2018年2月21日水曜日

雪国お写んぽ 「飛騨高山」【岐阜県】

そういえば、山と温泉以外のブログを書くのはいったい何時ぶりでしょうか…?
って真面目に思い出せないくらいです。

そんな訳で久々の旅ブログ、1月下旬に温泉巡りも兼ねて行ってきた飛騨高山の旅を紹介したいと思います!

自分が住んでいる茨城県は立地的に日本でもトップクラスで雪が降り難い土地なので、やっぱりこの時期は雪が恋しくなってしまいます。
いつも通りなら雪山に突撃してモフモフの雪を堪能しますが、今回はちょっと趣向を変えて人々の生活のある場所で雪を堪能しようと考え、以前から目をつけていた飛騨高山に行ってみる事にしました。

茨城からは片道6時間掛かるのでフルに一日遊ぶとなると当日出発では時間が無いので、金曜夜に出発し上信越道の東部湯の丸SAで車中泊。

そこから下道で三才トンネル、安房峠を越え一路高山へ!

上高地でお馴染み沢渡付近です。
北アルプス南部の入り口なので、ここには一年通して何度も来ていますが、この雪の量にはびっくり。
茨城にいると実感無いですが、この辺りは例年に比べ雪が多いって本当ですね。

安房峠を越え、9時頃には飛騨高山に到着。


まずは、土日の朝開かれている宮川朝市にお邪魔しました。
川沿いの細道に出店が立ち並ぶ様子は、なんとも風情を感じます。

ただ、個人的にはもっと地元の方が野菜や漬物といった地物を売買している感じを期待していましたが、完全に観光客向けになっていて売っているのは完全に土産ものばっかりだったのが残念。

でも、ホットプリンや朴葉味噌焼きをハフハフ摘みながら見て回るのは楽しかったです!

さて、今日は時間もあるので一番賑やかな町並み保存地区「古い町並」は後回しにして、ゆっくり散策してみました。


町の北側にある「吉島家住宅」近くを流れる用水路付近を散歩。
川の両端の雪を纏った並木道がなんとも良い雰囲気です。

表通りと違って観光客はほとんどいなく、静かに高山の日常を感じたいならオススメなコースかと。
ちょっと京都の哲学の道に似ているかも知れません。

その後も、あえてメイン通りを避ける感じで散策。
明治初期を連想させる町並みの喧騒を雪が包み込み、なんとも不思議な空間が広がっています。
本当にタイムスリップしてしまった感じがしますね。

いや~、写真が捗る捗る!



最期にメイン通り「古い町並」にやってきました。


人多い~。
日本語聞こえねぇ~。

広がる風景は日本ですが、歩いている人は8割方外人さん。
まさにエキゾチックジャパン(意味不明

でも、日本人の自分でさえ綺麗だと思うこの雪国の町並は、外人さんから見ればそれ以上な訳で、テンションMAXで楽しそうに写真を撮っている姿を見るとこちらも楽しくなってきます。

みなさん、良い日本旅行を!!

とある店先の看板の上のちいさな雪だるまに癒されました。



次に高山の町をあとにして近くの「飛騨の里」へ。

本当は白川郷や五箇山に行こうと思ってましたが、いざ計画を立てると高山から思った以上に遠く今回は断念。
その代わりと言ってはなんですが、白川郷より合掌造りの家が移築されてるとの事で、その雰囲気を少しで感じられればと思い行ってみました。

まあ、白川郷は8年前に訪れていたってものあります。


これはこれで良いじゃないですか~。
街中に展示用の家がポツンと建っているだけと思ってましたが、合掌作りの村を再現しており雰囲気はなかなかのものです。

家の中も人が住んでいた時そのままに保存されている場所が多いのも好印象。

下手に観光客や土産物屋で溢れた白川郷とかよりも日本の原風景を感じられるかも知れないですね。

家の一つで囲炉裏で焼いた豆餅とお漬物のサービスをしており、ちょいと休憩。

しんしんと降る雪の中、囲炉裏のチリチリとした音をBGMに漬物とお茶を頂いていると、ホッとしますね~。


…ってな感じで飛騨高山を満喫してきました。

飛騨の里に居た人の話によると、ここ数日で一気に雪が積もったようで、昨日今日が今シーズン一番雪を纏っているとの事。
いやはや良い時に訪れる事が出来ました。

また、雪に覆われたからこそ感じられるこの街独特の時間の流れはとても心地よいものでした。
もし、みなさまが訪れる機会があれば、時間に余裕をみてメイン通りだけで無く裏路地をのんびり楽しんでほしいですね。

以上です!

