2019年12月7日土曜日

カムチャッカ半島紀行 その2【アヴァチンスカヤ山編②】

その1からの続きです。

<Day3>

本日はいよいよアヴァチンスカヤ山登山。
初の海外登山、どんな景色を見せてくれるのか楽しみ過ぎます!

と、テンションマックスでスタートしたものの…

山頂部は雲の中~。
ガイドさん曰く午後からは雨予報なので、天気は期待できなさそう…。

背後のコリャークスカヤ山も雲に隠れつつあります。

天気に文句を言ってもしょうがないと言いますが、ちょっと気分はブルー。
でも、ここまで来て愚痴っても意味は無いので、奇跡を信じてレッツクライム!

登山口です。
特別自然保護区域って事がつらつらと書いてあります。
英語である事がありがたい。それだけ海外のトレッカーが多いって事でしょうね。

登山口近くにテント場ありました。
ガイドさんに確認すると、管理棟でお金を払えばキャンプ地周辺であれば特に張る場所の指定は無いそうです。
ここまでなら飛行場からぎりぎり一日掛ければ歩いて来れそうなので、ソロでも登山は出来そうな気がします。

枯れ川を渡り尾根道に取り付きます。
自分たち以外にも何組かツアー集団がおり、思ったより賑やかなお山です。

コースは至極単純、正面の尾根をひたすら登ります。

ベースキャンプの標高は約800m、山頂は2741mなので、標高差は1900mちょい。素人さんにはちょっとキツイかも…。

キャンプ場からも良く見えていたラクダの背と言われる特徴的な小ピーク(写真中央右手前の丘みたいなの)を横目に登山道を進みます。

後ろを振り返るとベースキャンプ場と、更に奥にカムチャッカの街並みが望めます。
平地の時点で日本でいう高山帯のカムチャッカ、低標高から雄大な展望が広がります。

だいぶ上がってきましたが景色が大きく変わらないので、そんなに上がってきた感じがしません。なんか富士山登っててる気分ですね(笑)


基本砂礫の山ですが、所々に花々が力強く咲いています。
さすがのカムチャッカでもお盆の時期となると花の季節も終盤。次の世代に命を残す最後の輝きって感じですね。

外輪山まで登ってきました。
本来なら本峰がどどーん!と拝めるはずなのですが、むぅ~、すっかりガスの中。
さすがにちょっと凹みますね…。

本峰が綺麗に拝める外輪山の休憩スポットに到着。
ここでちょうどお昼時だったので昼食を取っていると…

急に日が差し込み本峰が!!
青空とゼブラ模様のアヴァチンスカヤ山が拝めて最高に嬉しかったです。

もしかしたら、コリャークスカヤ山も!と思って後ろを振り向きますが、残念ながら雲の中…。
ただ、いつ見えてもおかしくない感じなので、これからに期待!

貴重な晴れ間を逃さない為にもアヴァチンスカヤ山本峰にアタック開始。
ここからまだ標高差600あるのでもうひと頑張り!


山頂に近づくにつれ地面の砂礫は赤茶けた色に変わりやや熱気を感じ、更に空気には硫黄臭を感じるようになります。
山頂にはどんな風景が待っているのか!?ワクワクが止まりません!


そして、頂上の火口縁に到着。
火口の中には巨大な溶岩ドーム、火口縁の地面の至る場所からゴーー!と音を立てて噴気があがっている異世界が広がっていました…。
地面も触るっているとじんわり熱いくらい。

再び雲に覆われてしまったせいで全貌は拝めませんでしたが、日本では絶対近づけないであろう環境に、生きた山を体感することができました。

火口縁をぐるっと見渡すとあそこ(写真の中央ピーク)が人もいるので山頂のようなので行ってみました。
日本みたいに山頂標識も無いので、ホントにそうだったかわかりません(笑)

晴れ間を望んでしばし山頂で粘ってみたものの、雲は厚くなる一方。
しまいには雨も降ってきたので、残念ですが下山開始。

下山は来た道をそのまま戻ります。

下山も終盤になるとやや天候も回復し、お隣のコリャークスカヤ山もちょっとだけお目見え。
ここでも全貌が見えないか期待してましたが、それも敵わず…。

夕刻にほぼほぼ下山も完了して、ベースキャンプに向かって歩いていると、アヴァチンスカヤ山に虹が掛かっていました。
全体を通して微妙な天気が続いた山行でしたが、この景色でちょっと救われた感じがしました。

とりあえず、なにはともあれ無事登頂!!
お疲れ様!

