2018年12月27日木曜日

2018年 総括 【思い出に残った山旅ランキング2018】

2018年もいよいよ終わりが近づいてきました。
登山という趣味にハマって約6年となる訳ですが、年々登る回数が増えていき、今年はなんと登った主なピークは42、入山日数は47日となり、記録更新となりました。

ざっと羅列するとこんな感じ。

・2018/1/4 陣場山・高尾山
・2018/1/7 赤岳
・2018/1/20 磐梯山
・2018/2/10 雲竜渓谷(日光)
・2018/3/3 守門岳
・2018/3/10 武尊山
・2018/3/24 大六天山(牡鹿半島)
・2018/3/26 泉ヶ岳
・2018/3/31 遠見尾根
・2018/4/8 筑波山
・2018/4/21-2 雲取山
・2018/4/28 恵那山
・2018/5/6 弘法山(神奈川)
・2018/5/12 高原山
・2018/5/20 宝篋山
・2018/5/26 七時雨山
・2018/5/26 八幡平
・2018/6/2 巻機山
・2018/6/17 帝釈山・田代山
・2018/6/30 越後駒ケ岳
・2018/7/1 浅草岳
・2018/7/14-15 大朝日岳
・2018/7/22-23 塩見岳
・2018/7/29 西吾妻山
・2018/8/15 八丈富士
・2018/8/18 高妻山
・2018/9/9 筑波山
・2018/9/16-17 瑞牆山
・2018/9/23-25 荒川岳・赤石岳
・2018/10/7 石鎚山
・2018/10/8 瓶ヶ森
・2018/10/13 樽前山
・2018/10/15 オロフレ山・有珠山
・2018/10/20 筑波山
・2018/10/28 鶴見岳
・2018/11/3 女峰山
・2018/11/18 伊吹山
・2018/11/24-25 天狗岳(本沢温泉)
・2018/12/16 那須岳
・2018/12/24 黒岳・釈迦ヶ岳(御坂山地)

…9日中1日は山にいるって考えるととんでも無いですね。(笑)

去年の入山日数は39日で「もうこれが限界だろ!」って言っていた割にはあっさり更新してしまい、どんどん変態の領域に突入している自分が誇らしいやら悲しいやら…。

まあ、それは置いておいて…、
毎年恒例になっている「今年登って思い出に残った山旅ランキング ベスト3」を紹介したいと思います!

<第3位!>
磐梯山(厳冬期)2018/1/20

天気や積雪によっては難しい雪山ではありませんが、2017年はちょっと怖い思いで敗退し、雪山に対してちょっとトラウマになりかけました。
でも、このままではいかん!と気合を入れ今年にリベンジ。
条件にも恵まれたおかげて山頂に立てた時は達成感もひとしおでした。

個人的に上の写真の櫛ヶ峰と磐梯山の鞍部から望む磐梯山は狂おしい程好き。

<第2位!!>
大朝日岳 2018/7/14~15

初日のガッスガスから二日目の大晴天の逆転カタルシス!
凄い勢いで抜ける雲の中から現れる東北らしいおおらかな稜線は感動ものでした。
ヒナウスユキソウのシーズンはちょっと外してしまったのが唯一残念でしたが、花の楽園である事は十分に感じられました。

やっぱり自分は日本アルプス方面より東北の方が好きなんだな~って再確認できました。


<第1位!!!>
荒川岳、赤石岳縦走 2018/9/22~24

これ以上は無い!って断言できるほどの天気の中で、南アルプス屈指の大展望の稜線を満喫。CT11時間という歩き応え抜群の縦走路もあって達成感も相当なものでした。
山の魅力を、これでもか!って味わえた山旅でしたね。


ランキングは以上ですが、守門岳の巨大雪庇、田代山のワタスゲ天国、七時雨山のイーハトーブの世界などなど、その山でしか見ることができない風景を見ることができ、楽しい一年となりました。

来年もまだ見ぬ風景求めて駆け回りたいと思います!

最後に、2018年も大きな怪我や事故無く登らさせてくれた事に山や自然の神様に感謝を。そして、自分が山に登れる時間を与えてくれている家族や友人、会社の仲間たちに感謝を。
ありがとう御座いました!!

