2014年7月27日日曜日

霧の中の花畑 【岩手県 早池峰山】

少し前の話になります。

関東が梅雨まっさかりの7/5、梅雨前線から逃れるように岩手県の早池峰山に登ってきました。
百名山12座目!

登山ネタは写真の整理に時間が掛るのと、仕事がちょっと忙しいので更新が遅れ気味になっていますが紹介します!

標高:1917m
日付:2014/7/5
コース:岳駐車場→(シャトルバス)→河原の坊登山口→山頂→小田越登山口→(シャトルバス)→岳駐車場
参考:http://www.city.hanamaki.iwate.jp/shisetsu/801/804/p004010.html
所要時間:6時間(6:30~12:30)(昼食、休憩含み)

前回の鳥海山に引き続き金曜に仕事を終わらせて一路北へ、深夜到着の車中泊コースです。

春先に車を買い換えて車中泊がだいぶ快適になったので、多少遠い場所でも気軽に行けるようになりました。

この早池峰山は日本でも有数の高山植物が豊富な山で、ちょうどこの時期6月~7月にかけては最も多くの花々が咲く時期です。
なので、登山客も多くなりマイカー規制がかかり、山麓の駐車場からシャトルバスで登山口に向かいます。

河原の坊登山口です。
駐車場では晴れ間が見えていたのですが、山は完全に雲に覆われています。
う~ん、やっぱり山の天気は気まぐれですね。
晴れるのを期待しつつ登山開始!

歩いて一時間ぐらいで樹林帯を抜け空が広くなってきましたが、あいかわらず山頂付近はガスの中。
朝より悪くなっているようです…。

より高度を上げるとすっかり展望は無くなってしまいました。
今日は展望は望めそうにもないな~、残念!

でも、早池峰山は花の山!せっかくなんで高山の花々を楽しんでみる事にしました。

黄色が鮮やかな「ナンブイヌナズナ」です。
あちらこちらで見かけます。

スミレの仲間でしょうか?
ネットで調べてみましたが、似たような花が多くて絞り込めず。
詳しい人教えて!

そして、この早池峰山一帯にしか分布していない固有種「ハヤチネウスユキソウ」です。
その名の通り薄い雪のような白が印象的でした。

雨露に濡れた姿は神秘的です。
天気が悪いのは残念でしたが、こういう雨の日にしか見れない姿もあるってことですね。

山頂付近にあった花畑です。
やっぱり青空をバックに写真を残したかったな~。

山頂です。
ちょうど別の登山口から登ってきた高校生の集団とバッティング、溢れんばかりの人でした。
みんなお疲れ様です!

この後は、少し雨も強まってしまい山頂での昼食もほどほどに下山を開始。
昼過ぎには麓に戻って早池峰登山は終了。

感想としてはさすがに花の山を謳っているだけあって花々の多さや綺麗さは今まで登ってきた山よりも群を抜いていると感じました。
でも、やっぱり青空のもとでその花々を拝みたかったですね。

以上!

2014年7月11日金曜日

【後篇 帰り】鳥と海と山と【山形県 秋田県 鳥海山】

後篇!前回紹介してように登りはあまり天気に恵まれませんでしたが、帰りは時折晴れ間に恵まれる事があり絶景を見せてくれました!


外輪山コースの尾根道です。
外輪山コースはこの山々の稜線に沿って歩きます。晴れていれば視界のほとんどは空、ちょっとした空中散歩の気分です。

また、雪渓も相成って雄大な風景が望めました。

左のピークがさっき制覇してきた新山山頂です。
今登っていれば山頂からの絶景が拝めたかも知れないですね~。

行きに迷いかけた雪渓です。
晴れて入れば向かう先もわかるので安心感が全然違いますね。

逆を考えると、安全コースでも天候によっては簡単に迷ってしまうって事ですね。肝に命じておきます。


鳥海湖近くの天然のお花畑も拝めました。
自然の花々には力強さを感じます。

行きにも撮りましたが、登山口近くの展望台から見た鳥海山全景です。
また、ガスが掛り始めていますが、これはこれで神秘的。

さて、鳥海山登山も無事終了。
結局、往復9時間のロング登山になりました。このレベルは2年前の屋久島登山以来、久々にやりきった感を満喫。

心配だった足の異常もなかったので登山に関しては制限を解除しようと思います。


常に聞こえる鳥のさえずり、見下ろすと日本海(←実際は見れませんでしたが…)、そして変化に富んだ山々の風景。
鳥・海・山の名に恥じない名峰でした。

やっぱ、山って面白い!
こうなったら行ける所まで行ってやる!!