サーモン料理とロシアビールで乾杯!

写真は午後8時頃、緯度も高めなので明るい時間が長いです。
早いうちに天気が回復したら、ちょっとだけ登り直そうかと思ってましたが時間的にもう無理そうですね…。

アヴァチンスカヤ山頂から雄大なコリャークスカヤ山が望めなかったのはちょっと残念ですが、まあ、要所では青空が見えただけでも良しとしましょう!

旅はまだまだ始まったばかり、明日にはどんな景色に出会えるのか…。
高まる興奮を無理矢理お酒で鎮めて就寝…。

4日目につづく!

2019年12月5日木曜日

カムチャッカ半島紀行 その1【アヴァチンスカヤ山編①】

さて、お待たせしました!
今回よりカムチャッカ半島紀行と題して2019年の夏に行ってきたロシア-カムチャッカ半島での登山&トレッキングの模様を綴っていこうと思います。

人であふれた日本ではもう貴重となった原始の地球の姿と鼓動、自分が感じてきたものを少しでもお伝えできればかと思います。

そこそこ長編になりますが、しばしお付き合い頂ければ幸いです。

訪れたのは2019年8月11日~17日、お盆休みをフル活用した行程。

(日程)
8/11:成田空港→(S7航空)→ウラジオストク空港(ホテル泊)
8/12:ウラジオストク空港→(アエロフロート航空)→ペトロパブロフスク・カムチャツキー空港→(車)→アヴァチンスカヤ山ベースキャンプ(コテージ泊)
8/13:アヴァチンスカヤ山登山(コテージ泊)
8/14:アヴァチンスカヤ山ベースキャンプ→(車)→ゴレリー高原(テント泊)
8/15:ムトノフスキー山トレッキング(テント泊)
8/16:ゴレリー山トレッキング→(車)→ペトロパブロフスク市街(ホテル泊)
8/17:ペトロパブロフスク・カムチャツキー空港→(S7航空)→ウラジオストク空港→(S7航空)→成田空港

カムチャツカ半島は北海道の北東、千島列島(ロシア名:クリル列島)を跨いだ先にある大きな半島です。現在はロシア連邦に属していますが、過去は日本の所有地だった歴史もあるそうです。(その辺りはあいまいなので突っ込まないで下さい(笑))

千島列島からカムチャッカ半島はちょうと太平洋プレートが潜り込む縁に位置し、多くの活火山があり、今回訪れたカムチャッカ-ペトロパブロフスク地方も「カムチャッカ半島火山群」として世界自然遺産登録され、今現在も活発な火山活動が見られる貴重な場所となっています。

そもそも、初海外トレッキングとして何故ここを選んだかというと、やっぱり火山が織り成す迫力ある景色が好きって事が大きいと思います。
もちろんメジャーなヨーロッパアルプス方面の華やかな場所も考え候補地としてましたが、やや天邪鬼な性格も災いしてか、一癖あるこの場所を選んでしまいました…。

では、レポを始めましょう!

<Day1>

成田空港を夕刻前に出発しウラジオストクへ。
カムチャッカへ日本から直行便は無いのでウラジオストクを経由します。
距離的には関東から九州行くのと対して変わらないので2時間ちょいで到着。

ロシアと言えばモスクワとかを連想する人が多いと思います。
確かにモスクワは遠いですが、このウラジオストクは日本海を挟んですぐお隣。しかもロシアはヨーロッパのカテゴリなので、我々日本人は片道2時間でヨーロッパに行けるって事を知らない人は多い気がします。
近くて遠い国とは良くいったもの。


とは言っても今回ウラジオストクは乗り継ぎの為に空港近くのホテルに一泊しただけなので訪れたとは言い難い感じ。
調べてみると日本に縁の多い土地であり風情ある建築物も多く、日程に余裕があれば観光したいところでしたが、それはまたの機会に…。

個人的にはこれからブレイクしそうな場所な気がします。

<Day2>

2日目は早朝ウラジオストクからロシアの国内線でペトロパブロフスク・カムチャツキー空港へ。
こちらも実は九州~北海道ぐらいの距離しかなく、3時間程度で到着。
下調べの時点で意外に近いな~と思いましたが、体感してみるとやっぱり近い!

