<Day3>
本日はいよいよアヴァチンスカヤ山登山。
初の海外登山、どんな景色を見せてくれるのか楽しみ過ぎます!
と、テンションマックスでスタートしたものの…
山頂部は雲の中~。
ガイドさん曰く午後からは雨予報なので、天気は期待できなさそう…。
背後のコリャークスカヤ山も雲に隠れつつあります。
天気に文句を言ってもしょうがないと言いますが、ちょっと気分はブルー。
でも、ここまで来て愚痴っても意味は無いので、奇跡を信じてレッツクライム!
登山口です。
特別自然保護区域って事がつらつらと書いてあります。
英語である事がありがたい。それだけ海外のトレッカーが多いって事でしょうね。
登山口近くにテント場ありました。
ガイドさんに確認すると、管理棟でお金を払えばキャンプ地周辺であれば特に張る場所の指定は無いそうです。
ここまでなら飛行場からぎりぎり一日掛ければ歩いて来れそうなので、ソロでも登山は出来そうな気がします。
枯れ川を渡り尾根道に取り付きます。
自分たち以外にも何組かツアー集団がおり、思ったより賑やかなお山です。
コースは至極単純、正面の尾根をひたすら登ります。
ベースキャンプの標高は約800m、山頂は2741mなので、標高差は1900mちょい。素人さんにはちょっとキツイかも…。
キャンプ場からも良く見えていたラクダの背と言われる特徴的な小ピーク(写真中央右手前の丘みたいなの)を横目に登山道を進みます。
後ろを振り返るとベースキャンプ場と、更に奥にカムチャッカの街並みが望めます。
平地の時点で日本でいう高山帯のカムチャッカ、低標高から雄大な展望が広がります。
だいぶ上がってきましたが景色が大きく変わらないので、そんなに上がってきた感じがしません。なんか富士山登っててる気分ですね(笑)
基本砂礫の山ですが、所々に花々が力強く咲いています。
さすがのカムチャッカでもお盆の時期となると花の季節も終盤。次の世代に命を残す最後の輝きって感じですね。
外輪山まで登ってきました。
本来なら本峰がどどーん!と拝めるはずなのですが、むぅ~、すっかりガスの中。
さすがにちょっと凹みますね…。
本峰が綺麗に拝める外輪山の休憩スポットに到着。
ここでちょうどお昼時だったので昼食を取っていると…
急に日が差し込み本峰が!!
青空とゼブラ模様のアヴァチンスカヤ山が拝めて最高に嬉しかったです。
もしかしたら、コリャークスカヤ山も!と思って後ろを振り向きますが、残念ながら雲の中…。
ただ、いつ見えてもおかしくない感じなので、これからに期待!
貴重な晴れ間を逃さない為にもアヴァチンスカヤ山本峰にアタック開始。
ここからまだ標高差600あるのでもうひと頑張り!
山頂に近づくにつれ地面の砂礫は赤茶けた色に変わりやや熱気を感じ、更に空気には硫黄臭を感じるようになります。
山頂にはどんな風景が待っているのか!?ワクワクが止まりません!
そして、頂上の火口縁に到着。
火口の中には巨大な溶岩ドーム、火口縁の地面の至る場所からゴーー!と音を立てて噴気があがっている異世界が広がっていました…。
地面も触るっているとじんわり熱いくらい。
再び雲に覆われてしまったせいで全貌は拝めませんでしたが、日本では絶対近づけないであろう環境に、生きた山を体感することができました。
火口縁をぐるっと見渡すとあそこ(写真の中央ピーク)が人もいるので山頂のようなので行ってみました。
日本みたいに山頂標識も無いので、ホントにそうだったかわかりません(笑)
しまいには雨も降ってきたので、残念ですが下山開始。
下山は来た道をそのまま戻ります。
下山も終盤になるとやや天候も回復し、お隣のコリャークスカヤ山もちょっとだけお目見え。
ここでも全貌が見えないか期待してましたが、それも敵わず…。
夕刻にほぼほぼ下山も完了して、ベースキャンプに向かって歩いていると、アヴァチンスカヤ山に虹が掛かっていました。
全体を通して微妙な天気が続いた山行でしたが、この景色でちょっと救われた感じがしました。
とりあえず、なにはともあれ無事登頂!!
お疲れ様!
サーモン料理とロシアビールで乾杯!
写真は午後8時頃、緯度も高めなので明るい時間が長いです。
早いうちに天気が回復したら、ちょっとだけ登り直そうかと思ってましたが時間的にもう無理そうですね…。
アヴァチンスカヤ山頂から雄大なコリャークスカヤ山が望めなかったのはちょっと残念ですが、まあ、要所では青空が見えただけでも良しとしましょう!
旅はまだまだ始まったばかり、明日にはどんな景色に出会えるのか…。
高まる興奮を無理矢理お酒で鎮めて就寝…。
4日目につづく!
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