2018年7月27日金曜日

日本温泉巡り その61 「湯ノ花温泉」【福島県南会津町】

太平洋高気圧さん、そろそろ黙ってくれませんかねぇ~。
なんて、ぼやきたくなるくらい暑い日が続いていますが、みなさま如何お過ごしでしょうか?

さすがに温泉好きな自分でも、これだけ暑いと足が遠のいてしまうのが実際のところで…。
たとえ、温泉を巡って良泉に出会えても、その良さを存分に堪能できないので勿体無い気持ちが勝ってしまう感じです。

まあ、そんな時期にも山帰りの汗を流す為に立ち寄る温泉で名湯との出会いはあるので、更新頻度は落ちますが紹介していきたいです。

その61は、前回のブログの「田代山・帝釈山」の帰りの立ち寄った福島県南会津町の「湯ノ花温泉」です。

ちょうど登山口へ続く道沿いにあるので、登山帰りに利用する人も多いと思います。

この「湯ノ花温泉」は小さなの旅館が数軒あるくらいで非常にこじんまりとした温泉地。
また、日帰り温泉施設の様な目立ったものは無く、立ち寄り湯は数箇所ある共同浴場になります。

共同浴場に入る為には、まずメインの共同浴場「弘法の湯」の対面にある「星商店」さんで「湯巡り券(¥200)」を購入します。
(写真無くてすみません)

安い!これを買えば巡り放題っていうのが太っ腹ですね!
駐車場もこの「星商店」さんの場所をそのまま使えます。

では、1湯目「弘法の湯」。
ここは共同浴場の中でも最も一般向けで、男女別でロッカーもあり、普通の人でも抵抗無く利用できます。

湯船は石造りの内湯が一つだけですが、加温加水無しで源泉が掛け流されています。

では、いただきま~す!

あぁぁぁぁ~、熱沁みる~。
泉質はほんのり緑色でちょっぴり塩っぱい弱食塩泉。
硬めなお湯が登山で疲れた身体に染み渡ります。

湯温は41℃くらいで冬場なら適温ですが、この日は夏日であまり湯ったりできませんでしたが、湯船から出ると風が心地よく感じ、出たり入ったりと30分くらい満喫しました。

お次は「星商店」の横の川に向かって下る道をいった先にある「石湯」へ。
大きな石が建屋の一部になっている特徴的な浴場です。


こちらは混浴で内湯が一つ。
浴場の窓の外には渓流が流れており、渓流のせせらぎがなんとも心地良い空間を演出していました。

では、いただき!!

あっつ~~~!!
泉質は先の「弘法の湯」とは異なり清廉な無色透明の単純泉ですが湯温が熱っつい!43℃くらいありそうです。
でも、そのおかげの気化熱効果で入った後は夏日でも涼しく良い感じに。


では、お次!
って行きたいところでしたが湯温高めの「湯ノ花温泉」をこれ以上巡るには、さすがに気温が高すぎるので、今回はこの2つだけ。
泉質はもちろん共同浴場の雰囲気もかなり好みだったので、ちと残念でしたが、また改めて秋や冬に訪れたいと思える良い温泉でした!

以上です。

来訪日:2018/6/17
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<超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2018.7月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
 4位 野地温泉ホテル(福島県)
 5位 後生掛温泉 (秋田県)
 
その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2018年7月21日土曜日

ワタスゲぽわぽわ「田代山・帝釈山」」【福島県 栃木県】

いや~暑い!!今年の太平洋高気圧は元気出し過ぎです!
暑いから涼みに山に行こう~、と言っても個人的に2000m以下はご遠慮願いたいレベル。
去年の東京21日連続降雨といい、日本は温帯地域から亜熱帯地域になってしまったというのはあながち嘘でもないのかな。

まあ、そうは言っても晴れ間が続くなら山ヤとしては嬉しい限りで、今年の夏はかなりハイペースで登っており、ブログを更新する暇があまり無いのが辛いところ。

そんな訳で更新が少なくなっていますが、急がずのんびり更新していきますので、忘れないでくれると嬉しいす!(切実)

さて、もう1ヶ月以上前になってしまいましたが、ワタスゲの群落で有名な「田代山」と、そのお隣の二百名山「帝釈山」に登ってきたので、今回はその模様をお届けします。

「田代山(田代湿原)」(1926m)

「帝釈山」(2056m)
2018/6/17
コース:猿倉登山口→田代山→帝釈山(ピストン)

ちょうど梅雨のど真ん中のこの時期は山々は様々な花で彩られる季節であり、自分も去年の東北花巡り登山でその美しさに触れてしまった事で、今シーズンも花メインの山行を色々計画していて、この田代山もその一つでした。

コースは田代山林道の終点、猿倉登山口から。
猿倉登山口は田代山への最短の入り口ですが、10km以上のダートを走る必要があります。
ただ、思ったより凹凸は少なくダート道としてはマシな方なので、普通車でも注意してくれば問題無いと思います。