2018年2月19日月曜日

日本温泉巡り その49 「七里田温泉 下湯」【大分県竹田市】

おっと、大分県温泉巡りで紹介したい温泉がもう一つありました!
最近立て続けに温泉を巡っているせいか、ちょっと気を抜くとスルーしてしまっている場合が多いですね。
…歳のせいか!!?

今回紹介するのは、知る人ぞ知る日本一の炭酸泉と言われている「七里田温泉 下湯」です!

七里田温泉に訪れると「木乃葉の湯」と言われる日帰り温泉施設に到着しますが、真の目的はココではありません。
ここから少し歩いた場所にある「下湯」が今回の目的です。

まず、この「木乃葉の湯」で料金を払い「下湯」の鍵を受け取ります。
下湯は非常に狭い湯船で入れる人数は限りがあり、多い場合は待たされるようですが、自分は運よく待ち無しで大丈夫でした。

下湯までやってきました。
こじんまりとした建屋で共同浴場の趣。

受付でもらった鍵で中に入ると、すぐに小さい湯船があります。
では、日本一の炭酸泉と言われる実力、どれほどのものか!頂きます!



泉質は含マグネシウム・ナトリウムの炭酸水素塩泉。
そして、噂の炭酸具合はシュワシュワ&シュワシュワ!そしてシュワシュワ!!
これは凄い!

入った瞬間に全身泡まみれ、ちょっと立つと身体から泡が沸き立ちくすぐったいくらい!
これほどの炭酸は初めて!
日本一の噂は本当だと思いました!

源泉温度は37℃前後のぬる湯で入った瞬間は寒く感じますが、炭酸効果のおかげでゆっくり入っているとポカポカしてきます。
ちょうど自分より先に温泉好きで九州を巡っている方がいらっしゃったので、ぬる湯なのをいい事に1時間ばかり温泉談義に花が咲きました。


もちろん、下湯の後は木乃葉の湯も頂きました。
こちらも下湯と泉質は同じですが源泉温度が56℃と高めなので炭酸は弱めですが、析出物たっぷりの褐色にごり湯で十分過ぎるくらいの良いお湯でした。

訪れた時には下湯だけで無く、こちらもお忘れ無く!

いや~、さすが温泉県の大分県、バリエーションも豊富でいずれも名湯ですね~。
オススメ殿堂入り!

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<個人的温泉ランキング> 2018.2月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)
 4位 後生掛温泉 (秋田県)
 5位 熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)

<ランキング外 殿堂入りオススメ温泉 *都道府県順>
ニセコ昆布温泉 「鯉川温泉旅館」(北海道)
乳頭温泉 「鶴の湯」 (秋田県)
水沢温泉 露天風呂(秋田県)
須川高原温泉(岩手県)
蔵王温泉 大露天風呂(山形県)
中山平温泉(鳴子)「しんとろの湯」(宮城県)
土湯温泉「野地温泉ホテル」(福島県)
那須湯元 「鹿の湯」(栃木県)
喜連川温泉 「早乙女温泉」(栃木県)
塩原元湯温泉 「大出館」(栃木県)
万座温泉「豊国館」(群馬県)
燕温泉 「河原の湯」(新潟県)
白骨温泉 「泡の湯旅館」(長野県)
野沢温泉 「大湯 他」(長野県)
入之波(しおのは)温泉 「山鳩湯」(奈良県)
塚原温泉 「火口乃泉」(大分県)
湯布院温泉 「庄屋の館」(大分県)
筌の口温泉「新清館」(大分県)
・七里田温泉「下湯」(大分県)
わいた温泉 「豊礼の湯」(熊本県)
新湯温泉 「霧島新燃荘」(鹿児島県)

2018年2月15日木曜日

日本温泉巡り その48 「須川高原温泉」【岩手県】

さて、2018年になって温泉巡りも1月下旬の飛騨高山方面、2月連休の栃木・福島方面と立て続けに巡って素晴らしい良泉に出会う事ができてホクホクで御座います。

前回までの大分県の別府方面シリーズも区切りを付けたので、飛騨高山方面の記事を作成するつもりでしたが、先日、写真のバックアップを兼ねた整理をしていた所、2年前の写真から本来問答無用で紹介するべき温泉をスルーしてしまっていた事に気付き、今回急ぎ綴る事にしました。

その、温泉とは… 「須川高原温泉」さんです!!

