さあ!2日目(後篇)、いよいよ今回のメイン「西穂高岳(2909m)」を目指します。
昨晩は相部屋だった方々のいびきの大合唱で快適とは言えませんでしたが、睡眠は十分!
標高:2909m
日付:2014/8/29
コース:西穂山荘→西穂高岳(ピストン)→上高地 下山
参考:http://www.nishiho.com/
所要時間:8時間(5:30~13:30)(昼食、休憩含み)
スタートは午前5時半、この西穂山荘から「西穂高岳」の往復は約5時間掛ります。
また、山荘から上高地までの下山を考えると午前中までに山荘に戻りたいので、余裕を見て早朝出発することにしました。
山荘を出てしばらく進み、後ろを振り返ると昨日登ってきた「焼岳」が見えます。
(真ん中当たりの茶色いピークが焼岳、その後ろは乗鞍岳です。)
快晴とは行きませんでしたが、風も無く雨も心配も無いのでどんどん進みましょう!
山荘を出発して約1時間、西穂高岳までの縦走路最初のピークの「西穂独標」に到着します。
この独標までは特に危険箇所も無く(独標直前ちょっとだけ危険かな)一般登山客も来れますが、ここから西穂高までの縦走路はいつ滑落して死んでもおかしく無い危険地帯になります。
実際に滑落死亡事故は珍しいものでは無く、自分が行ってきた次の日に死亡事故が起きていたようです。
下の写真に11峰と書かれているように西穂高までは、中小11個のピークを乗り越える必要があります。
さあ!ここから西穂高岳までは片道1時間半、気の抜けない往復3時間のスタート!
……、
と、いきなり独標から垂直下降かよ!
前を行く人にモデルになってもらいました。
山荘のHPには、この独標から降りるのに手間取るようだったら止めとけって書かれていたのを思い出しました。
でも、ぱっと見恐いですが足場はしっかりしており問題なさそうです。
残り8峰、少し大きめのピラミッドピークです。
ここまで来てやっとゴールの「西穂高岳」が見えます。(下の写真、奥の尖ったピークが西穂高)
後ろを振り返るとさっきの独標が見下ろせます。
おお…、こんな道通ってきたのかよ。
でも、ここまで危険だと思ったのが、左右ともに200mくらい切れ落ちた幅30cm程度の道と、足を滑らしたらそのまま200mくらい落下する斜めの岩の斜面くらいでしたね。
残り4峰~、もう少し!
最後の登り(上)と、通ってきた峰々(下)です。
急峻な峰々がヤバい程かっこよく見えます。
うっしゃ!登頂!!本日、一番乗り!
個人的にはピラミッドピーク以降は特に危ないと思った場所は無いように感じました。
でも、ちょっとつまづくくらいだったら大丈夫ですが、ほとんどの場所が転ぶ=滑落死に繋がるのは間違い無いので挑む方は注意して下さい。
山頂からの風景です。
残念ながら雲は多めでしたが、「槍ヶ岳」「穂高岳」、さらに「富士山」まで展望することができました。
とりあえず自分はここでUターンして山荘に戻りますが、実はこの「西穂高岳」から穂高連峰の最高峰「奥穂高岳」までは更に道が続いてます。
でも、その道は日本の登山道の最高難易度と言われており、延々と7時間程度無補給で今通ってきた道以上の危険地帯を抜ける必要があるそうです。
登山マニアの間では、自分の集大成として挑む人が多いそうです。
…自分もいつか挑む時がくるのかな?
山荘に無事戻って来たのが午前10時、だいたい予定通りでした。
自然と「生きて帰ってきた~」って声が出たのはちょっと自分でもびっくりしました。
この後は山荘で昼食を取って上高地に下山します。
下山完了~。やっぱり上高地は気持ち良い場所ですね。
今回の山旅も特に大きな問題無く、計画通りに完遂。
天気的には今一歩って感じでしたが、初の北アルプスとしては十分に楽しめたと同時に、その壮大さを体感する事ができました。
…いやはや、ここは凄い場所です。
いったいどこまで行けば自分の好奇心が満たされるのか想像もできません。
でも、さすがに体力的にも金銭的にも気軽に行ける場所では無いので年に2回程度を目安に北アルプスの山々を攻略して行きたいと思います。
以上!!
追伸)
この西穂山荘→西穂高岳のコース、個人的には大した事ないように書いてしまいましたが、責任取りたく無いんで注意勧告しておきます。
風の強い日(風に煽られて転落します)、雨の日(岩が滑りやすくなり転落します)は絶対に止めましょう。
純粋に死にたく無い人はやめましょう。
少なくとも自分は自分より山行経験の無い人を連れて行く気は全くありません。
もし、何かあった場合、お前が殺したんだって言われても文句言えない場所だと思います。
その事をよく考えて挑んで下さい。
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