2023年12月16日土曜日

日本温泉巡り その128 豊富温泉「ふれあいセンター」【北海道豊富町】

 さて、2023年も残り半年程度。
以前は週一程度で更新してた本ブログも今では月一以下…
まあ、原因は山と温泉一辺倒でのマンネリ化なので何か新しい事を初めてみたいところではありますが、この歳になると新しい事始めるハードルのなんて高い事か(笑)
まあ、性格上なにか始めるにはハードルは高いですが始めてしまえば熱量は凄いので、無理してなにかしようとはせず、今は休息期間として自然に身を任せてみようと思います。

では、今回は温泉巡りその128として、北海道豊富町にある豊富温泉「ふれあいセンター」を紹介します。

豊富温泉はいくつかの温泉宿(施設)が軒を連ねる温泉郷としては、日本最北端にあります。自分も以前から存在は知っていたのですが流石に遠く、なかなか踏ん切りがつかず保留状態でした。
でも、ある時に3連休にも係わらず豊富温泉で屈指の人気を誇る「川島旅館」さんの予約に空きがあるを見つけてしまい「こりゃ行くしかない!」となって、訪れる事になった次第です。

最短アクセスであれば稚内空港からレンタカーが一番楽なのですが、冬の稚内空港は就航率が低く11月いえど少しリスクがあると考え、長距離運転を要しますが旭川空港からレンタカーにしました。

旭川空港から車で約4時間。
やっとこさ到着!豊富温泉!!
日本最北端の温泉郷だけあって、なんか凄いところまで来た感でテンション高め(笑)

温泉郷といってもこじんまりとしており、営業中のお宿は3軒程度。
昔は賑わっていたのかなー、って思うと寂しさを感じてしまいますが、個人的には観光客であふれているよりは良いと思ってしまいます。

宿泊は「川島旅館」さんですが、やはり最初は共同入浴施設の「ふれあいセンター」さんへ。ちょうどお昼どきだったので施設内は非常に賑わっていました。

では、最北温泉郷の湯いただきましょうー!

湯は濃厚に黄茶白濁で強い石油臭と鉄臭のする、含よう素-ナトリウム-塩化物泉。

風呂場に入った瞬間に立ち込める石油臭と、湯船にがっつりついた析出物がいやおう無しにこの湯がホンモノとわかります。
お湯の表面には薄っすら油の膜が張っていますが、入ってみると油っぽさは微塵も無く、肌はつるつる。
湯温はややぬる湯なのでじわじわと沁みる湯温と、心地良い石油臭を感じつつ最高の温泉時間を満喫できました。

日本最北端というプレミアムな場所で、こんな極上湯に出会えるとは思ってませんでした。
本当に来て良かったです!

なかなかに行き難い温泉郷ですが、この湯の為にここまでくる価値は十二分にありますね!
今まで保留にしてた事を軽く後悔しました。

近くには、利尻富士を望むオロロンライン、サロベツ湿原等、北海道の魅力を感じられる観光スポットもあるので、みなさんも是非どうぞ!
オススメです!



来訪日:2023/11/4
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2023.12月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
4位 日景温泉(秋田県)
5位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
・豊富温泉「ふれあいセンター」(北海道)
見市温泉旅館 (北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
強首温泉「樅峰苑」(秋田県)
須川高原温泉(岩手県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
栃尾又温泉「自在館」(新潟県)
熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
白馬鑓温泉(長野県)
地獄温泉「清風荘」(熊本県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2023年11月23日木曜日

日本温泉巡り その127 強首温泉「樅峰苑」【秋田県大仙市】

みなさま、お久しぶりです!
最後のブログ更新から約4ヵ月も経ってしまいました…
特に書くネタが無くなったって訳では無いのですが、ちょっと間を空けてしまうと書き始めること自体にハードルが出来てしまう感じですね。