訪れたのは2016年の6月、焼石岳登山の帰りに一泊しました。

在るのは日本一の紅葉と名高い栗駒山の中腹1126mに位置する高原。
2015年に紅葉の栗駒山に登った際は栗駒山荘の温泉を頂き素晴らしい温泉に感動しましたが、人の多さにゲンナリした事もあり、ゆっくり再訪したいと思っていた場所でした。

そして、その一年後、焼石岳の花巡り登山を計画した時に栗駒山荘と同じ場所にある須川高原温泉に部屋の空きを見つけて、これはチャンスとばかりに訪れてみました。

宿泊施設のすぐ横からは轟々と源泉が湧き出ています。
ほのかな硫黄の香りと、温泉が流れている場所には析出物がたっぷりと、もう期待は膨らむばかり!

では、頂きます!


あ゛あ゛あ゛~~(至福)
身体にビリビリ来る感覚が堪りません~。

泉質はph2.2の強酸性の含硫黄-塩化物泉。
源泉温度は62℃の高温泉ですが、あの大量に湧き出る源泉を流れにまかせて自然冷却して露天におしげも注ぎ込んでいる、理想の源泉掛け流し!
お湯も湯船に入った直後は透明ですが、すぐに綺麗な薄青白色と変化しており、鮮度の高さも保証済み。

いや、はあ、もう、なんて言うか… 最高?(なぜ疑問

6月という栗駒山にとってはオフシーズンってこともあり人も少なく、この極上温泉を心ゆくまで堪能できました。

全会一致でオススメ殿堂入りです!!

今まで紹介するのを忘れていて、すみませんでしたぁぁぁぁ!(土下座

ちなみにここは11月下旬~4月上旬は冬季休業です。
興味持ってくれた人は春までお待ち下さい。

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<個人的温泉ランキング> 2018.2月現在
 1位 籐七温泉「彩雲荘」(岩手県)
 2位 明礬温泉「鶴乃湯」(大分県)
 3位 吹上温泉「みどり荘」(鹿児島県)
 4位 後生掛温泉 (秋田県)
 5位 熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(長野県)

<ランキング外 殿堂入りオススメ温泉 *都道府県順>
ニセコ昆布温泉 「鯉川温泉旅館」(北海道)
乳頭温泉 「鶴の湯」 (秋田県)
水沢温泉 露天風呂(秋田県)
・須川高原温泉(岩手県)
蔵王温泉 大露天風呂(山形県)
中山平温泉(鳴子)「しんとろの湯」(宮城県)
土湯温泉「野地温泉ホテル」(福島県)
那須湯元 「鹿の湯」(栃木県)
喜連川温泉 「早乙女温泉」(栃木県)
塩原元湯温泉 「大出館」(栃木県)
万座温泉「豊国館」(群馬県)
燕温泉 「河原の湯」(新潟県)
白骨温泉 「泡の湯旅館」(長野県)
野沢温泉 「大湯 他」(長野県)
入之波(しおのは)温泉 「山鳩湯」(奈良県)
塚原温泉 「火口乃泉」(大分県)
湯布院温泉 「庄屋の館」(大分県)
筌の口温泉「新清館」(大分県)
わいた温泉 「豊礼の湯」(熊本県)
新湯温泉 「霧島新燃荘」(鹿児島県)

2018年2月12日月曜日

厳冬の磐梯山【福島県】

磐梯山、それは自分は山を始めた頃に登った山であり、その後も年に2、3回は登っているお気に入りの山です。
見て良し登って良しで、個人的に日本10名山を選べ、と言われたら間違い無く入れ込むと思います。

そんな山だから冬山登山を始めた当初から厳冬期にも登頂したい気持ちが強く、ある程度冬山慣れした去年1月にチャレンジ。
ところが、雪が少なく想定していた冬専用のルートが使えず、大きく迂回したあげく猛ラッセルを強いられ、時間切れで残念無念の敗退。

その時のブログはコチラ

その後はなんとな~く気持ちが萎えてしまい、そのまま昨年シーズンはスルーしてしまいましたが、それからちょうど1年後の2018年1月20日、福島方面が晴れそうだとの予報を見て、気持ちが盛り上がり再び厳冬の磐梯山に挑んできました!

