「日本一の山」と言えばだいたいの人は日本一高い「富士山」を思い浮かべ、山にそれほど興味が無い人でも一度は登りたいと考える山ですが、一般のよりは山を嗜んでいる自分としては「じゃあ、他の日本一はないのかな?」と思いちょっと調べてみると、真っ先に出てきたのが日本一長い名前の山「牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらずりやま)」です。
うん、14文字!確かに長い!
あと日本一低い山ってジャンルもあるようですが、自称で候補が複数あったので保留。
また、日本一短い名前とか深いとは難しいとかは調べてはみたものの、イマイチぱっとしなかったので保留。
やっぱり一般的に定量化できないものは「日本一」を呼称するのは難しく現時点ではっきりと「日本一」を呼称できる山としては、高い=富士山と、名前が長い=牛奥ノ雁々腹摺山、くらいしか無いようです。
そうなると「牛奥(略)」はやっぱり登っておきたい!って事で、昨年11月に登ってきましたー!
「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」(1990m)
*山頂風景
2020/11/21
コース:上日川峠駐車場→中日川峠→下日川峠→すずらん昆虫館前→牛奥ノ雁ヶ腹摺山→
小金沢山→大菩薩峠→大菩薩嶺山頂→上日川峠駐車場
累積標高差:±1208m
さて、牛奥ノ雁ヶ腹摺山はどこにあるかと言うと百名山である「大菩薩嶺」から南側に延びる小金沢山稜の1ピークで、メジャーな登山口からは微妙に行き難い場所にあります。
ただ登るだけなら最寄の日川林道途中の駐車スペースから登ればあっと言う間に登れますが、それだけではつまんないので6年前に登った大菩薩嶺で懐かしさを感じるのも目的として上日川峠の駐車場から大菩薩湖を周回するコースにしました。
スタートは大菩薩嶺登山口の上日川峠。
自分は前夜インだったので登山口最寄りスペースに止める事ができましたが、この日は晴天間違い無しの登山日和ということで、早朝のうちに近いスペースは埋まり係員が少し離れた駐車場に誘導していました。
ホント朝からお疲れ様です。
日川尾根への入口は上日川峠第3駐車場の脇。
ちょっとわかりにくいかな?歩き易い遊歩道につられそのまま真っ直ぐ行くと大菩薩湖まで降りてしまうのでご注意下さい。
日川尾根は展望はそんなにありませんが、アップダウンも少ない笹の路。
冬の澄んだ空気の中、徐々に朝陽に照らされる大菩薩嶺や大菩薩湖を望みながら、心地よく歩けました。
上日川峠の賑やかさはどこへやら、自分以外誰とも会わない静かな尾根でした。
砥山、中日川峠を経て下日川峠の無線中継所までやってきました。
ここまで上日川峠からおよそ1時間、良い感じに身体も温まってきました。
ここで尾根路を離れ林道を下り牛奥ノ雁ヶ腹摺山の登山口がある県道218号沿いのすずらん昆虫館前に向かいます。
林道自体は面白くもなんともないですが、正面にこれから向かう小金沢山稜と牛奥ノ雁ヶ腹摺山が見えるスポットがあります。
へこへこ林道と県道を歩いて「ずすらん昆虫館」に到着。
ちょうど甲斐大和駅から大菩薩嶺方面に向かうバスが来て4人程度降りて少し賑やかに。
後日、この中にフォロワーさんもいたそうで、山界隈せまいもんですね(笑)
登り初めるとしばらくは広い作業道路を登っていきます。太陽もすっかり高くなりポカポカ陽気。
相変わらず雲一つない最高の天気で気持ちいいー!
日川林道との合流点。ここには車4台程度の駐車スペースがありました。
牛奥(略)への登りはここからが本番。
路はしっかり踏まれて特に危ない場所もなく進めます。
途中、たくさんの親子登山グループと出会いちょっとびっくり。
マイナーな山と思ってましたが、地元の人にはこういったレクに使われるくらいメジャーなんですね。
途中のパノラマ岩からは甲府の街並みと南アルプス、金峰山といった奥秩父方面の大展望!
いやーー爽快爽快!
そして、程なく山頂へ。
うしおくのがんがはらずりやま!
日本一!ありがとう御座います!
山頂部は木々が少なく富士山方面は大展望。
日本一長い名前の山から日本一高い山を望む、って考えると特別な感じがしますね。
では、大菩薩嶺方面へ向けて縦走スタート!
まずは小金沢山を目指します。
牛奥(略)から小金沢山までの凌線も笹原広がる気持ち良い道。
後を振り返れば富士山が常に見えるので、逆向き歩いていたら最高の富士山展望コースだと思います。
うーむ、今回は時計周りコースをとるべきだったか…
そして、程なく小金沢山に到着!
ちょうど昼食タイムだったので山頂は大賑わい。牛奥(略)からの路ではほとんど人と会わなかったのに、この賑わいはびっくり。
大菩薩方面から来る人も結構いるんですね。
小金沢山からも富士山はバッチリ。
自分もここで昼食タイム。
…
では、ゴールの大菩薩嶺に向かいましょう!
小金沢山から石丸峠までは途中樹林帯があるものの、引き続き笹原の稜線歩き。
所々、獣道もあり間違えて進みそうになりますが、間違えてもすぐ気付くと思います(笑)
石丸峠です。
ここは大菩薩峠方面と上日川峠方面への分岐があり、大菩薩嶺を絡めた周回コースを歩いている多くの人がいました。
ここまでくるとぱっと見ライトユーザーが多く観光登山の趣ですね。
そして、大菩薩峠へ!6年ぶりお久しぶりです。
初めて大菩薩嶺に登った時は雪山だったので、実は無積雪期は初めて。
当時はほぼ雪山初心者だったので、今思えば大菩薩では過剰とも言える雪山装備で登ったのは良い(苦い)思い出です(笑)
そして、大菩薩峠からと言ったら、やはりこの大菩薩湖と富士山!
登山初心者だった当時は富士山の圧倒的存在感にとても感動しました。
この日も初心者と思える若いグループがあまりの絶景の大騒ぎ。
あまりの初々しさにほっこりできました(笑)
ほどなく実質ゴールの大菩薩嶺山頂!
ありがとう御座いました!
相変わらず地味山頂で安心しました。
他の登山客もとりあえず来ました的なあの空気はなんなんでしょうね(笑)
この後は甲府の街並みを望みながら上日川峠に向かって下山開始。
そして、14時頃には無事下山。
お疲れ様でした~
久々にそこそこのロングだったので適度な疲労感が心地いい。
まずは「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」最高のコンディションで登れて良かったです。
山単独でみたらあまり見所は無いですが、日本一長い名前の山に登ったという思い出を得た事と、大菩薩嶺や小金沢山稜といったこの山域の気持ち良さを再認識できたのは良かったと思います。
なんとなく次は柳沢峠から大月駅まで通しで歩いてみたいな~なんて思ってるので、また来シーズンにでも計画してみようと思います!
以上です。
はじめまして。牛奥ノ雁ヶ腹摺山はとても気になっていました。素晴らしい眺望ですね。
返信削除大菩薩の大菩の石丸峠あたりまでは行ったことがあるのですが、当時日程的にあきらめたので気になってました。
大変参考になりました。ありがとうございました。
コメントありがとう御座います!
削除牛奥ノを含む小金沢山稜の稜線はとても気持ちいい路だったので是非歩いてみて下さい!