2024年10月5日土曜日

六甲おろ~しに~、颯爽ぉとぉー【六甲山と大阪・神戸旅】

 阪神ファンでも野球ファンでもありませんが、小学生の頃に住んでいた社宅の下の階の住人が熱狂的な阪神ファンだったせいか、今でもこのタイトルのフレーズが頭に残ってしまっているんですよね…

 そんな訳で妙な親近感を持ってしまっている「六甲山」。
山を嗜み始めた頃からいつかは登りに行こうを思っていましたが、家近くの茨城空港から金曜夜の神戸便を使えば仕事休みを取らずに土日フルで遊べる事がわかり、さくっと行って来たので今回はその山旅を紹介します。

六甲山だけだとちょっとボリューム不足なので、合わせて行った大阪・神戸観光もちょこっと紹介します。

「六甲山」(931m)
*神戸空港から望む六甲山
2023/3/19
コース:芦屋川駅→(ロックガーデン)→東おたふく山→六甲山頂→有馬温泉駅



道頓堀!通天閣!串カツ!
大阪最高ーーー!

って山旅レポなのに大阪観光から始まってすみません。

本当は土曜日に早朝から1日掛けて新神戸駅~宝塚までの半山縦走する予定だったのですが、その日は雨模様…
その腹いせに昼前からベロベロになって大阪観光。
でも大阪は初めてだったのでめっちゃ楽しかったですけどね!笑
うえーい!

では、気を取り直して六甲山山旅レポ始めます。

入山した日曜日は夕方便で茨城に戻るので実質山を歩けるのは半日程度。なので予備として考えていた芦屋川駅から有馬温泉に抜けるお手軽コースとしました。


芦屋川駅から住宅街を抜けロックガーデン入口の高座の滝がある「滝の茶屋」までやってきました。住宅街に近いのでここまでは登山客よりは散歩に来る地元の方が多い感じです。


高座の滝を過ぎるとロックガーデンと名の通り岩場の登りが続きます。
岩場と行っても登りやすい段差で足元はしっかりしていて危ない所は少なく気楽に楽しめる感じです。

さくさく標高を上げて風吹岩に到着。
後ろを振り返ると神戸と大阪の都市部の景色が広がります。
この日はちょっと霞みがかっており遠望はイマイチでしたが、朝日に照らされキラキラしている街並みは宝石みたいで綺麗でした。

途中ゴルフ場を横断して雨ヶ峠に到着。
時間に余裕があるので地図に展望良しと書いてあった「東おたふく山」に寄り道する事にします。


ピークっぽさは皆無ですが(笑)東おたふく山の山頂です。
北側は開けており大阪のビル群が望めました。もうちょっとスッキリ晴れていれば奥の紀伊半島の山々もはっきり望めていたかも。


この後は山頂に向かって最後の登り。
登りと行っても傾斜も緩く整備もしっかりされているので登山というよりハイキング気分です。

六甲山稜線を通る車道まで上がってきました。
って、なんかずいぶんと賑やか…っていうか全体的にやかましい感じ。汗

後で調べてみたら、この日は六甲キャノンボールっていう非公式のトレラン(?)大会があったようです。どうりでノリが軽い人達が多かった訳だ…笑

ここからちょこっと車道を登って六甲山山頂へ。
空気は霞んでいましたが絶好の晴天!ありがとう御座いました!

とりま山頂や近くの休憩所は人が多くて落ち着けなかったので、さっさと魚屋道に入って有馬温泉に向かって下山開始。

魚屋道は傾斜の緩い広い路が続きます。
木漏れ日が良い感じの道で森林浴には良いかもですね。

とは言え、特に見所も無いので無心で歩いていたら、あっと言う間に有馬温泉に下山。笑
お疲れ様でしたー!

有馬温泉と言えば関西が誇る一大温泉地!
山と同じく温泉巡りを生業としている自分としては、今回の旅はこの有馬温泉に来るのも大きな目的だったのでゆっくり散策する事に。


良い天気だけあって凄い人です。
都市部から近い温泉観光地だけあって老若男女多くの人が集まってきてますね。
街中は昔ながらの、ってよりは流行に合わせたお店が並んでおり、どちらかと言えば若者に合わせているように感じました。


街歩きより温泉がメインな自分はもちろん「銀の湯」「金の湯」へ。
どちらも昔から名湯なのでしょうが…うーん…

あきらかに温泉の規模に対して入りに来る人が多く、加水循環塩素消毒を加えて名湯を台無しにしており温泉の質としては及第点以下。
色々言いたい事はありますが、観光地としては成功しているようですが温泉地としてはもう終わってる感じですね。
今の状態では再訪は無さそうです。


有馬温泉を後にして電車で新神戸駅まで戻ってきました。
飛行機までまだ余裕があったので時間が許す限り異人館街を散策。

こちらも有馬温泉に負けず多くの人で賑わっていましたが解放感があるので気持ち良く散策できました。

その後は荷物を預けておいたホテルに戻り着替えて帰路へ。

六甲山は予定変更で短縮コースとなりましたが、合わせての目的としていた大阪・神戸・有馬温泉観光も出来て概ね満足の関西旅になりました。
自分にとっては関西の都市部にちゃんと立ち寄るのは初めてだったので雰囲気そのものが新鮮でしたね。
今回は定番観光スポットを駆け足で巡っただけだったので次来る機会があればちゃんと下調べして、もうちょっと深く楽しみたいと思います!

