2017年4月23日日曜日

日本温泉巡り その32 東鳴子温泉 「高友旅館」 【宮城県大崎市】

その32になります日本温泉巡りですが、今冬(2016-2017)は名湯にたくさん出会えて非常に有意義なシーズンとなりました。
でも、そのせいでなかなかブログを書く時間が取れず紹介したい温泉がたまる一方です。

まあ、これから夏に向かうにつれ、温泉に行く回数も少しは減ると思うので、時間を見つけてマイペースに紹介して行くのでよろしくお願いします。
そのうち一覧表代わりに地図にでもまとめてみたいですが、どうやればいいのかな?

さて、今回紹介するのは東鳴子温泉「高友旅館」さんです。

温泉通の間では「黒湯の高友旅館」として有名で、自分も常々いつか行きたいと考えていましたが、近くに登りたい山が無かった為、後回しになっていました。
そして、今回、近くの登米市で開催された「東北風土マラソン」に参加する機会があり、折角だからってことでマラソン後に一泊することに。

多くのホテルや旅館が立ち並ぶ鳴子温泉とは違い、高友旅館のある東鳴子温泉は数件の湯治宿があるだけで物静かな感じ。
個人的にはわいわい賑やかな温泉街よりも、こういった鄙びた感じの方が好きですね~。

高友旅館さんも、その外見通りに昔ながらの湯治の雰囲気を残していて好印象。

さて、噂の黒湯、如何なものか!
頂きます。

ぐはぁー!強烈!
泉質は含硫黄の重曹硫化水素塩泉、濃厚な黒緑色で黒い湯の花が舞い、更にこれでもかと自己主張してくる強烈なタール臭とかなり尖った温泉ですが、出た後のポカポカ加減は流石の名湯!
マラソン後の疲弊した身体には堪らない温泉でした。

ごちそう様でした!

ただ、ここでちょっと注意書き。
最初、宿にチェックインした直後の夕刻前に入りに行きましたが、その時は湯温も低く、色も薄めでタール臭も弱く、身体への沁み方もイマイチで 「う~ん、こんなもんなのかな~」と及第点の評価でした。
しかし、就寝前の夜に再び行ったところ、その様子は一変。上に書いたように湯温も高く、名湯黒湯の名に恥じない温泉に変わっていました。
おそらく、もともと湧出量の少ない温泉に3連休の中日って事で多くの日帰り入浴が来訪し、相当薄まっていた状態かと思います。

これからは日帰りの場合、その温泉100%実力を堪能できているかどうか注意する必要が有りそうですね。
みなさんもご注意を!

以上です!

来訪日:2017/3/19
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<個人的温泉ランキング> 2017.4月現在

― 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
― 2位 吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)
― 3位 塩原元湯温泉 「大出館」(栃木県)
― 4位 わいた温泉 「豊礼の湯」(熊本県)
― 5位 ニセコ昆布温泉 「鯉川温泉旅館」(北海道)

<ランキング外 殿堂入りオススメ温泉>
喜連川温泉 「早乙女温泉」(栃木県)
白骨温泉 「泡の湯旅館」(長野県)
入之波(しおのは)温泉 「山鳩湯」(奈良県)
新湯温泉 「霧島新燃荘」(鹿児島県)
野沢温泉 「大湯 他」(長野県)
那須湯元 「鹿の湯」(栃木県)
蔵王温泉 大露天風呂(山形県)
塚原温泉 「火口乃泉」(大分県)
湯布院温泉 「庄屋の館」(大分県)
筌の口温泉「新清館」(大分県)
万座温泉「豊国館」(群馬県)


2017年4月15日土曜日

雪山の核心風景「唐松岳」【長野県 富山県】

首都圏の桜も散り始め、2017年もいよいよ春真っ盛り。
同時に雪山シーズンは終わりを向かえ始め、あの白銀の峰々は来シーズンまでお預けだと思うと寂しい限りです。
でも、日本という世界的に見ても特異な環境により1年という短いサイクルで、緑溢れる山、雪に覆われた山と、同じ山でこれだけ違った姿を楽しめるのは本当に貴重なことだと思うので、これからもこの変化を楽しんでいきたいですね。

そんな中、自分も今シーズンの本格雪山ラストって事で厳冬期北アルプスの人気の山「唐松岳」に登って来たので紹介します!

