2012年7月31日火曜日

【縦走!!】いざ宮之浦岳へ!【屋久島冒険記 その7】



つづきます!ここ投石平からは、投石岳→安房岳→翁岳→栗生岳、そして宮之浦岳と岳と岳を繋ぐ縦走路となります。
森林限界のとっくに突破しているので常に屋久島のパノラマ風景を楽しむことができます。

やっぱり登山の醍醐味は縦走だよね!!



東を向けば雲の下に広がる東シナ海。
西を向けば山麓に広がる屋久島の自然。

さ・い・こ・う!



ここまで来ても、沢があっちこっちに流れています。
水も綺麗だし、飛び込みたい!!

最初に言っていた屋久島は「雲の上に広がる、水の世界」といった印象はこの風景からきています。


翁岳(左)です。こういう大きな岩がゴロゴロしている風景は屋久島ならではと言えます。
実際は岩が乗っかったのではなく、長年の雨や風で地面となっていた巨大な花崗岩が侵食されたものです。


宮之浦岳です。
いよいよ屋久島最高峰がその全貌を現しました。

ところでこの風景どっかで見たことありませんか?


そう、「もののけ姫」のアシタカとサンの最後の会話のシーン(他)で使われた場所です!

屋久島ともののけ姫と言えば、あと白谷雲水峡の「苔の森」が有名ですが、それに比べてこっちの方が直に見れる人は限られると考えると、ちょっと優越感に浸れますね。
(「苔の森」も最終回付近でレポします!)

さあ、山頂までもう少し!
ここまでの時間は4時間、コースタイムより30分早く順調にきましたが、疲労感や空腹感は結構やばめ。

頂上でお弁当を広げる姿を思い浮かべて、あと一歩!!

つづく。

2012年7月28日土曜日

【投石平まで】いざ宮之浦岳へ!【屋久島冒険記 その6】


6回目です!そろそろ飽きてきた人もいるかも知れませんが、お付き合い頂けると幸いです。
でも、もっと書きたいこといっぱいあるんですけどね!


花之江河を過ぎてしばらく歩くと「黒味岳」への別れ道になります。
ここ「黒味岳」は宮之浦岳まで行けない人でも、頂上から屋久島連峰を一望できる人気スポットです。

自分がスタートした淀川登山口からでも往復6時間と無理のないプランで行けるのでおすすめです。
自分も宮之浦岳まで行くのが難しいと判断した場合はこの「黒味岳」までにする予定でしたが、体力的にも天候的にもイケイケなので、そのまま直進です!


森林限界突破!!
屋久島の森林限界はおよそ1700mだそうです。

ここまで来ると地面は土よりも岩場が多くなってきます。

普通の山だったら森林限界を超えると乾燥した大地になることが多いのですが…


屋久島の山はこのようにあっちこっちで水が流れています。
しかも、登山道自体が小さい沢になっていて多くの道で、人の通る道=水の通る道 になっています。

流れている水も無色透明ですごい綺麗で、気分的にも涼しくなり気持ちよく歩くことができます。
でも防水のシューズは必須ですね。

前にも書きましたが、基本岩で形成されている屋久島は水自体吸収しにくく、このように山の上の方から一気に海に向かって流れて行きます。
これら小さい沢が集まって最初に紹介した「千尋滝」や「大川の滝」となり、下流域に豊かな自然をもたらすのでしょうね。


ロープ場です。ほぼ垂直上昇です。
ここら辺からは所々で待ち構えています。

ちょっと怖いけど、まさしく冒険してる!って感じがして楽しくてしょうがないぜ!!だって男の子だもん!


「投石平」に到着しました。
ここは岳の岳の間に挟まれた数少ない平坦な場所で、更に視界も一気に広がるので休憩スポットして人気です。

そして、初めて最終目標の「宮之浦岳」を視認できる場所でもあります。

ここから岳から岳へと渡り歩く縦走の始まり!
ゴールまであと少し!

