もちろん単純な距離の話ではなく、向き合う気持ちの距離というかなんというか…。
とにかく登山口まで遠いというのが一番のネック。
茨城からだと都内を抜けるか、または長野の方まで回り込んで南下するコースになりますが、いずれも片道400キロ以上で6時間ほど掛かり、できれば移動日に1日割り当てたいレベル。
そして、山登りも主だったピークに立ちたいなら1泊以上は欲しいと、とにかく1回の山旅に日数が掛かるので、行く!って決めるのにそもそも気合が必要。
だからと言って、人混み嫌いの自分としてはお盆のような大型連休に入山する気にもならず…。
そんな理由で敬遠してきた山域ですが、山登り6年目ともなれば行き易いメジャーな山はだいたい登りきっており、日本全国の色々な山に登ってみたい自分としては、そろそろ登っておかないといかんな、って思った次第です。
そんな訳で、地図と今後の計画も含めて検討した結果、まず「塩見岳」に登ってみる事にしました。
では、初南アルプス南部!レポいってみましょう!
「塩見岳」(3052m)
*三伏山から望む。
2018/7/22コース:
1日目:越路駐車場→鳥倉登山口→三伏峠→塩見小屋(泊)⇔山頂
2日目:塩見小屋⇔山頂→三伏峠→駐車場
スタートは定番の鳥倉登山口手前の越路駐車場から。
今回は月曜にお休みをもらっていたので、土曜は移動のみで昼過ぎに出発し夜に到着。
土曜の夜到着だったので駐車場が心配でしたが、思ったより空いており、ゲート近くの第1に停めることができました。第1の手前にも、第2、第3とあるのでトップシーズンでも無い限り満車になる事は少なそう。
…でも、やっぱり遠いよ!!
茨城からでは休憩込みで片道6時間ちょい。
この距離は金曜仕事上がりに来るのは避けたい感じ。まあ、絶対無理って訳ではなさそうですが…。
前日は早めに就寝できたので当日は日の出と同時に出発。
駐車場から鳥倉登山口までは約4キロの林道歩きです。
林道から朝日に染まる300名山の奥茶臼山が望めました。崩れた山肌が特徴的ですね。
鳥倉登山口に到着。
さあ、クライムオン!
最初はカラマツ帯の急登。
下界は連日の猛暑ですが、スタートの時点で標高が1800mあり涼しく、良いペースで標高を稼いでいきます。
途中からは傾斜も緩いトラバース道に。
途中途中に丸太路がありますが、写真で見るより足元はしっかりしており特に怖い感じはしませんでした。
三伏峠に到着!
日曜と言う事もあって前日に登ってきた人たちが多く休憩していました。
この峠は日本一高い場所にある「峠」って事ですが、なんか「峠」っていう雰囲気は無く個人的にはちょっと微妙な感じでしたね。
テン場はしっかり整地されており、なかなか過ごし易そうです。
三伏峠小屋からほど近いピーク三伏山へ。
おお~、お見事!
ここからはこれから目指す塩見岳や、中央アルプス、南アルプス南部の山々が展望できます。
今回の山行で初めての大展望に大興奮!
小屋近にこんなスポットがあるのは嬉しいですね。
三伏山を超えると再び樹林帯へ。
急登はありませんが、歩く距離の長さと緩やかなアップダウンで除々に体力を奪われる感じ。
展望もあまり無いので頑張りどころ!
それにしても標高は2600m近いのに、この森の深さ。
やっぱり南アルプスだな~って感じですね。
塩見岳直下の急登を登っているとやっとこさ森林限界突破!
そして、すぐに塩見小屋到着!
お疲れ様でした!!
今日はここに宿泊するので実質初日終了です。
さっさとビールでも開けて「プッハァ~最高!!!」ってやっちまおうかと思いましたが、まだ10時前。
さすがに1日を終わらすのは早いので、とりあえず山頂に行ってみることに。
塩見小屋から見た塩見岳。
CTだと山頂まで距離の割には1:20と長めなので気になっていましたが、なかなかハードな道のようですね。
天狗岩直下からは岩場登り。
両手が開いてないと危ない場所も多いのでストックは置いてきた方が無難。
樹林帯の中ではほとんど見られなかった高山植物も増え稜線を彩ります。
天狗岩から見た塩見岳本峰。
ヒュ~、塩見さんカッコイイぜ!!
…って、まだまだ遠いな~。
山頂までもう一息!
崩れ易いガレ場が多く看板の通り落石には注意した方が良いです。
振り返ると先ほどの天狗岩と歩いてきた稜線が。
ここに来て一気に高度感がでてきましたね。
塩見岳山頂!
ありがとう御座いました!!
夏山らしく雲が沸き立ちモヤってしまいスッキリ大展望!とはいきませんでしたが、北岳、間ノ岳や荒川岳が大迫力で望めました。
…それにしても仙塩尾根のアップダウンがエグイな~。
時間がお昼前とそこそこ早かったので山頂を独り占め。
人気の百名山を独占できるのは嬉しいですね!
その後は小屋に戻り塩見岳をつまみにカンパーイ!
もしかしたら日帰りできてたな~って思える程度には時間があったので小屋でのんびりダラダラ。
夕方前には小屋周りがガスってしまいましたが、夕焼け時には一瞬ガスが抜け素晴らしい景色を見せてくれました。
やっぱり3000m近い標高から見る夕焼けは別格ですね。泊まりで来てよかった!
この後は再びガスの中。
星空は期待できないので、おやすみなさい~。
(2日目)
おはよう御座います!
2日目です。
この日は少し上層雲が多いものの昨日よりは遠望ができそうだったので、日の出と同時に再び山頂へ。
昨日は山頂から見れなかった中央アルプスや御嶽山が朝の世界に浮かび上がります。
透き通った朝の空気が身体を撫でていきます。
やっぱり、自分はこの時間が大好きですね。
山頂からは昨日は見れなかった富士山が!
雲は多めでしたが、幻想的な姿を見せてくれました。
そして、帰りには影塩見!
ふむ!満足なり!
この後は小屋に戻り朝食を取り荷物をまとめ下山開始。
塩見小屋を過ぎると樹林帯に戻るので、写真も少なめでもくもくを歩みを進め、11時前には駐車場まで下山完了。
お疲れ様でした!
最初にも書きましたが、2年振り&初南アルプス南部だった今回の山旅でしたが、やっぱり感想としては、遠いなぁ~っていうのが一番に出ますね。
でも、人も少ないので山の深さというか山そのものを楽しめる感覚は強いと思います。
北アルプスのレジャー的な山旅も良いですが、たまに無精に味わいたくなる不思議な魅力を感じました!
毎シーズン一回くらいは訪れたい山域ですね!
以上です。
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