みなさま安全第一で今シーズンも楽しみましょう!
しかし、前のブログにも書きましたが、今梅雨の週末雨の狙い撃ちはひどかったですよね。自分も6、7月は東北花巡りを計画をしていましたが、今年は延期に延期を重ねいつの間にか7月に…
このままでは今年の花シーズン、全く山に登らず終わってしまうのか!?と危機感を覚えたので、少しくらい天気が悪くもいいや!って気持ちを切り替え7月頭の週末に東北北部の青森県に突撃してきました。
青森県は過去写活で津軽半島・下北半島に訪れていますが、今の「山と温泉」メインで訪れるのは初めて、よって気分は初青森(笑)。
温泉に関しては別途「温泉巡り」で紹介しますので、今回は「岩木山」レポをお届けします。
「岩木山」(1625m)
*県道30号(岩木山環状線)より望む。
2019/7/6コース:岩木山神社←(百沢コース)→山頂 ピストン
岩木山は青森県最高峰であり、津軽富士と言われるように綺麗に裾野を広げる円錐形の単独峰。写真では上部に雲が掛かっていて全貌は見えませんが(申し訳ない!)、以前津軽半島を訪れた時には綺麗に見えており、山に興味が無かった自分でもよく覚えていました。
コースは岩木山神社からの百沢コース。
岩木山には岩木山スカイラインと言われる8合目まで通っている有料道路があり、それを使えば片道一時間くらいの登山でピークハントは可能。
ただ、自分としては山に登る理由はピークハントだけでは無く、山そのものはもちろん、その山を取り囲む人々の営みを感じる事も目的なので、岩木山を御神体とする岩木山神社をスタートとするクラシックコースの百沢コースを選びました。
入口から5分くらい石畳を歩くと本殿があります。
天気はあいにくの霧に包まれた小雨模様ですが逆にそれが神秘的で気が引き締まります。
本殿はまだ開門していなかったので、門の外から安全登山の祈願をしていざ出発!
神社からはしばらく杉林を歩きますが、すぐに岩木山百沢スキー場に出ます。
オフシーズンはキャンプ場とかになるので夏休みや紅葉の時期は賑わいそうですね。
しかし、天気予報の晴れを信じて出発しましたが、ガスは濃くなる一方…、本当に晴れてくれるか心配になってきました…。
スキー場の途中から登山道に入り、本格的な登りがスタート。
むせかえる様な濃い緑の中標高を上げていきます。
要所要所に名前が付いたスポットがありますが、特に見所はありません(笑)
基本樹林帯で展望も無いので、修験者の路らしく無我の境地で登っていきます。
とは言っても、初夏の東北らしく花々が彩りを添えてくれます。
本コースのおよその中間地点の焼止まり避難小屋までやってきました。
この辺りから展望が広がるスポットがあり、そちらに目を向けると…。
雲海と眩しいくらいの澄んだ青空が!!
やったーーー!抜けた!!
今までのガスガス樹林帯からの開放感、最高!!
遠くに雲に浮かぶ山々は方向からいって白神山地でしょうか。
さて、工程上半分以上きているとは言え、百沢コースの核心部はここから。
「坊主ころがし」と言われる沢を跨ぎながらの岩場登りが始まります。
避難小屋からすぐに沢に取り付き登りが始まります。
上を望むと7月初旬でもまだまだ雪が残っており、水量もそこそこ。
沢靴を用意するほどではありませんが、滑りやすい場所も多かったのでなかなか神経を使います。
しばらく進むと沢は雪渓に覆われ始めます。
もちろん夏道は雪渓に隠れわかりません。更に雪渓の崩壊が進み場所によってはかなり危険な状態。
雪渓の状態と、いざ踏み抜いても被害が少ない場所を見極めつつ、更に迂回できそうなら迂回しつつと、時間を掛けつつかなり慎重に進みました。
「坊主ころがし」も終盤になると、しっかりとした雪渓に。
こうなってしまえば崩壊の心配は無いので、今まで遅れた分をカバーする為にガシガシ登ります。
雪渓を登っている時はガスガスですが、これは空気が雪渓によって冷やされたもので、ここだけとわかっているので気にしません!
苦労した「坊主ころがし」もあと少し!
予想通りガスも少なくなり青空が広がってきました。
「坊主ころがし」のゴールと同時に岩木山の立派な岩峰が姿を現します。
山頂はまだ先ですが、まるで山頂に立ったかのような爽快感。
抜けるような青空と爽やかな風が堪りません。
やっと東北の空気に触れる事ができたような気がしました。
そして、横に目を向けるとミチノクコザクラの群落が広がっています。
このミチノクコザクラは岩木山を代表する花で、岩木山と秋田県北部の極めて一部にしかない固有種で、他のコザクラ系よりも一回り大きく群落を作りやすい特徴があるそうです。
今回の岩木山登山の目的に一つがこの花に出会う事だったので出会えて良かった~。
この後の山頂までも所々咲いていましたが、群落でこれだけ多く咲いていたのはココだけでした。
鳳鳴ヒュッテにてメジャールートと合流し、更に山頂に向かって進みます。
百沢ルートでは誰一人出会いませんでしたが、メジャールートには人がいるわいるわ。
…うん、まあ、いいけどね。
山頂に向かって最後の登り。
これだけの日の光を浴びるのは本当に久々のような気がします。
下界は相変わらず大雲海。
以前訪れた事のある津軽平野と半島を展望したかったのですが…、う~む残念。
でも、梅雨真っ只中これだけの景色が見せてくれたので文句はありません!感謝!
程なく岩木山山頂到着。
ありがとう御座いました!!
山頂で昼食を取り下山開始。
スカイライン8合目方面に下り、バスで神社に戻ろうかな~、なんて手抜きも考えましたが、今回の山旅は春に痛めた脚の調子を見るのも目的だったので、できるだけ長めに歩く為、そのまま来た道を下山しました。
岩木山神社本殿まで下山完了!
無事の下山と、脚の痛みがほとんど出なかった事に感謝しに神社でお参り。
お疲れ様でした。
下山する頃には岩木山神社は大賑わい。マイナーな神社かと思っていましたが、思ったより有名なんですね。
およそ9年前、津軽半島の旅の時には登ろうとなんて全く考えず見上げていたこの岩木山。
当時はまさか自分がここまで山にハマってしまうとは…、時と人の心は移ろ行くものとはいいますが、こういう形で岩木山と再開するとは感慨深いものです。
何年先になるかわかりませんが、再び岩木山と対面する時にはどんな自分になっているのかな?
以上です!
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