2020年10月17日土曜日

日本温泉巡り その98 小谷温泉 山田旅館【長野県小谷村】

日本温泉巡りも今回で98回目…
いよいよ節目の100回が近づいてきました。

始めた頃は「オススメ100名湯」みたいにまとめられれば良いな~、なんて考えてましたが全然まとまりそうにありません…

現状は東北・甲信越・九州方面に偏り過ぎて、北海道・関西・西日本・四国は未踏に近く、温泉が無いというよりは、そもそも行ってない状態。
そんな状態で「日本温泉巡り」を掲げるにはあまりにも失礼なので、とりあえず100を超えても続けますが、折角の記念の100回、ちょっと何かやっても良いかなと思っています。

ただ、今考えてる事を実行するには少々パワーが必要なのでどうなることやら…

では、本題のその98!
今回は前回の山ブログ「雨飾山登山」の帰りにお邪魔した「小谷温泉 山田旅館」さんを紹介します。

在るのは長野県小谷村、国道148号から雨飾高原キャンプ場に至る道の途中、標高850mの場所。
標高が高い山間ですが通年営業しており、夏は涼しく冬は雪深い静かな空間が楽しめる人気の旅館です。

本館建物は写真のように年季の入った木造建築で風情が最高。
なんと江戸時代から続くもので登録有形文化財になっているそうです。

ただ、この建物に入れるのは宿泊者だけという事で今回は外から眺めるだけ。
むう残念。

日帰り入浴は比較的新しいこちらの建物にある、外湯と展望風呂だけになります。

では、歴史ある秘湯の湯、頂きます!!



湯船は内湯と展望露天風呂が一つづつで、いずれも6人程度入ればいっぱいの小さなものですが、平成26年に改装されただけあって非常に清潔で綺麗。
お湯は薄い赤色で湯の華が舞い、微鉄味を有し浴槽の縁にしっかり析出物も認められるナトリウムー炭酸水素塩泉。
湧出温度は48度なので少し熱めでサラサラしており、ミネラル豊富なお湯らしくすぐに身体はホカホカ。

展望露天風呂は標高が高いだけあって山々の展望が素晴らしく、最高の景色の中で涼しい風を感じながら味わう極上のお湯はもう天国そのものでした。

さすが、長年愛されるお湯だけあります!
良い湯でした!

こうなると本館の内湯も是非入ってみたいので、今度は雪のシーズンに泊りで来てみたいものです。

以上です!

来訪日:2020/8/15
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2020.10月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
4位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
5位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
登別温泉「夢元さぎり湯」(北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
新湯温泉 共同浴場(栃木県)
奥鬼怒温泉「手白澤温泉」(栃木県)
万座温泉「豊国館」(群馬県)
熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
白馬鑓温泉(長野県)
塚原温泉「火口乃泉」(大分県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2020年10月10日土曜日

盛夏の盛花 「雨飾山」【長野県小谷村 新潟県糸魚川市】

さて、今回の山ブログは盆休みに登った「雨飾山」を紹介します。

自分にとって「雨飾山」は日本百名山の一座ではあるものの「まあ、秋の紅葉や初夏の花が良さげなので、その時期にタイミングが合えば行きたいな~。あ、あと雨飾荘の露天風呂!」くらいの感覚でそれほど積極的に登る理由が無く、今までスルーしてきたお山です。

それがどうして、この夏真っ盛りの時期に登る事になってしまったかというと…

「白山に登れなかったので転進してきましたー!(泣)」
正直に一言で言うとこれが全て(笑)

ツイッターを見てくれてる人はもう知ってると思いますが、お盆休みは白山にテント泊で行く予定でした。
連休で時間もあったので入山日の前日に茨城から石川県まで車で移動していたところ石川県に入ったぐらいに白山公園線が雨の影響で白峰温泉から全線通行止めと情報が入り、なにそれ?ちょっと待て状態。

片道500キロ越えの長距離運転だったせいかその日の内に転進する気力も無く、とりあえず近くの道の駅で朝まで待機するも解除されず。
そんな長期に及ぶ通行止めじゃないのはわかっていたので当日の昼過ぎに入山、もしくは次の日に日帰りとも考えましたが次の日は天気が悪く、この日に山頂を踏めないと虚無山旅になる可能性大だったので、今回の白山登山は断念。

とは言っても、せっかく石川県まで来たのに何もせず帰るなんてありえないので、心機一転!白山登山後に計画していた能登半島観光ドライブに出発!
そのドライブもなかなかに楽しかったのですが、さすがにどこの山にも登らず帰宅するのは寂し過ぎるので、茨城県への帰路の途中にあった「雨飾山」に登る事としました。

長い前説になってしまいましたが、「雨飾山」レポいってみましょう!