カムチャッカ半島上空からはクレーターを有する山、綺麗な円錐形の山と、素人目にも火山とわかる山々がたくさん見えます。
流石は火山半島!いやおう無しにテンションが上がります。

…と、飛行機から写真撮りまくり!といきたいのですが、ロシアは上空からの写真撮影は基本NG。特に軍施設が絡む飛行場とか撮影しようもんなら捕縛される可能性があるので隠し撮り状態。

無事カムチャッカ空港へ到着し入国!
…捕まらなくて良かった…(笑)

写真は空港の出口、シンプル!!

空港からは上の方は雲に隠れてしまっていますが、今回最初に登る「アヴァチンスカヤ山(2741m)」(右側)と「コリャークスカヤ山(3456m)」(左側)が見えます。

気候ははさすが北海道の更に北、気温は15度前後で爽やかな空気に包まれています。
日本のくそみたいな高温高湿の盛夏に比べれば天国のよう!
もう帰りたくない!

そして、ここで現地のトレッキングガイドさんと合流。
待っていたのは六輪駆動車!ぱねぇ!!

ロシアの中でもトレッキングが活発なカムチャッカ半島ですが、日本のようにソロで動けるほど公共交通機関が有る訳ではありません。
多くの山々はこういったガチのアウトドア車で道無き道を行く必要があり、ガイドに頼らないと行けない場所がほとんどです。それに、言葉もわからん異国の地でソロで動く勇気は無かったので、今回はガイドさんにお願いしてのトレッキングツアーです。

とは言え先立つものが無ければ旅もできません。
空港近くにはバスターミナルもありスーパーが密集しているので、そこで買出し。
カムチャッカは半島の付け根で大陸と繋がっていますが、物流で使えるような陸路は無く、海路が中心でロシアの中でも物価は高めだそうです。

街中を見渡すと車は日本車が多く、おそらくほとんどが中古車。
カムチャッカにとって近くて安定して車を供給してくれる場所は日本でしょうね。
日本ではもう見なくなった車種も多く、道具として使い倒している感じがします。
もしかしたら自分が乗っていた車もあるかも知れませんね。

では、準備も整ったのでいざ出発!!

まずは、アヴァチンスカヤ山麓にあるベースキャンプ(標高約800m)までは枯れ川を六輪駆動車でがしがし登ります。
もちろん舗装なんてされてませんが、車の入りは多いのでなんとなく道ができています。
おそらく雪解け時は相当な水量があったせいで大きな石がゴロゴロしており、日本で市販されている車ではまず無理。
ランクルとかを更に車高を上げたカスタム車じゃないと走れないですね。


そして、2時間程車に揺られてベースキャンプに到着。
コテージだけでなくテントも多くちゃんとベースキャンプしててびっくり。
空港からアクセスが良いので夏はトレッキング、冬はBCが盛んな場所でメジャーな観光スポットだそうです。

宿泊用のコテージ。
2段ベットが4つに薪ストーブ完備で快適。
ただし、マットだけなのでシュラフは持参しました。

宿泊用とは別に食堂兼談話室用の建物もあります。
キッチン完備で滞在時はここで食事を作ります。

明日のパッキングも終え、日が沈むまで時間があったので周辺をフラフラ。
まだまだ、新しい火山地帯だけあって山麓は木々も無く薄い草地が広がっています。

そんな中にも可愛い先住民がいます。
プレイリードッグの仲間だそうですが、詳しい事はわかりません。
トレッキング客やキャンパーたちによってすっかり餌付けされてる様で、目の前までやってきて愛嬌を振りまいてます。
もともとは野生なのか、何かしらの原因で定着した外来種なのかはわかりませんが、ちょっと複雑な気分になりますね…。

夕刻前には厚い雲も取れ、アヴァチンスカヤ山の隣にそびえるコリャークスカヤ山がちょっとだけ姿を現しました。3456mとほぼ富士山に近い標高もあり、巨大で綺麗な円錐状、当に威風堂々。
しばしその迫力に圧倒されてしまいました。

ガイドさんに登れるのか聞いたら、
「アイゼンとストックだけで日帰り余裕余裕wwww」とか言ってましたが、絶対ウソだろ(笑)

そして、明日登るアヴァチンスカヤ山も姿を現しました。
外輪山とその中にある本峰がよくわかります。ぱっと見浅間山のようにも見えますね。
コリャークスカヤ山と比べるなだらかな山で安心して登れそうです。

と、そんなこんなで初日終了。
明日はいよいよアヴァチンスカヤ山登山!晴れますように!