以上です。

2024年9月28日土曜日

年末恒例富士見登山2022【鬼ヶ岳・王岳(御坂山地)】

2024年の夏もいよいよ仕舞いな空気を感じる9月下旬、みなさま如何お過ごしでしょうか?
いやー今夏は本当に暑かった!
自分は基本就寝前以外はエアコンは使わないようにしているのですが、今夏は何度心折れかけた事か…、まあギリギリ守れましたけど…
これから先もこの暑さが当たり前になってくると夏は何もできない季節になりそうですね…

とは言え、昔は夜に25℃以上だと熱帯夜と呼ばれ寝苦しい感じがしていましたが、今は30℃以下なら楽さを感じるので身体の暑さ適応が多少は進んでいるのでしょうか?

さて、前置きはこれくらいにして、
自分はその年の登り納めは「富士山を綺麗に望む」っていうテーマで山を選んでおり、今回の山旅は2022年末に登った御坂山地の「鬼ヶ岳・王岳」のレポになります。
相変わらず過去レポになって申し訳ないですが、お付き合い頂ければ幸いです。

「鬼ヶ岳」(1738m)
*西湖いやしの里から望む鬼ヶ岳
2022/12/29
コース:西湖いやしの里登山者用駐車場→雪頭ヶ岳→鬼ヶ岳→王岳→駐車場

スタートは西湖いやしの里の登山者用駐車場。
富士山周辺の中でも比較的大きな駐車場で登山者にとっては有難い存在です。
観光シーズンはちょっと知りませんが、この時期の早朝ではガラガラでした。

ちょうど鬼ヶ岳の山頂付近に陽が当たり始めたタイミングで出発!

一般道や林道を歩いて登山口までやってきました。
ここからが登りの本番。では年末登り納めよろしくお願いします!

基本は造林内の登り易い路が続きます。
この時期の御坂山地はこんな風にセピア色に染まるのが好きなんですよね。

陽が当たり難い所には数日前に降った雪が残っています。
2ヵ月前に北海道の斜里岳でがっつり雪を踏んできたので特に嬉しさを感じる事はありませんでした(笑)

鬼ヶ岳手前の小ピーク雪頭ヶ岳の直下に来ると一気に視界が広がり富士山の展望が広がります。
そうそうこれが見たかった!今年も綺麗な富士山見れて目標達成!

早々に目標達成してしまいましたが、とりあえず先に進みましょう。笑

雪頭ヶ岳を超えてちょっと進むと鬼ヶ岳山頂。
抜けるような青空、ありがとうございます!

鬼ヶ岳山頂からの富士山は雪頭ヶ岳がちょっと邪魔なので、富士山展望なら先の展望地の方が良いようです。笑


その代わり南アルプスや甲府の街並み、御坂山地の稜線は大展望!
気持ち良い山頂です。

鬼ヶ岳山頂を後にして王岳に向かいます。
葉の落ちた木々に囲まれた広い稜線。吹き抜ける冷たい風とザクザクとした雪の踏む音がなんとも心地良い。

基本は広い安全な路ですが、時折両端が切れ落ちた岩場もあるので注意が必要。
同じ御坂山地でも西側の山成りは変化に富んでいる気がします。

ほどなく王岳に到着。
こちらも雪頭ヶ岳の負けず劣らずの富士山の大展望!
ありがとうございます!

ここでランチでも、と思いましたが雪解け直後で足元がどこもグチョグチョ。
展望楽しめる場所で落ち着けそうな場所が無かったのでさっさと下山する事にしました。笑

西湖までの下山路はやや急ですが歩き易い路でさくさく歩けます。

そんなこんなであっと言う間に登山口まで下山。
お疲れ様でした!

駐車場のある「西湖いやしの里」も昼時だけあって賑わっていました。
観光客は外人さんばっかりですが、天気も良く綺麗な富士山に喜んでいる姿を見るとこちらも嬉しくなりますね。

これにて2022年締めの富士見登山も無事完遂!
2023年はどこに行こうかな?
(もう済んでますが(笑))

以上です。

2024年8月18日日曜日

晩秋の雪景色【斜里岳】

 2024年もお盆が過ぎ秋に向かいつつある今日この頃皆様如何お過ごしでしょうか?