特にアフィで稼いでいる訳でも無いですし、自分の日記程度の位置づけなので、正直いつ止めても良いのですが、やっぱり10年以上続けていたのを惰性で止めるのはやっぱり癪なので引き続き頑張ってみたいと思います。

では、今回は温泉巡りその127で秋田県大仙市の強首温泉「樅峰苑(しょうほうえん)」を紹介します。

訪れたのは秋の始まりを感じさせる10月上旬。
白神岳登山に向かう途中に寄り道して立ち寄らせてもらいました。

外観は社寺建築を思わせるような風貌で、温泉宿としてはちょっと珍しいタイプですが、それもそのはず。
元々は温泉とは無関係で、そもそもは江戸時代にここら一帯の名主だった小山田家の邸宅だったのが始まり。そして、今の建屋は大正時代に強首大地震で倒壊した後に建てられたものになります。
今では当時としては珍しい念入りな耐震構造を取入れ、それを成す巧の建築技術が認められ平成11年に登録有形文化財に指定されています。

じゃあ、温泉はどこから?って調べてみると、昭和になって石油掘削のボーリング調査をこの一帯で行ったところ、たまたまこの邸宅の敷地内から温泉が湧出した事で、使われなくなった邸宅をそのまま温泉宿として使うようになったそうです。
そう考えると、温泉が発掘できなかったら、この貴重な建築も無くなっていたのかも知れませんね。

温泉偉い!(笑)

歴史を紐解くのはこのくらいにして、評判の温泉いただきます!

あ、やばい。最高です。

注がれる湯は薄く茶色に濁り、強い塩味鉄臭を有する含ヨウ素強塩化物泉と極上。
湯船は総ひのき造りで、上品なひのきの香りと濃厚な温泉の香りが合わさって、最高の湯浴み空間を演出してくれています。
湧出温度は49度と熱めなので、やや熱湯ですが源泉そのものを味わえるのはなんとも贅沢。

いやー、久々に感動温泉に出会えました!

今回は日帰りなので入れたのはこの内湯だけですが、宿泊客専用に露天風呂もあるそうで…
うーむ、入りたいぞ。

貴重な登録有形文化財に泊まれるという希少性、そして極上の温泉。
サービスや食事もなかなか評判良さそうなので、今度は是非泊りで訪れたいですね!

以上です。

来訪日:2023/10/7
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2023.11月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
4位 日景温泉(秋田県)
5位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
見市温泉旅館 (北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
・強首温泉「樅峰苑」(秋田県)
須川高原温泉(岩手県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
栃尾又温泉「自在館」(新潟県)
熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
白馬鑓温泉(長野県)
地獄温泉「清風荘」(熊本県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2023年7月9日日曜日

日本温泉巡り その126 栃尾又温泉「自在館」【新潟県魚沼市】

さて、2023年もいよいよ夏本番!
温泉巡りも流石にこの時期はお休みです。冷鉱泉やヌル湯を主体に巡るってのもアリなのですが、あまりの暑さにフットワーク自体重くなってる感はありますね。

今の内にできるだけ貯めてる温泉ネタは放出していきましょう!

では今回ブログは早春にスキーと合わせて行ってきた栃尾又温泉「自在館」さんを紹介します。

栃尾又温泉はデトックス効果の高い希少なラジウム(放射能)泉が湧く温泉地で、その中でも「自在館」さんは築100年を超える老舗でありながら若い方へのアプローチに力を入れており、最近ではなかなか予約の取れない人気宿になっています。
自分も一度は行きたい温泉&お宿だったので、ちょこちょこチャンスを伺っていたところ、運よく土曜日の空きを見つけたので訪れる事ができました。

栃尾又温泉は奥只見湖の新潟県側で奥只見シルバーラインの入口近くにあります。

本館の外観は老舗とは思えないモダンで近代的な作りですが、ちょっと奥を見ると歴史を感じさせる建物が連なってます。数年前から小規模のリニューアルを繰り返しており、今現在も生まれ変わってる真っ最中ですね。