「唐松岳」(2695m)
*丸山付近より望む

コース:
4/1 八方尾根スキー場駐車場→(リフト)→八方池山荘⇔八方ケルン
4/2 八方池山荘⇔唐松岳→(リフト)→八方尾根スキー場駐車場

唐松岳と言えば冬季北アルプスの人気スポットとして西穂高岳(独漂)と双璧をなす山です。
いずれもロープウェイやリフトを使って一気に標高を上げることができ、手軽に絶景を拝めるのが人気の理由でしょうね。

西穂高岳は先月(3月)に3年越しの登頂を果し、ますます冬山の魅力に気付いた事もあり、そのノリと勢いで唐松岳も行ってしまおう!と思ったのが事の次第です。

初日は午前11時には八方尾根駐車場に到着して、順調にリフトを乗り継ぎ12時過ぎには八方池山荘にチェックイン。
天気予報では午後から晴れると言ってましたが、壮絶な真っ白っぷり。

うーむ、天気の移り変わりや、夕焼けを写真にと思っていましたが厳しそうですね。

しばし山荘で一杯やりながら山ヤの皆さんと話をしたりと時間を潰していたところ、山頂は晴れていて大雲海との情報を入手し、とりあえず行ける場所まで登ってみることにしました。

とりあえず八方ケルンまでやってきましたが、雲を抜ける気配はありません。
時間も夕刻前で、この半ホワイトアウト状態で日が沈んだらヤバそうなので急ぎ退散。

明日は安定の晴れ予報だったので期待して就寝。
おやすみなさい~。



<2日目>

日の出前におはよう御座います!
山荘からちょっと外へ出てみると満天の星に白馬の街の灯りが見え、風も弱く絶好のコンディション!
急ぎ身支度を整えて出発!


朝焼けに染まる地平線と街の灯りを眼下に歩みを進めます。
昨日は全く周りの風景が見えなかった事もあり、徐々に姿を表す山々に大興奮!

 第二ケルン辺りでご来光!
っていうか、鹿島槍と五竜岳のモルゲンを拝むべくこの場所でご来光を待ちました。


登る太陽によって深青からピンク、そしてオレンジへ移り変わる光景は言葉を失わせるには十分過ぎるものでした。

この後も絶景に囲まれながら進みます。
本当に最初から最後までクライマックスとはこの事ですね!

五竜岳と後ろに鹿島槍ヶ岳。

不帰嶮(かえらずのけん)。
冬に通る人いるのかな…?

そして、いよいよ唐松岳頂上山荘のある稜線に到達します。

剱岳、見えたぁーーーー!
うっは~!堪らん!

ちょっとおおげさですが、こんな絶景を自分の目で見られる日が来るとは数年前には想像すらしませんでした。
特に難易度の高い山ではありませんが、雪山の核心風景、ここにあり!って思ってしまう程の迫力があります。

来て良かった!

ほどなくして唐松岳山頂に到着!
ありがとう御座います!

早朝出てきたおかげで、しばし山頂を独占。
360度の大パノラマを満喫できました。

白馬岳方面。

妙高、高妻、戸隠方面

五竜岳方面

剱岳のアップ!
ごちそう様でした!

この後は唐松岳頂上山荘脇で休憩を取って、来た道を下山。

下山路の半ばを過ぎた頃、リフト組みの第一陣が登ってきました。
…って、すごい人数です。
八方池山荘まで人の列が途切れる事がありませんでした。

これにはちょっと引きますね。
体力的には日帰りは十分可能ですが、この人混みに中歩くのはちょっと勘弁してほしいと思いました。
やっぱり自分は山荘泊まりがいいですね。

山荘で一服した後、昼前には帰路に着きました。

この山行以降はしばらくがっつり登れる時間が無さそうだったので、本格雪山はこれが実質最後。
今シーズン雪山ラストは大満足で締めくくることができました!
天気の神様に感謝!


