2014年9月29日月曜日

【その1】 晩夏の北の大地 【北海道 阿寒岳 雌阿寒岳】

「ちょっくら豚丼食べたくなったんで十勝に行ってきます!」
https://twitter.com/HMS_Hiro/status/513233022414360576

2014年9月20日、そんな突発的なツイートで始まった今年の北海道ツアーですが、8月の終りくらいから計画は立てていました。

2011年の知床旅行から始まって、いつの間にか毎年上陸するようになった北海道ですが、4回目の今回は十勝地方に上陸。
メインの目的は紅葉と、やっぱり登山!

まず、最初に残念なお知らせですが、紅葉に関しては完全に「色付きはじめ」でほとんど堪能することは出来ませんでした。

理由としては、当初登ろうと思っていたのは大雪山系の層雲峡近辺。ここは事前調査からも紅葉が見頃でした。

ただ、今回はマイルを利用しての特典航空券で行くのが前提で、かろうじて確保できたのが「とかち帯広空港」への券。
そして、帯広空港から層雲峡までの距離は約110キロ、北海道の道路事情を考えると○時間ぐらいで行けるかなぁ~?って気軽に考えていましたが、実際行ってみると想像以上に山道で、到着してものんびり紅葉を堪能できる時間がなくなりそうだったので途中で断念。

急遽、目的地を「阿寒岳」に変更することにしました。
で、その「阿寒岳」の紅葉はもう少し先でした…、って感じです。

でも、結果としては最高の天気の中、最高の山旅ができたので紹介します!

「雌阿寒岳」
標高:1499m
日付:2014/9/21
コース:雌阿寒温泉駐車場→山頂→阿寒富士山頂→オンネトーキャンプ場→(ハイキングコース経由)雌阿寒温泉駐車場
参考:http://www.ashoro-kanko.jp/meakan-tozan/
所要時間:6時間(7:00~13:00)(昼食、休憩含み)

阿寒岳はマリモで有名な阿寒湖を挟んでの「雄阿寒岳」「雌阿寒岳」「阿寒富士」の大きな3つのピークでなる総称です。
「雄阿寒岳」はちょっと離れた所あるので、今回は最高点(1499m)のある「雌阿寒岳」とそのすぐ横にある「阿寒富士」に登ってきました。

この「雌阿寒岳」はレベル2に設定されている活火山です。
前回の北アルプスの「焼岳」に続いての活火山への登山ですが、個人的には激しく噴き上がる噴煙とか、硫黄の臭いとか感じていると、地球は生きているってダイレクトに感じることができるので好きです。

登山口です。北海道と言えばヒグマが恐いので今回は熊鈴装備!


「雌阿寒岳」は北海道の中でも初心者向けです。1時間も歩けば森林限界を超え、絶景を見せてくれます。
特に今日は雲一つない青空!!北海道の広大な大地を大パノラマで見る事ができました。

登山ってつらい側面も大きいけど、こういった風景に出会うと本当に登ってきて良かったって思います。

一瞬、太古の世界に迷い込んだような感覚になりました。
山頂直前になると噴火口が姿を現します。写真は噴火口とその中にできたカルデラ湖の赤沼です。


山頂踏破!!

下の写真は山頂からの風景です。
火山性有毒ガスの為、草木の育たない赤い大地の先に阿寒湖と雄阿寒岳が望めます。
ホント良い天気で良かった!

山頂からは噴火口周りを縦走します。
見えるのは大地と空だけ、ちょっとした空中散歩の気分です。

少し歩くと、もう一つのカルデラ湖「青沼」が見えてきます。
さっきの赤沼と違って綺麗なブルー、そして綺麗な丸。自然の造形美って凄いですね。

そして、奥に見える山が次に向かう「阿寒富士」です。

その模様は次回、その2でお届けします!