登りは基本樹林帯で単調ですが、さすがは花の季節。
いたる場所に花が咲いており、飽きることはありません。

標高1200mを超え展望が広がり始めると、なんと大雲海!
下界は全く見えないほどの大規模な雲海は久々に見た気がします。
こういう景色をみると夏だなぁ~って思いますね。


そして、樹林帯を抜け空が広がると同時に、この山の様相は一変します。


そこに広がるのはまさに空に浮かぶ天空の湿原。
誰もが声を上げて驚く瞬間だと思います。
雲海も相成って別世界感を凄い感じました。

ちなみにこの湿原には木道の周回コースが設けられていますが、木道は狭くすれ違いができない場所が多いので、反時計回りに散策するのがルールになっています。

少し進むと美しい地塘の奥に会津駒ケ岳が望める絶景スポットが。



そして、やはり何よりも驚いたのがこのワタスゲの大群落。
自分の想像を軽く凌駕する群落っぷりで歓声をあげてばかりでした。

この山が一年で一番輝く瞬間に立ち会えた事に感謝ですね!

ワタスゲ祭りを楽しんだ後は「帝釈山」へ向かいます。


基本、展望は無い尾根歩きですが、ちょうど尾瀬ではオサバグサ祭りが開かれている事もあり、オサバグサがたくさん咲いていました。

このオサバグサは日本特産の1属1種なので、見た目は地味めな花ですが、世界的にみれば希少価値のある植物だそうです。

帝釈山山頂到着!
ありがとう御座います!

ちょうど背丈程の木々に囲まれているせいか、大展望とはいきませんが日光連山や、燧ケ岳、会津駒ケ岳が望めます。

田代山の天国っぷりと比較すると、ちょっと寂しい感じですね…。(汗)

この後は再び田代山まで戻り再びワタスゲ天国を堪能すべく木道を一周し下山。

お疲れ様でした。
帝釈山は若干地味さがいなめませんが、田代山のワタスゲ天国は一見の価値があります!
みなさんも来シーズンに如何でしょうか?

以上です!

2018年7月8日日曜日

竜の瞳と山のいで湯「八幡平(ドラゴンアイと籐七温泉)」「岩手県 秋田県」

梅雨明け早々、夏よいきなり全力全開出さなくてもいいじゃない…。って思わずにはいられない今日この頃みなさま如何お過ごしでしょうか?

今回のネタは何度も訪れている場所なのでスルーしようと思って悩んでいましたが、写真を整理しながら思い起してみるとなかなか印象深い日になっていたので、やっぱりブログに綴る事にしました。

時系列的には前回の巻機山よりも前で、七時雨山登山の後(2018/5/26)の話になります。

七時雨山登山の後、この日の宿である籐七温泉「彩雲荘」のある八幡平へ!
アスピーテラインから岩手山や八幡平の山容を望みながら籐七温泉を目指します。

この籐七温泉は自分のとって日本最強最高の温泉で、そのおかげで八幡平は何回も訪れている山ですが、残雪の頃は始めてでちょうど名物の鏡沼のドラゴンアイが見頃かも!って情報があったので、改めて散策してみることに。


山頂レストハウス駐車場に車を置き、すぐ近くの登山口から入山。
場所によってはまだ2m近い残雪が残っていました。

ドラゴンアイまではほぼ雪の上を歩きますがしっかり目印もついており、人も入りも多いので道もはっきりしてるので、悪天で無い限り全く問題ありません。

観光客も多く登山メインのスタイルでは逆に目立つくらいですね。

ドラゴンアイ!!
都内のポスターにあるような同心円ではなく寄り目になっていますが、空の青が写り綺麗な青色の瞳を見せてくれました。
近くのガイドさん曰く、来週あたりが一番見頃になりそうとの事ですが、これでも十分ですね!


ドラゴンアイの後は山頂、八幡沼への定番散策コースへ。
夕方も近いせいか人も少なく、風と鳥の声を聞きながら気持ちいいのんびりハイクでした。




そして、17時前くらいに籐七温泉に到着!
ちょうどこの時は17時以降は道路規制が入り籐七温泉には辿りつけなくなるので、日帰り入浴のお客は皆無。
つまり…、この極上温泉は俺のもの!!(誇大妄想)

では、頂きまーーーす!!

あっ、あ、はぁぁぁぁぁ~。
足元からぶくぶく湧き出る濃厚硫黄泉が堪りません。
そして、まさかの「一の湯」を独泉。

たくさんある湯船の中でこの「一の湯」は源泉に一番近く鮮度が良く、更に一番の高台にあるので眺望も最高。つまり一番人気の湯船ですが、なんとこの日初めて独泉できました!
幸せ過ぎて何も言えねぇ~。


標高1400mに位置するこの籐七温泉、なので感じる空気は山の上そのもの。
流れる雲と爽やかな風を感じながら、心行くまま極上温泉を堪能しました。

その後は夜はガスってしまったものの夕飯後に2回、朝に2回と本能の赴くままに堪能し、帰路につきました。

4回目となる籐七温泉ですが、行く度に自分にとって最高の温泉だと再認識させられます。
生きてる限りお世話になると思うので、このままの温泉である事を切に願います。

以上!!