2016年8月1日月曜日

雨雨雨、そして空 【甲斐駒ケ岳 南アルプス 黒戸尾根】

さあ!いよいよ梅雨明けして盛夏到来!
山ヤのみなさん、今シーズンも安全第一で夏山を楽しみましょう!

さて、少し遅れてしまいましたが梅雨明け前の7/16・17に南アルプスの甲斐駒ケ岳に登ってきたのでその模様をレポします。

「甲斐駒ケ岳(2967m)」
2016/7/16-17
コース
7/16 白州観光キャンプ場駐車場→(黒戸尾根)→七丈小屋(テント設営)⇔山頂
7/17:七丈小屋→(黒戸尾根)→白州観光キャンプ場駐車場

甲斐駒ケ岳といえば北沢峠から登るのが一般的ですが、今回はこれからの夏山本番に向けてのテン泊装備トレーニングも兼ねてキツめの黒戸尾根コースを選出。
あと、首都圏からは仙流荘に行くよりアクセスが容易っていうのもあります。

そんな気軽に選んだ黒戸尾根コースですが、正直ここまでハードとは…。

前日夜に登山口で車中泊し、当日は雨の音で目が覚めました。
当日の山の天気予報は晴れ時々霧だったので、登っている間に止むだろうと考え予定通り出発!

しかし、スタートの標高が低いせいか気温、湿度共に高く、フードを被るとサウナ状態で汗が止まりません。
おかげでレインウェアの中はもう汗か雨なのかどうでもよくなるほどグチョグチョ。

登り始めて2時間程度で心が折れる寸前。
引き返す理由を常に考えていました。

刃渡りまでやってきましたが、雨は止むどころか時々強まる感じ。
ここまでに2組の途中撤退するパーティーに会いました。

自分の方はトレーニングと割り切り、覚悟完了。
登頂は無理だとしてもテン場の七丈小屋までは行く事に。

5合目小屋跡を少し過ぎた場所にある吊り橋です。
ここまででかなり疲労が溜まっていますが、本当の地獄はここからでした。

永遠に続きそうな急勾配のハシゴ、クサリ場の連続。
ソロテン泊装備でここからは本当にキツかった!今となっては苦しいとか辛いとか考えると足が止まりそうなので、もうただただ無心に足を前に出していた事しか覚えていません。
(写真の下山時のです。登っている時はカメラを出す気力も無かったです…)

そんなこんなで、テン場に到着&設営しやっと一息。
でも、天気は雨のまま。

設営してテント内でゴロンとした時には今日は絶対動かないと誓いましたが、昼飯くって1時間もボケ~としてると意外と元気が出てくるもので、山頂から下山中の日帰り強者の「山頂は晴れてますよ!」の一言で今日中の登頂を決意。

サブバックに荷物を詰め、気合い一発!
さあ、行こうか!

8合目を過ぎた頃に雨は止みましたが、相変わらず濃いガスの中。
本当に晴れてるのかな?と心配になった頃に砂浴びしてる雷鳥先輩と遭遇!


疲れを忘れて見入ってしまいました。砂浴びしてる姿を見れたのは初めてだったので嬉しかったです。

そして、山頂目前でやっと青空が!!
標高差2200mの達成感と今まで感じた事ない疲労感が入り混じって、山の上ではいつもの青空が今回は特別な青空に見えました。

甲斐駒ケ岳登頂!!やったよ~(疲労困憊)

ちょっと前まで感じていたじめじめした世界とは別世界、カラッと涼しい風とぽかぽかした陽の光が天国です。


ただ、本当に雲の高さ=山頂の高さ、なので周りの山岳風景はお預けでしたが、空と流れる雲の中に身を置いていると空と一体になったような不思議な気分になります。

テント泊で時間に余裕があったので16時頃までゴロゴロのんびり過ごしました。
最後の30分くらいは自分1人になり、人気の百名山の山頂を独り占めと貴重な経験をしました。

あ~、これで景色が見えれば最高だったのになぁ。

この後はテン場まで撤収し、完全にバタンキュ~。




<2日目>
おはよう御座います!
起きた直後はガスの中でしたが、下山の準備をしてるとガスが抜け鳳凰三山が雲海に浮かんでいる絶景が見えました。

こんな絶景が見えるテン場だったんですね!
最後の最後に見れて良かった。

下山する前にもう一回山頂に行ってみようと思いましたが、山頂付近はガスの中&午後より雨予報だったのでそのまま下山を決定。



山の中腹付近は晴れていたので、登りの時には見えなった風景や大雲海を楽しみながらのんびり下山しました。

11時前に駐車場に着。
お疲れ様でした!

さて、今回の雨のソロテン泊装備の雨の黒戸尾根ですが、ぶっちゃけもう二度とやりたくありません。
雨っていうことで体力的にというか精神的に辛かったです。

初めての甲斐駒は辛い思い出になってしまったので、天気の良い日に思い出を上書きしにリベンジします!

以上。


…もっと、体力つけないとなぁ~。

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