「雨飾山」(1963m)
*笹平から山頂方面を望む

コース:雨飾高原キャンプ場からピストン
累積標高(上り): 875m
累積標高(下り): 882m


スタートは定番の雨飾高原キャンプ場から。
到着したのは登山前日の夜8時頃でしたが駐車場の空きは既に残り2、3台。

お盆連休中の百名山ってこともあるでしょうが、この登山口は駐車場に隣接して広めのフリーテントサイトもあるので、登山と一緒にちょっとしたキャンプもできるのが特徴。
標高も高く盛夏でも涼しいのでこの日はテントもいっぱいでキャンプを楽しんでる人もたくさんいました。

自分も白山からの転身では無く、ちゃんとここに来るならキャンプも楽しもうと考えていたのでちょっと残念…

登山口からちょっとだけ標高を下げて平坦な沢沿いの木道歩き。
前日の猛暑日能登半島ドライブで暑さに疲れた身体にひんやり空気が心地良い。

しばらく歩くと階段が出てきて、ここからが登りの本番。
では今日はよろしくお願いします。(ペコリ

山肌に陽が当たり始め夏らしい濃い緑を感じながら標高を上げていきます。

荒菅沢へ下る少し手前に来ると山頂方面を望める展望スポットがあります。
雨飾山ってもっとおおらかでなだらかな山を想像してましたが、こんな迫力ある岩壁があるんですね!カッコイイ!!

休憩スポットの荒菅沢に到着。
火照った身体に冷たい沢水が最高です。奥の方にはまだ雪渓が残っているのがちょっと驚き。
奥にある鋭い岩のピークは山頂ではありませんが存在感抜群!

ちなみに日本百名山を読んでる人は知ってると思いますが著者の深田久弥さんは、この荒菅沢を沢沿いに登り正面の岩壁を直登しています。今はその方に向かう道には「×」マークがあり入れないようですが、きっと迫力あるコースなのでいつか復活させて欲しいですね。

荒菅沢を過ぎて少し標高上げると森林限界突破!
稜線に向かって最後の急登が始まります。

後ろを振り向くと火打や妙高方面の大展望が広がります。
ひゃーー良き良き!

そして、稜線の笹平に到着!
そこから見えたのは雨飾山の頂に続く広大な緑の世界
雨飾山ってこんなに綺麗な山だったんですね。
なぜかちょっとウルっときてしまいました(笑)

笹平から山頂直下まではアップダウンも少ない気持ちいい笹原の稜線。
布団菱と呼ばれているようで、その名の通り緑に包み込まれているような優しさを感じる良い路です。



そして、登山道の脇には想像を超えるお花畑が広がっていました。
自分としてはお花畑と言えば初夏のイメージがあったので、盛夏にこの密度で花が群生しているのには本当に驚きました。
盛夏のお花は初夏の花に比べて力強さというかタフさを感じますね!

そして、最後の急登を経て山頂到着!
ありがとう御座いました!


山頂は小さな二つのピークがあり、それぞれ高妻山方面や糸魚川市(日本海)方面の大展望が広がっています。
もう言う事ありません!最高ーー!

