ドライブに出発!
そのドライブもなかなかに楽しかったのですが、さすがにどこの山にも登らず帰宅するのは寂し過ぎるので、茨城県への帰路の途中にあった「雨飾山」に登る事としました。

長い前説になってしまいましたが、「雨飾山」レポいってみましょう!

「雨飾山」(1963m)
*笹平から山頂方面を望む

コース:雨飾高原キャンプ場からピストン
累積標高(上り): 875m
累積標高(下り): 882m


スタートは定番の雨飾高原キャンプ場から。
到着したのは登山前日の夜8時頃でしたが駐車場の空きは既に残り2、3台。

お盆連休中の百名山ってこともあるでしょうが、この登山口は駐車場に隣接して広めのフリーテントサイトもあるので、登山と一緒にちょっとしたキャンプもできるのが特徴。
標高も高く盛夏でも涼しいのでこの日はテントもいっぱいでキャンプを楽しんでる人もたくさんいました。

自分も白山からの転身では無く、ちゃんとここに来るならキャンプも楽しもうと考えていたのでちょっと残念…

登山口からちょっとだけ標高を下げて平坦な沢沿いの木道歩き。
前日の猛暑日能登半島ドライブで暑さに疲れた身体にひんやり空気が心地良い。

しばらく歩くと階段が出てきて、ここからが登りの本番。
では今日はよろしくお願いします。(ペコリ

山肌に陽が当たり始め夏らしい濃い緑を感じながら標高を上げていきます。

荒菅沢へ下る少し手前に来ると山頂方面を望める展望スポットがあります。
雨飾山ってもっとおおらかでなだらかな山を想像してましたが、こんな迫力ある岩壁があるんですね!カッコイイ!!

休憩スポットの荒菅沢に到着。
火照った身体に冷たい沢水が最高です。奥の方にはまだ雪渓が残っているのがちょっと驚き。
奥にある鋭い岩のピークは山頂ではありませんが存在感抜群!

ちなみに日本百名山を読んでる人は知ってると思いますが著者の深田久弥さんは、この荒菅沢を沢沿いに登り正面の岩壁を直登しています。今はその方に向かう道には「×」マークがあり入れないようですが、きっと迫力あるコースなのでいつか復活させて欲しいですね。

荒菅沢を過ぎて少し標高上げると森林限界突破!
稜線に向かって最後の急登が始まります。

後ろを振り向くと火打や妙高方面の大展望が広がります。
ひゃーー良き良き!

そして、稜線の笹平に到着!
そこから見えたのは雨飾山の頂に続く広大な緑の世界
雨飾山ってこんなに綺麗な山だったんですね。
なぜかちょっとウルっときてしまいました(笑)

笹平から山頂直下まではアップダウンも少ない気持ちいい笹原の稜線。
布団菱と呼ばれているようで、その名の通り緑に包み込まれているような優しさを感じる良い路です。



そして、登山道の脇には想像を超えるお花畑が広がっていました。
自分としてはお花畑と言えば初夏のイメージがあったので、盛夏にこの密度で花が群生しているのには本当に驚きました。
盛夏のお花は初夏の花に比べて力強さというかタフさを感じますね!

そして、最後の急登を経て山頂到着!
ありがとう御座いました!


山頂は小さな二つのピークがあり、それぞれ高妻山方面や糸魚川市(日本海)方面の大展望が広がっています。
もう言う事ありません!最高ーー!

そして、最近は雨飾山と言えばこの写真「女神の横顔」。
布団菱を通る登山道が横顔の輪郭に見えることからそう名がついたようですが、誰が最初に言ったのか気になりますね~。
比較的最近のような気がするので探せは見つかるような気がします(笑)

この後は来た道を戻り昼前には下山完了。
お疲れ様でした~

さて、白山の代替えで登った雨飾山でしたが、想像以上に見所が多く綺麗な山で、あまり事前情報を入れて無かったおかげか、たくさんの驚きを感じ楽しい山旅でした。

今まで登る理由が無いなんて言ってスルーしててすみませんでしたーーー!(土下座)

こうなるとやっぱり人気の初夏や秋にも登ってみたくなりますね。
あと、セットで行こうと考えていた雨飾荘の露天風呂は今回残念ながらコロナ禍の影響で外来入浴が出来なかったので、それも合わせて絶対再訪したいと思います!

以上です。

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