2019年3月21日木曜日

仕事上がりのヨーロッパ街散歩 【フランス・ドイツ】

先日(1月下旬)、お仕事で久々の海外出張でフランスとドイツに行ってきました。
「やっほい、ヨーロッパが久々に堪能できるぜ!」って息巻いていたものの、色々な都合で8日間という短い日程にせざる負えなく、途中に休日を挟む事もできず自由な時間はほとんどありませんでした。
そんな中でも、仕事が終わった後にフラフラ街散策するくらいの時間は取れたのでちょっと紹介したいと思います。

では、まずフランス。
フランスでは本当に時間が無く、最終日の仕事が終わってから業者さんとの会食までのわずかな時間しか自由が無かったので、一緒に行った海外初めての後輩の要望で凱旋門だけ見にいきました。

パリの象徴「凱旋門」!
自分は2回目ですが、やっぱり大きいな~。
初めてみる人のほとんどは想像より大きい!って言ってますね。


その後は街を歩きながら会食会場へ。
本当に均整が取れて「花の都」の名に恥じない綺麗な街です。

会食会場の「La Rotonde」。
「パリ・カフェ」で検索すれば必ず上位にくる有名なカフェ&レストラン。
むしろメインは地元民より観光客で、メニューは各国語(もちろん日本語も)が準備されているので、パリ初めての方にはオススメです!

そして、会食後はタクシーでホテルに戻りフランスは終了。
本当はパリ市街に宿をとりもう少し色々見たかったのですが、ちょうどこの時は「黄色いベスト運動」のデモがあったので、安全をみてホテルは郊外にしておきました。

まあでも、自分は先も述べた様にフランスは2回目で、以前訪れた時には休日があり、パリ観光(凱旋門、エッフェル塔、ルーブル美術館 など)の他、モンサンミッシェルまで行けたので今回は観光できなくても良かったのですが、後輩にはちょっと残念な事をしてしまったかな…。

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では、お次はドイツ。
ドイツは初めてだったので、どうにか時間を作りたったのですが飛行機の都合でそれも叶わず…、自由時間は夜だけとなってしまいました。

ドイツでは仕事場はフランクフルト、ホテルはエッシュボルン。
ホテル近くにはぶっちゃけ何も無かったので、夜はほぼフランクフルトを散策する事に。



フランクフルトセントラル駅
石造りと鉄筋剥き出しの重厚さが堪りません。もう色々カッコイイ。


駅近くの街並み。
建物自体はパリに近い感じはしますが、お店や街灯の色使いのせいか全体的に重厚な感じがします。
ドイツ滞在中はほぼ雨でしたが、それが意外に街並みに合っていてイヤな感じはしませんでした。
個人的にはツボ。ドイツかっこいい。(しつこい)

このまま夜の散歩だけで終わってしまうと思いきや、ありがたい事に業者さんの協力もあって最終日は暗くなる前に仕事を上げることができたので、少しだけフランクフル一番の観光スポットのフランクフルト大聖堂とレーマー広場へ行ってみました。


レーマー広場はヨーロッパらしい建物とお土産屋がいっぱい。
ちょっと作られたドイツ感はありますが、仕事が終わった開放感も手伝って「うわ~ドイツっぽい!!」って後輩と一緒におおはしゃぎ(笑)

そのまま、すぐ近くにあるドイツビールで有名なお店「PAULANER am Dom」へ。


今までジャンク中心でちゃんとした夕食ができていなかったので初めての純ドイツ料理に感激。
…まあ、これも十分ジャンクと言えばジャンクですね(汗)

ビールもたくさん種類があり個性も強く日本のビールとは別もの!ちょっとビールが苦手な自分も美味しく飲めました。
ただ、1杯当たりの量が多いので飲みすぎ注意!

このお店は観光客にかなり有名らしくて、基本予約でいっぱいです。自分たちは比較的早い時間だったので、予約客が来る前の時間制限で入れましたが、ちゃんとした時間に行きたい場合は予約必須です。




良い感じに酔っ払い店を出る頃には陽が沈み、酔い覚ましも兼ねてマイン川沿いを散策。
川沿いに並ぶ中世の建物と、その奥の近代的な高層ビル群が共存しているのが良い感じです。

海外旅行に行かれた方にはわかると思いますが、日本人の自分にとっては本当に映画の世界で、実際にそこに居るけれども、居ない感覚…、まるで映画のスクリーンを見ているような錯覚になります。

まあ、そんな感じの仕事の合間の短いヨーロッパ散歩でしたが、思った以上に楽しめました。
ここ数年は山を始めとした日本の奥深さを知り、お手軽な国内旅行で満足していましたが、やっぱり海外も楽しいですね。
言語の壁や、スケジューリングの手間は掛かりますが、訪れた時に得られる経験はそれに見合うものがあるので、プライベートも積極的に行きたいものですね!

