2014年6月28日土曜日

勇気と蛮勇 【福島県 安達太良山(あだたらさん)】

ひと月近く前になってしまいましたが、福島県の安達太良山に登ってきたので紹介したいと思います。
自分にとっては百名山10座目!

標高:1700m
日付:2014/5/31
コース:塩沢スキー場登山口→くろがね小屋→乳首→鉄山→鉄山避難小屋→笹平分岐→<*進行断念Uターン>→くろがね小屋→塩沢スキー場登山口
参考:http://www.adatara-resort.com/green/around.stm
所要時間:8時間(7:30~15:30)(昼食、休憩含み)


この安達太良山は福島県のほぼ中央に位置しています。
2400年程前まではマグマを噴出する活発な火山でした。
現在では沈静化していますが、未だに火山性有毒ガスが噴出し、立ち入りが制限されている場所があります。

ただ、現在は山頂まで40分くらいの場所までロープウェイが通っていて、比較的登山道もなだらかで観光地化されています。

自分の場合は「観光」では無く「登山」が目的なのでロープウェイは使わず、更に比較的長いコースの塩沢スキー場登山口からのスタートです!

スキー場を抜けてしばらくは樹林帯を歩くと、景勝スポットの「屏風岩」に着きます。
写真ではわかりにくいですが、岩場の断崖絶壁でなかなかの高度感です。下を除き込むと滝も見えます。
東北なのでまだ新緑が若々しいです。しばし休憩~。

二つ目の景勝スポット「八幡滝」です。
この塩沢スキー場からのコースは沢に沿って進むので、常に水のある風景が楽しめます。

なので、こんな崖を鎖を頼りに進む事もあります。
最近はこの程度はなんとも思わなくなってきました。まあでも油断大敵!常に初心者の気持ちで行きましょう!!

でも、慣れてくれば鎖に頼らず岩の凸凹を掴みながら進めます。

一般の登山コースとの合流地点の「くろがね小屋」に辿り着きました。
ここは、全国的にもめずらしい源泉掛け流しの温泉が楽しめる山小屋です。
日帰り入浴もOKなのですが、今回はスルーします。
来るとしたらのんびり泊まりで来たいですね。

この「くろがね小屋」を抜けると森林下界突破!ガレ場の広がる火山特有の風景が広がります。

写真の中央の出っ張った部分が安達太良山の山頂、その名も「乳首」!

…昔の人ってエロワードを普通に使いますよね。今ではそんな名前は絶対付けられませんよね~。

乳首のさきっちょ(山頂)までもうすぐ!ここにくるとロープウェイから来るコースも合流するので一気に人手も増えます。


乳首の…、もとい山頂です!!
小さな社が天を突くように立っています。
下を見下ろすと赤茶けた大地が広がっています。

さて、ちく…、山頂を後にして縦走しながら安達太良山一番の見所、噴火口の「沼ノ平」を見に行きましょう!
とは言っても山頂からはすぐそこです。

そこには山が丸々吹き飛ばされた跡が残っていました。
いやはやすごい迫力ですね。やっぱり自然のパワーはすごい!!

安達太良山の見所はこんな感じでした。


この後は噴火口周りを縦走しながら、鉄山→鉄山避難小屋→笹平分岐から塩沢登山口に戻る予定でしたが、笹平分岐を過ぎてすぐにコースが全くわからない程の広大な雪渓に当たりました。

他の人の足跡でも残っているかと思って探してみましたが…、ありません。
今日、このコースを通るのは自分が初めてのようです。

このまま進むのに必要な能力は、
・コンパスと地図とで自分の位置を把握する能力→無い。
・雪崩や踏み抜き(雪にズボってハマる事)を回避するコース読み→できない。

笹平分岐からゴールまではおよそ2時間半、もしUターンすると4時間…。

この時間差を考えると多少無茶でも進みたくなりますが、技術の無さを考えるとこのまま進むのは「蛮勇」の他ならないと結論。

自分の体力を信じてUターンする事にしました。

どうにか予定時刻より2時間遅れて無事下山。

本当に登山は余裕を持って計画を立てるべきものと痛感しました。
あの時にそのまま進んでいたらどうなっていたのかと考えると、少しゾッとします。

帰宅してすぐに地図読みの本を購入。
勉強!勉強!

おわり。

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