今回は八峰キレットから五竜登頂、下山までを紹介します!
これから進む稜線をこう望むと否応なしにテンション上がりますね。
ただ、前日に続き今日も天気が不安定で午後から雷雨予報なので、早め早めに動きましょう。
鹿島槍ヶ岳南峰から下り、北峰との鞍部へ。
写真は振り返った時の南峰です。遠くて見るより南峰からの下りは傾斜が強かったです。
少なくともここの下りで手間取る人はこれ以上進まない方が良いかと思いました。
北峰はスルーして(笑)、八峰キレットのスタート地点に立ちます。
以前、大キレットを経験している身としては見た感じ大キレット程は切れ落ちてなく、思ったより安心して進めそうです。
とは、言っても過信は禁物、初心を心掛けて進みましょう!
最初は鹿島槍ヶ岳を背に、剱岳を横目に、小気味よく稜線伝いに標高を下げて行きますが…。
徐々に稜線は細くなり、そのうち岩壁の隙間を縫うように片側は切れ落ちた細いトラバース道を進むことになります。
決して難しい道ではないですが、重い荷物を持っている時や風の強い時は要注意。
岩壁の隙間を進むと、突然キレット小屋が姿を現します。
こんば場所によくこんな立派な小屋を立てたな…、実物を見るとそう思わざるを得ませんね。
キレット小屋で大休止。
キレット小屋入口正面からは剱岳がお見事。
きっとモルゲンは綺麗なんでしょうね。機会があれば泊まってみたいです。
キレット小屋を出る頃には長野側から雲が沸き始めてました。
あんまりのんびりしてる余裕も無さそうなので、更にペースを上げます。
流れる雲が夏山らしく、こう変化に富んだ景色も悪くはありません。
キレット中間付近の口ノ沢コルの辺りからは鹿島槍ヶ岳、五竜岳のダブルイケメンが雄大に望めます。
もう山好きには溜まらん場所ですね!
このキレット越えの絶景核心部と言ってもいいかと思います。
キレット自体は時々急な岩場等ありますが、基本は比較的広めの稜線歩きなので、風景を楽しみながら歩く事ができます。
北尾根の頭。
ここから少し標高を下げた後に五竜への本格的な登りの始まり。
キレット越えも終盤、気合を入れ直します。
G5付近の岩場&ガレ場。
もろい岩場の急登、細いトラバース道が続き、個人的はキレット小屋付近のキレット核心部って言われている場所よりも危ない場所だと思いました。
悪天時は通りたくないですね…。
G4から五竜への最後の登り。
五竜直下の登りもガレ場の急登続き。
なかなか登り応えありますね!楽しい!
後ろを振り返ると先ほど通過してきたG5の急峻なピークが望めました。
G5、かっこいい!
そして、本日の実質ゴールである五竜岳山頂へ…
ありがとう御座います!
キレット越え後の五竜は達成感抜群です。
更に、お昼前という中途半端な時間だったおかげか人気の百名山の山頂を独占。
…結構、貴重な経験なのでは??
白馬を始め周りの山々には雲が掛かり始めていましたが、五竜岳はかろうじて展望が広がっていました。
感謝感謝!!
とはいえ、時間はまだ午前11時、いっそのこと1日繰り上げて遠見尾根で下山してしまおうとも思いましたが、折角の静かな五竜、しばし風の音と鳥の声をBGMに久々の北アルプスで雲の流れを楽しんでみました。
山の上でこういう時間を気にしなくていい瞬間は幸せそのものですよね。
だいたい2時間後、五竜山頂にも雲が掛かり始めたので、そそくさと退散。
五竜山荘に向かって下山開始。
五竜山荘到着。
小雨も舞い始めたので、予定通り本日はここまで。
さすが人気の五竜山荘、金曜日と言えども人がいっぱい。
受付時にも「本日はお布団一枚に二人くらい予定しています~」って言われ戦々恐々。
…まあ、しょうがないですね。
夕刻にはガスも少し抜け、夕陽も少しだけひょっこり。
最高の一日でした。
この日の五竜山荘は結果的には一人一枚のお布団は確保でき、快適に就寝。
良かった良かった。
…
…
<3日目>
今日は遠見尾根で下山のみなので朝もゆっくり出発。
雲多めで御来光はお預けでしたが、澄んだ空気と涼しい風に爽やかな朝でした。
今日下る遠見尾根。
実は冬にしか歩いた事がなく、夏道は初めてなので、ちょっと楽しみ(笑)
遠見尾根からは五竜が大迫力!
こんなイケメンっぷりを見せられたら惚れるわ!!
小遠見山手前からガスの中。
最後に鹿島槍さんと、五竜さんにお礼を言いたかったのですが、残念…。
遠見尾根、アルプス平駅まで下山完了。
お疲れ様でした!
アルプス平駅周辺はお花畑が作られ、一般観光客も含め多くのお客さんで賑わっていました。
その後、ゴンドラで下山して徒歩で大町線の神城駅へ。
ここから信濃大町駅まで電車、その後バスで扇沢に向かいます。
そして、無事扇沢駅まで戻り車を回収し、全行程終了。
お疲れ様でした!!
久々の北アルプスでちょっと心配でしたが、特に問題なくキレット越えができて良かったです。やはり北アルプスの稜線は素晴らしく登山の魅力に溢れていました。
ただ、平日と言えどもあの混雑を見てしまうと、休日に登るのはちょっと遠慮してしまいます。
次に北アルに来るのはいつかわかりませんが、またまとまって平日有給とれるよなら、訪れたいと思います。
以上です。
長文になりましたが、読んで頂けたみなさまありがとう御座いました!
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