…お金があれば(泣)

以上です!

2019年3月16日土曜日

日本温泉巡り その73 新湯温泉 共同浴場「寺の湯・中の湯」【栃木県那須塩原市】

白濁の濃厚硫黄泉…。
それは自分が最も愛する泉質の一つです。
とは言っても、関東圏では数が少ない泉質であってなかなか入れないのが辛いところ。
でも、なかなか出会えないからこそ、よけいに求めてしまうのかも知れませんね。(乙女心)

さて、今回紹介する栃木県の奥塩原の新湯温泉は関東圏では珍しい白濁硫黄泉が味わえる貴重な場所です。

在るのは日塩もみじラインの途中。
那須塩原温泉街より山間に入った奥塩原と言われるところです。

温泉地としては数件の宿と民家があるくらいのこじんまりとしています。
でも、近くにスキー場もあるのでこの時期は宿泊客で賑わっているようですね。

今回、頂いたのは共同浴場の「寺の湯」と「中の湯」。
もう一つ「むじなの湯」という湯もありますが、残念ながらこの時は湯温が下がっており閉鎖中でした。

ちなみに共同浴場のみの外来だとちゃんとした駐車場はありません。
ただ、「寺の湯」のすぐ下に広めな路肩があるので、そこに4台くらい停める事はできますが、交通量もそこそこ多いのでスペースが無い場合は要注意。

では、まず「寺の湯」から頂きます!!

あ、すいません、住んでいいですか?(極上)
泉質は含硫黄の硫酸塩泉。湯船は小さめですが、新鮮な源泉ががんがんに注ぎ込まれ新鮮そのもの。また、上品が硫黄の香りが浴場いっぱいに広がる幸せ空間に。
はぁぁぁ~堪りません。

湯船は二つあり片方は加水され少しぬる湯になってます。
源泉100%の方はかなり熱いので熱湯が苦手な人向けに配慮されているのも好印象でした。

お次は「中の湯」へ!

こちらは極上空間を独泉。
ありがとう御座います!!!

泉質は先ほどの「寺の湯」と同じですが、湯船は小さく一つだけなのでより新鮮な源泉を味わい尽くせます。
時折流れ込む冬の空気を感じながら入る極上泉は至福そのもの。

感動温泉をありがとう!!!


温泉でほくほくになった後は「寺の湯」のすぐ後ろにある源泉口と爆裂火口を見学。
温泉は大地の恵みって事を再認識できますね。

那須塩原温泉は温泉街の方は泉質的にイマイチぱっとしませんが、奥塩原は別格。
日本が誇る極上名湯だと思います。
みなさんも是非に!

来訪日:2019/2/2
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<超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2019.3月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
 4位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)
 5位 野地温泉ホテル(福島県)
 
<超絶名湯オススメ温泉(圏外)>
 ・登別温泉「夢元さぎり湯」(北海道)
 ・後生掛温泉 (秋田県)
 ・新湯温泉 共同浴場(栃木県) 

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2019年3月12日火曜日

相模の国の展望台「矢倉岳」【神奈川県南足柄市】

みなさんは足柄山地をご存知でしょうか?
場所は神奈川県の丹沢と箱根の間、金時山を最高峰とする小さな山域です。
金時山と言えば富士山展望として有名なので「あ~、あの辺りか!」って想像ついた人も多いと思います。

ただ、足柄山地を新松田駅の平野部から見ると、金時山よりも目立つ感じで、単独峰の如くお椀をひっくり返したような綺麗な山が見えます。
それが「矢倉岳」です。

学生時代に神奈川の実家に住んでいた頃は山をやっていなかったので、特に興味は沸きませんでしたが、山を始めてからというもの見る度に気になっていました。

そんな2019年の正月、実家で食っちゃ寝し過ぎて弛んだお腹が気になり始めた1月3日、半日程度時間が空き、登りに行ってみたので紹介したいと思います!