来年もよろしくお願いいたします。

2018年12月22日土曜日

大地の鼓動「有珠山」【北海道有珠郡】

今回は前回綴ったオロフレ山の次に登ってきた「有珠山」を紹介します。

この有珠山は巨大火山であった洞爺カルデラの一部、洞爺湖の真ん中にある火山「中島」ができた頃と同時期にできたと言われています。
そして、近代に至るまで噴火を繰り返し、有名なものでは昭和19には地形の隆起により有珠山の横に溶岩ドームの昭和新山ができ、2000年には有珠山本体から大規模な噴火が起こっています。
前回の樽前山が地球のかさぶただとすると、この有珠山はまだ生乾きっていったところでしょうか。

「有珠山」(737m)注)山頂は溶岩ドーム上で到達不可能
*ロープウェイ山頂駅近くから望む
2018/10/15
コース:ロープウェイ山頂駅→(外輪山遊歩道)→外輪山展望台(ピストン)

前回のブログでも書いたように、この有珠山はもともと予定外だったので飛行機までの時間を考慮するとあまり時間がありません。
そんな訳で往復共にロープウェイを使用し、外輪山のみトレッキングとしました。

オロフレ山下山から即有珠山へ直行し、ロープウェイ山麓駅に到着。
駐車場のすぐ横には昭和新山が鎮座しています。
この昭和新山は昭和19年に普通の平地の畑が突然噴火し隆起してできた山です。
たかだか2年たらずで高さ175mの溶岩ドームが形成されるなんて地球のパワーって本当に凄いと思います。
じっくり近づいて見てみたいものですが、一般人はまた立ち入り禁止のようですね。

有珠山ロープウェイ駅です。
平日だったおかげかお客は少なくすぐに乗れそうで一安心。

…それにしても、ほんと外国人が多いですね。ぱっとみ日本人の観光客は自分だけのようです。

ロープウェイからは紅葉に染まる有珠山斜面と洞爺湖が見渡せます。
そして、左奥には羊蹄山が見えますが、初日に続き山頂はガスの中。
…3年前に晴天大展望の羊蹄山に登れたのは相当運が良かったような気がしてきました。


ロープウェイの山頂駅を降りて整備された遊歩道を少し歩くと歩行最高点の火口原展望台に出ます。
そこからは有珠山本体の大有珠と、2000年に噴火した火口原が一望できます。

で、一般の観光客はだいたいここまで。

更に進む外輪山トレッキングコースにはこの展望台から600段以上の階段を降りる必要があります。
…段数を聞いた時点で若干心が折れそうになりますが、ここで引き返したら山ヤの名折れ。
では、突撃!!

階段を降り切ると植生もまばらな荒涼とした大地が広がります。
そして、外輪山に向かって少し登り返すと…


まるで空中散歩をしているような緑あふれる草原の遊歩道が続いていました。


右手には大迫力の有珠山の火口原、左手には内浦湾の展望が広がり、吹き抜ける風が最高に爽やかな遊歩道でした!
かなり整備されているので山に登っている感は少ないですが、これは気持ち良い!

途中の南外輪山展望台です。
ちょうど噴気を上げている場所が2000年に噴火したできたてほやほやの火口。
ロープウェイを使わずに下から登るコースではちょうどここで合流するそうです。


南外輪山展望台から少し進むと外輪山遊歩道の終点があります。
気持ち良い道だったので、まだまだ歩き足り無いですが…、残念。

では、ロープウェイまで戻りましょう!



そう、あまりの気持ち良さに忘れていましたが、またこの600段を登るんですよね…(汗)

以上です!

さて、前々回の「樽前山」から続いた晩秋の北海道のユル低山&温泉巡りですが、思ったより満足度が高かったです。いずれも火山天国の支笏洞爺国立公園にあるだけあって、地球の力強さが感じられる風景を楽しめました。
冬が長い北海道は大雪山や幌尻岳などといった名立たる名山は登れる時期が限られ、難易度も高いですが、この辺りの山は比較的登り易く、登山シーズンも長いので気軽に北海道の山を楽しみたい人にはオススメだと思います!
また、登別カルルス温泉に泊まった時に、地元の山ヤの方から、この辺りの山は特に花の時期がオススメだと聞いたので、是非またその時期に訪れてみたいです!