2014年7月9日水曜日

【前篇 行き】鳥と海と山と【山形県 秋田県 鳥海山】

梅雨ですね~。
雨がイヤなら晴れてる場所に行けばいいじゃない!!
って事でやってきたのは東北、山形県と秋田県の県境に位置する「鳥海山」です。
百名山11座目!

今回は天候がイマイチだった「行き」と晴れ間に恵まれた「帰り」の2回に分けて紹介します。
表情がころころ変わる山の風景を楽しんでくれればと思います。

標高:2236m
日付:2014/6/21
コース:鉾立駐車場→御浜→七五三掛→行者岳(外輪山経由)→新山山頂 日帰りピストン
参考:http://chokaizan.com/
所要時間:9時間(7:00~16:00)(昼食、休憩含み)

さすがにこの距離になると当日の早朝出発の日帰りは無理なので、金曜日に仕事を終わらせ速攻で出発、現地登山口の駐車場で車中泊です。

登山口の鉾立駐車場の朝、鳥のさえずりで目が覚めました。
到着したのは深夜2時、今は6時半なので睡眠時間は4時間半。まあ十分でしょ。

到着時は深夜で且つ雲の中だったので全然わかりませんでしたが、すでに森林限界は突破しているようで空が広いです。
視界が良ければ日本海が見渡せるはずですが、湿った空気の影響で下界は見えません。

帰ってくる頃には見えればいいな~って思いつつ、出発!!

少しの間観光客用に舗装された歩道を歩くと鳥海山が望める展望台があります。

少しガスにまかれていますが、逆にそれが神々しさを演出しているように感じます。
中央に見えるピークが今日目指す山頂。

…遠いな~。

同じく展望台から、少し視点を右に寄せると「白糸の滝」が見えます。
こういう風景を見ると山に来て良かったって思います。

この展望台を過ぎると、一般観光客お断りの本格登山になります。

早速、広大な雪渓の中を歩きます。
所々に大きな空洞が見えます。これが残雪期の怖さで、見た目はなんともなくても雪の下は空洞になっていて、足をのせた瞬間に崩れる可能性がある訳です。
他の人が通ったルートを頼りにしながら一歩一歩踏みしめながら進みます。

雪渓の中で雲の中に入ると完全に視界が奪われます。
はっきり言って恐いです。

他の人の足跡と、コンパスで自分の進む方向を確認しながら進みます。

ここでは前回の安達太良山の反省と地図読みの勉強が生きましたが、足跡も無い本当の雪山だとまだまだなんでしょうね。
だから、こうやって少しずつ経験を積んでいこうと思います。

最初の休憩スポット、御浜小屋に着きます。
この小屋の下には鳥海湖と言われるカルデラ湖があり、そのその周りは天然の花畑になっているそうですが、あいかわらずガスの中。
帰りに期待して山頂に進みます!

山頂の周りにある外輪山を歩いていると、少しづつ山頂が姿を見せ始めました。
いつの間にか近くまできていたんですね。

外輪山を下り、雪渓の中、山頂へアタック!


最後の雪渓を抜けると、絶句しました。

え?ここの登るの?どこ歩けばいいの?って本気で思いました。
完全に岩だけの絶壁。所々にマーキングがあり、通るべきコースは示されていますがキツいです。

しゃあ!とりあえず制覇!
また近くの人に頼んで写真を撮ってもらいました。

残念ながらちょうど山頂でもガスにまかれ風景はお預け。天気に恵まれれば日本海や白神山地まで見えるそうです。

なごり惜しいですが、狭い山頂なんでさくっと降りましょう。

次回は晴れ間に恵まれた下山時をお届けします!

後篇に続きます!