2017年8月29日火曜日

日本温泉巡り その39 「燕温泉 河原の湯」 【新潟県妙高市】

すっかり猛暑も定番化して「夏も温泉満喫中!」って気分にはならない今日この頃、みなさま如何お過ごしでしょうか?

今回紹介するのは妙高山麓に在る燕温泉の野天風呂「河原の湯」を紹介します!

燕温泉は一般的にはあまりメジャーじゃないかも知れないですが、妙高山の東側の登山口で、冬は近くにスキー場も多いので山ヤやスキーヤーの方々には知られているのではないでしょうか。

温泉街自体は数件の旅館がある程度のこじんまりとしています。
標高も1100mなので夏の温泉地としては理想的ですね。

今回は宿泊施設の温泉では無く、この温泉街の奥にある無料の野天風呂「河原の湯」に行ってみました。

燕温泉では無料の野天風呂として「黄金の湯」と「河原の湯」の2箇所が開放されており、なんとも太っ腹!
事前情報として「黄金の湯」源泉温度が熱く夏場はキツイとあり、更にこの日は猛暑だったのでぬる湯の「河原の湯」を選びました。

「河原の湯」へは温泉街を越え、少し妙高山への登山道を歩きます。
登山道と言っても平坦なダートを10分くらい歩くだけなので一般の方も問題無いと思います。

途中には滝も拝めなかなか楽しいです。

そして、最初の橋を渡り河原に降りると「河原の湯」があります。
お情け程度に脱衣所がありますが、野天風呂だけあって清潔感はあまり無いので、気になる人はサンダルくらいはあった方がいいかも知れません。

まあ、そんな些細な事はおいといて温泉を頂きましょう!!

ふうううう~。
聞こえるのは川のせせらぎと鳥の声、上を見れば山々の隙間を流れる雲…。
この自然との一体感は凄い!

泉質は綺麗な乳白色の含硫黄-塩化物泉、湯音は38℃くらいと、今日のような暑い日でも長湯できるベストな温度と文句の付けようがありません!

しかもこの極上野天風呂を独泉と贅沢な時間を過ごせました。

基本無料ですが、感動させてくれたお礼に募金箱に¥500入れました。
これからもずっと残してほしい温泉ですね!

オススメ殿堂入り!

でも、ちょっと脱衣所の床はお世辞にも綺麗とは言えないので、気になる人はサンダルや使い捨てのタオルを持っていくのをおすすめします!

(来訪日:2017/8/6)
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<個人的温泉ランキング> 2017.8月現在
― 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
― 2位 吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)
― 3位 後生掛温泉 (秋田県)
― 4位 塩原元湯温泉 「大出館」(栃木県)
― 5位 わいた温泉 「豊礼の湯」(熊本県)

<ランキング外 殿堂入りオススメ温泉 *都道府県順>
ニセコ昆布温泉 「鯉川温泉旅館」(北海道)
乳頭温泉 「鶴の湯」 (秋田県)
・水沢温泉 露天風呂(秋田県)
蔵王温泉 大露天風呂(山形県)
中山平温泉(鳴子)「しんとろの湯」(宮城県)
那須湯元 「鹿の湯」(栃木県)
喜連川温泉 「早乙女温泉」(栃木県)
万座温泉「豊国館」(群馬県)
・燕温泉 「河原の湯」(新潟県)
白骨温泉 「泡の湯旅館」(長野県)
野沢温泉 「大湯 他」(長野県)
入之波(しおのは)温泉 「山鳩湯」(奈良県)
塚原温泉 「火口乃泉」(大分県)
湯布院温泉 「庄屋の館」(大分県)
筌の口温泉「新清館」(大分県)
新湯温泉 「霧島新燃荘」(鹿児島県)


2017年8月24日木曜日

そこは夏の山 「妙高山・火打山」 その2 【新潟県 妙高市 糸魚川市】

その1からの続き。
2日目は火打山を目指します!

当初は妙高山がメインと考え天気予報の良い2日目に妙高を割り当てる予定でした。
しかし、下調べしているうちに天狗の庭から見る火打山に興味がわき火打山をメインとして2日目に。

黒沢池ヒュッテのテン場でおはよう御座います!
ガスってはいませんが、思ったより雲が多くちょっと残念。

前日、山談義に花を咲かせたフォロワーさんとは、2日目はお互いのペースを優先しようという事で別行動となりました。

では、出発!

まずは、お隣の高谷池ヒュッテに向かいます。
眼下に広がる黒沢池の草原がなんとも広々としていい感じ。

ほどなく高谷池ヒュッテに到着。
山小屋の前に湿原が広がっており、テン場のロケーションはこちらの方が良かったですね。
とりあえず、高谷池ヒュッテに荷物を置かしてもらい、火打山へアタック開始!


高谷池ヒュッテからちょっと標高を上げると湿原が広り、所々に花が咲いていました。
チングルマの綿毛もたくさんあってので、きっと雪解け直後はお花畑になっているのでしょうね。

そして、この湿原の先には今回の山旅のメインとしていた「天狗の庭」があります。
さて、どんな景色が広がっているのでしょうか?楽しみ!