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【追伸】御嶽山の噴火について
ちょうどこのブログを書いている時に「御嶽山」の噴火がありました。

結果として、自分と同じ多くの山好きの人たちが犠牲になってしまいました。
ご冥福をお祈りします。

でも、紅葉シーズン、正午直前、土曜日、といった一年の中でも一番山頂に人が集まるタイミングだったのは最悪としか言い様がありません。
自分自身も10月の連休に登り行く山の候補になっていました。

そういった中でこのようなブログを挙げるのは不謹慎かなと思いましたが、山に登っている限りは想定できるものであり、被害に会った方は運が無かったとしか言いようがありません。

自分の中では「噴火が恐いから山登りに行かない」は、「交通事故が恐いから車に乗らない」と同義であり、通常起こりうる範囲の出来事として考え、今回のブログも通常通り書く事にしました。

でも、自分も火山に対しては今まで甘く考えてたのは事実なので、これからは今より危険性を認識した上で山旅を楽しみたいと思います。

2014年9月20日土曜日

【木曽路 奈良井宿】 たまには山以外 【長野県 中山道】

先日、友人と一緒に長野県の中山道の「奈良井宿」までドライブしてきたので簡単に紹介しま~す。

中山道は江戸時代に東京から京都までを繋ぐ五街道の中で内陸を通る道です。
東海道の内陸バージョンって言ったところですね。

その中の宿場町の一つ「奈良井宿」は長野県の中心付近に位置して、現在でも当時の町並みが色濃く残る場所です。
1978年には「重要伝統的建造物群保存地区(町並み保存地区)」にもなっています。
http://www.naraijuku.com/

では、ぶらり散歩としゃれこみましょう。




連休中初日って事もあり中々のにぎわいでした。
外国人の割合もかなり高めでした。

町並み自体は外観は当時の面影を残してはいますが、ほとんどが土産物屋・食事処ですっかり観光地化されており、ちょっと寂しい感じがしました。
こういう場所にくると、いつも保存と観光地化の両立の難しさを痛感しますね。

町並み自体は1時間くらいで回れるので、近くに来た際は是非に!
昼間に来るよりは夕刻前、人がまばらになってからの方が雰囲気を楽しめると思います。

奈良井宿の中にある喫茶店「松屋茶房」の看板犬です。
http://www.naraijuku.com/2010/10/post-25.html

昼間の接客に疲れたのかカウンターでウトウトしている姿に癒されました。



この奈良井宿から更に岐阜県側に向かうと「馬籠宿」「妻籠宿」といった更に有名所がありますが、ここからは結構遠いので今回はお預け。

でも、この近くには単独峯で富士山に次いで高い御嶽山や、中央アルプスの峰々が立ち並んでいるので、また近い内訪れると思います。

…って、結局最後は山かよ!!

2014年9月8日月曜日

いざ!北アルプスへ!!【後篇 西穂高岳】

前回【前篇 焼岳】からのつづきです。

さあ!2日目(後篇)、いよいよ今回のメイン「西穂高岳(2909m)」を目指します。
昨晩は相部屋だった方々のいびきの大合唱で快適とは言えませんでしたが、睡眠は十分!

「西穂高岳」
標高:2909m
日付:2014/8/29
コース:西穂山荘→西穂高岳(ピストン)→上高地 下山
参考:http://www.nishiho.com/
所要時間:8時間(5:30~13:30)(昼食、休憩含み)


スタートは午前5時半、この西穂山荘から「西穂高岳」の往復は約5時間掛ります。
また、山荘から上高地までの下山を考えると午前中までに山荘に戻りたいので、余裕を見て早朝出発することにしました。

山荘を出てしばらく進み、後ろを振り返ると昨日登ってきた「焼岳」が見えます。
(真ん中当たりの茶色いピークが焼岳、その後ろは乗鞍岳です。)

快晴とは行きませんでしたが、風も無く雨も心配も無いのでどんどん進みましょう!


山荘を出発して約1時間、西穂高岳までの縦走路最初のピークの「西穂独標」に到着します。

この独標までは特に危険箇所も無く(独標直前ちょっとだけ危険かな)一般登山客も来れますが、ここから西穂高までの縦走路はいつ滑落して死んでもおかしく無い危険地帯になります。

実際に滑落死亡事故は珍しいものでは無く、自分が行ってきた次の日に死亡事故が起きていたようです。

下の写真に11峰と書かれているように西穂高までは、中小11個のピークを乗り越える必要があります。
さあ!ここから西穂高岳までは片道1時間半、気の抜けない往復3時間のスタート!

