2021年5月1日土曜日

日本温泉巡り その110 青荷温泉【青森県黒石市】

温泉を楽しむ為に一番重要なのは、やっぱり「湯」の良さなんですが、それと同じくらい雰囲気というか、その湯を楽しむ環境が大切、って人は多いと思います。

個人的にはどれだけ俗世から離れる事ができるか。
要は隔離世というか時が止まった世界というか…そういう雰囲気がとても好みです。

そんな自分が、以前から気になっていた温泉が今回紹介する「らんぷの宿 青荷温泉」です。

電気も無い携帯も通じない山奥の秘湯「ランプの宿 青荷温泉」として有名なこの温泉。

特に秘湯感マシマシな冬は人気もあり予約もなかなかできない場所でしたが、このコロナ禍のおかげなのか、たまたまなのか2月上旬の週末に予約できたので、温泉巡り その110として紹介したいと思います!

青荷温泉があるのは青森県黒石市の十和田八幡平国立公園の西側の山間。
冬はかなりの豪雪地帯でマイカーでは行けなくなりますが、宿泊者専用のシャトルバスが道の駅虹の湖から出ており、それに乗って行きます。
もちろんマイカーはそのまま道の駅に止めておいてOKです。

そして、バスで30分程山の奥の奥へ進むと青荷温泉に到着します。

外観は思ったより近代的な宿泊施設って感じ。
まあ、最低限のインフラは無いと宿泊施設として機能しませんもんね。
ただ、周りは完全に山々に囲まれており秘湯感はなかなかのものです。

フロントに通されると、まず目に入るのは吊るされたランプとねぶた祭りをモチーフにした大きな絵。
気分が一気に高まりますね!
こんなご時勢ですが、この日は外国の方もそこそこ多く、皆さんこの雰囲気に喜んでました。
バスに乗る時に簡単なチェックインは済んでるので、すぐに部屋の鍵を渡され部屋に向かいます。


部屋の灯りはランプだけ。
窓の外は一面の雪景色。
もちろん携帯は不通で、コンセントもありません。

…うむ、良き!
今のこの時代、こういう時間を忘れられるって事が一番贅沢かも知れませんね。

とは言え、何もないと時間を持て余すのも事実なので自分は本を一冊持っていきましたが、誰かと一緒の人はゆっくりと色々話をする良い機会になると思います。

とりま、のんびりするのは後にして、いざ!温泉!


まずは、青荷温泉の主役とも言える「健六の湯」へ!
本館の外にあり、200年の歴史があるという総ヒバ造りの湯船が湯治風情満点!

泉質は無味無臭で無色透明の単純泉。
これでもかと澄み切ったお湯はなんともすっきりさっぱり!

こちらは露天風呂。
混浴ですが女性専用の時間も設けられているし、混浴時も湯浴み着OKなのでご安心下さい。

山に囲まれているので展望は無いですが、箱庭感が綺麗な露天風呂でした。

さて、夕食も終え、夜時間が訪れます。
同時にここからがランプの宿の真骨頂です。



静寂の中、揺らめくランプの灯りに照らされる雪と湯。
ここは夢か幻か…、そんな桃源郷のような世界が広がっていました。


青荷温泉、人気の温泉な理由が良くわかりました。
電気も無く携帯も通じない、そしてこの隔離世の風情。これだけ非日常感を味わえる場所はそうそう無いと思います。

ただ、ただ…ね、お湯にもう少し特徴があれば!
これでお湯は白濁硫黄泉とかだったら、もうフルスコアの最高温泉なんですけどね…
「天は二物を与えず」とはまさにこの事です(笑)

来訪日:2021/2/13
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2021.5月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
4位 日景温泉(秋田県)
5位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
見市温泉旅館 (北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
須川高原温泉(岩手県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
筌の口温泉「新清館」(大分県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

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