つづく。

2019年11月23日土曜日

日本温泉巡り その84 奥鬼怒温泉「加仁湯」【栃木県】

空気も澄んで吐く息も白くなり、いよいよ今冬シーズンも開幕!
山屋の方々は白銀の世界に心躍らせているでしょうが、自分にとってはどちらかと言えば温泉に心躍らせる季節なのです!(爆)

夏には、「この山登りたい!」→「近くに良い温泉ないかな?」って思考なのですが、涼しくなるにつれ、「この温泉入りたい!」→「近くに登れそうな山あるかな?」って感じになってしまいます。

まあ、登山も温泉も大好きなので特に気にしませんけどね!


温泉巡りその84は奥鬼怒温泉【加仁湯】を紹介します。

奥鬼怒温泉郷は一般の方々にはピンと来ない場所ですが、温泉好きには有名な場所です。ただ、日帰りの場合は片道2時間程度の山歩きが必要なので、なかなか敷居が高い場所ですが、山好き&温泉好きなら、その両方の欲を満たしてくれる最高の場所かと。

自分も以前から目を付けていたのですが、なんとなく「行こうと思えばいつでも行ける」的カテゴリーになっており、後手後手になっていましたが、今回やっと重い腰を上げて訪れる事にしました。

今回は温泉巡りカテゴリーですが、先も述べたようにちょっと山歩きの模様も一緒にレポしたいと思います。

訪れたのは秋の気配を感じ始める9月下旬。
スタートはもちろん女夫渕。

なんで、こんな中途半端な時期にしたかというと、実は10月下旬に家族を連れて同じ奥鬼怒川温泉の「手白澤温泉」に泊まる計画があり、今回は山に慣れてない家族を案内する為の事前調査の為。
「手白澤温泉」は立寄り入浴はNGなので、事前調査ついでに「加仁湯」に入らせてもらおう!という計画です。

駐車場からゲートを超え鉄階段を登ります。
鉄階段以外にも車が走れる林道を行く方法がありますが、くねくねしてかなり距離も長いので鉄階段でショートカットした方が楽ですね。

鉄階段を登り、少しだけ標高を下げると吊り橋があり、渡ると渓流沿いの道のスタート。



渓流沿いコースはわすかなアップダウンがありますが、基本平坦。
渓流のせせらぎを聞きながら気持ちよく歩けますが、特に見所もありません(笑)

でも、新緑や紅葉の季節はきっと綺麗だと思います。
10月下旬に再訪する時が楽しみ!!

道自体は山慣れしてない家族を連れてきても問題無さそうで一安心。

もくもくと歩き約1時間で「加仁湯」に到着。

ちょうど前日の宿泊客を乗せたバスが出発し、更にこの日の宿泊客がまだ来ない隙を狙ったおかげで人の気配がありません。
狙い通り!

では、噂の名湯如何なものか、頂きます!!


頂いたのは第二露天風呂(上)と第三露天風呂(下)。
泉質はいずれもしっかり硫黄香り白濁している含硫黄-ナトリウム-塩化物-炭酸水素塩泉。
個人的には比較的好きなお湯。

第二はやや薄めでアツ湯、第三は濃い目で適温だったので、もしかしたら源泉が違うかも知れません。(未確認)

歩いて来た程よい疲れと、初秋の涼しい風に吹かれての露天風呂は何事にも変えがたい幸せ。

あはぁぁぁぁ~、溜まりせんなぁ~!!

いずれも独泉でき、心行くまで堪能できました。

1時間ほど経つと、本日の宿泊客を乗せた第一便のバスが到着したので、そそくさと退散。
良いお湯でした!!



帰路はバス道を行きました。

…長げぇよ。
景色が単調な分、余計に長く感じてしまいますね。

今回、初めての奥鬼怒温泉郷でしたが、噂通りの良い温泉でした!
日帰りではやや敷居が高いと思いますが、この加仁湯に宿泊ならばバスがありますので、是非訪れてみて下さい!

しかし、来てみてわかったのですがやはりココは冬が良さそう…。
深々降る雪の中、入る露天はきっと最高かと思います。
次回は絶対冬に来ます!!

(来訪日:2019/9/21)
------------------------------------------------------
<超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2019.11月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
 4位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
 5位 野地温泉ホテル(福島県)
 
<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
 ・登別温泉「夢元さぎり湯」(北海道)
 ・酸ヶ湯温泉 (青森県)
 ・後生掛温泉 (秋田県)
 ・鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
 ・新湯温泉 共同浴場(栃木県)
 ・万座温泉「豊国館」(群馬県)
 ・熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
 ・白馬鑓温泉(長野県)
 ・塚原温泉「火口乃泉」(大分県)
 ・新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
 ・吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!