内装も非常に綺麗で旅館という和の雰囲気をしっかり感じさせつつ今時の洋風さも取り入れており居心地の良い空間が演出されています。なかなか良いセンスですね!
貸切風呂は内湯が2つ露天が1つあり、チェックインと一緒に希望時間を指定するので良い時間に取りたい場合は早めのチェックインをオススメします。

いつでも入れる大浴場は新館(男女別)と旧館(男女交代制)があり、温泉だけでもなかなかの充実度。どこから入ろうか迷ってしまいますね。

とは言え、やはり最初は最も歴史のある旧館の大浴場「したの湯」に行ってみることに。
では、頂きます!

タイル造りの湯船の真ん中からこんこんと湧き出る湯。
薄っすらと湯を照らす電球の灯り。
入ってる人はみんな目を閉じて微動だにせず、まるで寝ているよう。
なんとも言えない独特の世界が広がっています。

大浴場は広めで10人くらいは余裕を持って入れそうですね。

湯は無色透明で無味無臭の単純弱放射能泉。湯温は36度程度とかなりのヌル湯。
デトックス効果を高める為に1~3時間程度の長湯が推奨されているという事で自分もその慣習に習って夕食ギリギリまで浸かってみました。

最初は冷たく感じますが、30分も入っていると身体の奥がじんわり熱を帯びてくる感じがしてきます。スキーの疲れもあったのか、うっつらうっつら夢見心地で時間だけが贅沢に流れていきます。
出た後はもちろん即効性のある効果を感じる事は無いですが、長期で湯治すれば何か変化が出てくる感覚は感じ取れました。
さすが昔から霊泉として言い伝えられてきた湯ですね!


こちらは貸切の内湯と露天。
貸切時間は1時間なので長湯は無理ですが、大浴場よりやや熱めで普通の温泉感覚で楽しめます。露天は川沿いにあるのでロケーションも最高ですね!

あと、自在館さんは温泉の他に衣食住全てで健康な身体作りを意識しており、夕食も「一汁四菜」を基本としたメニューとなっています。
見た目は質素ですが、食材の良さが最大限引き出した料理ばかりで自分の中では今までの旅館飯の中でもトップクラスに満足できました。

湯自体はインパクトに欠けるものですが、長湯で湯治というしっかりとしたコンセプトがあり、湯治風情を感じさせつつも今時の清潔感のある空間造り、そして湯治に習った健康的で高クオリティーの料理。
温泉宿として求められる全てのものがここまで上手くまとまっている宿はそうそう無いと思います。

かなりオススメ!
また、再訪したい宿になりました。

*日帰り入浴は土日休日繁盛記は受付無し。
平日も予約制なので宿に問い合わせ下さい。

来訪日:2023/4/1
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2023.5月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
4位 日景温泉(秋田県)
5位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
見市温泉旅館 (北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
須川高原温泉(岩手県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
・栃尾又温泉「自在館」(新潟県)
熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)
白馬鑓温泉(長野県)
地獄温泉「清風荘」(熊本県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2023年5月21日日曜日

日本温泉巡り その125「柚木慈生温泉」【山口県山口市】

 さて、我が家の周りの田植えがほぼほぼ終わりを迎える5月下旬。
これから梅雨という一休みもありますが、いよいよ夏シーズン到来。
冬ももちろん好きですが、気兼ね無くどこにでも行ける夏が始まると思うとやっぱりワクワクしますね。
今シーズンはどこに行こうかな!