では、2018年一発目の山行ブログいってみましょう!

「磐梯山」(1816m)
*櫛ヶ峰と磐梯山の鞍部より望む
2018/1/20
コース:裏磐梯スキー場→銅沼→イエローフォール→弘法清水小屋→山頂(ピストン)

スタートは裏磐梯スキー場から。
この時期はスキー場も書き入れ時なので、あまりスキー場にお金を落さない自分はちょっと離れた場所に駐車。
堂々とセンター近くに駐車する登山客もいますが、お互いの為にもその辺りはもうちょっと配慮した方がいいかな~って思います。

実質登山口のゲレンデトップまではリフトを使えば楽ですが、リフト稼動は9:00から。去年の経験でその時間からの山頂ピストンはあまり時間に余裕が無く、更に今日は天気が午後から下り坂ってことでリフト稼動前の7時前に出発。

まあ、ホントの理由は下山後のお気に入り温泉の日帰り受付時間に確実に間に合いたいだけですけどね!!(←最重要)

とは言っても、ゲレンデトップまでは歩いても30分くらいなので、体力的にも時間的にもあまり気にしなくて大丈夫です。

ゲレンデを登り始めると、朝焼けに浮かぶ西吾妻山や桧原湖の展望が広がってきます。
ほとんど風は無く、冬の冷え切った空気が逆に心地良いくらい。
良いコンディションです。

とりあえずゲレンデトップに到着。
銅沼の方へはしっかりトレースが付いています。
まあ、イエローフォールまではスノートレッキングツアーが組まれているので、降雪直後じゃない限り問題はありませんね。

…まあ、去年は降雪直後でノントレースだったんですけどね。

ゲレンデトップからものの数分で銅沼に到着。
2月中旬以降であれば完全に雪に埋まり真ん中を突っ切って行けるのですが、まだ湖面が見えているので湖畔に沿って進みます。


銅沼付近を過ぎると正面に櫛ヶ峰、右手に豪快に噴気を上げる爆裂火口壁が望めます。

この辺りは無積雪期には大きな岩がゴロゴロしていて人は通れませんが、雪で埋まると通れる冬限定の道になります。

去年は埋もれ方が中途半端で、岩と岩の間に落ちそうになったりと怖い思いをし、途中で進行を断念、敗退の主原因となった場所でした。
でも、今年はしっかりと埋まっており、あっけなく通過。

…去年の苦労はなんだったんだ…。

イエローフォール!
まだ陽が低くかったので、ちょっと色彩が寂しい感じでしたが、良いイエローっぷり!
鉄分を多く含む水が染み出ており、それによって黄色くなるそうです。

まあ、帰りにまた寄るので、鮮やかなイエローフォールはその時にとっておいて、先に進みましょう!

さあ、登山としてはここから本番!
少し回り込んでイエローフォールのちょうど上の尾根に取り付きます。


ここから先は人の入りも一気に少なくなるので、トレース無しを覚悟していましたが、新しいトレースがありました。

どうやら、先行者が1名いそうですね。
…ちょっと残念。

ただ、雪は深くワカンがあっても場所によっては膝ラッセルの急登で、このコース一番の頑張りどころ。


しかし、登れば登る程景色も広がり疲れなんて吹き飛びます!

そして、稜線に出ると…

うっはぁぁぁ!!
磐梯山ちょーかっこええ!!!

どこぞのアルプスかと見違える程の大迫力の磐梯山が!
自分としては、このコースを選ぶ理由の全てがこの風景にあります。
急登を乗り越えた先に待つこの景色は最高のご褒美!

去年はここで時間切れで撤退しましたが、今日は時間も十分。
ここでワカンからアイゼンに換装し、いざ、山頂へ!


大迫力の天狗岩を望みながら稜線を進みます。
風の強い場所は岩が露出してますが、吹き溜まりは結構積もっていて、場所によっては膝上くらいまで埋まります。

少し雲が出てきましたが流れは速く、時折広がるホワイト&ブルーの世界が綺麗でした。

弘法清水小屋までやってきました。
小屋の半分くらい埋まっていますね…

山頂直前!って感じですが、ここからだいたい標高差200mくらいあるので、結構大変なんですよね…。
さあ、もうひと頑張り!

