2013年12月15日日曜日

復興支援の旅 ファイナル!【茨城県 北茨城】

今年もあと少し!ラストスパートです。

2011年3月11日、そうあの東日本大震災が起こった日です。
自分は茨城県の南部に住んでいたおかげで1週間程度ライフラインが機能しなくなった程度で済みましたが、茨城県の北部ぐらいから北の大平洋側は津波のせいで甚大な被害を受けました。

なまじ震災の被害を受けたせいか、本当に大変な人たちがどれだけ苦労しているか想像できてしまい、そんな人たちの為に自分は何かできないかと考えました。

高額の募金やボランティアが出来れば一番良いと思いますが、現実的に社会人としての自分の生活を維持しながらできることは限られてしまいます。

そこで、実際に現地を訪れてそこで飲食や宿泊、買い物をする事でお金を落とし、生活のサイクルの一部となる。
この考えを基礎として「復興支援の旅」と題し、この企画をスタートさせる事にしました。

もちろん、旅好きの自分の自己満足を満たす大義名分も含まれているのは理解していますが、何もしないよりはマシだと思っています。



震災から約1カ月後4月23日の福島県のいわき市を皮きりに、青森県の八戸から岩手県、宮城県、福島県の大平洋側を中心に年に1~2回のペースで行ってきました。

そして足掛け2年9カ月立った2013年12月14日、最後の被災地「茨城県 北茨城市」を訪れてみました。

結局、地元の県が一番最後になってしまいました。
「いつでも行ける」っていう考えが一番の理由かと思います。

日帰り半日程度の旅でしたが、紹介したいと思います。

北茨城市の大津漁港にやってきました。
ここでは約4.6mの津波がやってきました。地震による港の崩落と合わさってかなりの被害になったようです。

今では写真のように片付けられた更地が多く復興工事真っ最中のようです。

大津漁港の直売センターです。

建屋内では営業中の店も半分くらいで、お客も少なめ…、ちょっと寂しい感じです。
売っているものも地元産は少なめに見えました。

港がほとんど機能していない事も理由だと思いますが、場所柄、原発の影響が強いような気がします。

酒のつまみに「カレイの丸干し」を買いました。

「五浦岬公園」です。抜けるような青い空とはっきり見える水平線!絶好のドライブ日和でした。

北茨城の一番の有名所、「六角堂」にやってきました。
ここ六角堂は近代日本の美学研究の開拓者である岡村天心が思索の場所として自ら設計したものです。

この六角堂も震災の津波の被害で消失してまいましたが、2012年4月に再建されました。

六角堂の少し手前にある岡村天心の居宅です。こんな景色の良い場所に家を持てるのはうらやましい限りですね。

昼食は海沿いにきたら海鮮料理は外せない!って事で、北茨城でも人気の「船頭料理 天心丸」に行ってみました。
http://tabelog.com/ibaraki/A0805/A080501/8001287/

海鮮丼!!
刺身のプリプリ感の残った鮮度もさることながら、一切れ一切れが手のひら程もあり、それがこれでもか!ってばかり盛られています。
非常に食べ応えがあり、うまうまでした。

やっぱりこの時期の魚介は脂が乗っていて一段とうまいですね。

この後はちょっと山沿いに入り温泉を楽しんで帰宅しました。


さて、この北茨城市を訪れてみて感じた事は、お金さえかければ見た目は元通りになるかも知れないですが、人々の生活サイクルが元通りになるのは一筋縄には行かないって事を感じました。
特に生活基盤であった漁業が原発のせいで現在も失われているのは大きいようです。

こればかりは「がんばれ!」って言ってもどうしようもない…。
そんなやるせない気持ちが残ってしまいました。

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これで「復興支援の旅」は一段落という事になります。
結果としては直接津波の被害を受けた市町村の全て(原発の影響で立入禁止になっている場所を除いて)を回ることができました。

時には「立入禁止」の看板がある福島第一原発ぎりぎりまで行った事もありました。
岩手県の大船渡、陸前高田、宮城県の気仙沼、石巻の想像を超えた惨状に言葉を失った事もありました。
人の気配が消えた福島県の原発近隣の市町村に寒気を感じた事もありました。

消して良い思い出とは言えませんが、この光景を自分の目で見れたの貴重な経験でした。


最後に、旅の先々で自分たちの生活が大変なのにも関わらず笑顔で迎えてくれた全ての人に感謝します。
ありがとう御座いました!!


でも、本当の復興はこれからだと思います。
自分はこれからも優先的に被災地に足を運んで行きたいと思います!

おわり。

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