さて約2ヵ月ぶりのブログは昨年末の山口県温泉巡りで行ってきた「柚木慈生温泉(ゆのきじしょうおんせん)」さんを紹介します。

残念ながら山口県は日本の中でも温泉のイメージがあまり無い都道府県の一つ。
そういうイメージのせいか、旅好きな自分でも未だに訪れた事が無い県でした。
でも、秋吉台や下関など温泉目的以外でも行って観たい場所はあったので今回の旅を企画した次第です。

ただ、いざ行くと決めて温泉について色々調べてみると、興味ある温泉が出るわ出るわで、やっぱりイメージだけで後回しにしてたのはダメですねと反省。

その中でも今回紹介する「柚木慈生温泉」さんは旅中に最も良泉だと感じた湯です。


山口市街より東に車を走らせ約40分。
特に山の奥でも無い道沿いにその温泉施設はあります。外観は鄙びた商店兼民家のような佇まいで「あれ、本当にここだよね?」って感じで、看板が無ければ完全にスルーしてしまいそうです。

では、山口県唯一無二の良泉、いかがなものか頂きます!!

湯船は4人も入ればいっぱいのシンプルな内湯のみ。
泉質は薄く黄濁しわずかに錆臭・硫黄臭のするナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉。
そして、豊富に炭酸ガスを含んでおり、入るとあっと言う間に身体中は泡だらけ!
源泉は冷鉱泉なので湯船の中にお湯を入れる事で温度調整してますが、温泉の成分やシュワシュワ炭酸を最大限生す為にぬる湯になっているのが好印象。

身体から弾ける炭酸とミネラル豊富なお湯のおかげでぬる湯であっても身体は芯からポカポカ…

はぁーーー、これは極上と言うほか無いですね。
1時間近くものんびり入ってしまいました。

最初は加水加温してると知ってあまり期待してませんでしたが、そもそも加水して薄めないと身体に負担が掛かる程の濃い温泉だと聞いてなるほどなと感じました。

山口県内で一番の温泉と挙げる人が多いのも納得の極上湯でした!
温泉好きならこの湯だけの為に山口県に行くのもありですよ!

来訪日:2022/11/4
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2023.5月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
4位 日景温泉(秋田県)
5位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
見市温泉旅館 (北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
須川高原温泉(岩手県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
地獄温泉「清風荘」(熊本県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
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その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2023年3月21日火曜日

日本温泉巡り その124 「斜里グリーン温泉」【北海道斜里町】

 さて、2023年も春に向かって一直線!って季節になりそろそろ温泉ハイシーズンも終わりを迎えそうな今日この頃、みなさま如何お過ごしでしょうか。

今季の温泉巡りは新規開拓よりは過去巡った良泉を再訪する機会が多かったのですね。
まあ、これだけ日本全国の温泉行ってれば新規開拓もなかなか難しい段階に来ているようです…

さて、今回の温泉巡り その124は2022年の秋に北海道旅で行ってきた「斜里グリーン温泉」さんを紹介します。
*公式HPは無さそうなのでリンクはありません。

斜里と聞いてまず思いつくのが「知床の玄関口」ってイメージで「温泉」というイメージを持ってる人は少ない気がします。
まあ、確かに自然湧出の温泉はありませんが実は掘削系モール泉の宝庫。
探せばなかなかなの良泉を楽しめる隠れた温泉地でもあります。

今回紹介する「斜里グリーン温泉」さんはその中でも歴史が古く長い間地元の人に親しまれている代表格と言えます。

外観は温泉施設ってよりは地域の公民館って感じ。
小規模ながら宿泊もやっているようですが、詳しくはわかりません(笑)

中に入ると、もう完全に昭和。
TVからローカルニュースが流れる中、タバコの匂いが沁みついた休憩所で地元のおっちゃん・おばちゃん達が色褪せたソファーに座って井戸端会議。
観光で来てるような人は自分以外皆無。
色々な意味でワクワクドキドキが止まりません(笑)

さて、肝心なお湯が如何でしょうか?
ではいただきまーす!