2018年12月18日火曜日

登別の屋根「オロフレ山」【北海道有珠郡】

さて、前回の樽前山に続いて10月半ばに行ってきた北海道ユル低山で登ってきた山を紹介します。

今回は、登別温泉の北側にそびえる「オロフレ山」です。

知名度は低いので聞いた事が無い人も多いかと思います。
もちろん自分も知らなかった山ですが、登別カルルス温泉に泊まった後、さっくり登れる山がないかな~と思って調べて、存在を知った山です。

短時間ながらしっかり登った感が得られ、且つ、展望も良くオススメできそうだったので紹介したいと思います!

「オロフレ山」(1230m)
*登別カルルス温泉入口より望む
2018/10/15
コース:オロフレ峠駐車場→山頂(ピストン)
所要時間:8:30~10:40(休憩込み)
参考:http://www.iburi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/yama/mountain/orofure.htm


登山口は登別と洞爺湖を繋ぐ峠道の道道2号に在るオロフレ峠駐車場にあります。
ちゃんと登山届け(入林届け)を出すポストもあるので、それなりに登られているスポットのようです。
この日は普通の月曜日だったのですが、車も2台程度停まっており先行者がいるようで。

登り始めは樹林帯ですが、木々の葉はほとんど落ちており陽が差し込み明るく気持ち良い道が続きます。

樹林帯の隙間からはオロフレ峠を挟んで南側の来馬岳方面の展望が広がります。
この来馬岳にも登山道が延びており、更にはカルルス温泉まで続いています。
途中で会った地元の方曰く、がっつり登るならカルルス温泉→来馬岳→オロフレ山のコースがオススメだそうです。

写真には撮れませんでしたが、冬支度で忙しそうなエゾリスさんをたくさん見る事ができました。


樹林帯はすぐに終わり、その後は展望の広がる尾根歩き。
オロフレ山の全体像も見えてきます。思ったよりも端整な山でテンション上がりますね!

この尾根は一箇所だけ切れ落ちた危ない場所があり、それがこの「羅漢岩」付近。
大迫力の「羅漢岩」に目を奪われて滑らないように気を付けましょう!

羅漢岩を過ぎると正面に山頂を望みながらの尾根路が続きます。
登山口から山頂までの標高差は300程度なので、急登も無く小気味良く標高を上げていきます。

山頂直下のケルンまでやってきました。
展望も良く広いので休憩するのは良いスポットですね。

ケルンと過ぎると山頂まで最初で最後の急登。頑張り所はここだけでした。

後ろを振り返ると今まで歩いてきた尾根路が。
標高差の割には平行距離はまあまあ有りそう。

オロフレ山山頂!
ありがとう御座います!

だいぶ雲が沸いてきましたが、洞爺湖や有珠山方面の展望が広がっています。

当初はこの後は山頂でのんびりして再び登別温泉に戻り、飛行機までダラダラ過ごす予定でしたが、思ったより山頂到達が早かったので、急遽、もう一つの登山候補だった有珠山に行く事に!

そうと決まったら即行動!休憩もほどほどに下山を開始。

登山口に戻ってきました。
オロフレ峠自体も景色が良いので一般の観光客もたくさんいました。

往復2時間のお手軽登山でした。
登別温泉に訪れて、ちょっと時間に余裕がある時にさくっと登れるオススメの山だと思います。是非どうぞ!
…ただ、登山口のあるオロフレ峠への道は冬季通行止があるのでご注意を。

以上!
次回のこの流れで「有珠山」を紹介します!

2018年12月15日土曜日

地球のかさぶた「樽前山」【北海道苫小牧市】

結局、ブログの遅れを取り戻せず今年の山旅を今年中にまとめられなかった事を後悔する今日この頃、みなさま如何お過ごしでしょうか?
昨年まではどうにか年の終わりにはブログも追い付いていましたが、今年はもう無理そうです。まあ、睡眠時間を削って作成すれば不可能では無いですが…、たかだか自己満足にそこまでやる必要も無いので、引き続きマイペースでいきたいと思います。

今回紹介する山旅は10月中旬の晩秋の北海道遠征で登ってきた「樽前山」です。
この樽前山、実は2回目で1回目は2015年の春、羊蹄山登山のついでに登っていました。
その時はガッスガスで溶岩ドームでさえ拝めない残念登山だったのでブログにしませんでした。

で、リベンジとなる今回、3年越しの溶岩ドームを見れたかどうか!?
レポいってみたいと思います!