天狗の庭に到着!
いや~、お見事!!

広大な湿原に揺れるワタスゲ、そして点在する池溏に映る逆さ火打山。
少し雲多めでしたが楽園と呼ぶに相応しい景色が広がっていました。


天狗の庭を抜け火打山に至る稜線を登ります。
湧き上がる雲を横目に左には天狗の庭、右には荒々しい峰々と見応えのある展望が広がっています。
これは火打山を2日目に回して大正解だったようですね。


山頂直下の最後の登り!
斜面には花がたくさん咲いており疲れを感じる事なく気持ちよくラストスパート!


火打山踏破!!
ありがとう御座います!

さっきまでガスっていましたが、着くと同時に青空が広がり、日本海方面は大展望。
天気の神様ありがとう!

…と、青空広がる火打山お隣の妙高山では…。

雷雨に見舞われていました…

紙一重とは当にこの事。こんな近くの山なのに、ここまで違うとは。
火打を2日目にして良かったと思う反面、山の怖さを再認識しました。

この後は高谷池ヒュッテまで戻り、預けた荷物をピックアップし帰路に着きます。

下山路は登りで通らなかった高谷池ヒュッテ~富士見平の路を歩きましたが、樹林帯の単調な道であまり面白くなかったので、高谷池ヒュッテを目的地とする人も体力に余裕があれば黒沢池方面のコースがオススメですね。

そして無事、笹ヶ峰に下山完了。
お疲れ様でした!

今回は少しでも天気が良い場所へって事で消去法的に選んだ山域でしたが、狭い範囲にも関わらず思ったより変化に富んで面白い山域だと感じました。
特に花のシーズン、紅葉のシーズンの火打山は見応えがありそうなので、また訪れたいですね!

以上です。

2017年8月18日金曜日

そこは夏の山 「妙高山・火打山」 その1 【新潟県 妙高市 糸魚川市】

お盆も過ぎ、いよいよ夏の終わりが近づいてきましたね。
今年の夏は猛暑&天候不順で登山に関しては若干消化不良を感じている人も少なくような気がします。

自分も終日晴天が望める登山日和を待っていたらどこにも行けないじゃないか、って危機感を覚え、「多少は雨に降られてもいいや!」って気分でテント一泊で妙高・火打山に行ってきたので紹介します!

「妙高山」(2454m)
*北峰山頂

「火打山」(2462m)
*天狗の庭から望む

コース:
2017/8/5:笹ヶ峰駐車場→富士見平→黒沢池ヒュッテ(テント)⇔妙高山山頂
2017/8/6:黒沢池ヒュッテ→高谷池ヒュッテ⇔火打山山頂→笹ヶ峰駐車場

妙高・火打山は隣接した百名山で、両方日帰りはさすがに鍛え抜かれた強者ではないと難しいですが、一泊挟めば余裕を持って登れそうだったので、久々のテント泊です。

前日、笹ヶ峰の登山口駐車場に車中泊する予定で行きましたが、ナビから途中通行止めと情報があり、調べて見ると夜間(21時~5時)は通れないようです。
まあ、5時に通れるのであれば全工程に影響は無いので途中のPAで車中泊しました。

ほぼ開門と同時に登山口に到着し、登山開始!
こう立派な登山口があると気分が昂ぶりますね。

笹ヶ峰からしばらくは一般客用の遊歩道も兼ねているので歩きやすい木道が続きます。
早朝の締まった空気が心地よいです。

黒沢を越えると本格登山道に入ります。
途中からは白馬三山が見え、予想よりの好天にテンションが上がります!

黒沢池ヒュッテと高谷池ヒュッテへの分岐の富士見平に到着。
この時点で、登る山は1日目に妙高山と決めていましたが、テン泊場所はまだ迷っていたのでしばし思案。


2日目に余裕を持たせるなら高谷池ヒュッテですが、今日は午後から雷雨の可能性在りって事で妙高山登頂後に出来るだけ早く安全圏に戻れるように、黒沢池ヒュッテに決定~。


黒沢池の湿地帯に出ました。
所々残ってるお花畑と涼しい風に揺れるワタスゲの群落の中、延びる木道が素敵な空間を演出してました。


黒沢池ヒュッテに到着しテントを設営。
ほぼ一番乗りだったせいか一等地を確保。周りを山に囲まれた沼のほとりなので展望はあまり無いですね。ちょっと残念。

と、ここでフォロワーさんに遭遇。
会えると良いですね~、程度のゆるい約束でしたが、あっさり会えました。
基本、ソロの自分ですがやっぱり新しい出会いは嬉しいですね。
なんでもテント泊が初めてって事でテント場で右往左往してるの見て昔の自分を思い出しました。

とりあえず、あまり急かすのも悪いので、自分はお先に妙高山へ。


まずは外輪山のピーク大倉乗越を越え、長助池を望みながら外輪山の内縁をトラバース。
乗越からは結構急降下なので帰りの登り返しを考えるとちょっとゲンナリ。

外輪山の底の長助池分岐から山頂までは標高差400m程度一気に駆け上がります。
ここがなかなかキツイ!暑さも手伝ってかなり堪えました。

視界が広がると同時に山頂(北峰)到着!
ありがとう御座います!!