大きな内湯に源泉かけ流しで豊富に注がれる湯は薄い赤茶色で微草臭のナトリウム-炭酸水素塩泉のモール泉。
道東南部の方に湧く薬草臭のする濃厚モール泉よりはあっさりしていますが、びっくりしたのはそのヌルヌルっぷり。
ヌルヌル温泉といえば美肌の湯で例えられるアルカリ系がほとんどなので、モール泉との組合せは珍しいと思います。
湯温は結構高めでヌルヌル&アチチ&モール泉のコンボは他には無い新体験でした。

日本の北の最果てに近い街、タイムスリップしたかのような昭和の世界、古き湯けむり風情ここに極まれり…
これはちょっと癖になりそうですね…

北国、人情、温泉そんな言葉に心が揺れる方に是非オススメしたいです!笑

来訪日:2022/10/8
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2023.3月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
4位 日景温泉(秋田県)
5位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
見市温泉旅館 (北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
須川高原温泉(岩手県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
地獄温泉「清風荘」(熊本県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2023年2月25日土曜日

今も昔も熊野道【熊野古道 大日越え~赤城越え~中辺路】

 さて、すっかり山ブログを書くのがおざなりになってしまい、ネタも年周遅れになりつつある今日この頃みなさま如何お過ごしでしょうか…

これだけ遅れるとなんかもうどうでもよくなってくるので、あまり気にせずアップしていこうと思います。
まあ、山はそうそう逃げないので数年経っても記事の鮮度が落ちないのが良いですよね。ちょうど1年遅れならむしろ旬!笑

今回は2022年の5月上旬に前回の高野山と一緒に巡ってきた熊野古道を紹介したいと思います。

「熊野本宮大社の大鳥居」
2022/5/2
コース:熊野本宮大社前(河川敷大駐車場)→(大日越え)→湯の峰温泉→(赤木越え)→発心門王子→(中辺路)→熊野本宮大社

熊野古道と言えば世界遺産にも登録され世界に知られた観光地で、なんとなく「石畳の道」ってイメージを持ってる人が多い気がします。

そもそも熊野古道とは、1000年以上前に自然崇拝として熊野一帯が神々が住まう地として崇めら、その後11世紀くらいから京都の上皇や貴族が熊野詣でをしたことで作られた道と言われています。
そして現在に至るまで、身分の高い人達だけでなく庶民にとっても崇拝の地となり、様々な場所から熊野に至る道ができたそうです。

以前登った八経ヶ岳の在る大峯奥駆道や、前回紹介した高野山も広い範囲でみれば熊野古道の一部です。

今回、熊野古道を歩くにあたり何処を歩こうかと考えたところ、一番メジャーな「中辺路」がまだだったのでそこを歩く事にしました。
とは言え、限られた休みに強行して来ている社畜としては、始まりから古道を辿り熊野三山を詣でるのは難しいので、さくっと熊野古道体験コースとして熊野本宮を起点終点にして大日越え・赤木越えを経て中辺路に至る周回コースとしました。

では紹介していきたいと思います。

車の本宮前の河川敷駐車場に停めてスタート。
広くて混雑期にも停めやすい駐車場ですが、河川敷なので雨が多いと水没するそうなので停める際は天気にご注意を(笑)

まずは本宮前の通りを大日越え登山口に向かって歩きます。
写真の後ろにはゴールの熊野本宮がありますが、ちゃんと歩き切った後に詣でるので、後ろは振り向きません!

前日が雨だったせいか周辺の山々には靄が掛かりなんだか良い雰囲気です。

大日越えの登山口。
この大日越えも中辺路の一部。途中「湯の峰温泉」を通過するので、湯の峰温泉を利用する参拝者はこちらのコースを歩いていたのでしょうね。

登山口から少し入るとすぐに急登ですが、整然と並ぶ杉並木に石畳…、イメージにあった熊野古道らしい道でちょっと嬉しくなりました。

少し進むと平坦な道になり、すぐに湯の峰温泉に向かって下り始めます。


湯の峰温泉に到着。
湯の峰温泉といえば日本最古の温泉と言われる「つぼ湯」ですが、自分はまだ未湯…
今回、運良ければ入ろうと思ってましたがGWだけあって先着順の入浴券はすでに相当数出ており入れるのはいつになるかわからない状態…、うん、また来ます…(涙)