そして、最近は雨飾山と言えばこの写真「女神の横顔」。
布団菱を通る登山道が横顔の輪郭に見えることからそう名がついたようですが、誰が最初に言ったのか気になりますね~。
比較的最近のような気がするので探せは見つかるような気がします(笑)

この後は来た道を戻り昼前には下山完了。
お疲れ様でした~

さて、白山の代替えで登った雨飾山でしたが、想像以上に見所が多く綺麗な山で、あまり事前情報を入れて無かったおかげか、たくさんの驚きを感じ楽しい山旅でした。

今まで登る理由が無いなんて言ってスルーしててすみませんでしたーーー!(土下座)

こうなるとやっぱり人気の初夏や秋にも登ってみたくなりますね。
あと、セットで行こうと考えていた雨飾荘の露天風呂は今回残念ながらコロナ禍の影響で外来入浴が出来なかったので、それも合わせて絶対再訪したいと思います!

以上です。

2020年10月5日月曜日

日本温泉巡り その97 和倉温泉 総湯【石川県七尾市】

さて、2020年も既に10月…

あと2ヵ月で1年終わってしまうかと思うと気分が重くなってしまいます…
自分くらいの歳になると、あっと言う間に時が過ぎてしまうのが軽く恐怖に感じますね(笑)

とは言え、これからどんどん寒くなり温泉シーズン到来!
また今シーズンも良質な温泉を求めて日本を飛び回りたいと思います!

では、その97!
今回は石川県の「和倉温泉 総湯」さんを紹介します!

和倉温泉さんは石川県能登半島の七尾市の七尾湾に面した海岸沿いにあります。
地図だけ見るとこんな場所に温泉が湧いているように思えませんが、開湯して1200年という歴史ある温泉で、北陸圏内の人たちにとってはメジャーな温泉地になっています。

自分が訪れたのはお盆休みど真ん中の8月中旬。
本来なら、こんなクソ暑いシーズンに温泉巡りなんて来る予定ではありませんでした。

じゃあ、なんで立ち寄る事になってしまったかというと…

実はこの日は白山登山の予定で茨城から遠路はるばる石川県まで赴いてましたが、なんと前日の豪雨の影響で登山口の市ノ瀬までの道路の白山公園線が全線通行止め。
通行止めの情報を知ったのがもう石川県入りしてからだったので、当日の朝まで登山口近くの道の駅で待っていたものの解除されず…
結局、能登半島ドライブに転換しこの温泉に立ち寄る事になったのが理由です。

茨城から片道500キロ車で走ってきてこれには軽く絶望しましたね…
まあ、今となってはこの温泉を含めて能登半島ドライブはなかなか楽しかったので良しとしましょう…

では話を戻します!


2011年にリニューアルした事もあり写真の通り外装も内装も和風モダンな佇まいで近代的都市型SPAのような印象を受けます。
伝統ある温泉地ということで鄙びた雰囲気を期待して行くとちょっとガッカリするかも知れません。

とは言え、自分にとって重要なのはお湯!
では北陸を代表する温泉いかがなものか、頂きます!


お風呂は内湯と露天がそれぞれ一つづつ。
お盆休み中だけあって多くの人がいましたが、湯船は大きくあまり狭さは全く感じません。

泉質は薄く赤茶色に濁り、強烈な塩味を有するナトリウム・カルシウム-塩化物泉。
海近らしく海洋成分がたっぷり溶け込んでいるようです。
源泉温度は92度と高温ですが加水無しで冷まして供給しているようで、湧出口からのお湯は試飲もOK!
この規模の温泉で源泉そのままを感じられるは好印象!

ただ、やはりこれだけ大きな湯船を維持しているせいか、湯を濾過循環しているようで少し鮮度に掛ける感じはしましたが、もともとが濃い温泉のおかげかその良さは十二分に感じられる良泉でした。

さすが、北陸を代表する温泉になってるだけの事はあります!
満足なり!

とは言え、海に近い標高の低い場所の熱湯だけあって盛夏の猛暑日ではこの温泉の良さを感じにくく少し残念に思いました。こんど再訪する機会があれば是非雪たっぷりの冬に訪れたいですね!

以上です。

来訪日:2020/8/14
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2020.10月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
4位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
5位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
登別温泉「夢元さぎり湯」(北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
新湯温泉 共同浴場(栃木県)
奥鬼怒温泉「手白澤温泉」(栃木県)
万座温泉「豊国館」(群馬県)
熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
白馬鑓温泉(長野県)
塚原温泉「火口乃泉」(大分県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!