山頂目前は雪たっぷり!
アイゼンだけでは踏み抜きまくりなので、再びここでワカンを装備。

山頂直下の東斜面は切れ落ちているので注意して進みます。
それにしても、厳冬の磐梯山は本当に迫力ありますね!

山頂到達!!
厳冬の磐梯山、リベンジ達成!
ありがとう御座います!!

そして、山頂到達と同時に広がる猪苗代湖の絶景。
さすが東北、下界も真っ白です!


更に、独立峰ならではの360度の大パノラマが最高です。

ちょうど、先行していた人にも追い付きしばし雑談。
何度も登っている地元の方のようで、どうりでトレースに迷いが無かった訳です。
楽させてもらって嬉しいや残念やら…、なんか複雑な気分ですね。
この感覚は冬山やってる人ならわかってくれると思います。(笑

風も弱く山頂でお昼寝でもしたいくらい快適な陽気でしたが、飯豊連峰や西吾妻山は雲が掛かって雪が降り始めている様なので、早々に下山開始。

イエローフォール近くに降りてくる頃には雲に覆われ粉雪が舞ってきました。
まあ、ここまでくれば一安心。
早めに降りてきて良かったです。

この時間になるとイエローフォール目的の人も増え賑やかになります。
自分も帰りは童心に帰りモフモフの雪に新しいトレースを付けながら楽しく戻りました。

ゲレンデトップまで戻り、下山完了!
お疲れ様でした。

なんとなく気が抜けたので、帰りはリフトに乗りました。
リフト券持って無かったですが、後払いOKって事なので助かりました。

では、簡単に総括!
気合を入れて望んだ厳冬磐梯山リベンジでしたが、天候に恵まれ、更に先行者のトレースのおかげで拍子抜けする程あっさりと達成してしまいました。
個人的には冬山登竜門の八ヶ岳(赤岳)の次のステップと考えていましたが、今日くらいのコンディションならば赤岳よりも楽でしたね。
でも、八ヶ岳方面に比べ圧倒的に人の入りは少ないので、状況次第では難易度ががらりと変わってしまい、状況に応じた応用力が必要になるのは間違い無いと思います。
そう考えると、やっぱり冬山っていうのは勢いだけでは危ない世界なんだな~って再認識できました。

まあ、なにはともあれ大好きな磐梯山の厳冬期に登れて良かったです。
ますます好きな山になりました!

以上です。

2018年2月6日火曜日

年の終わりはやっぱり富士山「三ツ峠山」【山梨県】

山ヤのみなさんは年の終わりの登山、所謂登り納めをどこにするかっていうのは、結構悩ましい事項だと思います。
毎年決まった山だったり、行き慣れたホームの山だったり、難易度の高い山にチャレンジしたりと様々な形がある様です。
昨年(2017年)は駆け込みミレニアムで雲取山が目立っていたのが印象的でした。

自分の場合は特にこだわりは無く、神奈川の実家に帰省するついでに登っています。
ちょっと思い起すと、昨年は「愛鷹山」、一昨年は「金時山(箱根外輪山縦走)」に登っていて、いずれも綺麗な富士山が印象的でした。

そんな訳で、なんとなく登り納めは富士山が綺麗に見える場所!的な縛りが出来つつあるので2017年の登り納めは「三ツ峠」としました。

さて、今年はどんな富士山を見れたのでしょうか?
紹介します!

「三ツ峠」(1785m)
2017/12/30
コース:河口湖駅→(電車)→三ツ峠駅→開運山(三ツ峠山)→木無山→天上山→カチカチ山ロープウェイ

最短で行くなら御坂峠の三ツ峠登山口からピストンですが、折角なら周回コースを歩きたいので、車を河口湖畔に止めて河口湖駅から電車で三ツ峠駅まで行き、そこから登りカチカチ山に降りるコースを取りました。

明るくなる頃に河口湖駅に到着。
ヤマノススメのキャラクター達がお出迎え。
そういえば三ツ峠駅から登るのはヤマノススメの巡礼コースでしたね。ちょっと楽しみが増えました。

薄暗い中電車に揺られて三ツ峠駅に到着。
こちらでもヤマノススメのパネルがお出迎え。
ホントに人気ですよね。まあ、自分も全巻持っていますが。


三ツ峠駅から登山口までは街中をそこそこ歩きますが、朝日に照らされた三ツ峠山や富士山が所々で拝めて飽きません。
でも、富士山は山頂でのお姿を楽しみにしたいので見るのはほどほどに~。

三ツ峠グリーンセンターまでやってきました。
温泉施設以外にも色々あって、思っていたより大きな施設ですね。

春秋のハイシーズンには駅までの送迎もあるようで、登山客を完全に狙い撃ち。
一般的にはこっちに降りて来るのが普通なのかな?