では、簡単に総括。
この唐松岳、天候に恵まれた事もあるでしょうが、基本広い尾根歩きなので比較的難易度が低く、更に最初から最後まで絶景に囲まれているので、本格雪山の出発点にはちょうど良いですね。
ただ、往復時間もそれなりに長く、体力も必要なので自信の無い方は山荘泊まりでのチャレンジをオススメします。
また、滑落の危険は少ないと言っても天候悪化によるホワイトアウトの危険性は結構あると思うので天候判断と、危ないと思ったらすぐに引き返す割り切りは必要です。

みなさんも興味があれば是非チャレンジしてみて下さい。
価値観を変えてしまうような絶景が、そこには広がっていますよ!

以上です!

2017年4月6日木曜日

日本温泉巡り その31「万座温泉 豊国館(ほうこくかん)」【群馬県嬬恋村】

さて、4月に入り春も駆け足で迫ってきた感じがする今日この頃みなさま如何お過ごしでしょうか?

いよいよ始まる2017年のグリーンシーズンも今から色々楽しみですが、自分にとっては同時に温泉シーズンが終わりを迎えつつあるので、寂しさを感じています。
まあ、温泉は基本通年入れるのでオフシーズンは無いですが、やっぱり一番気持ちよく入れるのは秋から梅雨前までの気がします。

今回、温泉巡り その31は「万座温泉 豊国館(ほうこくかん)」を紹介します!

万座温泉は草津という日本が世界に誇る温泉地のすぐ西側にあるので、知名度では草津の影に隠れがちですが、温泉好きの間では草津に負けない、もしくはそれ以上の良質な温泉湧く事で有名な場所です。

更に、標高1800mにあり通年で自家用車で辿り付ける日本最高所の温泉地なので夏は涼しく、冬は雪見が楽しめるので、温泉地としては魅力的。

今回、自分も雪見温泉を満喫したかったので訪れたのは冬ど真ん中の2月中旬。
そして、万座温泉でも一番の泉質をいわれる「豊国館」にお邪魔してきました。

では、噂の名湯如何なものか!?


はぁぁぁぁぁぁぁぁあ~(悶絶
もう、このまま溶けてしまいたい。

泉質は濃い硫黄の香りが漂う白濁色の含硫黄ナトリウム硫酸塩泉、これぞ温泉!っていう鉄板で文句の付けようがありません。
強酸性の草津とは違って肌への当たりは柔らかく、人によって草津より上というのも大いに納得!

そして、この最高の雪見露天!
湯船を取り囲む雪の壁と、その間からは真っ白に雪を被った山々、そして標高の高さからくる本当に青い空と流れる白い雲が抜群のロケーションを生んでいます。

また、この日は宿泊客は掃けて、スキー客はスキーに真っ最中で空いているであろう午前10時頃に行った為、狙い通りこの天国露天風呂を完全に独泉!!
最高の温泉時間を満喫できました。

感動温泉でした!


ただ、この時期はアクセスが有料道路の万座ハイウェイに限定されてしまうので往復¥2040掛かるので日帰り温泉目的ではちょっと割高に感じてしまいますね。
まあ、場所がてら除雪とか相当大変だと思うのでしょうがないですかね。

と、いう訳で久々に殿堂入り!

来訪日:2017/2/19

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<個人的温泉ランキング> 2017.4月現在

― 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
― 2位 吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)
― 3位 塩原元湯温泉 「大出館」(栃木県)
― 4位 わいた温泉 「豊礼の湯」(熊本県)
― 5位 ニセコ昆布温泉 「鯉川温泉旅館」(北海道)

<ランキング外 殿堂入りオススメ温泉>
喜連川温泉 「早乙女温泉」(栃木県)
白骨温泉 「泡の湯旅館」(長野県)
入之波(しおのは)温泉 「山鳩湯」(奈良県)
新湯温泉 「霧島新燃荘」(鹿児島県)
野沢温泉 「大湯 他」(長野県)
那須湯元 「鹿の湯」(栃木県)
蔵王温泉 大露天風呂(山形県)
塚原温泉 「火口乃泉」(大分県)
湯布院温泉 「庄屋の館」(大分県)
筌の口温泉「新清館」(大分県)
・万座温泉「豊国館」(群馬県)