少し前になりますが1/9~10に掛けて北アルプスの西穂高岳に挑戦してきました。
厳冬期の北アルプスは普通は素人は近づいてはいけない世界ですが、この西穂高岳は途中までロープウェイ、そして稜線直下には通年営業の山小屋もあるので厳冬期であっても比較的容易に登れる場所です。
しかし、素人が行けるのは途中の西穂独標まで、その先の西穂高岳は総合的な冬山の知識と経験が必要になり、初心者からレベルアップする為の関門となっています。
自分は冬山は八ヶ岳&北関東の山々で多少の経験も積んできました。
そして登れば登る程、冬にしか見れないあの青く白い世界に魅了され、今後も冬山を続けていきたいと考え、今回脱初心者を目指すべく挑戦してきました。
さて、どうなったのでしょうか?
レポを始めましょう!
西穂高岳(2909m)
*写真は西穂高岳手前のピラミッドピーク
コース:1/9 新穂高ロープウェイ→西穂山荘
1/10 西穂山荘⇔ピラミッドピーク(撤退)→新穂高ロープウェイ
土曜日ですが結構閑散としてます。夏に来た時は盛況でしたが冬はこんなもんなのでしょうか?
一般観光客、登山客がちょうど半々くらいです。
初日は西穂山荘までのアプローチだけなんで昼頃にのんびり出発です。
ロープウェイを降りると標高は2156m、すっかり白銀の世界です。
ここから山荘までは約1時間半、さあ行きましょう!
登り途中後ろを振り返ると笠ヶ岳が姿を現わしてくれました!
いやーーーカッコイイ!やっぱり雪山いいわ!!
あっという間に山荘に到着。
山麓から見たように山荘は薄いガスの中でした。でも人は多く、さすが人気の山小屋です。
テント場もそれなりに埋まっています。
冬のテン泊も興味がありますが、シュラフとかそれ用のを用意するのにお金掛るし、テン泊はもう少し先にしようと思います。
夕飯後、ちょっとガスが抜けて夕陽を見せてくれました。
オレンジの光が雪に当たりなんとも幻想的です。
何度も言っていますが、こういう風景に会えるとホント登山をやっていて良かったと思います。
明日は夜明けと同時に出発予定なので、早めに就寝。おやすみなさい~、Zzzzz…。
…
おはよう御座います!
天候は昨日より悪化して、吹雪いています。
ただ、全く身動きとれないというレベルでは無いので、とりあえず行ける場所まで行ってみる事にしました。
また、昼前より雪が強まる予報にもなっているので10時までに山荘に戻ってくるように時間制限も設定。
では、行ってきます!
ガスっていますが視界はそれほど悪くありません。
時折朝日も届き、雪山を赤く染め上げます。
風速は15m前後、気温はマイナス10℃程でした。この時期にしてはゆるいと思います。
天気が良ければこの方向に焼岳や乗鞍岳の絶景が拝めるはずですが…。
まあ、しょうがないですね。
なんて、お気楽タイムもここまで。
独標手前になる頃にはガスも濃くなり展望はほとんど無しに。
独標着!
ガスは濃いめですが、見通しは悪くなく風もそれほどで無いのでもう少し行ってみる事に。
ピラミッドピーク着!!
あばばば、風も強くなってきました。
…ここまで!
現時点では行けない程ではないですが、これからより悪天になる予報だったので撤収決定。
下山路で一瞬ガスが弱まった時に見えた西穂の峰々は恐ろしくも、それ以上に美しいと感じました。
この後は山荘まで戻り一服して下山開始。
帰りのロープウェイから見た西穂の稜線がすっかりガスの中。
撤退の判断は正しかったようです。
今回の山行も無事生還。
残念ながら西穂高岳のピークには到達できませんでしたが、今までで最も経験値が上がった山行だったと思います。
やっぱり冬山は無茶してはいけませんね。
以上!
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