……、

と、いきなり独標から垂直下降かよ!
前を行く人にモデルになってもらいました。

山荘のHPには、この独標から降りるのに手間取るようだったら止めとけって書かれていたのを思い出しました。

でも、ぱっと見恐いですが足場はしっかりしており問題なさそうです。


残り8峰、少し大きめのピラミッドピークです。
ここまで来てやっとゴールの「西穂高岳」が見えます。(下の写真、奥の尖ったピークが西穂高)

後ろを振り返るとさっきの独標が見下ろせます。
おお…、こんな道通ってきたのかよ。

でも、ここまで危険だと思ったのが、左右ともに200mくらい切れ落ちた幅30cm程度の道と、足を滑らしたらそのまま200mくらい落下する斜めの岩の斜面くらいでしたね。

残り4峰~、もう少し!


最後の登り(上)と、通ってきた峰々(下)です。
急峻な峰々がヤバい程かっこよく見えます。

うっしゃ!登頂!!本日、一番乗り!

個人的にはピラミッドピーク以降は特に危ないと思った場所は無いように感じました。
でも、ちょっとつまづくくらいだったら大丈夫ですが、ほとんどの場所が転ぶ=滑落死に繋がるのは間違い無いので挑む方は注意して下さい。

山頂からの風景です。
残念ながら雲は多めでしたが、「槍ヶ岳」「穂高岳」、さらに「富士山」まで展望することができました。

とりあえず自分はここでUターンして山荘に戻りますが、実はこの「西穂高岳」から穂高連峰の最高峰「奥穂高岳」までは更に道が続いてます。

でも、その道は日本の登山道の最高難易度と言われており、延々と7時間程度無補給で今通ってきた道以上の危険地帯を抜ける必要があるそうです。

登山マニアの間では、自分の集大成として挑む人が多いそうです。

…自分もいつか挑む時がくるのかな?


山荘に無事戻って来たのが午前10時、だいたい予定通りでした。
自然と「生きて帰ってきた~」って声が出たのはちょっと自分でもびっくりしました。

この後は山荘で昼食を取って上高地に下山します。

下山完了~。やっぱり上高地は気持ち良い場所ですね。

今回の山旅も特に大きな問題無く、計画通りに完遂。
天気的には今一歩って感じでしたが、初の北アルプスとしては十分に楽しめたと同時に、その壮大さを体感する事ができました。

…いやはや、ここは凄い場所です。
いったいどこまで行けば自分の好奇心が満たされるのか想像もできません。

でも、さすがに体力的にも金銭的にも気軽に行ける場所では無いので年に2回程度を目安に北アルプスの山々を攻略して行きたいと思います。

以上!!


追伸)
この西穂山荘→西穂高岳のコース、個人的には大した事ないように書いてしまいましたが、責任取りたく無いんで注意勧告しておきます。

風の強い日(風に煽られて転落します)、雨の日(岩が滑りやすくなり転落します)は絶対に止めましょう。
純粋に死にたく無い人はやめましょう。

少なくとも自分は自分より山行経験の無い人を連れて行く気は全くありません。
もし、何かあった場合、お前が殺したんだって言われても文句言えない場所だと思います。

その事をよく考えて挑んで下さい。

2014年9月7日日曜日

いざ!北アルプスへ!!【前篇 焼岳】

いよいよ登山の聖地「北アルプス」にやってきました。

この北アルプスは登山家たちの憧れ「槍ヶ岳」、日本で一番危険な「剱岳」、日本第3位の名峰「穂高岳」といった日本百名山の内、15峰を有する山岳地帯です。

今年の5月にこの峰々の麓である「上高地」にふらりと立ち寄ってみたところ、山々の壮大さにすっかり当てられてしまいました。

その時の模様はこちら、↓
http://hmshiroblog.blogspot.jp/2014/06/blog-post_6.html

そんな訳で、計画を立てて8月末の平日休みに登ってきました!

今回は北アルプス初なのでいきなり核心部には突入せずに、
上高地の入口にある中の湯から「焼岳(2455m)」に登り、そのまま西穂山荘まで縦走して一泊、そして穂高岳の1ピークの「西穂高岳(2909m)」に登頂して上高地に下山するコースにしました。

前篇は1日目、「焼岳」から西穂山荘までをお届けします!