つづく。

2012年7月27日金曜日

【花之江河まで】いざ宮之浦岳へ!【屋久島冒険記 その5】


さあ、いよいよ宮之浦岳に向かってスタート!!
屋久島の中でも宮之浦岳を含むいくつかの岳は「奥岳」と言われ、海岸側からは拝むことはできません。
まさに秘境って感じでわくわくしますね。

しばらくはうっそうとした森林の中を歩きます。
前日の雨の影響でしょうか?ちょっと耳を澄ますと木からしたたる水の音、流れる水の音が聞こえます。
普段は気にもしない音ですが、こういう所で聞くと特別な感じがします。


樹齢はまだまだ若いですが、普通に見れば十分に巨木になる屋久杉があっちこっちにあります。

40分くらい歩くと初めの山小屋「淀川小屋」に着きます。
中に入ると食べ物の匂いが残っていたので泊まっていた人もいたようですが、既に出発してしまった後のようです。

淀川小屋の近くには「淀川」が流れています。





いやはやホントに綺麗ですね。
差し込んできた朝日に照らされキラキラしています。



淀川を過ぎてしばらく行った所の展望台です。
もう、いつの間にか雲の上に出ていたんですね。



宮之浦岳までのおよそ中間地点の「花之江河」に到着しました。
既に標高は1600m、ここは日本で最も南にある高層湿原です。

もともと岩が中心の土地にかろうじて育った植物の枯れたものが雨水に流され気の遠くなるような年月を掛けて窪地に堆積して湿原になったと言われています。
春先には多くの高山植物が咲き、色鮮やかになるそうです

ふ~、しばし休憩。
ちょうど高い木々も無くなり山から涼しい風が吹いてくるので絶好の休憩スポットです。

ここまでは登山口から標高差の少なく、ハイキング気分で来れるのでシーズン中はここ目的くる人もいるそうです。

さて、登山としてはここから本番。
行きまっせ!!

つづく。

2012年7月25日水曜日

【スタート!】いざ宮之浦岳へ!【屋久島冒険記 その4】


グッドモーニン!!
おはようございます。2日目が始まりました。
4時には旅館を出発を出発するので起床は3時です!!

早い!とお思いでしょうが屋久島ではこれが普通。登山チーム、縄文杉トレッキングチームはほとんどこの時間に活動し始めます。
案の定、他のお客さんの半分以上は起き始めています。

「おはようございまーす。今日はどこ行くんですか?」なんて挨拶をしながら車に乗り込みます。
みなさん良い目をしてますね。グッドラック!良い一日を!


車を走らせしばし立つと日が昇り始めました。
雲に朝日が当たり幻想的な風景です。
ゆっくりと朝日でも拝みたい所ですがスケジュールに余裕が無いので撮影はほどほどに。

登山口までの途中に有名な屋久杉「紀元杉」があるので寄り道してみました。


こちらの縄文杉と同じく樹齢は推定3000年。
他にお客さんもいないので、弥生時代から生きている偉大な先輩としばし時を同じくしてみました。

3000年のも間、そこで何を感じてきたのでしょうか?


紀元杉から少し車を走らせると「淀川登山口」に着きます。
既に先着がいますね~。

ちゃんとしたトイレはココが最後。山に入ったら10時間ぐらいはトイレはありません。
屋久島のルールとしてトイレは携帯トイレを持参。排泄した物はちゃんと自分で持って下山しなくてはいけません。
これ当たり前OK?

まあ、どこぞの富士山と違ってここの山に登る人たちは本当に自然が好きなんで安心ですね。

さて、今日のプランニングは世界遺産の登録区域の最深部であり、屋久島の最高峰「宮之浦岳」(標高1936m)を目指します。
途中、屋久島連峰である投石岳、安房岳、翁岳、栗生岳を縦走するコースです。

予定コースタイムは9時間30分、自分でも「行ける?」って聞かれれば「やめとけ。」って言うレベルのタイムですが、不可能ではありません。

ただ相手は天候が変わりやすい屋久島、途中避難場所として2個所ほど山小屋があるので無理だと感じたら、そこに避難しつつ引き返す予定です。


時間は6時、予定通り日が昇って登山道の視認ができる時間になりました。

…じゃあ、行きますか!!

つづく。

2012年7月23日月曜日

島内一周ドライブ北側編 【屋久島冒険記 その3】


つづきでーす。今回は島の上半分北側編です。


前回の「大川の滝」を過ぎるとすぐに「西部林道」と言われる細い道になります。
そして同時にに世界遺産の登録区域に入ります。
そう、ここは島内で登録区域を車で走れる唯一の場所です。

ただ、もう拡張とかはできないので基本一車線、所々にあるすれ違いスペースでぎりぎり対向車とすれ違う感じです。
レンタカーの人にも注意されたのですが、結構事故が多いらしくて初心者は行かない方が無難です。


お!ヤクサル発見!!
この道路ではかなりの高確率で屋久島の固有種、ヤクサル、ヤクシカに出会えます。

逃げられないように少し遠くに車を止めて、望遠レンズに換装!いざ撮影開始!!

