2019年9月3日火曜日

梅雨の切れ間の緑の楽園「八甲田山」【青森県】

あれやこれやと時は過ぎ、もう初秋ですね。
今夏は初の海外トレッキングや色々とイベント尽くしであまりブログを書く時間も無く、ネタがたくさん溜まっています。
まあ、ネタがあるっていうのは幸せな事だと思うので、この幸せを維持できるように日々を重ねていきたいものです。

さて、今回は前々回の青森温泉巡りの際に登ってきた「岩木山」の次の日に登ってきた「八甲田山」を紹介します!

「八甲田山」(1585m)
*毛無岱より望む大岳
2019/7/7
コース:酸ヶ湯温泉→仙人岱→大岳(山頂)→毛無岱→酸ヶ湯温泉

八甲田山と言えば、映画化もされた雪中行軍遭難事件のおかげで山屋はもちろん、一般人でもどちらかと言えばネガティブなイメージを持っていると思います。
自分も家族に「八甲田山行ってくる!」って言ったら「そんな危ない場所大丈夫!?」って心配されました。

もちろん、厳冬期は危ない山なのは間違いありません。
しかし、雪が無くなった八甲田山は穏やかそのもの。更に花の楽園と聞いていたので、初夏に登ろうと決めており、今シーズン訪れた次第です。

コースは定番の酸ヶ湯温泉から。

先ほど「花の季節に登る!」と豪語してましたが、実のところ本当の理由は、酸ヶ湯温泉の予約が取れたから(笑)
そう、酸ヶ湯温泉と八甲田山は二つで一つ!どっちを外しても来る意味は無いのです!!(暴言)

まあ、酸ヶ湯温泉は温泉巡りシリーズでしっかり紹介しますので、今回は八甲田山レポ行ってみましょう!

登山口には有名な「日本山脈縦走起点」って標識がありますが、歩き切った人いるのかな?
っていうか正式なルートってあるんでしょうか??

まずは、仙人岱に向かって地味な樹林帯が続きます。
朝方は雨が降っていたので登ろうかどうかも悩んでいましたが、朝食をとってる時にチラッと青空が見えたので決行。
しかしその後、状況は悪化し小雨&強風&ガッスガス。
まあ、展望無くても花が楽しめればいいや!って気分を切り替え歩みを進めます。


地獄湯の沢沿いまで来ると急に硫黄の臭いが立ち込めます。
八甲田山は単独の山ではなく、18のも成層火山と熔岩円山で構成される火山群の総称。
この場所では否応無しにそれを思い起こさせてくれます。
でも、そのおかげで酸ヶ湯や谷地、蔦といった良質の温泉が楽しめるのでありがたいことです。

高層湿原の仙人岱までやってきました。



そこはチングルマやイワカガミ等、初夏を代表する花々が所狭しと咲き乱れる花の楽園でした。
今初夏シーズンはあまり天気に恵まれず花に関してはあまり楽しめず悶々としていましたが、この風景のおかげでかなり救われましたね。

そして、大岳に向かって最後の登りを登っていると、急に陽が差し込み始めます。
…!!!、来たか!!!

八甲田山最高峰、大岳山頂!
そして、青空!!
ありがとう!……ありがとう御座います!!(涙)

西側にはやや雲が残ってしまいましたが、東側は岩木山まで望める展望が広がりました。

山頂部にはお花畑もあり、のんびりコーヒーブレイクでもしたかったのですが、この日の山頂は時折耐風姿勢が必要なくらいの爆風(笑)
そそくさと退散する事にしました。


大岳を下り上毛無岱にやってきました。
ちょうどワタスゲのシーズンでかわいいもふもふが湿原ところ狭しと風にそよいでいました。

…天国かよ…。

久々の晴天&緑の楽園に思わずそう呟いてしまいました。

上毛無岱の端っこから下に広がる毛無岱を望みます。
この毛無岱は広大な湿原が階段状に連なるなかなか珍しい地形。
いや~雄大ですね!!

毛無岱からは先に登ってきた大岳が望めます。
ここまで晴れてくれて感謝感謝です。

この後は一回樹林帯に戻り酸ヶ湯温泉まで下山。
もちろんこの後は本旅5回目(笑)の酸ヶ湯のお湯を頂き、茨城までの帰路に着きました。

梅雨真っ盛りの東北旅でしたが、岩木山、八甲田山ともに山頂部では晴れ間をもらい楽しい山旅になりました。
いずれも山も四季折々の風景が楽しめる山なので、また季節を変えて登りにきたいものですね!
もちろん温泉とセットで!!(笑)

以上です。

2 件のコメント:

  1. まさに天国ですね。いきたいなぁ~
    日本山脈縦断については下記に情報があります。田中陽希さんみたいな企画を考えた人が60年前にいた、ってことのようですね。
    http://yiz00776.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-c4db.html

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    1. こんな著書があったんですね。教えてくれてありがとう御座います!
      当時はネットも無く情報が限られた時代に、こういうことにチャレンジするのは本当に凄いですよね。

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