2017年10月15日日曜日

北アルプス黒部源流域 ぐるっと大縦走 その1【薬師岳(1日目)】

さて、いよいよやってきました!
2017年夏シーズンのメインイベントと位置付けていた北アルプス黒部源流域の周回縦走を9月の末に決行してきました!

日程は前もって有給を2日間取り、木~日曜日までの4日間。
天候によっては南アルプスの赤石・悪沢・聖、もしくは東北の大朝日と候補を立てていましたが、4日間中3日間は好天に恵まれそうだったので、予定通り北アルプスへ!

いや~、さすがに2日間も有給取って悪天だったら悲惨だったので、休み前の天気予報にはドキドキでした。

とりあえず1日/1ブログで全4回で綴っていきたいと思うのでお付き合い頂けると嬉しいです。

全日程は以下の通り。
9/28(木) 折立→太郎平→薬師岳山荘
9/29(金) 薬師岳山荘⇔薬師岳→太郎平→北ノ俣岳→黒部五郎岳→(カールコース)→黒部五郎小舎
9/30(土) 黒部五郎小舎→三俣蓮華岳→鷲羽岳→ワリモ北分岐⇔水晶岳→祖父岳→雲ノ平山荘
10/1(日) 雲ノ平山荘→太郎平→折立

テント泊も考えましたが、テント3泊4日分の荷物を担いで今回の工程を歩き切る自信が無かったので素泊まり小屋泊で行きました。

では、その1は1日目、薬師岳山荘までをお届けします!

「薬師岳」(2926m)
*水晶岳山頂から望む(3日目)

前日、水曜日に仕事を終え一路折立へ向かいますが、折立駐車場のある有峰林道は6:00~20:00までしか通行できません。
なので、途中の道の駅「細入」で車中泊し、林道が開くタイミングに合わせて駐車場に入りました。

1日目は予報通り朝方は大雨。
予報では林道が通行止めになる程度の大雨の可能性もあったのですが、とりえあずそれは回避。

また、当初は1日目に薬師岳登頂を済ます予定でしたが、それは諦めて薬師岳山荘までのアプローチまでとしました。
なので出発は10時頃でも余裕なので雨が弱まるまでしばし車の中で待機。
っていうか眠かったので、2度寝しました。


9時前に目が覚めると、雨も落ち着いていたのでスタート!
久々に完全雨仕様、こういう機会でも無いと雨の日にがっつり登る事も無いので、逆にちょっとワクワクしてきました。


案の定、登山道は完全に沢状態。
場所によっては滝を遡上している感じで、これはこれで楽しい!

森林限界も早々に越え、広い尾根路に出ました。
崩壊気味な場所もありますが、石畳が整備され歩き易い登山道です。
さすが北アルプスの人気の山ですね!

そこで、ふと先を見ると雷鳥さんが!
今シーズン、初雷鳥なので嬉しかったです。

すぐに逃げられると思いましたが、常に自分の3mくらい先を維持して、自分が進むと雷鳥さんも進み、止まると雷鳥さんも止まってこっちの様子を伺うような感じで、しばらく一緒にお散歩。
なかなか人懐っこい雷鳥さんで楽しい経験をさせてもらいました。

やっぱり雨の日も楽しい事はありますね!


太郎平に到着。
ここでやっと黒部源流域の北アルプスの峰々が望めるはずですが…
うむ、やっぱり駄目ですね。

でも、ここは周回コースの起点なので、明日や最終日にも通過するので、その時のお楽しみって事で。

薬師峠を越え更に標高を上げ稜線に出るとガスの中に時折青空が見え始めました。
そのまま抜けてしまえ!って念じるも残念ながら再びガスの中。

稜線途中にはチングルマの綿毛の群落もあり、満開の時には素晴らしい景色が広がりそうですね。
また、雪解けの頃に訪れてみたくなりました。

とりあえず薬師岳山荘に到着!
お疲れ様でした。

さすがに平日ど真ん中の雨の日って事で宿泊客は8名程度。
作りはシンプルですが清潔感があり、快適に過ごせました。

小屋入り後はビールで駆け付け一杯やりながらのんびりダラダラ。
ガスが抜けようものなら山頂に行こうと伺っていましたが、その気配は無くその日の登頂は完全に諦め。

そして、夕飯を食べ終わってちょっと外出てみると雲が抜けつつありました。
もしかして、沈む夕陽が見れるかな~って思って山荘のすぐ横にある高台に。

すると…、


雲の隙間から一瞬だけ顔を出した夕陽と、薄いガスが重なって視界一面オレンジ色の世界が広がりました。
後を見るとその光に照らされた薬師岳も姿も…。

ほんの数分の自然が作り出す光の舞台に言葉も無く見入ってしまいました。
これは雨の日に頑張って登ったご褒美ですね。
良いもの見れました!!

また、夜景に移り行く富山市街も綺麗に見れました。
これだけ見えると市街からも薬師岳はよく見えるんでしょうね。信仰の対象となるのも納得。

そんな感じで、久々の雨登山でしたが最後に絶景が見れて良い気分で初日終了。
おやすみなさい…。

その2(2日目)につづく。

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