そ~っと近づきます。





…いっぱいいました。
っていうか多過ぎじゃないでしょうか? しかもちょっとこっちの見るぐらいで逃げる様子もありません。
まあいいけどね。

ヤクサルは猿の中でも家族愛を大切にするようで、基本家族単位で活動しています。
みんなで固まって毛づくろいする姿はなんとも愛らしいです。

途中、ヤクシカにも出会いましたが、こちらは警戒心が高くすぐに逃げられファインダーに収める事ができませんでした。
まだチャンスはあるさ!

西部林道を抜けると永田町にでます。
ここでの定番スポットは…



どこまでも続く青い海!
どこまでも続く白い砂浜!!
永田いなか浜です。

…海がこんなに青かったなんて今まで知りませんでした(涙

そして、この浜は日本最大の海ガメの産卵場所。
この時期は夜な夜な海ガメが卵を産みにくるそうです。

なので、夜は一般の人は立ち入り禁止、希望者は海ガメ観察ツアーがありますが、それはまたの機会に…。

これでほぼ一周完了です。

最後に屋久島のお勉強の為に「屋久杉自然館」に行きました。




ここには屋久島の歴史はもちろん折れた縄文杉の枝が展示されています。
自分は世界遺産に行った時はこういう資料館に行くようにしています。やっぱり知っていた方が色々楽しめるしね。

そんなこんなで初日も無事終了~。

実は2日目は天候によって2プラン用意していました。
悪天候だった場合には「縄文杉トレッキング」、天気が良ければ「屋久島連峰登山」。

さて、明日の天気は…、晴れ時々曇り! 屋久島連峰登山決行です。

というわけで明日は午前3時起き、夜のお出掛けとかは控えて早めに就寝しました。

本番はこれからだぜ!!

つづく。

2012年7月21日土曜日

島内一周ドライブ南側編 【屋久島冒険記 その2】


ではレポート行ってみましょう!
屋久島までの交通期間は飛行機。とにかく朝一番に行ける便ということで羽田→鹿児島→屋久島を選びました。
値段を優先するなら鹿児島から船便という手段もあったのですが、船便だと半日潰れるのでパス。
時は金なり!!



鹿児島空港からはプロペラ機でした。スイスで乗った時も思ったのですがジェット機よりこっちの方が飛んでる!って感じがしていいいですね。
ちょっと怖いですけど。

すでに乗客のほとんどはアウトドア装備、さすが屋久島。


屋久島空港です。午前9時に到着。

鹿児島空港では雨だったので天気は心配していましたが、完全に夏の空。南国モード全開!テンションMAX!!
鹿児島県といっても本島からは100キロぐらい離れているので、あまり天気予報は当てにならないようです。

さっそくレンタカーを借りて初日のプラン
島内一周ドライブ&定番スポット巡りにレッツらゴー!!

屋久島は1周約100キロのほぼ円形の島、反時計周りに回ってみまーす。

そんで今回は下半分、南側編です!


「千尋滝」です。ここはポスターや雑誌には絶対載ってる定番中の定番ですね。

ここで着目すべきは滝ではなく左側の巨大な花崗岩の1枚岩。
これが屋久島という土地の成り立ちを物語っています。

屋久島は火山活動によって海底の地層である花崗岩が隆起してできた島です。
本来はその上に土砂等が積もって植物に覆われる所ですが、雨が多い屋久島、その土砂もすぐに洗い流されこのように花崗岩の地層がむき出しになっています。

雨の日はこの巨大な岩の上に白糸のように小さい水の流れたくさんでき、幻想的な風景を見せてくれるようです。

雨の日にしか見せてくれない風景があるのは屋久島らしいですね。


「中間のガジュマル」です。ぐちゃぐちゃに絡まってます。
ガジュマルは日本で自然に植生しているのは屋久島、種子島以南だけなようで、まさに南国って感じですね。

なんでもガジュマルの語源は「からまる」→「ガラマル」→「ガジュマル」だそうで、ホントかよ!?