湯の峰温泉から今度は赤木越えに入ります。
入口から鬱蒼としており、歩く人が少ないのが一目瞭然。
さて、どんな道なのか…

登り始めてみると、思ったよりはっきりわかる道で一安心。
とは言え、景色が広がる場所も無く全体的に単調な道が続きます。

ちょっと興味深かったのが、この標識。
手の指で湯の峰温泉方向を示している今時のデザインですが、なんと置かれたのは約100年前。当時にしてはなかなか良いセンスですよね。


後半は木々の間から少し景色が広がる明るい道に。
風も感じられ気持ち良いトレッキングになりました。

赤木越えの終着である船玉神社。
ここで中辺路のメイン通りと合流しますが、人の気配はありません。
そういえば、ここまで人とあってませんね…笑


そして、中辺路のお手軽観光コースの出発地点として紹介されてる発心門王子に到着。
休憩所やトイレもあり、すっかり立派な観光地。
ここまでは本宮の方からバスも出ており、たくさんの人がハイキングを楽しんでいました。

道も登山道ってよりは普通の田舎道。
最初は「うーん、なんか思ってたのと違う…」ってネガティブな印象を持ってしまいましたが、そもそも熊野古道は老若男女多くの人が歩いた道。それが山深い道って事がそもそもおかしい話で、人との距離が近くなるのは自然な事なんですよね。
そう、考えるとこの田舎道ハイキングも楽しくなってきました。



途中、茶屋で休憩を入れつつ、春の陽いっぱいの気持ち良いハイキングが続きます。
家族連れや一般観光客も多く賑やかですが、多くの人が歩いていた昔もきっとこんなんだったんでしょうね。
観光と参拝、目的は違えど熊野古道はまだ生きてるって感じられました。

本宮大社の近くになると再び石畳の道に。
自然と身が引き締まる感じです。

無事、熊野本宮大社まで戻ってきて参拝。
長い長い熊野古道、今日はその一片だけでしたが歩けた事に感謝。
ありがとう御座いました。

そして、最後に大斎原の大鳥居を参拝。
実は今ある本宮は水害を受けた後に移転されたものなので、実はこの鳥居がある場所が真の本宮。熊野本宮大社に行った際はこちらをお忘れなく。

さて、今回の山(?)旅はこれで以上となりますが、熊野詣でとしてはこの先更に中辺路を歩き「熊野那智大社」「熊野速玉大社」を至るのですが、それはまたの機会に…


…と思ってましたが、結局次の日に帰宅ついでに車で行ってしまいました。
文明の力、ばんざい!笑

とは言っても熊野古道には伯母子岳や釈迦ヶ岳や大雲取山といった登ってみたい山もあるので、また機会を伺って訪れたいと思います。
あと、湯の峰温泉も!

以上です。

2023年2月11日土曜日

日本温泉巡り その123 雌阿寒温泉「山の宿 野中温泉」【北海道足寄町】

 2023年の冬ももう折り返しって感じですね。
雪山登山からは少し遠ざかってますがスキーを再開した事で去年に比べて出掛ける頻度は増えてる気がします。
今は冬の楽しみ方を模索している感じなので、これからどう自分が変わっていくのか楽しみに感じています。

とは言え、温泉はどう転んでも外せませんけどね!笑

では温泉巡り その123は2022年の秋に行ってきた雌阿寒温泉「山の宿 野中温泉」を紹介します。

雌阿寒温泉といえば北海道の百名山である雌阿寒岳の登山口にあり、また観光地であるオンネトーに近いので御存知の方は多いと思います。

実は自分はこの温泉に来るのは2度目で以前は2014年に雌阿寒岳登山の際に訪れていました。
ただ、その頃は温泉に関してはあまりこだわりは無く、ただ汗を流しただけでしたがなんとなく「良い湯だな」って記憶はあったので、今回その記憶を補完しに再訪した次第です。

では思い出の湯、いただきましょうー!

