2016年12月11日日曜日

晩秋の山旅2016 九州遠征編 その1 【九重山】

さて、すっかり書くのが後手後手になっている「晩秋の山旅2016」ですが、今回からは11月上旬に行ってきた九州遠征、大分県と熊本県にまたがる九重山に登ってきたので紹介しようと思います!

この時期の九州方面は雪の可能性もまだ低く登山として良いシーズンで、更に温泉もベストシーズンなので山&温泉好きとしては最高に魅力的に感じています。
昨年も開聞岳&指宿方面の温泉巡りに来ており極楽浄土だったので、この時期に九州遠征は定番にしたいですね。

温泉については別途「日本温泉巡り」で紹介して行きますので、九重山登山レポいってみましょう!

九重山(最高峰は中岳の1791m)
*星生山頂から望む三俣山(手前)と大船山(奥)

コース
11/3:長者原登山口→(長者原自然研究路)→坊ガツル⇔大船山→法華院温泉山荘(泊)
11/4:法華院温泉→(鉾立峠)→白口岳→稲星山→中岳→久住山→星生山→諏峨守越→長者原登山口

正式には九重山(九重連山)という山は無く、百名山である久住山を主峰に、中岳、稲星山、星生山、三俣山、漁師山、黒岳、大船山、北大船山、平治岳の総称になります。

初日(11/3)は羽田の朝一の便で熊本空港に入り、レンタカーを走らせて長者原登山口に。

長者原登山口です。
到着したのは遅めの11時でたくさんの車がありましたが、駐車場は広めで奥の方に止めれました。
この遠征中は安定して晴れる予報だったので、気分は最高で入山!
今日は大船山への登頂を目指します。


登山口から自然散策路をへて雨ヶ池に。
標高の低い場所でも紅葉は終わりを向かえ晩秋の雰囲気。

雨ヶ池は夏頃までは湿原になっているそうですが、今はもう干上がってしまっています。
きっと雪解け直後は花々が綺麗なのでしょうね。


雨ヶ池越を過ぎて少し下ると、九重山の真ん中であり象徴でもある「防ガツル」に出ます。
ラムサール条約にも登録されている広大な湿原です。

この時期は一面のススキ原になっており、そよぐ風とゆれるススキがなんとも良い風情を感じさせてくれます。
いや~、九重山、良い山です!

下の写真の真ん中のピークが大船山、さあ行きましょう!

大船山への登山道は思ったより急登で、且つ不明慮なので気を付けないと路を外れる場所がたくさん在りました。
御来光目的とかで暗い時に登る際には注意が必要ですね。

樹林帯の急登を抜け段原に出ると一気に視界が広がります。
大船山まであと少し!

うっすら残る紅葉がなんとも風情を感じます。
毎年6月にはこの当りはミヤマキリシマの群落で一面の薄紫色に染まるらしいですが、一回見てみたいですね!

大船山山頂!ありがとう御座います。
日本三百名山にも選ばれています。


山頂からは西側の九重連山や三俣山、北大船山方面の迫力ある火山地形が望めます。
こういうなだらかな山が点在する地形は独特ですね。
この場所だけで1つの世界が構築されている感じ。

今年は紅葉が遅かったので期待していたのですが、さすがにちょっと遅かったみたいですね。
まあでも、こういうくすんだ色彩の山も結構好きなのでOK!

しばし山頂を堪能をして下山しました。

本日の宿泊先の法華院温泉山荘に到着!
坊ガツルの片隅、三俣山の麓にあり、外観から立派です。

この山荘は温泉が売りなので温泉好きの自分としては登山を始めた頃から目を付けており、やっと訪れる事ができました。

チェックインすると明日は平日って事でお客も少なくなんと1人で個室を独占!
畳敷きで布団も完備、廊下にはコンセントもあって、ここまで来ると山小屋よりは旅館ですね。
贅沢過ぎて申し訳なくなるレベルです。

なにはともあれとりあえず温泉!
温泉にはちゃんと脱衣所もあって、本当に旅館の設備。
では頂きます!

・・・
ふっはぁぁ~。やっぱり登山の後の良質の温泉は至福ですなぁ。
とろけます。

泉質は含カルシウム・マグネシウム・ナトリウムの硫酸塩泉。
山荘横の川にあった析出物から濃厚な温泉と思っていましたが、すっきり硬めのお湯で身体の芯から温めてくれる感じ。

浴槽は内湯のみですが、外に出るテラスがあって、そこからは夕陽に染まる大船山と坊ガツルが一望できます。
あ~、もう住みたい。

最高で御座いました!

その後は夕食を取って、談話室で一杯やりながら他のお客さんと雑談。
この雰囲気はやっぱり山小屋ですね。

遠征一日目は大満足でした。
では、おやすみなさい~。

その2に続きます。


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