温泉王国の九州。
自分も良質な温泉求めて何度も訪れていますが、気になってはいたものの入れずにいた温泉がありました。
それが、今回紹介する地獄温泉「清風荘」さんです。
地獄温泉「清風荘」と言えば、開湯200年を超え今なお色濃く残る湯治風情と良質な硫黄泉で全国区で人気の温泉宿でしたが、2016年の熊本地震とその後の大雨の土石流の影響で建物の8割以上が壊滅的被害を受け長期休業となっていました。
当時、自分は行きたい温泉の筆頭に上げていましたが、この被害を聞いた時にもう行く機会が失われてしまったのではないかと考えがっかりしたのを覚えています。
しかし、シンボルであった混浴露天の「すずめの湯」は変わらず湯が湧き続けていたおかげで、2019年には入浴のみで再開、そして今(2021年11月)現在は3組限定で宿泊も受付けるまで復活できています。
その話を聞き2021年の晩秋の九州旅で今回行きたい温泉のマストとして訪れてみる事にしました。
在るのは熊本県阿蘇郡、阿蘇山の南西側山麓。
阿蘇山は火の国九州を象徴する巨大カルデラで「清風荘」はそのカルデラ内にあります。
火山好きな自分としては、もうその時点でワクワクしてしまいますね(笑)
温泉の入口付近ではまだまだ復旧工事が行われており、被害の大きさを感じられます。
被害に会う前は歴史ある湯治宿という事でしたが、新しく建てた受付や宿泊錬はコンクリート造りログハウス風の近代的な建物で湯治風情はどこへやら。
湯治風情が失われてしまった事が残念に感じてしまったのは事実ですが、火山と共にある土地として今後起こりえる災害を考えるとしょうがないのでしょうね。
きっと関係者も相当葛藤があったと思います…
「清風荘」のシンボル「すずめの湯」。
「ずずめの湯」は混浴ですが、更衣室と内湯は男女別になっており「すずめの湯」に入る時は男女共に湯浴み着必須になっています。
*湯浴み着は有料でレンタルあり(持ち込みもOK)
飛び石連休最終日だったので混雑してるかな~、って思ってましたが、空いてるようで一安心。
では、九州が誇る名湯いただきます!!
湯舟は10人くらい入れそうな浴槽が2つ。
それぞれ「熱湯」と「ぬる湯」になってます。
湯温は加温加水で調整している訳ではなく、湧き出る湯温そのままのようです。
素晴らしい!
地震被害を受ける前は知りませんが、以前写真等で見た姿からあまり変わって無い気がします。
お湯はしっかり硫黄香り濃厚に白濁する単純酸性硫黄泉。
個人的に好きな泉質なのでお湯だけでも高評価ですが、なんと言ってここの特徴は足元自噴!絶えずポコポコと足元から湧き出る温泉は鮮度抜群で、これだけ新鮮な硫黄泉が味わえるのは日本でも貴重だと思います。
さすが、九州最高峰と謳わられるのも納得の極上泉でした。
これだけの良泉が災害で失われる事がなくて本当に良かったと思います。
まだ宿泊業は限定的なので復旧の道半ばですが、復旧に携われた方々には感謝しかありません。
これからも多くの災害リスクを考えていかないといけない土地だとは思いますが、頑張って欲しいと思います。
今度は宿泊で応援しに行きます!
以上です。
*「清風荘」さんは今回の水害を受け、再開に辺り「青風荘」に改名したそうです。
HPやその他記事では両方の名前が使用されているのでご注意下さい。
来訪日:2021/11/23
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<超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2021.12月現在
3位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
・登別温泉「夢元さぎり湯」(北海道)
・姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
・鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
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・野地温泉ホテル(福島県)
・高湯温泉「旅館玉子湯」(福島県)
・那須塩原 元湯温泉 「大出館」(栃木県)
・日光湯元「日光山温泉寺」(栃木県)
・新湯温泉 共同浴場(栃木県)
・奥鬼怒温泉「手白澤温泉」(栃木県)
・万座温泉「豊国館」(群馬県)
・熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
・白馬鑓温泉(長野県)
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・祖谷温泉「ホテル祖谷温泉」(徳島県)
・筌の口温泉「新清館」(大分県)
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