2014年8月22日金曜日

【その3 本物の星空】 大人の夏休み 2014 【長野県 中央アルプス 木曽駒ケ岳】

その3、最終回にします。

日が沈んだ後はランプの灯りの中持ってきたウイスキーで軽く晩酌。
疲れた体にしみるなぁ~。

さて、暗くなった空を見上げると少し雲がありますが、所々に切れ間があり星空が見えます。
天気予報だとこの後は晴れ予報なので、眠い体に鞭打って少し待ってみることにしました。



撮れた瞬間にぞくり、としました。
木曽駒の隣のピーク「中岳」のバックに広がる星空です。
うっすらとですが天の川も見えます。

初めて本物の星空を見れたような気がしました。

8月と言えどもここの気温は7度程、空気は真冬のように澄んでおり、下界とは全く違う世界が広がっています。

写真を撮ってばっかりで自分の目で見ないのは勿体ないので、再びウイスキーを引っ張り出し星を肴に飲み直し。
あ~、やっぱり自然って綺麗だな。


と、ロマンチックな時間も長くは持ちません。
ホント、寒い!ヤバいくらい寒い!!あーー、フリースぐらい持ってくるべきでした。夏用のウエアと防寒具だけでは寒過ぎるー!

急ぎテントの中に撤収して寝袋にくるまって就寝。
おやすみなさい~。


8月3日、午前4:00
ヴヴヴヴヴヴ…、目覚ましの携帯のバイブが響きます。

結局、昨日はあまりの寒さに中々寝つけませんでした。
いつもの家の布団だったら間違い無く2度寝コースですが、山で朝を迎えるならご来光は外せません。

テントから顔出すと雲は多めですが、視界は広く十分に朝日が拝めそうです。
写真の真ん中に見えるのは富士山です。

今日の日の出は4時40分、軽くストレッチをして山頂を目指します。
テン場に泊まっていた他の人たちもほとんどが山頂を目指しています。なんか妙な一体感がありますね。


毎日見ている太陽ですが、今日の太陽な特別なものに感じます。


後ろを振り向くと朝日に照らされた雲海と山々が幻想的な世界を築いています。

ちょっと雲は多めでしたが、ホント良いもの見せてくれました。


この後は朝食を撮った後、早々に撤収。
本当は歩いて下山する予定でしたが、天気のせいで日程を一日ずらしたせいもあって、明日は仕事。
茨城までの道のりを考えると夕方前に都内を抜けたいので行きと同じくロープウェイを使う事にしました。

昨日までの楽しさとのギャップに泣けてきますね。

ロープウェイに乗る前に撮った千畳敷カールです。
さようなら木曽駒!またくるぜ!

おわり。

2014年8月19日火曜日

【その2 夕刻まで】大人の夏休み 2014【長野県 中央アルプス 木曽駒ケ岳】

つづきです。
宝剣山を後にして今日の幕営地の駒ケ岳頂上山荘のテント場を目指します。

目指しますっていっても40分くらいですけどね。

途中のピーク「中岳」から撮ったテン場の様子です。
奥のピークが中央アルプスの最高峰、木曽駒です。

山荘で手続きをしてテント設営、まだ午前中でテントもまばらで場所も選び放題でした。
テン場は稜線上にあり、空が広く、気持ちいい風が吹き抜けていきます。良い場所だな~。

でも、実際は午後から次から次へとテントが増えていき、最終的には明らかな許容量オーバー。
後から来た人はゴロゴロした石の上にテントを張るハメになり大変そうでした。
午前中に場所を確保して大正解。

とりあえず昼飯にして木曽駒山頂を目指しましょう。

登頂~!
テン場からは20分くらいなんであっと言う間です。その1で紹介した宝剣山と違ってなだらかな山頂で多くの人がのんびりしていました。


山頂からの風景です。ちょっと雲が多くなってきましたが、山々の迫力は健在。やっぱりアルプスと名が付くだけあって今まで登ってきた山とはレベルが違うな~。

さて、山頂からテン場までは2時間程度の周回コースを歩いて、稜線上の空中散歩を楽しみましょう。


周回コース上の風景です。
雪渓あり、沢がありと短時間ながら色々な風景を見せてくれました。

テン場に戻って夕食を済ますと夕焼けの時間、再び木曽駒の頂上に登ってみました。

午前中とは違って雲が広がっていますが、雲と雲に挟まれた世界はすごい幻想的です。しかも下の雲がすごい勢いで流れており、まさしく雲海。

息を飲む絶景とは当にこの事。

雲海に浮かぶ御嶽山に日が沈みます。太陽は結局顔を出してくれませんでしたが、この夕日は一生に一度、そう心に刻んで今日という日を終りにしました。

次回、その3は星空と朝日をお届けします!
乞う、ご期待!!

