普段なら山頂から麓まで段階的に紅葉が進むものですが、今年は短期間に標高の低い場所も気温が下がる日が多く、広範囲に紅葉が広がり見事な色付きを見せ、紅葉の当たり年だったそうです。
ただ、天候不順な日も多くなかなか絶景に巡り合うのも難しかったように感じます。
自分も山に行けた日は少なかったですが、その一つ一つで素晴らしい紅葉に出会えたので満足度はかなりのものです。
では、その一つで10/8に登ってきた「平ヶ岳」を紹介します!
「平ヶ岳」(2141m)
*池ノ岳より望む
コース:鷹ノ巣登山口→山頂→玉子石→鷹ノ巣登山口
「平ヶ岳」は一般的な鷹ノ巣からのコースはテント泊禁止で往復CTは11時間以上と百名山の中で日帰り最難関と言われています。
自分も山を始めた頃は「いや~無理でしょ!」って感じでしたが、今になっては「まあ、普通に大丈夫でしょ。」って感じ。
人間って成長するもんですね。
ただ、この標高で盛夏に行くのはちょっと遠慮したいので紅葉の季節を狙っていたところ今回タイミングが合い行ってみました。
10/8は3連休中日で紅葉シーズンなので駐車場が心配でしたが、いつも通り登山口で前泊するつもりで出れば余裕と考え夕方過ぎに家を出発。
ところが21時に到着した時点で舗装されたメインの駐車場は満車。その横の路肩スペースに駐車する羽目に。
え!?こんな人気のある山だっけ!?(失礼)
紅葉シーズンの連休を甘く見てました。
当日はヘッドランプが必要なくなる6時くらいに出発。
前日はあれからも車がどんどん来て道のスペースというスペースは車でいっぱい。
日帰り最難関なんてどこへやらってくらいの盛況振りです。
登り始めるとすぐにヤセ尾根になり展望が開けます。
朝方は雲多めで山の上はガスっていますが、山を彩る錦の紅葉が素晴らしい!!
そして、更に標高を上げるとますます紅葉が濃くなり、もう緑色が珍しいくらいに。
雲も抜け陽も当たり始めると真っ赤な世界が広がってました。
登り始めて2時間程度でもう大満足!
これが越後の本気の紅葉か!!
そして、下台倉山から台倉山までの縦走路に入ると、もうそこは紅葉回廊。
東側の斜面は一面の紅葉の絨毯!
もう、語彙力も低下しまくりで、凄い!赤い!うっひょ~って感じ(笑
燧ケ岳を望みながらの紅葉回廊は今回の山行の一番の見所でした!
台倉山を過ぎると池ノ岳直下までは平坦な樹林帯の木道歩きが続きます。
紅葉で振り切れていたテンションも若干クールダウン。
で、ちょっと注意書き。
山と高原地図ではこの付近に2箇所水場マークがありますが、いずれも使えない(見つからない)感じでした。
もしからしたら渇水してたかも知れないですが、あまり当てにしない方が良さそうです。
でも、池ノ岳近くの水場は普通に使えましたので、そこまで頑張りましょう!
池ノ岳直下に来ると樹林帯を抜け、伸びやかな低笹の気持ちよい稜線に。
奥只見湖方面の展望も広がり、秋の涼しい風が吹き抜けて行きます。
池ノ岳に到着!
金色の湿原に青い空が映りこんだ池塘と、その奥に見えるおおらかな平ヶ岳がお見事でした。
燧ケ岳方面も雲が抜け大展望!麓に広がる紅葉も鮮やかで、きっと裏燧林道あたりは素晴らしいでしょうね。
この池ノ岳で登りきった感が強いですが、平ヶ岳山頂まではもう少し!
もうひと頑張り行きましょう!
平ヶ岳山頂、ありがとう御座います!
最高点は木々に囲まれ、なんとも地味~な感じ。
でも、ちょっと手前には展望が開け休憩場所となる木道もあり、気持ちよい場所があります。
まあ、でも人が多い多い。
鷹ノ巣コースとは別の山麓の宿泊施設に泊まった時だけに使えるプリンスルートで登ってきた団体さんもいて大賑わいでした。
で、ここでまさかのフォロワーさんに遭遇。
今夏になって、特に約束も無く妙高、白馬と3回目となり不思議なくらいの遭遇率にびっくり。
行きたい山の感性が似ているのかも知れないですね。
少し嬉しくなりました。
昼食を兼ねてしばし雑談した後、フォロワーさんとは別れて玉子石に向かいます。
山頂から玉子石までは草紅葉の稜線歩き。
この雰囲気は尾瀬や会津駒ケ岳を連想しますね。やっぱり近い山域なので似た感じになるのかな。
玉子石に到着!
絶妙なバランスで石が乗っているように見えますが、近づいて見るとくっ付いています。
でも、自然の造形美って凄いですね!
奥には越後駒ケ岳や八海山と越後の山々が見えるはずですが、雲が掛かっており残念。
でも、斜面の紅葉は素晴らしい!
帰路は来た道をそのまま戻りますが、太陽も高くなって紅葉が更に色鮮やかに。
写真撮りまくりでなかなか前に進みませんでした。
そして16時頃に無事下山。
お疲れ様でした!
6時発だったので約10時間。
満身創痍って訳ではありませんが、やっぱりそれなりに疲れました。
体力に自身の無い人は、宿泊施設を利用してのプリンスコースをオススメします。
いや~、でも本当に紅葉が素晴らしい山でした。
大変だとは思いますが、多くの人にこの紅葉を見てもらいたいですね!
以上です!
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