2017年7月25日火曜日

東北、花の山巡り 4「秋田駒ケ岳」【秋田県 岩手県】

東北花の山巡りも4山目!
とは言っても、早池峰山に2回登っているので実質3山ですが、花のピークも過ぎこのシリーズもラストにします。
もう少し巡ってみたかったのですが、やっぱりこの時期は休みと天気のタイミングが難しいですね。

さて、今回の秋田駒ケ岳は以前フォロワーさんが上げてくれたムーミン谷の写真を切っ掛けに俄然興味が出ており、今シーズン行きたい山の優先候補に上げていました。
ただ、茨城から片道500キロと遠いだけになかなか踏ん切りがつきませんでしたが、前回の「早池峰山リベンジ」の次の日がそのまま好天に恵まれたので、このチャンスを逃すまいと次の日仕事だという事を忘れて、気合一発!登ってきました!

では紹介!

「秋田駒ケ岳」(1637m)
*アルパこまくさ駐車場から望む

2017/7/9
アルパこまくさ駐車場→(バス)→八合目→男岳→ムーミン谷→横岳→男女岳→八合目→(バス)→アルパこまくさ駐車場

前日は旅館泊まりだったので、八合目駐車場をのんびり10時頃スタート。

本当はこの山行は計画していなかったので旅館泊まりにしてたのをちょっと後悔。
早朝スタートできれば乳頭山までの縦走を考えていましたが、今回は八合目ピストンとしました。


八合目でもう既に森林限界は超えており、いきなり田沢湖を望みながらのパノラマ路!
暑いことは暑いですが、日本海に近いせいか、昨日の早池峰に比べ涼しい風が吹き抜けていきます。
いや~、最高に気持ち良い!!!

ミヤマキンバイ(?)が斜面を彩り風に揺れる姿は天国ですね!
もう、最初からテンション上がりまくりです。


阿弥陀池までやってきました。
この池周辺もチングルマが凄い聞いていましたが、この周辺のチングルマはもう花弁を落とし綿毛になっていました。
個人的にはこの綿毛の状態も結構好きです。

最初のピーク男岳への稜線へ出ました。
どの登山道でも花に囲まれ本当に綺麗な山ですね。

そして、この稜線から見下ろすと、秋田駒ケ岳を代表する景観、通称ムーミン谷が広がっています。
特徴的な形の小岳を有するカルデラ地形で、この谷にはチングルマのお花畑が広がっているとの事。
谷が目的地になる山も珍しいですよね。楽しみ!


ムーミン谷は後のお楽しみという事で、最初のピーク男岳に到着!
秋田駒ケ岳の最高点ではないですが、展望はここが一番ですね!
眼下に広がる田沢湖ブルーが眩しかったです。

では、男岳をあとにしてムーミン谷へ!
ムーミン谷へは結構標高を下げるので体力無い人は気合で頑張りましょう!



そして、そこには想像以上のチングルマのお花畑が広がっていました。
凄い!凄い!年甲斐も無く大興奮。

自然にこれだけの群落があるなんて奇跡に近いのではないでしょうか?
本当に来て良かった!


ムーミン谷を満喫した後は、砂礫を登り返し阿弥陀池に戻ります。
大きくない山塊ですが、様々な姿を楽しめますね!

砂礫にはコマクサの絨毯が広がっており、これも素晴らしかったです!

そして、秋田駒ケ岳の最高峰男女岳に行ってピークハント完了!
ありがとう御座いました!

この後は来た道を戻り八合目駐車場からバスにて下山。
およそ4時間のお手軽登山となりました。

いや~~、花の百名山筆頭にも挙げられる秋田駒ケ岳、その理由が十分過ぎる程理解できました。固有種は少ないものの、これだけ高密度に高山植物が咲き乱れる山は、ここだけではないでしょうか。
短時間ではありましたが、この満足度はそうそうありません。
この山には、この自然をいつまでも残したいと本気で思わせてしまう力を感じました。



先にも書きましたが、今シーズンの東北花巡りはこれにて終了~。
これからはアルプス方面にシフトしていきたいと思います。
不忘山、早池峰山、秋田駒ケ岳といずれも素晴らしい山に出会えて幸せでした。
とはいっても、東北には森吉山、神室山、栗駒山、などなど…。
まだまだ花の名山がたくさんあるので、来シーズンもどんどん行きたいと思います!

以上!

2017年7月22日土曜日

東北、花の山巡り 3「早池峰山(リベンジ)」【岩手県】

前回(先週)の「晴れたらまた行くぞ!」との祈りが通じたのか、見事に高気圧に覆われてくれた次の週の東北地方。
宣言してしまった手前半分、あのお花畑を青空の下見てみたい気持ち半分で、まさかの2週連続早池峰山となりました。

往復900キロの岩手遠征を2週連続決行するとは我ながらトチ狂ってると思いますが、2回連続で山容さえ見せてくれないのは流石に悔しいので頑張ってみました!

ある意味前回の続きなので余計な前置き置かずに早速レポいってみましょう!