「樽前山」(1041m)
注)最高点は溶岩ドーム上なので到達不可。歩行最高点は外輪山ピークの東山(1022m)
*西山から望む溶岩ドーム

2018/10/13
コース:7合目駐車場→西山→東山(外輪山時計回り)→7合目駐車場

この樽前山は新千歳空港から車で40分と近く、羽田発の早朝便に乗ってレンタカーを借りれば10時頃には登山口に到着できます。おまけに定番の山頂含みの外輪山一周コースなら4時間あれば十分なので、北海道についたその日のうちに山旅が満喫できるオススメの山です。

まあ、ただ唯一心配なのが7合目駐車場に停めれるかどうかなんですけどね…。

予定通り10時ちょい過ぎに到着!
とりあえずギリギリセーフで7合目駐車場に停める事ができました。

この駐車場には登山シーズンの土日祝日には係員がいて交通整理をしています。この7合目駐車場が満車の場合は手前の五合目ゲートが閉じられ入れなくなり、夏のピークには駐車場待ちの列ができるそうです。
でも、その場合は7合目登山口まで40分掛かりますが五合目ゲート付近に路駐して徒歩で向かうといった手段もあるそうです。

この日も係員が居て交通整理をしていましたが、ラッキーな事に早朝登山者が帰ったところに入れたようです。
五合目から歩くのも想定していましたが、どうにかそれは回避。

では、さくっと準備を整え登山開始!
紅葉にも期待していましたが、山の上の紅葉はほぼ終わってしまっていたようです。

樽前山はまだまだ噴気を上げる立派な火山。ちゃんと登山届けを提出しましょう!


まずは外輪山をトラバースしながら標高を上げていきます。
7合目スタートなら樹林帯はほとんど無く、少し登るだけですぐに森林限界突破!
山の方はまだまだ出来て間もない火山なので荒涼とした斜面が広がり、後ろには支笏湖方面の展望が広がります。
10月半ばの北海道にしては暖かい日だったのでちょっと遠望は弱かったですが、到着して早々に北海道らしい雄大な景色で大満足!

1時間も登れば外輪山の稜線に到着。
そして、溶岩ドームがひょっこり。やっと拝む事ができました…。

ここから反時計周りに行けば歩行最高点の東山まですぐですが、天気も良いので時計回りにのんびり外輪山一周する事にしましょう。



外輪山の稜線を歩き始めると、もうそこは別世界。
火山独特の不毛な大地を進むにつれ、溶岩ドームもその全貌が姿を現します。
豪快に噴気を上げる姿を見ていると地球の鼓動が聞こえてきそう。

本当に見渡す限り岩と砂ばかり、「地球のかさぶた…」そんな言葉が自然と出てきました。

外輪山の小ピーク西山に到着。
ここには火山観測所もあり広々としているので、良い休憩スポット。
自分もここで昼食休憩にしました。


西山からは樽前山から連なる風不死岳や苫小牧市街の展望が広がります。

また、羊蹄山もちらりと。3年前はお世話になりました。(ペコリ
今日は山頂付近はガスっているみたいですね。

西山を後にして、今度は東山に向かって更に外輪山を進みます。
こちら側は先ほどまで歩いてきた東側に比べると植物が多く、雪解け直後の5月にはお花畑が広がるそうです。それも見てみたいですね~。

そして、風不死岳の分岐の少し手前から溶岩ドームを見ると何かを連想するそうですが…、さて、何に見えますか?


そう、「鬼」だそうです。
確かにドームにそびえる2本の岩がツノを連想させますね。
そう言われると、なんとも禍々しい姿に見えてきます。

東山の手前で後ろを振り返ると、風不死岳のまでの稜線が望めます。
外輪山の分岐から風不死岳山頂までは往復で約4時間。早朝より臨めば十分到達可能ですが、今回はさすがに無理。また機会があれば登ってみたいですね。

そして、歩行最高点の東山に到着!
ありがとう御座いました!
お手軽に登れる山だけあって、家族連れや半分私服のような人たちもいて、賑わっていました。

相変わらず溶岩ドームは元気。
…朝より噴気が増えてない?

この後は登ってきた道に再び合流して、そのまま下山。
お疲れ様でした。

下山後、丸駒温泉に向かう途中の支笏湖湖畔からみた樽前山(奥)と風不死岳(手前)です。やっぱり独特な山ですね~。

これだけお手軽に登れて、且つ、地球は生きているって事を体感できる山はそうそう無いと思います。先にも書いたように、新千歳空港からも程近いので北海道に来た時は是非立ち寄ってみて下さい!

以上です。