さて、すっかり山ブログを書くのがおざなりになってしまい、ネタも年周遅れになりつつある今日この頃みなさま如何お過ごしでしょうか…
これだけ遅れるとなんかもうどうでもよくなってくるので、あまり気にせずアップしていこうと思います。
まあ、山はそうそう逃げないので数年経っても記事の鮮度が落ちないのが良いですよね。ちょうど1年遅れならむしろ旬!笑
今回は2022年の5月上旬に前回の高野山と一緒に巡ってきた熊野古道を紹介したいと思います。
「熊野本宮大社の大鳥居」
2022/5/2
コース:熊野本宮大社前(河川敷大駐車場)→(大日越え)→湯の峰温泉→(赤木越え)→発心門王子→(中辺路)→熊野本宮大社
熊野古道と言えば世界遺産にも登録され世界に知られた観光地で、なんとなく「石畳の道」ってイメージを持ってる人が多い気がします。
そもそも熊野古道とは、1000年以上前に自然崇拝として熊野一帯が神々が住まう地として崇めら、その後11世紀くらいから京都の上皇や貴族が熊野詣でをしたことで作られた道と言われています。
そして現在に至るまで、身分の高い人達だけでなく庶民にとっても崇拝の地となり、様々な場所から熊野に至る道ができたそうです。
以前登った八経ヶ岳の在る大峯奥駆道や、前回紹介した高野山も広い範囲でみれば熊野古道の一部です。
今回、熊野古道を歩くにあたり何処を歩こうかと考えたところ、一番メジャーな「中辺路」がまだだったのでそこを歩く事にしました。
とは言え、限られた休みに強行して来ている社畜としては、始まりから古道を辿り熊野三山を詣でるのは難しいので、さくっと熊野古道体験コースとして熊野本宮を起点終点にして大日越え・赤木越えを経て中辺路に至る周回コースとしました。
では紹介していきたいと思います。
車の本宮前の河川敷駐車場に停めてスタート。
広くて混雑期にも停めやすい駐車場ですが、河川敷なので雨が多いと水没するそうなので停める際は天気にご注意を(笑)
まずは本宮前の通りを大日越え登山口に向かって歩きます。
写真の後ろにはゴールの熊野本宮がありますが、ちゃんと歩き切った後に詣でるので、後ろは振り向きません!
前日が雨だったせいか周辺の山々には靄が掛かりなんだか良い雰囲気です。
大日越えの登山口。
この大日越えも中辺路の一部。途中「湯の峰温泉」を通過するので、湯の峰温泉を利用する参拝者はこちらのコースを歩いていたのでしょうね。
登山口から少し入るとすぐに急登ですが、整然と並ぶ杉並木に石畳…、イメージにあった熊野古道らしい道でちょっと嬉しくなりました。
少し進むと平坦な道になり、すぐに湯の峰温泉に向かって下り始めます。
湯の峰温泉に到着。
湯の峰温泉といえば日本最古の温泉と言われる「つぼ湯」ですが、自分はまだ未湯…
今回、運良ければ入ろうと思ってましたがGWだけあって先着順の入浴券はすでに相当数出ており入れるのはいつになるかわからない状態…、うん、また来ます…(涙)
湯の峰温泉から今度は赤木越えに入ります。
入口から鬱蒼としており、歩く人が少ないのが一目瞭然。
さて、どんな道なのか…
登り始めてみると、思ったよりはっきりわかる道で一安心。
とは言え、景色が広がる場所も無く全体的に単調な道が続きます。
ちょっと興味深かったのが、この標識。
手の指で湯の峰温泉方向を示している今時のデザインですが、なんと置かれたのは約100年前。当時にしてはなかなか良いセンスですよね。
後半は木々の間から少し景色が広がる明るい道に。
風も感じられ気持ち良いトレッキングになりました。
赤木越えの終着である船玉神社。
ここで中辺路のメイン通りと合流しますが、人の気配はありません。
そういえば、ここまで人とあってませんね…笑
そして、中辺路のお手軽観光コースの出発地点として紹介されてる発心門王子に到着。
休憩所やトイレもあり、すっかり立派な観光地。
ここまでは本宮の方からバスも出ており、たくさんの人がハイキングを楽しんでいました。
道も登山道ってよりは普通の田舎道。
最初は「うーん、なんか思ってたのと違う…」ってネガティブな印象を持ってしまいましたが、そもそも熊野古道は老若男女多くの人が歩いた道。それが山深い道って事がそもそもおかしい話で、人との距離が近くなるのは自然な事なんですよね。
そう、考えるとこの田舎道ハイキングも楽しくなってきました。
途中、茶屋で休憩を入れつつ、春の陽いっぱいの気持ち良いハイキングが続きます。
家族連れや一般観光客も多く賑やかですが、多くの人が歩いていた昔もきっとこんなんだったんでしょうね。
観光と参拝、目的は違えど熊野古道はまだ生きてるって感じられました。
本宮大社の近くになると再び石畳の道に。
自然と身が引き締まる感じです。
無事、熊野本宮大社まで戻ってきて参拝。
長い長い熊野古道、今日はその一片だけでしたが歩けた事に感謝。
ありがとう御座いました。
そして、最後に大斎原の大鳥居を参拝。
実は今ある本宮は水害を受けた後に移転されたものなので、実はこの鳥居がある場所が真の本宮。熊野本宮大社に行った際はこちらをお忘れなく。
さて、今回の山(?)旅はこれで以上となりますが、熊野詣でとしてはこの先更に中辺路を歩き「熊野那智大社」「熊野速玉大社」を至るのですが、それはまたの機会に…
…と思ってましたが、結局次の日に帰宅ついでに車で行ってしまいました。
文明の力、ばんざい!笑
とは言っても熊野古道には伯母子岳や釈迦ヶ岳や大雲取山といった登ってみたい山もあるので、また機会を伺って訪れたいと思います。
あと、湯の峰温泉も!
以上です。
0 件のコメント:
コメントを投稿