いやーそれにしても今夏も暑い!
もう冷房無しじゃ生きられない気候は地球が人間を減らしにかかっているとしか思えませんね。自分が生きていられるのも後40年前後、その頃にはどうなっているのか悪い意味で楽しみです!笑

さて、気が向いたのかあまり間を置かずブログ更新となります。
今回は2022年10月に登ってきた斜里岳の山旅レポとなります。

「斜里岳」(1547m)
*小清水町の平野から望む
2022/10/9
コース:清岳荘登山口⇔山頂(旧道↑新道↓)

斜里岳はもともとアイヌ語の「オンネヌプリ」で「大いなる山」という意味で呼ばれていました。その名の通りオホーツク側の清里町や小清水町からはどっしりと裾野が広がる単独峰として望めその存在感は圧倒的です。
山の名前というのはその土地の名を冠するものが多いですが、北海道の山の名前はその山の存在価値(理由)を意味しているものが多い気がします。なので、個人的には斜里岳よりオンネヌプリを正式名称にして欲しいですね。

斜里岳は2017年に登った羅臼岳と合わせて登る予定でしたが、その時は元台風の熱帯低気圧による悪天で泣く泣く断念した事があり、今回は5年来のリベンジとなります。

前泊した宿の駐車場から斜里岳を望むと、天気はばっちりですが前日の降雨が山頂付近は雪だったようで薄っすら白くなっています。さすがの道東10月頭はもう冬ですね(苦笑)
とは言え天気予報からはある程度想定通りで雪山装備もばっちりなので予定通りレッツゴー!

コースは清里町の清岳荘前からの定番コース。
斜里岳に登る人の9割はこの登山口を使う人気の登山口ですが、もうオフシーズンなのか駐車場に車は5台程度。
しかも自分も含め全部レンタカー。まあ百名山あるあるですね(笑)

しばらく平坦な林道歩きですが、この看板から本格的な登山スタート。


基本は沢沿いの路で渡渉も多いですが水量も少なく、石の上に乗りながら濡れる事なく歩けました。ただバランスとる為のストックはあった方が良いですね。

とりあえず順調に旧道と新道も分岐である二股まで来ました。
沢登りが難しいようなら新道ですが、この調子なら問題無さそうだったので旧道コースへ!

…まあ、これが苦労の始まりだったんですけどね(汗)


旧道コースに入りしばらく歩くと傾斜もきつくなり、ちょっとした滝登りになってきます。

夏だったら「水冷たくて気持ち良いーー、水しぶき気持ち良いーー!」なんてわいわい言いながら登れると思うんですが…

もう登れそうな路が全部凍ってるんですよ…

水が流れてない所はもうカチンコチンでツルンツルン。滑り止め無しだったら絶対登れない状態です。
もちろんチェーンスパイクは持ってきていたので装備しましたが、それでも足を置く場所をちゃんと考えないと厳しいレベルで、結局は水が流れている場所の方が凍結してないので安全だという事がわかり、流れの端の方を登っていきました。


緊張感のある滝登りは続きます。
もちろん水温はかなり低いので身体に水を被る事になったら一大事。
早朝スタートをちょっと後悔していました。

新道と再び合流すると沢も細く傾斜も緩くなりほっと一安心。
薄っすら雪も積もっており、今シーズン初めての雪の感触を楽しみながら登っていると…

陽が射すと同時に透き通る青空と白く染まった山頂稜線が広がりました。

うわーー!
今までの苦労と疲れが吹き飛ぶ瞬間はやっぱり最高です!

山頂直下の稜線に到着。
降雪は10cm程度ですが、すっかり雪山の趣。
前日まで紅葉も始まってない関東にいた自分にしてみれば信じられない景色ですね。
やっぱり北海道は特別だ!

この景色をゆっくり堪能したいところですが、既に南側からは雲が湧いており時間が無さそうなので急ぎ山頂へ向かいます。


山頂までの稜線歩きは低いハイマツ帯で好展望の路。
前方には山頂とオホーツク海、後方は根室海峡が望めます。
やや切れ落ちた部分もあり、雪も安定してないので足がもってかれる場所もあり注意して進みます。

そして山頂!
オホーツク海方面は大展望!ありがとうございます!

南側も雲多めながら稜線部と根室方面の山々が望めました。

30分くらい山頂でのんびりしてるとどんどん雲が掛かり気温も下がってきたので帰路につきます。

下山は迷わず新道へ。
いや、あの凍結旧道を下山で使ったら普通に死ねるよ(笑)


新道は好展望の尾根路。
沢登りも斜里岳の魅力ですが、ちょっと危ないと感じたなら新道ピストンでも十分楽しめそうですね。

気温も上がってきたせいか雪も落ち始め朝に見たあの白銀の世界も緑多めに。
早朝出発で凍結旧道には難儀しましたが、あの雪の景色に出会えたなら結果オーライかな。


行きはまだ薄暗かったのであまり見えなかった紅葉を楽しみながらの下山です。
紅葉はもう少し残ってるかな~って思ってましたが、ほとんど終わってる感じですね。
本当に北海道のグリーンシーズンは短いです。

清岳荘前登山口に下山完了。
早朝に比べて車も増えて人の入りもまあまあだったみたいですね。

5年前に断念した斜里岳ですが、こんな良い日にリベンジできて本当に良かったです。
斜里岳の楽しさの一つになってる旧道の沢登りですが、あれが楽しめるのは夏だけですね。季節の境目に行く人はその時に応じた準備を怠らないように!笑

以上です。