2014年8月17日日曜日

【その1 宝剣岳まで】大人の夏休み 2014【長野県 中央アルプス 木曽駒ケ岳】

今年もやってきました!大人の夏休み!

自分の働いている会社は7月と8月の終りに平日2日と土日を含めた4連休があり、毎年この連休の時には大きな旅行を計画しています。
混雑も避けられ、金銭的にお得なのでホントありがたいです。
まあ、その代わりお盆休みは短めですけどね。

今年の計画は、もちろん今一番ハマっている登山です。

場所は長野県の中央アルプスの最高峰「木曽駒ケ岳」!(以降、「木曽駒」)
いよいよアルプスデビュー、そして連休ということでテントを担いでの一泊コースで登ってきました。

さて、今回の山旅はどんな世界を見せてくれたのでしょうか?
早速紹介して行きます。

標高:2956m
日付:2014/8/2~3
コース:(ロープウェイ経由)千畳敷→宝剣山荘→宝剣山ピストン→駒ケ岳頂上山荘(テント設営)→木曽駒ケ岳山頂→(馬の背経由)八合目→宝剣山荘→テント
参考:http://www.chuo-alps.com/ropeway/walk/senjyojiki/map_k.html
所要時間:
8/2:4時間(駒ケ岳山頂まで、宝剣ピストン、テント設営含み)+3時間(馬の背周回、昼食含み)
8/3:1時間30分 下山のみ

この木曽駒は標高3000m近くになりますが、2600mまではバスとロープウェイで行けるのでアルプス入門コースとして初心者に人気です。
自分もテントを担いでの山行はまだまだ経験不足で体力的にどのくらい持つか未知数だったので、今回はお試しの意味を込めてココを選びました。

今回は前日より山麓のビジネスホテルに宿泊し、ほぼ始発のバスに乗り込み木曽駒を目指します。
ロープウェイに乗り継いで降り立ったその先は…、

いきなり絶景がお出迎え!千畳敷カールです。
カールとは氷河地形の事で、氷河期に氷河によって山が削り取られて形成されたものです。

写真で見てもすごいな~って思っていましたが、実際自分の目で見ると自然の造形美に圧倒されます。

既に標高は2600m、抜けるような青空も相成ってテンションMAX!
登るぜ~。


ロープウェイの駅と雲海を下に千畳敷カールもくもくと登ります。
かなり急斜面でキツいですが、この風景の中を登っていると疲れなんか気にまりません!

千畳敷を登りきると宝剣山荘が見えてきます。
自家発電機があるハイテク山小屋でした。飲み物が冷たいのはありがたいですね。

この宝剣山荘に横には木曽駒の次に高いピークである宝剣岳(2931m)がそびえ立っています。
その鋭く尖った山容と山頂に至るスリリングなコースのおかげで、最高峰の木曽駒より人気のあるとか無いとか。

自分もレッツトライ!

うん!これは道では無く崖ですね!(喜)踏み外したら200mくらい真っ逆さまです。

お気楽に書いていますが、実際、滑落事故は珍しくなく多くの人命が失われています。
少なくともちゃんとした登山靴と岩場の経験、そして「三点支持法」という言葉の意味がわからない人は絶対に登っていけません。

登頂!
宝剣岳の山頂は人一人がやっと立って入られるスペースしかありません。

今、写真を見ると腰が引けてますね。いや、でも正直かなり恐かったです。

山頂から見た中央アルプスの峰々です。
憧れの山岳風景ここにあり!って感じでした。

その1はここまで、次回は本当の山頂、木曽駒を目指します。