2012年8月6日月曜日

【命を感じる森】白谷雲水峡トレッキング【屋久島冒険記 その10】


さて、いよいよ3日目、最終日になりました。
天気はなんと台風接近中ということであいにくの雨。
でも、屋久島は「1カ月で35日雨が降る」と比喩されるくらい雨の多い場所、これが本来の姿なのかもしれませんね。
また、今回は初日・2日目と天候に恵まれた事もあって、むしろこの雨は屋久島の本来の姿を体感できるという意味で大いに歓迎!
カメラも防水仕様だしね!

帰りの飛行機は夕方17時半、無理のない範囲で丸一日楽しめます。
そんな訳で最終日は予定通り「白谷雲水峡トレッキング」に行ってきました。

「白谷雲水峡」は原始の森が残る場所で、今では一部遊歩道が完備され誰でも手軽に森林トレッキングが楽しめる場所になり、一般の観光客にも人気のスポットです。
しかし、最短では60分とお手軽コースですが、最長になると4時間と軽く登山レベルのコースもあります。
自分はもちろん4時間コース!!

さあ、レッツらゴー!


入口近くの「白谷川」です。
雨のおかげでかなりの水量。コースはこの白谷川を上流に向かって進みます。


深い深い森の中を歩きます。
時々、雨脚が強まり歩行が困難になる時もありました。でもそんな時には目を閉じて森の音に耳を傾けます。
葉っぱに当たる雨の音、その雨が地面に落ちる音、そしてそれが小さな川になって流れる音、…確かにそこに命がありました。


「ニ代大杉」です。
4時間コースではいくつかこういった巨大な屋久杉に出会えます。
縄文杉や、紀元杉と違って根元まで普通に行けるのがいいですね。抱きつくことができます。ガシッ!


そして、屋久島を形作った立役者である「苔(コケ)」。
最初に説明したように屋久島はもともと海底が隆起した不毛の大地、そこにこれだけ豊かな森林が生まれたのはこの「苔」のおかげです。
「苔」は土壌からの養分を必要としないので、ある程度の湿度があれば岩の上とかでも育ちます。
そして、それを養分としてその上に木々が芽吹き森林となっていったのです。

今回はここまで、次回はいよいよ最終回です。
「白谷雲水峡」の後篇と総括で締めたいと思います。

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