2019年7月23日火曜日

日本温泉巡り その79 山田温泉 共同浴場 「大湯」【長野県】

早く冬が来ねぇかな…。
なんて、夏がまだ本気を出す前からとんでもない事を口走っていますが、温泉好きとしてはやっぱり最高の温泉シチュレーションは湯が流れる音しかしない静寂の中粉雪舞う露天風呂な訳で(個人的趣向)、夏になるとちょっと温泉ロスになってしまいます。

とは言っても、夏しか行けない温泉もある訳で、今シーズンも暑さに負けずどんどん巡って行きましょう!

さて、その79は前回の四阿山登山の時についでに寄った信州高山温泉郷の一角、山田温泉共同浴場「大湯」さんを紹介します!


山田温泉は信州高山温泉郷の入口に位置し、比較的多くの温泉旅館が軒を連ねています。
その中でもシンボル的存在なのが、この共同浴場の「大湯」。
市街地から近い事もありこの日も多くのお客さんで賑わっていました。

お寺の様な外観は雰囲気あっていいですね。
さてお湯はどんなもんでしょう?頂きます!


外観のイメージ通り湯船も総木製で非常に良い感じ!
泉質は無色透明の含硫黄‐ナトリウム・カルシウム‐塩化物温泉。
白い湯の花が浮かび、わずかな塩味とほのかな硫黄臭のする非常にさっぱりとした上品のお湯。

源泉温度は60度近くと非常に熱いので加水してあるようですが、湯船はあつ湯とぬる湯の2種類あり、好みに応じて楽しめるのは嬉しいですね!

これはこれは、結構なお手前で…。
気に入りました!!

濃厚濁り湯の七味温泉・五色の湯、さっぱり湯の山田温泉と、色々な湯が楽しめる信州高山温泉郷、なかなか奥が深い温泉地のようです。
定期的に訪れたい良い温泉でした!

来訪日:2019/5/26
------------------------------------------------------
<超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2019.7月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
 4位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
 5位 野地温泉ホテル(福島県)
 
<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
 ・登別温泉「夢元さぎり湯」(北海道)
 ・後生掛温泉 (秋田県)
 ・鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
 ・新湯温泉 共同浴場(栃木県)
 ・万座温泉「豊国館」(群馬県)
 ・熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
 ・白馬鑓温泉(長野県)
 ・塚原温泉「火口乃泉」(大分県)
 ・吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2019年7月21日日曜日

主役はどっち?「四阿山・根子岳」【長野県 群馬県】

全くもって今年の梅雨はどうしたんでしょ?
まあ、期間や降水量としては平年並みなんでしょうが、週末に限って雨が降るこの悪循環に嫌気がさしている山屋の人は少なくないと思います。
まあ、ここで愚痴っても自然の流れには逆らえない訳で…。
逆に普段できない事に挑戦してみよう!と前向きに考えられるような梅雨を過ごして行きたいですね!

今回紹介する山旅は群馬と長野の県境に位置する「四阿山(あずまやさん)」です。
山と縁の無い人は絶対読めない百名山で有名です(笑)

そういえば、スカッと晴れた週末は梅雨入り前これが最後だったような…。
そんな憂鬱の気分を吹き飛ばす青空いっぱいの「四阿山」レポいってみましょう!

「四阿山」(2354m)
*小根子岳から望む四阿山(左奥ピーク)と根子岳(右手前ピーク)

2019/5/26
コース:菅平牧場→小四阿山→四阿山→根子岳⇔子根子岳→菅平牧場

スタートはグリーンシーズン定番の菅平牧場から。
入る際は牧場入口で料金を支払いますが、早朝や夜間に入る場合は帰りに支払うシステムです。
比較的整備された大きな駐車場もあり、さすがの百名山といったところでしょうか。

…っていうか、もう駐車場の時点で北アルプス稜線の大絶景。
スタート前からテンション上がりまくり!

登山口で登山届けを提出し、いざ出発!!
自分は先に四阿山に行くので右に進みます。

牧場内の舗装道路を少しだけ進むと改めて登山口が出現。
今日はよろしくお願いします。(ペコリ

登山口からしばらく進むと白樺の樹林帯。
5月下旬は山にとっては春の始まり、朝日に照らされた新緑が本当に綺麗でした。

そして、小四阿山を超える頃には、後ろには北アルプスのほぼ全山が見渡せる程の大絶景が!!
はぁぁぁぁ~、最高じゃないか!
思わず声を上げてしまいました。
これだけ澄んだ晴天は年間を通しても貴重だと思います。今日という日に登れた事に感謝!

更に左手には「根子岳」の山容が望めます。
斜面に広がる笹原と、山頂付近の崩落部が迫力があって特徴的。
一部界隈では「にゃ~ん岳」と呼ばれている様ですが、かわいい呼び名とは裏腹になんとも雄々しいお姿です。

「根子岳」と「四阿山」の分岐に到着。
ここから「四阿山」まではあとちょっとなので、さくっと行ってみましょう!

途中には多くの残雪がありましたが、尾根も比較的広く特に危険だと思う場所はありませんでした。
ここから見る「四阿山」は急峻でかっこよかったです。

四阿山山頂!
ありがとう御座います!


本日は大展望!
北アルプスバックの根子岳や、浅間山・湯ノ丸山が見事に望めました。
ありがたや~。

当初はここで昼食の予定でしたが、案の定CTより早めに到着してしまったので、根子岳まで行ってしまう事に。
休憩もほどほどに出発!

