2011年9月3日土曜日

【夏の空と民話の地】岩手の夏は「夏」だった【その2】

つづきです。 
車中泊で3時間程度睡眠を取った後、遠野へ向かうことにします。 

途中に「銀河鉄道の夜」のモチーフになったJR釜石線のめがね橋があるのでちょいと寄り道。 


うーん、夏空がきもちいい! 
近くに花巻空港があるので、飛行機雲が良い感じに演出してくれました。 

でも、このめがね橋は新しく建て替えたもので、宮沢賢治の見た橋のなごりは手前の1本の石柱だけのようです。 

さて、いよいよ遠野入りです。 
前の日記でも書いたように、遠野は「遠野物語」のおかげで日本の妖怪や神様といった「妖しいモノ」の聖地のようになっています。 
なので、その「妖しいモノ」にまつわる場所や史跡が多数あり、とてもじゃないけど一日では回りきれません。 

本当に好きならば2,3日滞在して回るだけの価値はあると思いますが、今回は初めてということあり、有名どころをピックアップして回ってみました。 


「卯子酉様(うねどりさま)」 

境内に所狭しと結ばれた赤い布が禍々しい雰囲気を醸し出していますが、実は恋愛成就の神様(遠野物語 拾遺 35話より)。 

この赤い布を左手だけで結ぶことができれば願いが叶うそうです。 
もちろん自分も結んできましたが、この時点で情報収集が中途半端だったので、<しっかり両手>で結んできました。 
どかーん!! 

お次は卯子酉様の近くの「五百羅漢」に行ってみました。 


これだけだと、ただ山の中に石が沢山転がっているようにしか見えませんが、この石をよく見てみると… 


なんと一つ一つに仏が掘ってあります。 
木漏れ日の中に浮かび上がる仏がなんとも言えない不思議空間になっていました。 

昔この土地を大飢饉が襲った時に亡くなった沢山の人を供養する為に掘ったそうです。(遠野物語 拾遺 127話より) 


お次はちょっと車を走らせ、遠野のはじっこにある「荒神神社」に行ってみました。 


夏雲と稲穂が映えますね。 

ここは観光PR等でよく使われていて遠野の風景を代表する場所になっているので、見た事ある人も多いのではないでしょうか。 

なんでも別の所に祭られていたアラカミサマが田んぼの真ん中に生えていた木が気に入り、地主の夢の中に「あそこに住みたい、あそこに住みたい」と駄々をこねたことで、こんな場所に神社ができたそうです。 

今回はここまでにしましょう。 
つづきます! 


【2011/9/3作成 mixi日記より転載】

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