「早池峰山」(1917m)
*鶏頭山から望む早池峰山(左奥)と薬師岳(右)

2017/7/8
コース:岳駐車場→(シャトルバス)→小田越→山頂→中岳→鶏頭山→岳駐車場

この日も前回と同じフォロワーさんに山頂手前までお付き合い頂きました!
お忙しい中、いつもありがとう御座います!

小田越登山口に到着!
おおおお…、早池峰山が見えてるよ…(泣
もう既にここで感無量。
3回目にして、やっと山容を拝む事ができました。

では、最高の気分で出発!

一合目を過ぎると早池峰の荒々しい山容が目前に。
思ってたより迫力のある山だったんですね!




そして、小田越コースの五合目を過ぎると、そこは花の楽園。
斜面が様々に色に染め上げられていました!
2週連続遠征の疲れなんて一瞬にして吹き飛びました!
来てよかった!

そして、ほどなく山頂へ。
やっと青空の山頂に立つことができました!
空気が澄んでいれば鳥海山や太平洋までの大展望らしいですが、この日下界は35度近い猛暑で空気が霞んでおり、そこまでの展望はお預けでした。

そして、これから進む鶏頭山までの縦走路。
今日はここからが本番!
さあ、行きましょう!


青空のもと、東北らしい伸びやかで大らかな縦走路を進みます。
もう~、堪りませんね!最高です!


しかも、小田越コースに負けないくらいのお花畑が広がっています。
人の入りが少ないのか、登山道にもたくさん咲いており、踏まない様に歩くのが大変でした。

で、ここで200mくらい先にもぞもぞと動く黒い物体を発見。
クマだ!!!!
先行者がいましたが気付いてない様だったので、「クマですよ!!」と呼びかけると一緒に笛を鳴らしました。
クマさんもこちらに気付き、一目散に北側の斜面に走っていきました。

自分たちが進む方向とは逆の方向だったので、しばし様子を見て山行を再開。
フォロワーさんから多いとは聞いてましたが、やっぱり居るもんですね。

これ以降は視界が無くなる場所に入る時は笛を鳴らすようにしました。

そして、中岳の少し手間から樹林帯に入るとともに状況は一変、ハードモードへ突入。

樹林帯の中は倒木とぬかるみの歩きにくい道。


時々、展望は開けるものの、綱渡り的な岩場の連続。

小さな無数のアップダウンと暑さで想像以上に体力をもっていかれました。



最後のピークの鶏頭山へ到着!
後ろを振り返ると早池峰山頂は遥か遠くに。ふひぃぃぃ~(疲労困憊)

これから先は下山のみですが、ここまでで持ってきた水2リットルはほぼ無くなってしまったので、あまり余裕は無さそうです。
休憩もそこそこに下山開始!

眼下の岳駐車場に向かって一気に下ります。



お疲れ様でしたぁぁ!
どうにか無事下山完了。

いや~、暑かった!!
ゴール直前の水場が天国のように感じました!
結局持ってきた水合わせて5リットルくらいは飲み干しました。

水に関しては去年の飯豊連峰で痛い目みてたはずでしたが、やっぱり猛暑日の2000m以下は想定の倍は必要ですね…、反省反省。

では、総括。
2週連続で遠征してきた早池峰ですが、その甲斐あって早池峰の多くを満喫できた気がします。メジャールートのお花畑はもちろん、あまり人の入りが少ない縦走路の花々も、自然としての美しさと力強さを十二分に見られたのは本当に良かったです。
また、3回目にして初めてその姿を見せてくれた早池峰の山容は感動ものでした!

ただ、縦走路は地図上ではなだらかに下って行くように見えますが、歩き難い樹林帯、無数のアップダウンの岩場と歩いてみないとわからない事が多く、その厳しさは想像以上でした。
涼しい時期ならともかく、この暑さの中では一般登山者の方にはあまりオススメしません。

…クマさんもいたしね!

以上です!

2017年7月17日月曜日

東北、花の山巡り 2「早池峰山」【岩手県】

梅雨明けもそろそろかな~?を意識し始める7月中旬。
なんか猛暑がデフォになりつつある日本列島ですが、みなさま暑さに負けずに今シーズンも乗り切っていきましょう!

さて、今回は東北、花の山巡り2として岩手県の「早池峰山」をお届けします。
前回の南蔵王「不忘山」から間を置いてしまいましたが、やはりこの時期なかなか休みと天候のタイミングが厳しいですね。

では、紹介!

「早池峰山」(1917m)
*山頂の神社

2017/7/2
岳駐車場→(シャトルバス)→小田越⇔山頂→(徒歩)→岳駐車場

この日は前回の山登りから1ヶ月程度経ち、山行きたいゲージがMAXだったのでどこか行きたいな~と探してみたところ、唯一晴れ間が望めそうなのが北東北の太平洋側だったので、ちょっと(?)遠くはありましたが「早池峰山」に行ってみる事に。

「早池峰山」は実は2回目、3年前に一回登っており、その時はガスガスで展望0だったのでリベンジしたい山になっていました。

また、今回は岩手県在住のフォロワーさんもお付き合い頂ける事になり、楽しみも増え、一路岩手へ!