「矢倉岳」 870m
*地蔵堂登山口に至る県道78号より望む
2019/1/3

登山口は足柄峠へ至る県道78号沿いの地蔵堂駐車場から。
金時山へ至る登山口も兼ねているのでトイレ付きの20台くらい停めれそうな広い駐車場がありますが、いっぱいになっているのは見たことがありません。
金時山に登る人も箱根に用が無ければ満車の心配の無い良い場所だと思いますが、登山中の景色は地味なので、個人的にはオススメしません。(笑)

今回の目的は矢倉岳なので県道78号を跨いだ場所にある登山口から入山!
一応看板はありますが路がわかり難く進んで良いのか不安になりますが、気にせず行って大丈夫です。

登山口から程なく分岐になります。
右矢印の「矢倉岳」って方に進むと山頂まで最短ですが、あっと言う間に着いてしまうので今回は直進して「万葉ファミリーコース」を歩きましょう。

「万葉ファミリーコース」は山道ってよりは非常に歩き易い遊歩道。
ファミリーコースと名をうってるだけあって老若男女、誰でも歩けるコースです。
ただ、景色が広がるポイントは無いのでちょっと寂しい感じ。

尾根道の分岐にやってきました。
左に行くと万葉公園と足柄峠を経て金時山へ、右に行くと矢倉岳です。
今回は矢倉岳だけですが、もう少し時間があれば最初の分岐の最短コースで矢倉に登って、この尾根道を歩き金時山まで縦走するのがオススメのようです。

尾根道を矢倉岳に向かって進んでいるとゴールの矢倉岳が見えてきます。(右のピーク)

先の最短コースとの合流地点です。
ここはもう山頂直下。絶景までもう少し頑張りましょう!

そして、矢倉岳山頂へ。
ありがとう御座いました!

山頂だけぽっかりと木々が無く素晴らしい展望が広がります。

パーフェクト富士山!
お見事。

小田原市街と相模湾。
江ノ島や三浦半島まで見えますね。

箱根の山々。
登った日は1/3なのでちょうど箱根駅伝で盛り上がっているんでしょうね。
右のピークが金時山かな?

「相模の国の展望台」
標高は低いですが、そんな別名を付けたくなる程に素晴らしい展望の山でした!

下山は矢倉沢バス停の方に向かって下山。
ほぼ降り切った場所に広がる茶畑がなんとも里山チックで癒されます。


その後は足柄古道を歩き地蔵堂まで戻りました。
「古道」って名が付いていたので石畳の風情ある道だと思ってましたが、中途半端な工事中の半舗装道路が続くだけなので、正直つまらなかったです。
今度歩く時は別の道で戻ろうっと。

以上です。

最短なら半日以下の軽ハイキングで登れるので、箱根観光ついでとかに如何でしょうか。
山頂からの景色はオススメですよ~。

2019年3月3日日曜日

扉を開ければ本格雪山「木曽駒ケ岳(厳冬季)」【長野県】

どこまでも続く雪山の稜線を見てみたい…。
雪山を始めた人は誰でもそんな気持を持つと思います。最近ではスキー場のリフトやロープウェイを使えば気軽に本格雪山の風景を見られる場所が増えてきており、この木曽駒ケ岳もその一つになっています。

木曽駒ケ岳は自分にとっては夏に初めてテント泊をした思い出の山であり、雪山を始めた時に冬季でも比較的お手軽に登れる事を知り、いつかいつかと考えていました。
ただ、茨城県からだとちょっと気合が必要な距離だったので後回しになっていましたが、近場の手軽な雪山はだいたい行ってしまった事もあり、今回気合一発登ってみる事にしました。

…まあ、この時は車の事故で代車をタダ借りしていたので、遠い場所に行かないと勿体ないって使命感もありましたけどね!(貧乏性)

では、レポ行ってみましょう!

「木曽駒ケ岳(冬季)」2956m
*中岳から望む木曽駒ケ岳(左奥の山は御嶽山)
2019/1/13

菅の台バスセンターに到着したのは始発便約30分前。
しかし、この日はこの季節にしては珍しい好天予報&3連休中日って事もあり、始発便前から大行列。
とてもじゃないけど3000m級の雪山に行く人数とは思えません(笑)

とりあえず臨時便も出てくれたおかげで始発の20分遅れの3台目のバスに乗る事ができました。

バスとロープウェイを乗り継いでホテル千畳敷へ到着。
相変わらず標高2600mとは思えない豪華さ。
そのうち一回くらいは泊まってみたいもんですね。

そして、ホテル千畳敷から一歩外に出ると…

千畳敷カールがどーーーん!
もう、堪りません!!

本来なら普通の人では到達できない場所にあるこの絶景。
それが安全な室内から扉を開ければ広がっているなんて、まるで、どこでもドアがあるような錯覚になりますよね。

でも、一般の観光客はここまで。
我々山ヤは先に行きましょう!