うーーん、やっぱり最高の湯だー!
記憶は間違っていなかったようです。

湯は微青白色の含食塩-硫黄泉。
濁りは薄めですが湯の花浮かびしっかり硫黄香る極上の湯。

湯船は四人程度入ればいっぱいの小さめですが、その代わり新鮮な源泉で満たされ最高の湯を最高の条件で楽しめます。

露天もありますが源泉温度は42度とそれほど高くないので冬の時期はちょっと寒いかも…
冬は内湯で湯煙を纏いながらの湯浴みが最高ですね!

再訪する事ができて本当に良かったです!
雌阿寒岳登山の際には忘れずにお立ち寄りください。オススメです!

来訪日:2022/10/8
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2023.2月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
4位 日景温泉(秋田県)
5位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
見市温泉旅館 (北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
須川高原温泉(岩手県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
地獄温泉「清風荘」(熊本県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!

2023年1月14日土曜日

日本温泉巡り その122 白浜温泉「崎の湯」【和歌山県白浜町】

 いよいよ2023年もスタート!
昨年よりめっきり更新頻度が落ちてしまっていますが、山も温泉もそこそこ行き尽くした感もあり、このままこのスタイルでは頭打ちも近いのかな…って心配になっています。
とは言え、探せばまだまだ楽しい事はいっぱいあると思うので結局は自分のやる気の問題なんでしょうね。

そんな訳で引き続きマイペースになりますが、本年もみなさまの山旅・湯旅のお手伝いができるよう更新は続けていきたいと思いますので、よろしくお願い致します!

さて、本年最初は、温泉巡り その122で和歌山県の白浜温泉「崎の湯」を紹介します。

白浜温泉と言えば紀伊半島の南西端にあり、昭和のバブル期にはマリンレジャーの聖地や新婚旅行のメッカとして多くの観光客を集めていた場所です。
現在では一時期の賑わいは落ち着いてはいるものの関西圏の観光地の筆頭の数えられています。
そして、温泉地としても道後・有馬に並び日本三大古湯の一つとされており歴史の古い湯なので自分も一度はと思っており今回、高野山・熊野観光と合わせて訪れたしだいです。

白浜温泉には数多くのホテル・旅館等の温泉施設がありますが、やはり外せないのはこの「崎の湯」です。
GWという事で混雑必須かと思って覚悟していきましたが、開店直後&雨模様って事でお客は少ないようで、ゆっくり楽しめそうです。
では、いただきます!

岬の突端より湧く温泉…
目の前には波打ち付ける大海原…
波音を聞きながらの湯浴みは最高と言う他ありません。

湯は無色透明のナトリウム塩化物泉でやや硬さを感じる湯ですが、強い塩味で身体への沁みる感じはなかなか。源泉温度は78度とアチチですが湯船は広くちょうど良い適温になっています。
そして、なんといっても最高なのはこのロケーション。目の前に広がる太平洋の大パノラマは解放感抜群ですね!

小雨が降ったり止んだりのイマイチの天気でしたが、この絶景温泉を独泉できたのは貴重だったと思います。
いやー、満足満足!

2023年もいっぱい良い温泉に出会えますように!

来訪日:2022/5/1
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 <超絶名湯オススメ温泉 トップ5> 2023.1月現在
1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
3位 黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
4位 日景温泉(秋田県)
5位 乳頭温泉「鶴の湯」(秋田県)

<超絶名湯オススメ温泉(ランク外)>
見市温泉旅館 (北海道)
酸ヶ湯温泉 (青森県)
後生掛温泉 (秋田県)
玉川温泉(秋田県)
須川高原温泉(岩手県)
銀山温泉「永澤平八」(山形県)
姥湯温泉「桝形屋」(山形県)
鳴子温泉「滝乃湯」(宮城県)
野地温泉ホテル(福島県)
地獄温泉「清風荘」(熊本県)
新湯温泉「霧島新燃荘」(鹿児島県)
吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)

その他、極上オススメ温泉は「全国極上温泉マップ」にて紹介しています!