「焼岳」
標高:2455m
日付:2014/8/28
コース:中の湯旅館駐車場→(新中の湯ルート)→焼岳山頂→焼岳小屋→西穂山荘
参考:http://www.nishiho.com/
所要時間:7時間(7:30~14:30)(昼食、休憩含み)

前日、仕事を終わらせ深夜に中の湯旅館の駐車場に到着して車中泊。
今回は次の日の下山後に宿泊予約を入れていたこともあり、電話で確認した所、前日から駐車場OKって事なので置かせてもらいました。

でも、旅館の駐車場で車中泊って変な感じ。

旅館のすぐ後ろにある焼岳登山口です。
残念ながら初日は曇り時々雨予報でしたが、メインは明日の西穂高岳なのでレッツゴー!

でも、今年の夏は本当に天気が悪かったような気がします。

登り始めて3時間ぐらいで、ガスの中、山頂が見えてきました。

この焼岳はその名の通り未だ噴煙をあげ続ける活火山です。
上高地の名所「大正池」はこの焼岳の噴火で梓川がせき止められたことで生まれました。

山頂直下の噴煙地帯に入ると途端に硫黄臭くなります。
地球は生きているって実感できますね。すごい迫力で別の惑星にでも来たような感覚を受けました。

山頂からの風景です。
天気予報通りパノラマ風景はお預けでしたが、時々ガスが抜けて綺麗なエメラルドグリーンのカルデラ湖を見せてくれました。

この後、山頂を後にして焼岳小屋で昼食を取り、そのまま稜線を伝って西穂山荘に向かいます。

その稜線の所々からは上高地が見下ろせます。
ただ、あいかわらず空には分厚い雲、5月に見たあの青い空と梓川に再開したかったのですが残念。

もくもくと稜線を歩くこと3時間、やっとこそ西穂山荘に到着。
本日の山行はここまで~。

実は山小屋への宿泊は今回が初めて。
ここ西穂山荘は岐阜県側からだとロープウェイを使って約1時間半で来れるので人気の山小屋です。

ハイシーズンだと一つの布団に2人以上寝る必要が出てくるそうですが、自分の時は平日&あいにくのお天気って事で一人で二つの布団ぐらいの余裕がありました。


相部屋になった人たちはみんな赤の他人ですが、こんな場所に来ている時点で山好き確定。
晴れ間も見えてきたので夕食までの時間、ビール片手に何人かの人たちと外のウッドデッキで山談義。

ホント、良い時間がゆったりと流れていきます。

夕食後はちょうど夕焼けタイム、雲は多いながらも良い感じに染まっています。
明日が楽しみだ!!

つづく。


追伸)
ちなみにその夜は星空が本当に綺麗に見えました。
残念ながら三脚は持って行かなかったので写真はありませんが、肉眼であれほどはっきりした天の川を見れたのは生まれて初めて。

「この星空は普段の私たちの上にもあるはずなんだよね」

って、隣にた老夫婦の会話の一言が印象に残りました。

2014年9月4日木曜日

旅食シリーズ その13 【福島県猪苗代町 ソースかつ丼】

登山の合間の旅食シリーズ!
その13になりました。


今回紹介するのは…

「ソースかつ丼」

山の駅食堂: 福島県耶麻郡猪苗代町字山神原7082-1
http://tabelog.com/fukushima/A0705/A070502/7006899/


福島県にある磐梯山の川上登山口に隣接した食堂です。
2012年の磐梯山登山の際にお邪魔しました。

まだこの頃はそれほど登山にはハマっておらず、ちょうど1カ月後に控えていた屋久島登山の練習で登っていました。
その屋久島登山も「登山」としてでは無く、「世界遺産ツアー」の一環だったんですけどね…。

それが今やこのハマりっぷりですよ。

磐梯山ごときでヒーヒー言ってたのが懐かしいです。

で、今回の「ソースかつ丼」ですが、有名所では長野県駒ケ根市、福島県会津若松氏、群馬県前橋市 などなど、色々な場所が発祥を謳っており、中には市議会同市のバトルになった場所もあるそうです。

まあ、個人的には材料としてはどこでも作れる物なので発祥かどうかは置いておいて、旨さを競ってほしいものです。

正直今思えば、ここの「ソースかつ丼」は基本に忠実で無難でした。
ただ、当時は登山後だったので旨さは5割増しに感じましたね!


あなたの旅の手助けになればと思います。
では!