さあ、今回はどうなるかな?

岳駐車場で無事フォロワーさんとも無事合流でき、シャトルバスで登山口の小田越へ。

…ガッスガスやんけ!!

出かける直前の天気予報では微妙な感じはしてたのですが、その通りになってしまいましたね。
しかし!雲は低く山頂付近では抜ける可能性もあったので登山開始!

1合目(森林限界)を過ぎると早池峰の雄大な山容が…、
見えない!!

今回も山容さえ拝ましてくれないのでしょうか(泣

とは言っても、早池峰は花の名山。
足元を見れば、様々な高山植物の世界が広がっていました。

ハヤチネウスユキソウ。
早池峰山を代表する固有種。やっぱり水滴を纏った姿は美しい。

ミヤマシオガマとミヤマキンバイ。

ナンブイヌナズナ。
こちらも早池峰を代表する花らしい(?)

ミヤマアズマギク。

いや~、お見事!
斜面のどこを見ても花が咲き乱れお見事でした!!

花を愛でつつ登っていると、あっと言う間に山頂に。


山頂では時々ガスが抜け、青空が拝めました。
天候に恵まれていればここから鶏頭山まで縦走する計画でしたが、強風&濃いガスで断念。
そのまま小田越へ下山しました。

下山路は登りの時よりはガスは薄くなったものの、山容はやっぱり拝めず。
残念無念。

小田越まで戻ってきました。


へ?次のバスまで2時間??
ちょうど、一番バス便が無い時間に降りてきたしまったようです。

一緒に登ったフォロワーさんと相談したところ、岳駐車場まで8.5キロを歩こう!と意見が一致。
さすが、お互い脳筋同士!

そんな、修行登山&長距離林道歩きと変な思い出ができた3年振り早池峰登山でした。

ああ~、でも2回目でもガスガスとはやっぱり悔しいので、晴れれば今シーズンまた行くぞ!!

以上!
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と、心に誓った今回の登山ですが、その祈りが通じてか、次の週末に見事に晴れ間が出たので、まさかの2週連続早池峰登山を決行してきました。
その模様は次回に!

2017年7月3日月曜日

日本温泉巡り その37 遠刈田温泉「神の湯」【宮城県】

しっとりじめじめな梅雨真っ盛り、流石に温泉好きな自分としても、ちょっと足が遠のいてしまう季節ですが、冬の季節には行けない温泉も多々あるので、ちょこちょこと巡って行きたいと思います。

さて、その37は宮城県の遠刈田温泉の共同浴場「神の湯」を紹介!

この遠刈田温泉は蔵王の宮城県側の麓にあります。
蔵王と言えば山形県側の蔵王温泉は名湯で何度か訪れていますが、こちら宮城県側は初めて。
いままでは蔵王温泉を堪能した後だったので、完全にスルー状態。

今回は南蔵王の不忘山登山帰りということで行ってみることに。

では、頂きます!


じんわり、あっつ~~~!

泉質は薄茶褐色の少し金気臭(鉄の臭い)のする酸性泉。
源泉は68℃と高温で湯船もぬる湯とあつ湯がありますが、ぬる湯でも42℃あり、身体にガツンと効き、登山後の疲れを吹き飛ばしてくれます。

名湯です!
今までスルーしててすみませんでした!!

ただし、あつ湯は45℃書いてありますが、自分がいった時には明らかにそれ以上で足を入れるだけで限界でした。
50℃近くあった様な気がします。行く方はちょっと気を付けて下さい。

同じ蔵王の麓とはいえ、宮城県側、山形県側でこれだけ特徴の違う温泉が楽しめるとは、やっぱり温泉は奥が深いですね。

以上!

(来訪日:2017/6/11)
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<個人的温泉ランキング> 2017.7月現在
― 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
― 2位 吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)
― 3位 後生掛温泉 (秋田県)
― 4位 塩原元湯温泉 「大出館」(栃木県)
― 5位 わいた温泉 「豊礼の湯」(熊本県)

<ランキング外 殿堂入りオススメ温泉>
ニセコ昆布温泉 「鯉川温泉旅館」(北海道)
喜連川温泉 「早乙女温泉」(栃木県)
白骨温泉 「泡の湯旅館」(長野県)
入之波(しおのは)温泉 「山鳩湯」(奈良県)
新湯温泉 「霧島新燃荘」(鹿児島県)
野沢温泉 「大湯 他」(長野県)
那須湯元 「鹿の湯」(栃木県)
蔵王温泉 大露天風呂(山形県)
塚原温泉 「火口乃泉」(大分県)
湯布院温泉 「庄屋の館」(大分県)
筌の口温泉「新清館」(大分県)
万座温泉「豊国館」(群馬県)
中山平温泉(鳴子)「しんとろの湯」(宮城県)
乳頭温泉 「鶴の湯」 (秋田県)