とは言っても、朝一に来てる人たちは間違い無く山ヤ。
案の定、カールを突っ切る一本の大行列。
まあ、自分もその一員なんですけどね…。

少し登って後ろを振り返ると、雪たっぷりのカールと、南アルプスの稜線が見事に望めます。
しらび台までは雪がほとんど無くて心配でしたが、思ったより雪たっぷりで一安心。

カールのトップの乗越浄土までもう少し!
しかし、大渋滞でなかなか前に進みません。
お手軽な分、雪山に不慣れな人も多く、傾斜で苦労している姿を結構見かけました。

でも、それ以上に気になったのは、渋滞に我慢できずトレースとは別の斜面を登り始める人。
あれは雪崩を誘発させる原因に成りかねないので、ヤメた方が良いと思います。

とりあえず、乗越浄土に到着。

いや~、しかし暑い!
写真でも薄着の人が多いのがわかると思いますが、自分もアウタージャケットは脱ぎフリースのみになりました。
快適で良いですけど、1月にこの気温は色々と心配です。

休憩もそこそこにまずは木曽駒ケ岳山頂を目指します。
まずは中岳への登り。

乗越浄土から木曽駒ケ岳山頂までは広い尾根で危険箇所は無く、安心して進めます。
黒さを感じるくらいの抜ける様な青空と、心地良いくらいのおだやかな風が吹く、雪山登山では贅沢そのもの。

最高です!!

中岳の山頂に着くと、木曽駒ケ岳の山頂が見えます。
左奥は御嶽山。
あの痛ましい災害は忘れない様にしたいですね。

木曽駒ケ岳直下からは、宝剣岳、三ノ沢岳、空木岳と中央アルプスの名峰たちが一望。
ひゃああああ~、最高じゃないですか!これが見たかったんですよ!!!
大興奮です。

そして、無事木曽駒ケ岳山頂へ。
ありがとう御座います!

5年前に初めてテントを担いで登った時以来。
2度目はまさか厳冬期とは、当時は思ってもみなかったので感慨深いです。


山頂からは、乗鞍岳から北アルプスの稜線や八ヶ岳がばっちり!
実は5年前の夏はガスられてて展望な無かったので、ちょっと感動。

そのまま山頂で軽めの昼食を取り帰路につき、乗越浄土まで戻りました。

さて、ここで脳内には選択肢は2つ。
1、さっさと降りて明治亭でソースカツ丼。
2、伊那前岳まで行ってみる。

計画では時間的には両方とも問題無くできる予定だったのですが、出発が遅れたのと、カールの渋滞のせいで遅れ気味になっており、さっさと降りないと明治亭の昼の部に間に合わない感じになっています。



ちょっと悩みましたが、速攻で伊那前岳往復して降りればギリギリセーフの可能性もありそうだったので、頑張ってみる事に!
諦めない心大切!


伊那前岳までの稜線は人も一気に少なくなり、静かな雪山登山を楽しめます。
木曽駒ケ岳までと比べて路は少し細くなりますが、気をつけて行けば問題無い感じ。
でも、ピッケルはあった方が良いと思いました。

そして、その稜線から望めるのは…、

先ほど登ってきた木曽駒ケ岳。

そして、千畳敷カールと宝剣岳。
…宝剣岳、ちょっとカッコ良過ぎやしませんかね。

更にもう一枚、宝剣岳。
カッコいい…(べた惚れ)

伊那前岳に到着。
凛々しい宝剣岳のせいで写真が盛り予定よりだいぶ遅れてしまい、この時点でソースカツ丼は断念。

これだけの絶景を見せてくれたので後悔はありません!!
ソースカツ丼なんていつでも食える!

時間の制約が無くなったので、のんびり景色を楽しみながらホテル千畳敷まで戻ってきました。
お疲れ様でした!

個人的には、伊那前岳から見る宝剣のカッコ良さは久々の感動もんだったので、みなさんも時間がある時には是非足を伸ばして欲しいと思います!

以上です。

今回2回目の木曽駒ケ岳でしたが、厳冬期に手軽にこれだけの絶景を見せてくれるとは、さすがは人気の冬山になるだけの事はあります。
ただ、人が多いだけ何かあった時のリスクはちょっと怖いと感じました。
登山においては自己責任論が度々問題となりますが、ここのように観光登山が主体となっている場所においては、天候や雪質によっては入山禁止にするといったようにちゃんと規制を掛けた方がいいかも知れないですね。

(補足)
ソースカツ丼は「こまくさの湯」で頂きました。(諦め切れなかった)