しかし、残念ながら山頂はガスの中でまっしろ。
まあ、今日は雨に降られなかっただけ良しとしましょう!

ここで、昼食休憩と取っていると、先程のフォロワーさんが上がってきて合流。
このフォロワーさんが山暦2年と短いながらも山知識は相当なもので、時間を忘れて2人でマニアック山談義。
そんなこんなで1時間以上、山談義に花を咲かせていると…。


ガスが抜け、夏の雲浮かぶ青空が広がってくれました!
今シーズン、初めて夏山を感じました。

この後はフォロワーさんと一緒にテント場まで下山して、ビール片手に陽が沈むまで山談義の続き。
テント場ならではのゆったりとした楽しい一時が過ごせました。

展望はイマイチな一日でしたが、新しい出会いもあり充実した一日になりました。

明日は火打山を目指します!
その2へ続く!

2017年8月11日金曜日

コマクサ回廊 「草津白根山」 【群馬県草津町】

いよいよ8月中旬。
みなさん、夏山楽しんでますか!?
とは言っても、梅雨明けからスッキリした天気が少なくやきもきしている人も多いのではないでしょうか。

自分も7月終わりにアルプス縦走の為に有給を取っていましたが、天候不順の為中止。
しかし、何もしないのも癪なので温泉旅を計画し、そのついでに草津白根山に登ってきました。

いまいちテンションが上がらなかった今回の登山。
どんな感じになったのか綴っていきたいと思います。

「草津白根山」(2171m)
*渋峠から望む
2017/7/24
コース:レストハウス駐車場⇔お釜→逢ノ峰→鏡池→本白根山展望台→歩行最高点→スキー場分岐→弓池→レストハウス駐車場

前日は志賀高原の温泉宿に泊まり、雨が降ってなければ登ろう!って考えながら渋峠を越えます。

渋峠、国道最高峰で一枚!

…車では感動もそれほどありませんね。

でも、周りの景色の広がり、国道最高峰っていう知名度からサイクリストの聖地になる理由はよくわかります。

白根山レストハウスの到着。
雨は降っていないので登山開始!
まずは御釜へ!

御釜すげ~~!
草津白根山は初めてなので感動!
いまいちだったテンションも上がりまくり!
絶景一つで気分が良くなるのは山が凄いのか、自分が単純なのか…。まあ、どっちでもいいや!
雰囲気はやっぱり蔵王の御釜に似ていますが、このファンタジーはやっぱり凄いですね。
すぐに一般観光客の団体さんが登ってきたので、そそくさと撤収。

そして、これからが登山としては本番。
国道を挟んで本白根山を目指します。
この時期、本白根までも車道歩きとリフトを使えばお手軽登山になりますが、山ヤとしてはそれはつまらないのでガッツリ行きます。

まずは、国道を挟んですぐのピーク、逢ノ峰!
展望台があり景色が広がりますが、高さが中途半端なのか御釜の湖までは見えません。
う~む、残念!

でも、トンボがたくさん舞っていて少しだけ秋の気配を感じました。

コマクサリフトの乗り口まで降りてきました。
このリフトを使えばコマクサの群生地である本白根まですぐですが、自分はスルーして鏡池方面への登山道へ入ります。
ここから鏡池まではほとんど樹林帯ですが、あまりアップダウンも無く晴れていれば木漏れ日の中気持ちよく歩けそうですね。

鏡池までやってきました。
雲も厚くなり、時より小雨がパラついてきました。
池もどんより灰色で、やはり寂しげな雰囲気。

鏡池を過ぎると森林限界突破。
一気に視界が広がります。
そして、そこには…


砂礫の斜面を覆うコマクサの群落が広がっていました!
秋田駒ケ岳でも群落を見てきましたが、ここはそれ以上。
素晴らしい!
一部は既に枯れ始めていましたが、それでも見応え抜群です!

本白根山展望台に到着!
展望台だけあって晴れていれば素晴らしい展望なのでしょうが、雨足も強まってきたので早々に先に進みます。

とりあえず、ピークハント的な意味で歩行最高点にやって来ました。
ここ草津白根山の最高峰には登山道は通じていないので、この歩行最高点が実質山頂になるかな。

本白根展望台から歩行最高点に至る道にもたくさんのコマクサが咲いていました。
さすがコマクサの楽園と言われるだけの事はありますね!

歩行最高点から見た旧火口原です。

下山道の途中、旧火口の底でカモシカの親子が仲むつまじくいるのを発見。
先程のリフトを使えばこの辺りまで一般の観光客も来やすいので傘をさした観光客もたくさんいて、カモシカを見て喜んでいたのが印象的でした。

自分も帰りはリフトを使おうか迷いましたが、それ程長くは無いのでそのまま歩いて下山。

国道近くの弓池となりの湿原を散策して、下山完了。
約2時間程度のお手軽登山でした。

天候には恵まれませんでしたが、コマクサの群落をお見事でした!
来る前は観光登山の山とあなどっていましたが、見るべきものは多かったですね。

以上です。