屋久島最大の滝「大川の滝」です。落差は88m。日本の滝100選にも選ばれています。
ここは特に展望台とかは無く、滝つぼギリギリまで近づけますがびしょびしょになります。
ひゃーマイナスイオンがいっぱい!

他にもいっぱい滝がありますが、全部紹介してたら本当にきりがないのでこれぐらいにしておきます。

でも、たかが直径30キロ程度の島でこの滝の多さ、この水量の多さは異常だと思いませんか?
それが屋久島が特別である理由の一つでもあります。
まあ、その秘密は2日目以降に・・・。


だいたい半分周りました~。
所々で雨に見舞われましたが、雲が通り過ぎればすぐに夏の空。天気がどうのこうのって考えるのがバカらしくなってきます。

気分の向くまま行きたい場所へ行ってみよう!

お次は上半分、北側編につづきます!!

2012年7月19日木曜日

プロローグ 【屋久島冒険記 その1】





「雲の上に広がる、水の世界」

それが、自分の受けた「屋久島」の印象でした。

先日の7/15から17に掛けて鹿児島県の屋久島に行ってきました。

「屋久島」と言えば日本では白神山地と同時(1993年)に一番最初に世界自然遺産に登録されており、そのことからも日本で最も自然的価値がある場所ということになります。

「屋久島」の主役といえば推定樹齢3000年を超える縄文杉が有名ですが、実は今回は行っていません。

もちろん最初は行く気まんまんでしたが、屋久島について色々調べているうちにそれ以上に見たいもの、撮りたいものが多くなってきてしまい、悩みに悩んで優先順位を落としました。

唯一の巨木に出会うより、屋久島の自然の全てを満喫しよう!
これが今回の旅行のポリシーとなりました。

まあ、おかげで「旅行」というよりは完全に「冒険」になってしまいましたが…。

さて、3日間やってきたことは、

1日目:島内一周ドライブ
2日目:屋久島連峰登山(宮之浦岳縦走)
3日目:白谷雲水峡散策

ってな感じです。

次回から詳細なレポしていきます。
かなり長期連載になりそうなんでお付き合い頂ければ幸いです。

写真は本当に自分が歩いて見てきた場所です。
今でも夢のように思えます。

2012年7月12日木曜日

コダマの住まう地へ 【屋久島へ行くぜ!】



いよいよ本格的な夏に突入してきましたね。

つまり、今年もやってきました!世界遺産ツアー!

昨年の北海道知床に続いて今年は同じ自然遺産の「屋久島」に行ってきます!

そう、先月から足慣らしの為に山に登りまくっていたのは全てはこの時、屋久島の山々を巡る為の布石だったのです!!

天気次第でもありますが、登山プランも作成済み。
さあ、今回はどんな出会いが待っているのでしょうか?

すっげー楽しみ!!

…台風だけは勘弁な。


(追記)

写真にあるように「屋久島」はもののけ姫の舞台設定に大きな影響を与えた場所でもあります。
実際劇中に出てきたシーンとそっくりな場所もピックアップしてるので行ければ行こうと思ってます。

ちなみに日程は7/15~17の2泊3日、屋久島ではsoftbankはほとんど繋がらないようなのでしばし音信不通になります。
また、屋久島登山は結構難易度が高いようで、自分のレベル以上だった場合はちゃんと引き返すつもりですが、もし18日以降も音信不通だった場合助けにきてください。

まあ、でも宿泊先に登山届は出しておくつもりなんでご安心を。

ではでは~。

2012年7月7日土曜日

夏の一酔い



祝!バカルディモヒート (缶)発売!

さて、ランニング後の一杯がむちゃくちゃおいしい季節になってきました。

とは言っても、基本お酒は酔いの周りが早く量は飲めないんで適量を楽しむタイプですが、この「バカルディーモヒート」は特にお気に入り。

作り方はバカルディにすり潰したミントの葉とライムを絞ってちょっとガムシロを入れて炭酸水で割るといったものですが、今まではちょっと大きなスーパーに行かないと材料が手に入らなかったんで時々しか飲めいない代物でしたが…

それがめでたく缶仕様になりました!!
サッポロビール㈱グッジョブです!

飲んだこと無い方は是非ご賞味ください。
オススメです。