グリーンセンターからもしばらく舗装道路が続きますが、傾斜はキツくなってきます。

途中でちょっと横道に入ると神鈴の滝があり、三ツ峠山をバックになかなか迫力ある滝が見れました。

やっとこさ登山口に到着。
ちょうど身体も暖まってきたところだったので、上着を脱いで登山開始!

ところで、三ツ峠駅からちょこちょこ見かけるこのオブジェは達磨石と言って三ツ峠山の開祖である空胎上人がデザインして、その後継者が建てたものだそうです。
駅とかにあるのはレプリカで、ここにあるのがオリジナルって事ですが、どういう意味を持っているのでしょうね。

葉が落ち切って日の光が届き易くなっている木々の中を気持ち良く標高を上げていきます。

「馬返し」までやってきました。
比較的開けた場所で、この先は急登になるので休憩スポットとしてちょうど良いと思います。

年末の休みの晴天なので、もっと人が多いと思ってましたが、ここまで会った人は2人だけ。このコースはあまり人気無いのかな?

その後、急登の途中には八十八大師という、たくさんのお地蔵様が鎮座している場所があります。
先に書いた空胎上人のお墓でもあるようです。

こういう神秘的な場所は好物ですが、正直山の中ではちょっと怖いですよね。

この辺りまで来ると、富士山が立派な姿を見せてくれます!
疲れも吹き飛びますね!

急登を経て、屏風岩に到着。
堂々とそびえる屏風岩が大迫力。

ここはフリークライミングのめっかなので、ビレイの掛け声が響きわたっていると思ってましたが、クライマーは1人もおらず寂しい感じでした。
やっぱり、この時期はもう寒くてシーズンオフなんですかね。

そんなこんなで山頂到着!
ありがとう御座いました!

そこからは完璧までのシルエットを保った富士山が!!

そして、後には甲府の街なみと南アルプス、八ヶ岳の白い稜線が見事に望めました。
富士山だけの山かと思っていましたが、これは凄いですね!

登り納めにふさわしい絶景に感謝感激です!

この最高の風景を見ながら昼食休憩と洒落込みたかったのですが、この日はシェルを着てないとヤバイくらい強風&極寒だったので早々に退散。

三ツ峠山荘のベンチで富士山をみながら昼食としました。
小屋にはお客さんはいませんでしたが、おそらく明日の年越しには沢山のお客さんが来るのでしょうね。


この後はカチカチ山ロープウェイに向かって下山。
三ツ峠駅からのコースとは違って西桂町の街並や富士山方面の展望が広がる歩き易い尾根路が続きます。

河口湖方面の展望も期待していたのですが思ったより無く、ちょっと残念。

カチカチ山ロープウェイ駅に下山完了!
お疲れ様でした。

近くの富士山展望台は大勢の観光客で溢れていましたが、

…日本人がいない…!

全くといって良いほど日本語が聞こえず、茶屋の店員さんもひたすら英語。
いや~、日本もすっかり世界的な観光地になってしまったのですね。

日本の良さを世界の人たちにわかってもらえるのは嬉しいですが、人が増えればアレな人たちも増える訳で。
おもてなしの心も大切ですが、先日の八甲田の落書きの件もあるし、そういう人種には断固とした態度でいてほしいですね。

カチカチ山からは河口湖の展望もばっちりでした。

この後は手抜きしてロープウェイで下山し、河口湖畔の駐車場へ。

立派な富士山も拝め、最高の登り納めと出来ました。
個人的には富士山展望は朝霧高原横にある毛無山が一番だと思っていますが、この三ツ峠は南アルプスや八ヶ岳の展望も素晴らしいので、総合的な満足度は上かも知れません。
三ツ峠、良い山です!

以上。