2018年8月25日土曜日

空に続く緑の稜線「大朝日岳(朝日連峰)」 前編(1日目) 【山形県・新潟県】

今回紹介する「大朝日岳(朝日連峰)」は東北の中でも飯豊連峰に次いで山深い山です。
東北好きの自分としては山を始めた頃から目を付けていましたが、初心者にはキツく長いCTとアクセスの悪さから、敬遠していた山域でした。

しかし、去年にSNS上で見たヒナウスユキソウの群落の写真に感動し、登りたい熱が再燃。今の自分の実力なら十分行ける!と確信して、今回突撃してみる事に。

さて、憧れだった「大朝日岳」どんな山旅になったのでしょうか?
いざ、参らん!

「大朝日岳」(1870m)
*小朝日岳から望む朝日連邦主稜線
2018/7/14-15
コース:
1日目:日暮沢小屋(駐車場)→清太岩山→竜門山→竜門小屋(泊)⇔寒江山
2日目:竜門小屋→西朝日岳→大朝日岳(山頂)→小朝日岳→ハナヌキ峰→日暮沢小屋

定番のコースと言えば古寺鉱泉もしくは朝日鉱泉からの大朝日岳ピストンですが、この最短コースだと基本ピークハントのみ。
百名山ハンターならそれで良いかもですが、自分としては主稜線歩きが出来ないのが残念過ぎるので別のコースを検討。
そして、選んだのが日暮沢小屋からの周回コースです。
当初は山頂直下の大朝日山頂避難小屋に一泊しようと思ってましたが、3連休初日って事で絶対混むと考え、途中稜線上の竜門小屋にしました。

起点の日暮沢小屋です。
定番の登山口ではないので空いているかと思ってましたが、朝6時の時点で正式な駐車スペースは満車。少し下の空きスペースに止めました。
さすが、連休初日!

この日暮沢小屋は無人小屋ですがすぐ横に水場もあり利便性は良さそうなので前泊するのもありですね。

登山口からしばらくは樹林帯の急登。
山深いと言っても標高は低めの朝日連峰、当日は猛暑ってこともありできるだけ早く標高の高い場所にいけるようにペースを上げていきました。

しかし、出発も遅かったせいか早いうちから汗だく。
ヒィィィ~、キツいなぁ~。
一昨年の同時期に飯豊に登って熱中症になりかけた反省から、水を多めに持ってきたのが大正解。


清太岩山まで登ってきました。
まだ標高は1400m程度ですが、さすがは豪雪地帯、既に森林限界は突破し東北の山らしいなだらかな稜線が続きます。

ここからは大朝日岳や主稜線が望めるはずですが…。
どよよ~ん、稜線には雲が掛かっていました。

まあ、初日はこの程度は覚悟の上でしたが、やっぱりちょっとがっかり。

今日の宿泊地「竜門小屋」に到着。
まだ、昼前だったので居たのは管理人とそのお知り合いの方だけでした。
この「竜門小屋」は避難小屋扱いですが、シーズン中は週末を中心に管理人が常駐しています。ただ、寝具や食料の提供は無いのでご注意を。

小屋の横にはキンキンに冷えた水場があり、水の心配はありません。
こういう小屋は本当に助かりますよね。(お酒を冷やせるので)

とりあえず受付を済ませ、昼食や管理人の人と雑談していると、少しガスが晴れてきたので主稜線上のピーク「寒江山」を目指します。

稜線から見た「竜門小屋」。
ガスが抜けて初めて俯瞰すると、かなり良い立地にありますね。
天気が回復してくれれば綺麗な夕陽、朝日が期待できそう!


寒江山までは広々とした稜線が続きます。
基本曇り空でしたが、時折広がる青空と緑のおおらかな稜線がとても気持ち良かった!


楽しみにしていたヒナウスユキソウの群落はすっかり色褪せてしまっていましたが、その代わりハクサンイチゲの群落やニッコウキスゲが目を楽しませてくれました。

寒江山山頂!
ここからは以東岳を含む朝日連峰の主稜線を望めるらしいですが、結局稜線上のガスは抜けずに見れずじまい。

この後は寒江山で時間いっぱいまでのんびり過ごし竜門小屋に戻りました。


夕食後、日が沈む頃にはだいぶガスも少なくなってきましたが、時々稜線を覆う状況は変わらず。
綺麗な夕焼けタイムはお預けでしたが、ガスの切れ間から素晴らしい景色も見れたので満足な夕刻でした!


夜には完全に雲が抜け満天の星空が!
ちょうど新月近かったので、天の川もくっきりはっきり。
三脚は持っていませんでしたが、小屋前のベンチと転がっている石で固定して撮影しました。

これにて1日目は終了。明日は良い一日になりそうです。
では、おやすみなさい…。

後編(2日目)につづく!


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