今厳冬期シーズンは冬型の気圧配置が長く続く事があり日本海側の山岳はがっつり積りましたが、内陸側は思ったより少ない気がします。
そういった雪ががっつりある場所に突撃できる力量があれば雪山を満喫できるのでしょうが、自分はまだまだ若輩者。
まだまだ修行が足らん!って事で、ほどよく雪の積もった奥秩父の主峰「金峰山」に登ってきたのでレポします。
「金峰山」(2599m)
*砂払ノ頭より望む金峰山の稜線
2017/2/18
コース:みずがき山荘前駐車場→富士見平小屋→山頂(ピストン)
コースは定番のみずがき山荘前駐車場からスタート。
夏はかなりの頻度で満車になる駐車場ですが、さすがに積雪期は少なく自分が来た時点で5台程度で静かなものです。
今回のコースは比較的長めで積雪状態も不明確、更に金峰山は初めてって事で余裕を見て早めのスタートにしました。
富士見平小屋までは積雪はほとんどありませんでしたが、前日昼間の春陽気で解かされた雪が昨夜の冷え込みで凍結し、登山道のほとんどがガッチガッチの凍結路。
12本爪アイゼンしか持ってなく、中途半端に石とか露出した状態では使いたく無かったので注意しながら進みます。
まあ、それでも2回程ずっこけました。
流石にチェーンアイゼンがほしくなりましたね。
富士見平小屋に到着。
冬季は週末の予約が入った時だけ営業するらしいので、今は人の気配はありません。
テン場には5張。
通年でもあまりがっつり積もる事はないし、登山口からも近いので冬場のテン泊練習にはちょうどいいかも知れません。
富士見平小屋を過ぎると雪が結構積もっていますが、踏み固められていて非常に歩きやすく良いペースで進めます。
あいにくの曇り空ですが、キンッって張り詰めた空気と音の無い静かな空間が心地良いですね。
大日小屋を過ぎると急登になるので、その直前でアイゼンを装着。
所々、視界も広がり目の前には八ヶ岳連峰の堂々した姿が望めます。
大日岩から砂払ノ頭までは再び樹林帯になりますが、ここまで来ると雪もたっぷり。
踏み跡が無い場所は膝くらいまで埋まります。
また、比較的広い尾根なので大雪直後とかはルートを間違いやすいと思うので注意が必要そうですね。
砂払ノ頭からは森林限界突破!
迫力ある金峰山の稜線が広がり、山頂に在る五丈岩も見えます。
空は一面の灰色の曇り空、稜線は黒い木々と岩と雪だけ。
まるで水墨画の世界に迷い込んでしまった錯覚になりました。
雪山はやっぱりホワイト&ブルーが一番綺麗ですが、こういう色の無い世界も悪くは無いですね。
なんていうか上手く言葉に出来ないですが、孤高って言うか孤独を強く感じてか身が引き締まります。
急斜面に見えますが、意外に危ない場所は少ないです。
北横岳とか、蓼科山とかの次のステップアップ雪山としてちょうど良い感じ。
山頂到着!
金峰山のシンボル五丈岩がどっしり鎮座しています。
南アルプスや浅間山、奥秩父の山々が展望出来ました。
風が強かったので五丈岩の影に隠れて昼食タイム。
その後来た道をそのまま下山しました。
そして、富士見平小屋に戻る頃には晴れ間が広がってきました。
う~む、天気予報通りとは言えやっぱり残念ですね。
少し出発を遅らせていれば稜線で晴れてくれたかも…。
まあ、逆もしかり、そればっかりは運なのでしょうが無い!
小屋の周りではテントもだいぶ増えて賑やかになっていました。
そして、駐車場まで降りて本日の山行は無事終了~。
お疲れ様でした!
その後は増富ラジウム鉱泉で湯ったりのんびり。
その模様はまたいずれ「日本温泉巡り」紹介したいと思います。
以上!
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