先の根子岳との分岐まで戻り、根子岳方面に向かって一端標高を下げます。

四阿山から根子岳の鞍部までの樹林帯は残雪たっぷり。
夏道も不明瞭で、踏み跡だけを頼りに行くとコースを外れるトラップが仕掛けられてました(笑)
数人迷ってる人もいたので、みなさんも気をつけましょう!
ちゃんと違和感を感じたら地図を確認するくせはつけたいですね。

そして、樹林帯を降り切るとこのコース一番のスポット、根子岳の笹原が広がります!
思わず手を広げて歩きたくなりますね。


それなりにキツイ登りですが、涼しい風も吹き抜け気持ちよく歩けます。
後ろを振り返ると、先ほど登ってきた四阿山が迫力ある姿で佇んでいます。
登っている途中はあまりパッとしませんでしたが、このアングルで見ると百名山の貫禄十分ですね。

程なく、根子岳山頂に到着!にゃ~ん!
ちょうど昼食タイムなので多くの人が休憩していました。
四阿山にはそんなに人がいなかったので、菅平牧場から根子岳目当てで直接登ってきた人が多いようです。
…人の多さだけ見ると根子岳の方は人気なのでは…??

もちろん根子岳からも北アルプスの稜線がドーーン!
以前登った高妻山から見る北アルプスも素晴らしかったですが、こちらの方が全体を俯瞰できるので北アルプスの大きさを感じる事ができますね。

根子岳で昼食をとった後、時間も余裕があったので、小根子岳までピストンしてみました。
にゃにゃ~ん!

小根子岳からは根子岳・四阿山はもちろん、妙高・火打・高妻方面の山々も見渡せます。
定番のルートからは少し外れてしまう小根子岳ですが展望は申し分無し!
時間のある方は是非立ち寄ってみて下さい!

根子岳からの下山路は展望もよく気持ち良いコース。
根子岳は花の百名山になっており、この付近は多くの花々が咲くようですが、まだこの時は早かったようです。

…しかし、四阿山よりも明らかに人が多いですね(汗)
牧場からなら登りやすく、家族連れやペットを連れたハイカーがたくさんいました。

やっぱり、この山域は根子岳が主役なのでは!?

樹林帯に戻り程なく菅平牧場まで下山完了!
お疲れ様でした!

手軽な割には大展望や高原リゾートの雰囲気を楽しめる満足度高めのコースでした!
初心者の人を案内するにはオススメのコースですね。

いやしかし、百名山の看板を背負った「四阿山」の方が知名度は上で本来はこちらが主役のはずですが、登っている途中視界に入るのは何故か「根子岳」ばかり。
百名山なんて個人が勝手に選んだものなので、とやかく言うつもりは無いですが、どっちが主役として相応しいのか?と考えてしまう不思議な山旅でした(笑)

以上です!

2019年7月13日土曜日

日本温泉巡り その78 月岡温泉 共同浴場 「美人の泉」【新潟県新発田市】

その78は新潟県新発田市ののどかな田園風景の中にある月岡温泉を紹介します。

この月岡温泉は平地にありながら全国有数の硫黄含有量を誇る濃厚な温泉が湧き、且つ肌に優しい美人の湯として名が知られ、自分も着目していた温泉でしたが、上越国境の山間からは少し離れていたので、なかなか行く機会がありませんでした。
そんな中、前回のブログで綴ったように二王子岳登山に行く事になり、このチャンスを逃すまいとして今回訪れる事に。

月岡温泉の発端は1915年に石油の掘削調査によって偶然的に掘り当てた温泉で、当時は周りに何も無い更地だったそうですが、昭和のバブル経済も手伝い団体客向けの多くの温泉旅館・ホテルが建ち並ぶ一大温泉歓楽街に発展しました。
しかし、バブルがはじけた後は他の温泉地と同じように衰退の一途を辿っていましたが、現在は個人客をメインに取り込むようなイメージ戦略が比較的上手くいったのか、持ち直しているそうです。
それができるのも本物の良い泉質あってのこそですね!

その中で今回紹介するのは日帰り温泉施設の共同浴場「美人の泉」さんです。

登山帰りなので一泊して蕩けたい気分ですが、明日は普通の平日で仕事なので日帰り施設で泣く泣く我慢です…。
やっぱりその温泉地の泉質を味わうなら、まず共同浴場ですよね!

では、新潟を代表する温泉、頂きます!!



むふぅ~~!硫黄臭が堪りません~。(悶絶)
泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉で、本当に綺麗なエメラルドグリーン!びっくり。
似たような泉質としては長野県の志賀高原の「熊の湯ホテル」さんがありますが、濃さでいえば若干こちらが上のような気がします。
完全掛け流しでなく循環と併用しているそうですが、それを感じさせない鮮度を感じこの温泉のポテンシャルの高さが伺えます。

お客さんも観光客よりは地元の方が多く、地元に愛されているな~って感じました。
経験上、観光地のイマイチな泉質の温泉って地元の人はあまりいないので、こういう点からもこの温泉は本物ですね!

自信を持ってオススメできる良泉でした!

以上です。

来訪日:2019/5/12
------------------------------------------------------
<超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2019.7月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
 4位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
 5位 野地温泉ホテル(福島県)
 
<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
 ・登別温泉「夢元さぎり湯」(北海道)
 ・後生掛温泉 (秋田県)
 ・鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
 ・新湯温泉 共同浴場(栃木県)
 ・万座温泉「豊国館」(群馬県)
 ・熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
 ・白馬鑓温泉(長野県)
 ・塚原温泉「火口乃泉」(大分県)
 ・吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!